July 12 2011, No.467
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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         *** http://scousehouse.net/ ***        


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼寄稿:「日々の暮らしが変わる旅もある!」(21)
 ▽「利物浦日記2010」(4)
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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英国の日曜紙<News of the World>が、2011年7月10日発行号をもって廃刊とな
りました。
創刊はなんと1843年の10月。アヘン戦争のちょっとあとで、日本はもちろん江
戸時代。元号は天保でした。
ちなみに、朝日や毎日や読売などの日本の大手紙の創刊も同じく1870年代のよ
うです。

168年も続いた新聞がなぜ廃刊になってしまったのか、廃刊の決定は妥当なのか、
どれほど立派な新聞だったのか、などなどの問題はここでは論じません。
僕は一般紙の国際欄で報じられること以上の詳しいことを知りませんし、そもそ
もこの新聞の愛読者だったわけでもないからです(イギリスに住んでいたらたま
には読んだかもしれませんが…)。

ではなぜ、ここでトピックとして取り上げるかというと、それはもう、新聞の名
前ゆえに、です。

僕がこのメールマガジンを創刊するときに、ぱっと思いついたタイトルが「リ
ヴァプール・ニュース」でした。シンプルでわかりやすいし、語感もいい。30
秒もかからずに決定しました。
でもこれだけじゃあさびしい気がします。サブタイトルのようなものを英語で
くっつけたらどうかなあ、という考えが頭に浮かんで、椅子にもたれて、ぼんや
り天井を眺めました。

(何がいいかなあ…)

その時にたまたま僕の部屋で流れていたのが、クイーンの1977年のLP《世界に
捧ぐ》でした。そう、あの<ウィ・ウィル・ロック・ユー>や<伝説のチャンピオ
ン>が収録されたアルバムで、オリジナル・タイトルは《News Of The World》で
す。
何気なしにLPジャケットを手にして、その場でひらめきました。

(ん? この「ワールド」を「リヴァプール・ワールド」にすればどうかな? 
リヴァプールの面白さや魅力を伝えるこのメールマガジンのコンセプトにぴった
り合うんじゃないか…)

もちろんそのアルバム・タイトルの元になった日曜紙のことは、漠然とではあり
ますが知っていました。庶民的でファンキーで反体制でユーモアのセンスのある
新聞、というイメージで、つまり「イギリスの東スポ」という認識です。

(いいね! よっしゃ、これで決まり!)

…といういきさつで、このメールマガジンのタイトルは、「リヴァプール・
ニュース / News of the Liverpool World」に決まったのです。
まさか本家本元の新聞がなくなってしまうなんてまったく想像もしていなかった
ことで、ほんとに世の中何があるかわからないなあ、と思います。
もちろん、とても残念です。

…とここまで書いてふと気がつきました。気がついて、不安になりました。
タイトルを決めた話、以前…もうちょっと思いだせないくらいずっと以前に、こ
の欄で書いているはずなんです。その内容も今となってはよく思いだせません。
たぶん、これと似たようなことを書いているんじゃないかと思いますが、もしか
するとぜんぜん違うかも…??

ええと、古くからの読者のかたは、わざわざバックナンバーを調べたりしないで
くださいね。

                          ― Kaz(12/07/2011)


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▼寄稿:「日々の暮らしが変わる旅もある!」(21)
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「日々の暮らしが変わる旅もある!」 / Anne

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo467.html ≫ 

■第66話《ヴィンセント・ファン・ゴッホ国立美術館》■

ちょっと猫ちゃん達とゆっくり遊び過ぎたかな? そろそろゴッホ国立美術館
に向かうことにしなきゃね。
「夜は20時位まで明るいんだけどね(^-^)/」
「夕方あまり遅くなると入館出来なくなっちゃう」

チケットは今朝、偶然ホテルで知り合った女性にいただきました。
第59話《モナちゃんにやっと出会えた日》で書かせて頂いています。
オランダの旅と言ったら「ゴッホの美術館に行きたい」って思う方はとても多い
ですよね。
アムステルダムを訪ねたら外せない美術館です。
でも、私ったらチケットを頂くまではまったく考えていませんでした。

キューケンコフ公園でチューリップ。そしてザーンセ・スカンスで風車。
それ以外で行きたかったのは先程実現した猫博物館。
ゴッホ美術館に比べたらかなりマイナーな博物館ですよね。

それからサッカー好きの私には外せない場所があります。
「そう、スタジアムです!」
アムステルダムには名門チーム・アヤックスのホームスタジアム「アムステルダ
ムアレナ」がありますよね。
スタジアムはもちろん明日の予定に入っています。

そしてヨーロッパのサッカーファンの方! 忘れちゃだめですよ!
あのチャンピオンズリーグでお馴染みの「ハイネケンエクスペリエンス」。
「サッカーが大好き!」
「ビールがないと夜が過ごせない!」
もちろんこちらも外すことが出来ない場所d(^-^)!
だからゴッホ国立美術館の日程は組んでなかったんです。

ここアムステルダムには、アムステルダム国立美術館、アムステルダム市立美術
館、海洋博物館、歴史博物館、ユダヤ歴史博物館・・・
オランダ国は、「ミッフィーが生まれた国」って知ってらっしゃいましたか?
コマーシャルでも使われた集合住宅「オクラホマ」もあるんですよ!
建築や家具、雑貨など、オランダ発のデザインはとても話題性がありますね。
好きな方には観たくてたまらない建物、雑貨屋さんが本当に多い国なんですよ
ね(*^^)/:*:°

そんな美術館や建築物を楽しむためには数日の滞在ではとても無理。幾度も通う
必要があります。
「あらっ? もう通いたい街になっちゃっているみたい」
「次回もまた猫博物館に行っちゃうかな(=^-^=)」


■第67話《ダンスパフォーマンスを連写!》■

猫博物館の最寄駅からトラムで5つ目の場所にゴッホ美術館はあります。
ホテルに行くのと同じ5号線のトラム。だからこれまで何度も美術館の前を通っ
ているんです。
すでに見慣れた景色。だからトラムの線路に沿って歩いたら迷わないよね。
「せっかくだもの。アムステルダムの街をのんびり歩くことにしましょヽ(^。^)」
途中にはライツェ広場。この広場では男性たちのダンスパフォーマンスが行われ
ています。
たくさんの人達が男性ダンサーを囲んで楽しそうに観ていますよ!

広場の周りにはカフェがいくつもあって、何だかヨーロッパをとても感じますね。
「あっ! 私がフライトに利用したKLMのマークが!」
ビルの屋上にブルーでKLMのマーク。
「ここが本社なのかな?」
海外旅行って、こんなことでも嬉しくなっちゃいます。
ロンドンを訪ねた時にはバークレイズ銀行を見つけて嬉しかったなあ。
「バークレイズ銀行はプレミアリーグのスポンサーだもんね!」

広場で踊ってる男性達のダンスパフォーマンスは凄い! 頭で回転したり片腕で
回転したり!
もう拍手、拍手で盛り上がっています。
「今がチャンスo(^-^)o!!!」
そう、新しいカメラは連写が出来る機能付きー!
「今こそ連写で撮影するチャンスじゃないですかあ!」
もう夢中で連写連写! 写真撮りまくり〜!
ショーが終わるとみんな拍手! そして彼らの帽子にコインやお札を入れている。
「私も1ユーロ入れましょ!」
「彼らのパフォーマンスは本当に素晴らしかった"ゞ(^o^ゝ)」

「わぁ〜! またまた遅くなっちゃった。ゴッホ美術館が閉館しちゃう〜(゜o゜)」
ライツェ広場を後に大きめの橋を渡りましょ。渡り終わる辺りに面白いボックス
がちょっと目立ていることに気が付きました。
思わずまたまた立ち止まって眺めちゃいます。
どうも街の公衆トイレみたいです。ロンドンやリヴァプールにもこういうトイレ
がありましたよね。
路上の公衆トイレ。外側からみた感じはとてもキレイなんですよ。
使用したことないから何とも言えないけれど。オランダの路上トイレも清潔そう
に見えるなあ。
駅や観光地のトイレはとてもきれいで、パリやバルセロナより安心できます。

橋を渡り切って少し運河沿いに歩きます。
「オー! 見えてきました〜!」
ゴッホ美術館の大きな垂れ幕が前方で揺れてます。
「さあ急ぐぞ!!!」
いつもカメラを提げて歩いている私。
その時、残念なことに気が付きました。
今日も丸一日の充実した観光でしたよね。
「カメラの充電電池がない!!!」
そうなんです。もう切れかかっています。
しかも切れかかってる電池はすでに交換したもの。
さっきのダンスパフォーマンスの連写で一気に無くなっちゃったみたい(;_*)\

「せっかくのゴッホ美術館なのに!」
「美術館がある公園だってきれいなのに!」
きっと美術品は撮影できないよね。でもエントランスとかお土産屋さんとか撮影
したかった。

アムステルダムを訪ねるというのに始めから予定に入れてなかった美術館。
「寸前に電池が無くなっちゃうなんて!」
「ゴッホさんにとってはちょっとご不満だったのかな?」
「ゴッホさん、ごめんなさい(__)/」


■第68話《美術館に入館です》■

寄り道が多かったけれどやっと到着。頂いたチケットを見せてエントランスに入
ることが出来ました。
ホテルのダイニングで偶然テーブルを共にした名前も知らない女性の方。とても
感謝です。
「美術品の見学には荷物を預けるかも」
そのことを思い出してちょっとドキドキ。
こういう大きな美術館や博物館ってカメラや手荷物や上着を預けるところが多い
ですよね。
私でも上手く預けて館内を楽しむことが出来るかな?
言葉の不安ってやっぱりついて回るよね。

1階のインフォメーション奥にはカウンターがあります。思った通り、みんなが
上着や手荷物を預けていますよ。
カウンター近くまで行って、ちょっとその様子を伺います。だって会話をしない
でスムーズに荷物を預けたいもの。
上着やバッグ、カメラを預けると札を受け取っているみたい。
「よし! これなら何とかなりそう(^o^ )彡!」
私も自ら上着やカメラや貴重品以外の手荷物をまとめます。
そしてカウンター越しにスタッフに渡しますよ。
スタッフはニコニコして番号札を手渡してくれました!(^_^ )

「さあ、いよいよ展示室に入りましょ!」
ここでもう一度チケットを見せます。そして手荷物の確認。
問題なくスムーズに展示場に入れました。
今、私が入場したのは「ヴィンセント・ファンゴッホ国立美術館」。
きっとここも世界中からの観光客が集まるんでしょうね。
置かれているパンフレットの言語の多さにも驚き!
「日本語もありましたよ! これなら3階建の広い館内を迷わないですむよね!」

「さあ展示場を順番に回って行くぞ!」
このまま調子よくご案内が出来たらいいのですが!
「すみません。勉強不足です(-。-;)」
ゴッホと言ったら「ひまわり」を代表とする黄色い色の絵画ってイメージ位しか
知らないです。
館内で見覚えのあった絵画は「ゴッホの自画像」など本当に数点。
「オランダの旅の目的に入ってない!」
その訳が理解して頂けちゃいました?

そんな私でも楽しいのはお土産コーナー。
美術館だけありますね。とても洗練された美しいデザインの食器や文具等が並ん
でいます。
お土産コーナーは観ているだけでも飽きないんですよ!
これはみんな欲しくなっちゃいます。
今までの観光地のお土産とはちょっと違った「洗練されたお土産」に出会えると
ころ。
「自分のために欲しくなっちゃう」
そういうものが多くてついつい夢中になっちゃいます。


■第69話《3日目も無事に終わりました》■

こうしてこの日も朝から充実の一日を過ごしました。
風車のあるザーンセ・スカンスと、猫博物館と、ゴッホ博物館。
たくさん回ることが売りのパッケージツアーに比べたら少ないかな? 一日に寄
る場所としてはツアーの方が多いかも!
でも、一ヶ所一ヶ所、本当にゆっくり楽しみました。
誰にも邪魔されず、時間に縛られることもないd(⌒o⌒)b!
自分の気の済むまでそれぞれの場所に滞在していますよ。

夕方遅めの時間になってしまったので、ゴッホ美術館も閉館時間になっちゃいま
した。
ここからホテルまで歩いても帰れそうな距離です。確かトラムで3つ目の駅のは
ず!
このゴッホ美術館の隣はアムステルダム市立美術館もあります。
今回宿泊しているホテルの辺りは美術館が並んでいるんです。
芸術好きな方に本当にはたまらない場所にあるんですね。

10分程歩くといつものミュージアム広場に到着。今夜も広場の地下のスーパー
でビールとお惣菜を買って帰りましょ(`_')
そしてホテルに戻ります。
「ホテルの飼い猫モナちゃんに会えるかな?」
モナちゃんに会えることを楽しみにホテルのドアを開けます。
二階に上がると廊下にはソファ。
そのソファを覗いてみると・・・
「いました〜」
「モナちゃん(。^。)!!」

つい立ち止まってそのまま廊下でしばしモナちゃんと過ごしちゃいます。
彼女もとても人懐っこい猫ちゃん。全く逃げたりしないんですよ! 喉元を撫で
るとゴロゴロ。
「ヤバい(゜O゜;)! ビールを持っているんだっけ!」
「モナちゃんちょっと待ってて!!」
急いで部屋の冷蔵庫にビールをしまいます。そしてすぐに戻ってまたまたモナ
ちゃんとのモフモフ時間。
「あとはもうシャワーを浴びて、ビールを頂いて休むだけだもの」
5月のオランダはまだ全然暗くないんですけどね。

日本から遠いヨーロッパのアムステルダムでこうしてモナちゃんと和む時間。
中々部屋に戻れない私です。
「明日も朝からお出かけの予定!」
後ろ髪惹かれるように部屋に戻って休むことにします。
モナちゃんもそろそろ自分のお部屋に帰る時間かもしれないしね。
「お休みなさい、モナちゃん!」

(つづく)

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▽「利物浦日記2010」4
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「利物浦日記2010」4 / Kaz

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo467.html ≫

【8月27日(金)】

午後1時、Cavern Pub。
いよいよ、我々にとっての<Beatle Week 2010>開幕である。
なんと日本からエントリーした3バンドが連続でステージに立つ。僕もわりと長
いことみてるけど、特別プログラムでもないのに同じ国のバンドが3つも続くと
いうのは、ちょっと記憶にない。かなり珍しいのではないだろうか。
オーディエンスにとっていいんだか悪いんだかわからないが、バンドのコーディ
ネーターの僕としてはとてもうれしい。だって、じっとここにいればいいんだも
ん…こんなにラクしてええんかな。

先陣をきったのは<ブルー・マーガレッツ>だ。今日この会場の最初のギグでもあ
る。
PAのスタッフは、なんとキャヴァーンの偉いさんのジョージだった。びっくり。
「うわ、ジョージさん、ひさしぶり。ジョージさんでもPA係するの?」
「はは、たまにはね」
「こわー、きんちょーするー!」

なんとジョージさんはMCもやってくれた。ステージでブルーマーガレッツを紹
介。
1曲目は<From Me To You>。続いて<Please Please Me><Can't Buy Me Love>。
去年に続いてのエントリーということもあるが、彼女たちの表情には余裕がある。
ほとんど緊張を感じさせない。さすがだ。
そして気がついたのは、なんだか迫力がある、ということ。去年より音が太いの
だ。たぶん気のせいではないと思う。1年間必死にがんばってきた成果なんだろ
うな。

2時からは<ビートライブス>が登場。
大阪のバンドとしては初の<ビートル・ウィーク>である。
…が、彼らとしてはもちろん大阪を代表しているつもりはない。
日本の代表としてリヴァプールに来ているのだ。初出場ではあるが、「おれたち
が日本を背負ってんねん」という気概でここに立っているのだ。

去年、おととしは<アスプレイズ>がいた。たった2回の出場であっという間に世
界のトップ・バンドの仲間入りをしたバンドである。しかし今年はいない。
「究極のコピーを目指す」という同じ志を持つ友人として、そして良きライヴァ
ルとして、彼らはアスプレイズの分までがんばろうとしているのだ。

いちばんの心配ごとであったゼインさんのロスト・バゲージ問題は、このギグの
直前に無事に解決した。
ゼインさんご夫妻の執念と努力、そしてメンバー全員の願いが通じたのだと思う。
よかったよかった。ほんとうによかった。
アンラッキーなアクシデントではあったけれど、それを自力で乗り越えたことで
勢いがつくし、きっといい運がまわって来るはず。

ギグは<Magical Mystery Tour>でスタート。
前半にビートルズ後期のナンバー、後半に初期のナンバーを並べるという面白い
構成だった。
4日間の長丁場であり、今日はこれを含めて3本のギグがある。最初から飛ばす
とあとで響く。「まずはゆっくり、ウォーミングアップ的にプレイする」作戦で
行ってほしいと僕は思っていたのだが、彼らにはそんな気持ちはさらさらないよ
うだ。特にポール役のニッキーさんは最初っからフルパワー全開である。最後ま
で持つんかいな…。
でも、僕はこういう姿勢は嫌いではない。というか、大好きだ。
「とにかく思いっきり、あとさき考えんと行けるところまで行ったれ〜!」の精
神である。そうだそうだ!

ビートライブスのギグの途中で、キャヴァーンでMCを担当しているスティーヴ
が僕のところに来た。
「カズ、今おれのところにBBCのTVクルーが来ててな、ほら、そこに。で、今
のこのバンドのジョン・レノンにインタヴューしたいんだそうだ。ギグのあとで。
いいか?」
「ああ、いいよ。もちろん」
「オッケー、じゃああとは直接話してくれ。じゃあな!」

それだけ言って、スティーヴはキャヴァーンに戻って行った。
なんだかビートル・ウィークらしくなってきたなあ。
BBCのクルーと、終演後にマシュー・ストリートで会う約束をした。ゼインさん
は僕なんかよりもはるかに英会話が上手なので、特に付き添いの必要はない。
事実、インタヴュー収録はスムーズに運んだ。BBCのクルーも喜んでいた。あれ
は放送されたんだろうか…。

続いて<チェルシー>。
1曲目は<From Me To You>、続いて<Please Please Me>。偶然ではあるが、ブ
ルーマーガレッツとまったく同じスタートになった。
正直に言って、このバンドだけが心配だったのだが、思っていたよりもずっとい
いサウンドだった。去年の秋に聴いたデモテープとはえらい違いだ。
このギグから合流した、今回スカウスハウスのスタッフとして働いてくれるえり
さんも驚いていた。

かわいらしい女学生のような4人組なので、ルックスだけでもそこそこ行けるか
なという期待は持っていた。でも、これなら演奏もだいじょうぶだろう。
たくさん練習したんだね、がんばったね、よしよし。

3つのギグが終わったのが午後4時前。
最後のチェルシーは、このあと5時からCavernのBack Stageで演奏することに
なっている。準備の時間を除けば、ほとんど休んでいる暇はない…が、30分くら
いはゆっくりできそうだ。

楽屋に楽器をおいて、マシュー・ストリートの斜め向かいにあるパブGrapesへ。
みんなにローカル・ブランドのビター<Cains>をごちそう。美味しそうに飲んでく
れた。
よく知られているように、キャヴァーン出演中のビートルズは、ステージの合間
にこのパブでビールを飲んでいた。それと同じようなシチュエーションである。
ちょっぴりビートルズの気分を体験してもらえたかな?
初っ端から2連続のギグはキツいだろうけど、がんばってほしい。

今日の残りのギグは、5時からキャヴァーンでチェルシー、続いて6時から同じ
ところでビートライブス。そして日付けが変わった深夜1時45分から、アデル
フィ・ホテルでチェルシー、ビートライブス、ブルーマーガレッツが順番に演奏
する。

初日から8本。ずいぶんとハードなスケジュールである。
さっきも言ったけど、なんだかビートル・ウィークらしくなってきた…。

(つづく)

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▼スカウスハウス・ニュース
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アー2011」の参加者を募集しています。
この夏、ぜひぜひリヴァプールでお会いしましょう!
http://scousehouse.net/beatleweek/scousetour2011.html 


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実施しています。シャーロック・ホームズゆかりのスポットを案内する「ホーム
ズ・ツアー」と、ちょっと怖い「ロンドン・パブ・ツアー」。ディープなロンド
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http://scousehouse.net/beatles/guidetour_london2.html 


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スカウス・ハウスは、リヴァプールへの語学留学をサポートしています。
公立のリヴァプール・コミュニティ・カレッジに加えて、今年より、私立の語学
スクールLILAとも提携しています。
長期でじっくり学べる学生の方にはコミュニティ・カレッジを、まとまった期間
を留学に充てられない社会人の方にはLILAをおすすめします。
スカウス・ハウスには、リヴァプール留学に関する専門知識や経験を持つスタッ
フが、日本とリヴァプールの両方に常駐しています。入学前はもちろん、入学後
のサポートについても安心してお任せください。
http://scousehouse.net/study/index3.htm 


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リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン
ジしています。ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧
ください。
http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm 


*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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*** 今週のフォト・アルバム ******

連載「日々の暮らしが変わる旅もある!」「利物浦日記2010」に関連した写真を
掲載しています。ぜひご覧ください!
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