May 10 2011, No.458
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼寄稿:「日々の暮らしが変わる旅もある!」(12)
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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2週間ぶりのNLWです。
世間でいうところのゴールデン・ウィーク、会社勤めでない僕には特に関係ない
やといつも思っていたのですが、今年は仕事がおそろしくヒマだったために、会
社勤めの人たちなみにゆったりと過ごすことができました。
あまりにもゆったりしすぎて、昼も夜もなんだかぼんやりとして、頭も体も思う
ように動きません。まるで氷河期まで生き延びてしまった絶滅寸前の恐竜が二日
酔いと金縛りにいっぺんにあってしまったような、全身に力の入らない情けない
状態が続いています。

…と、ここまで書くと、カンのいいみなさんはお気づきかと思います。
はい、今週僕は連載原稿を書くことができませんでした。しょうもない言い訳を
長々とすみません…。

おまけに、ミナコさんの「ゴールドフィッシュだより」もお休みです。
ただしミナコさんの理由は僕とは大違いで、リヴァプールでこの土曜日に開催す
るチャリティ・イヴェント《Smiles for Japan》にかかりっきりになっているた
めです。
このNLWでもおなじみの下村えりさんもフルにサポートしていて、現在準備のラ
ストスパートに入っているそうです。かなり大がかりなイヴェントになるようで
す。僕は何もできず申し訳ないような気持ちですが、成功するように願っていま
す。
 http://www.liverpoolforjapan.com/?p=494 

リヴァプールでは11日と12日にも、日本のためのチャリティ・イヴェントが開
催されます。
 http://www.liverpoolforjapan.com/?p=672 
 http://www.liverpoolforjapan.com/?p=251 

というわけで、今週のNLWは、Anneさんの連載のみとなりました。
Anneさんがいてくださってほんとうに助かりました…ありがとうございまーす!

● ● ●

昨日のことなのですが、昔むかしにこのNLWに書いた原稿を探す必要があって、
ふる〜いバックナンバーに目を通すことになりました。
その時に、ちょっとした発見がありました。
創刊号の発行日付を見ると、2001年4月24日となっています。先週号のNLW
No.457の発行は2011年4月26日ですから、つまり、創刊からちょうど10年が
経っていたのです。

へええ、と、思いました。
もう10年なんだ。

早かったようでもあり、長かったようでもあり、苦労したようでもあり、べつに
平気だったようでもあり、楽しかったようでもあり、辛かったようでもあり、懐
かしいようでもあり、ぜんぜんそうでもないようでもあり、がんばってきたよう
でもあり…もうやめますが、早い話、まったくなんの感慨も覚えませんでした。
「10年? それがどうした」という感じです。
二日酔いの恐竜だったせいかもしれませんが、自分でも不思議なくらいクールで
した。

10年やってきたからといって、特別に自慢できるものは何もない、という気持ち
があるからかもしれません。
どこかにたどり着けたような達成感も、まるっきり感じません。それどころか、
まだ何も始まっていないような気さえします。

…なんてこと書くと、なんだかカワイゲがないですね。

えーと、とにかくこのNLWは、満10歳となりました。
次の10年は、10年後に「ああ、よくやったなあ」と自分で言えるようにがんば
りたいと思います。
これからもよろしくお願いします!

                          ― Kaz(10/05/2011)


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▼寄稿:「日々の暮らしが変わる旅もある!」(12)
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「日々の暮らしが変わる旅もある!」 / Anne

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo458.html ≫ 

■第38話《オランダ特有のお家って?》■

ホテルにチェックインしようとして目の前の光景に驚き(°◇、°)
その光景とはカウンター脇の階段!
「狭くて急だ〜( ̄□ ̄;)!!」
「これって公園の滑り台の階段だよね!」
スーツケースを持って上がるんですよ! ほとんど真上じゃないですかあ。
幅もすれ違うのもやっと位の幅しかないですよ。
上がる時はまだいいですよ。下りる時はどうするのよ〜(+。+)
スーツケースを持ってこの階段を下りるなんて無理でしょ!

確か予約の時「オランダ特有の建物で階段が急」と注釈がありました。
「これかあ・・・」
オランダでは「家の間口の幅で税金が決められた」って歴史で学習したことが
あったかも。
「だからなんだあ。みんな道路に面している家の横幅が凄く狭いのって!」
写真でも見たことありますよね。
間口が狭くて上に高い色とりどりの家。そんな縦に細長い家々が運河沿いに並ん
でいるアムステルダム市街の写真。
「これだったんだ! みんなこういうお家で暮らしているんだ。階段で足を踏み
外しちゃわないのかなあヾ('_' )」

驚いている私を見て、ホテルの方がスースケースを持って上がってくださいまし
た。
「逞しい(^○^)!!!」
スーツケースを両手で提げて後ろ向きに階段を上って行くんです。バックで上が
るんです(°σ °)
すれ違うのも難しい幅しかないですからね。

そして案内されたお部屋は一人でダブルベッドのお部屋。大きなベッドに広い空
間。とても華やかな花柄のベッドカバー。
まるでヨーロッパのご家庭にお泊まりするって感じ( ^o^)
ホテルらしくないお部屋です。
これこそがアムステルダムの昔ながらの家を利用したプティホテルなんですね。
ここで旅の疲れを癒せる幸せを感じながら、
「さあ、最初の観光予定地へ出発!」
アンネフランクの隠れ家を目指しましょ!


■第39話《入場券をネットで予約! これも初めて!》■

アムステルダムにある、世界的に有名な観光スポット。それは「アンネフランク
の家」ですよね。
ガイドブックによると入場には2時間位は並んで待つとか!!!
だから比較的空いてる朝一番に観光するのがいい、とのアドバイスがありました。
もちろんアンネフランクの家も行ってみたい。
でも私がオランダの旅で絶対ゆっくり行きたいと思っているのは、
「キューケンコフ公園のチューリップ」と「アヤックスのスタジアム、アムステ
ルダムアレナ」。

アンネフランクの家の為にたくさんの時間は使えないよ〜!
旅行前に自宅でネットを検索していたら、「入場時間の予約が出来る」と投稿さ
れてる口コミを見つけました。
公式ホームページにあるらしい。早速覗くとサイトはもちろん英語。
でもチケットの予約ページはすぐに見つけられたよ! クレジットカードでチ
ケットが購入できるようになっています。
「旅にパソコンを持ち歩かないから日本で予約するしかないなあ」
「でも英語(>。≪)だよ!」
「えい!!!」
ミスしたって入場券は日本円で1000円程。
「思い切って予約しちゃえ!!!」
勢いで入場時間の予約チケットを購入しちゃいました。
そしてチケットを印刷。
「完了ヽ(´-`)/」

このチケットで無事にアンネフランクの家に入場することが出来るかなあ。
ホテルからトラムに乗ってダム広場に向かいました。
「OV-chipkaart」があるから簡単。スイカやパスモと一緒。カードの残高だけ注
意しておけば大丈夫だよ。それに運賃もカードを利用した方が安いらしいですよ。
こういうシステムはヨーロッパには多いのかな。ロンドンなんか一区間だけ販売
機で購入したら、初乗り運賃って1000円近くするものね。
カードは必需品かも!!!
あとはガイドブックでトラムの駅を確認。ダム広場でボタンを押して降りたらい
いだけです。

ミュージアム広場の向かいにはコンセルトヘボウ。
中央駅に向かうトラムに乗車するとその車窓からは、
「アムステルダム市立美術館」「ヴィンセント・ファン・ゴッホ国立美術館」
ちょっと先には「アムステルダム国立博物館」。
観光スポットが次々見えてきます。

この景色を眺めてると、アムステルダムの街に到着したばかりの私なのに、もう
この街が大好きになっちゃいました(⌒o⌒)

ひとつずつ停留所名を確認しながら、他の方が降りる様子もチェックしつつトラ
ムに乗っています。
降りるときはどうやってトラムの扉を開けるの? ボタンがあるみたいだよね。
赤信号で停車すると、乗せて欲しい人が外からドライバーにアピールしている。
絶対扉を開けないドライバー。停留所のすぐ近くでも一度発車したらもうダメな
んだね。
自分がこれから毎日利用するトラム。利用法のチェックはとっても大切になる
よ<(`^´)>


■第40話《「アンネフランクの家」へ》■

トラムをダム広場で降りて、地図と方角をしっかり一致させて歩き出します。
最初のこの作業がいい加減だと迷っちゃうから、しっかり向きを確認しないとね。
方角がつかめなかったら現地の人らしい誰かに確認するのもお薦め。
そしてアンネフランクの家があると思われる方へ歩き出します!

初めて歩くアムステルダムの街。写真で見たのと同じように縦に高くて間口の狭
い家がとても可愛らしく並んでいる。色もカラフルで綺麗です。
歩いていると、途中、途中、運河を渡るよ。
「お〜! 水上バスが運河を走ってる〜w(゜o゜)w」
テレビで見たように自転車もたくさん行き交ってる。風を切ってるお顔が冷たそ
う。

それに何だか今日は警官が多い???
それともアムステルダムっていつもこんなに警官が多いのかなあ。
ブルーの制服の警官とよく擦れ違うよ!
そう言えば、リヴァプールにいる時、ニューヨークでテロ未遂事件があったらし
いよね。
テレビニュースも英語だからアナウンスしてることを理解している訳ではないけ
れど。
映像を重ねると、「ニューヨークのタイムズスクエアでのテロの未遂事件」らし
かったしなあ。
まあ考え方によっては、警察官が多いってことは歩いていても心強いけどね。

こうして暫く歩くと前方に「アンネフランクの家」らしい建物。
だって子供達が大勢並んでいる! ネットで予約してきて正解だったみたい。

確かチケットを予約済みの人は入口が違うって書いてあった。
並んでいる入口の脇にもう一つ入口がありましたよ!
「これかも・・・」
入口を覗いているとご家族で来たらしい人達が扉を開けて入って行きました!
「よしo(^-^ )!」
私もご家族の後をついて入っていっちゃえ!

印刷したチケットを見せるとすぐにOK! そして何か英語で説明が始まりました
よ!
係員はカメラを指しています。
「これって多分撮影がNGってことね」
日本でも美術館や博物館等でよくあるパターンですよね。
その後アンネフランクの家だけあって日本語のパンフレットを渡されたよ!
やっぱり世界中から観光に来るんですねえ。
アムステルダムっていったらアンネフランクの家は多くの皆さんが目指す観光ス
ポットだもんね。
何はともあれ日本でネット予約したチケットを利用して入場出来ました!


■第41話《ウナギの寝床?》■

館内の説明はすべて英語と、多分オランダ語かな。
矢印に沿って見学していきます。
宿泊したホテルと同じような急勾配な階段。
奥行きの長い建物だから中庭があったり、壁の裏には隠し階段があったり!
こうして外からは、ずっと奥の方にまだ部屋があることが気が付かれなかったみ
たいです。
オランダ式の家屋がとても役にたったんですねえd(゜ο゜)
日本にも京町屋に「ウナギの寝床」と呼ばれる家屋のありますよね。
館内の中央にある部屋で映し出されているビデオは、当時のガス室に送られる様
子など悲惨な光景の映像です。

アンネフランクのご家族の写真もありますよ。
実際に日記を読んだことがない方でも、ナチスのお話はとても有名だから興味を
持てるスポットですよね。

そして出口には「アンネの日記」がたくさん販売されています。その訳されてい
る言語の多さに驚き。
もちろん日本語に翻訳されているものも販売されているよ。
アンネの日記以外にも歴史の本も販売されています。それらすべてが日本語に翻
訳されています。
アンネフランクの家が、世界各国の人々が訪れるスポットだということがよく理
解できますね。

そしてそろそろ現地ガイドの方との待ち合わせ時間です。
これまでの訪問都市と同じように、このアムステルダムでも、現地で暮らしてガ
イドをしている日本人の方をネットで探しました。
その方には今夜だけガイドをお願い。
到着して最初の日だと、初めてのオランダの旅で不安に感じていたところを尋ね
ることが出来るでしょ?
だから到着した夜にこの「アンネフランクの家」と「アムステルダムの夜のス
ポット」を計画したんです。

外に出て周りを見渡すと、
「あっ! 私の名前を掲げている方がいます( ^o)ρ」
アムステルダムに到着して最初の夜の待ち合わせ。だから私でも移動できそうな
場所をお願いしました。
するとアンネフランクの家にお迎えに来てくれるとのこと。とても心強いですよ
ね。

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo458.html ≫ 


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