August 09 2011, No.471
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■
         *** http://scousehouse.net/ ***        


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼寄稿:「日々の暮らしが変わる旅もある!」(25)
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▽フロム・エディター
――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □

今日は8月9日。スカウス・ハウスの年間最大イヴェント《International
Beatle Week》開幕まであと2週間となりました。
主催者も僕も、最後の追い込みに必死の毎日です。
いやまあ、「最後の追い込み」というよりは、どっちかというと「帳尻合わせ」
に近いような気もしますが…。

先週のミナコさんの「ゴールドフィッシュだより」に、オープン前日に<ミュー
ジアム・オブ・リヴァプール>に行ったら、展示物の設置作業が済んでいないば
かりか、博物館周辺の舗装作業までもがフル回転で行われていて、本当に間に合
うのかハラハラした、という記述がありました。

まさに気分はそんな感じです。
毎年のことではありますが、なかなかスリルがあって楽しいです(ちょっと強が
り)。

そんななか、ひとつ、大きなイヴェントが決まりました。
Beatle Weekの期間中に、フェスティヴァルのプログラムとは別に、スカウスハ
ウスの企画でチャリティ・ライヴ・イヴェントを開催することになったのです。

このイヴェントに出場するのは、日本代表の3バンド<Now Here><The Clover>
<The Beatribes>です。
そして会場はなんと! あの伝説のThe Jacarandaです。
かつてビートルズの初代マネージャー、アラン・ウィリアムズが経営していたク
ラブであり、学生時代のビートルたちのたまり場であり、ビートルズが演奏した
スポットであり、さらに、ビートルズがハンブルグ巡業へ向けて出発した場所で
もあります。

ビートルズゆかりのライヴスポットのうち、リヴァプールのシティ・センターに
現存しているのは、このジャカランダとBlue Angelの2ヶ所のみ。Empire
Theatreをあわせてもわずか3ヶ所です。あのCavernだって、現在のものはレプ
リカなんですから。

そう考えるとこの機会は、なかなかめったに得られるものではなく、かなりレア
な体験と言ってもいいのではないでしょうか。なにしろビートルズと同じ場所で
演奏するわけですからね!
日本代表バンドのみなさーん、がんばってくださいね〜! (…と、ちょっとプ
レッシャーをかけておこう)

このライヴは、東日本大震災の被災者のためのチャリティとして行い、英国赤十
字への寄付を目的とします。
ミナコ&イアン・ジャクソンさんならびに<Liverpool for Japan>に全面的に協
力してもらいます(ミナコさん、頼りにしてま〜す!)。
たくさんの寄付を集められるようがんばります!

● ● ●

先週のこの欄に、ビートルズ・トリビュート・バンド<The Clover>について書き
ました。その続報です。

彼女たちはこのあいだの日曜日に、初の単独ライヴを新宿で敢行しました。
僕は観に行けなかったのですが(さすがに関西から2週連続は無理だ!)、スカ
ウスハウスのサポート・スタッフのChikakoさんに代わりに行ってもらうことが
できました。

Chikakoさんによると、前回よりもぐんと良くなっていたとのこと。本人たちに
よるとまだまだ「六合目」だそうですが(僕は七合目くらいじゃないかと思うん
だけど)、泣いても笑ってもあと2週間、ベストを尽くして頂上を目指してほし
いです(がんばろう!)。

先週に続き、Chikakoさん撮影の写真をいくつか「今週のフォト・アルバム」
ページに掲載しています。Chikakoさんどうもありがとう!
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo471.html

● ● ●

Anneさんの連載「日々の暮らしが変わる旅もある!」は、先週に続いて
<Heineken Experience>の体験談です。
編集作業をしながら、ビールが飲みたくなってしまって困りました。
…はい、いま飲んでます。

                          ― Kaz(09/08/2011)


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▼寄稿:「日々の暮らしが変わる旅もある!」(25)
――――――――――――――――――――――――――――――――― NLW □

「日々の暮らしが変わる旅もある!」 / Anne

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo471.html ≫

■第79話《ハイネケンエクスペリエンスも後半》■

待ちに待っていた、プロによって美味しく注がれたグラス一杯のビール!
「グビッ!」
やっと頂けて大満足(o ̄∇ ̄o)/
次は、世界中のハイネケンを見せて頂けます。ラベルとかちょっと違うんですね。
ベルトコンベアーでビールが瓶詰めにされています。その様子を見ながらコンベ
アーの中央辺りにくると、
「あれっ? 何? このパソコン!」
パソコンが2台置かれています。

「思い出しました!」
ここではオリジナルボトルを作って頂けるんです。
「ツアーの途中でオリジナルボトルを申し込んで、帰る時にショップで受け取る」
ガイドブックに書かれているのを思い出しました。
「自分の名前が入った世界に一つだけのハイネケングリーンボトル!」
「欲しいよねd(゜ο゜)」

「パソコンで申し込みだから緊張はしなくて済むよね」
「よし! やってみよう!!!」
パソコンは、すでに申し込みのフォームが設定されていました。そのフォームに
従っておそるおそる前に進めてみます。
瓶のラベルに書き込んで欲しい自分の名前を入力。そしてクレジットカードで決
済。
「出来るじゃない(*^ω^*)」
「ほら! ちゃんと引換書が出てきたよ!」
「よし! シルバ君へのお土産もこれにしよう! オリジナルの瓶だものね!」
続けて自分の瓶の時と同じことをしてみます。
「わあ〜! どんなボトルのハイネケンか出来て来るのか楽しみ(^○^)!」

2本分の申し込みも無事に終了! 次の部屋は歴史ある古くからのポスターやコ
マーシャルの紹介。その部屋で歴史を見ながら奥に進むといよいよチャンピオン
ズリーグの紹介!
「これを待っていたんだよね」
優勝したチームのユニフォームや写真が紹介されているよ。
レアルマドリー! ミラン! マンチェスターユナイテッド!

「えっ? リヴァプールはw(゜o゜)w???」
「リヴァプール、リヴァプール?(°_。)?(。_°)?」
「次の年のバルセロナが優勝したときのはあるよ!」
「前の年のリヴァプールがない・・・」
「何度見渡してもない・・・」
「紹介されてないよー(;°°)」
「何故? 何故? 何故?」

「あっ! それってもしかしたらリヴァプールのユニフォームのスポンサー?」
リヴァプールはずっとカールスバーグ(今は違うけれど)。
「ビール会社だからリヴァプールのユニフォームも優勝したときの写真もない
の〜?」
私が勝手に閃いた理由だけど、リヴァプールがないのはかなりがっかり・・・
「気分をここで盛り上げたかったのに(`´)/!」

「でも心配しないで! 次で盛り上がりましたよ!」
「次はいよいよThe World Bar!」
「ここですねー!」
ブレスレットのボタンを一つ外してバーデンダーの方に渡します。最初の一杯が
頂けちゃいました。
もう前に来たお客さんたちはビールを頂いて盛り上がっていますよ〜!
カウンターでビールを頂いたら空いているテーブルでグビグビ・・・
「美味しい!(*^¬^*)うぃーっ!」
もう一杯おかわり出来ますよ。
すでに先程の一杯を含めて2杯目。これ以上頂いたら帰りがちょっと心配です。


■第80話《楽しむのに十分過ぎる場所!》■

結局ビールを2杯頂いて酔っちゃいました。手首のブレスレットにはボタンがも
う一つ残っているけれど、もう一つの楽しみのハイネケンのショップに行きま
しょ!
「グリーンのグッズが一杯ヽ(^。^)/!」
「オランダのお土産はハイネケンのグッズにしよう!」
これってなんか私らしいお土産って感じだよね。
「たくさんあって迷っちゃう!」
迷って迷ってあっちに行ったり、こちら側をうろうろと見たり。
「時間を気にしなくていいからね!」
一人旅だから「友達が待っている」とかも気にしなくていいもの。、
もう好きなだけ思う存分に歩きまわってるよ。
「だって決まらない!」

このショップだけでも「また買い物に寄りたい!」って思うような楽しさ!
やっと買い物も一応落ち着いてパソコンで申し込んでいた引換書を持ってカウン
ターへ。
「お〜! 嬉しい! 出来てるよー!」
ちゃんとシルバ君の分と2本。本当はみんなのお土産にとってもいいって思った
んだけど、液体は重いから残念。
「このお土産はたくさん買えない(..、)」
スーツケースに入れても割れないようにちゃんとビール柄の箱に納めてくれてい
るから安心。

さあ、もう酔っちゃってるし、今日はもうホテルに帰ることにします。
「まさか! こんなに楽しめる場所だったなんて!」
想像以上の楽しさでした。見学だけじゃなく参加してハイネケンを体感できるな
んて!
ビール好き、チャンピオンズリーグ好きにはたまらない場所ですよ!

このオリジナルハイネケンを日本に持ち帰る方法を考えながらトラムに揺られて
ホテルへ。
瓶詰の液体だから思ったより重いんですよ。
「そうだ! 今夜のビールはこのオリジナルボトルのハイネケンにしよ
う(* ̄0 ̄*)/口」
2本も中身が入ったままスーツケースで持ち帰るのは重量オーバーとか心配。
空港でまたお買い物の可能性もあるから手荷物にはしたくないですよね。
「あっ! 手荷物は液体だから無理かあ!」

シルバ君へのお土産だけちゃんと中身が入ってればいいよね。
自分の分は今夜自分で頂いちゃうことにします。
「名前入りボトルはちゃんと残るわけだから(*^.^*) えへっ!」
ホテルに戻って早速自分の分を冷蔵庫で冷やしておこう。
「これで安心」
ビールが冷えるまでホテルの猫ちゃん「モナちゃん」を撫で撫でしてゆっくり過
ごそう。

「あっ! モナちゃんも記念撮影。」
カメラも用意してモナちゃんと寛ぎタイム。モナちゃんはそんな私に付き合って
くれたんですよ!
「流石! ホテルの猫ちゃんですねえ」
「接客もちゃんと心得ている猫ちゃんなのね」
もうモナちゃんにメロメロ。
「次回アムステルダムに来る時はまたモナちゃんに会いにくるからねー!」


■第81話《パリから来た女性》■

そしてもう一つ気になっていたことがあります。
朝、出会った同じ色のセーターの女性「リサさん」です。
廊下でモナちゃんと寛いでると、今朝まで彼女が宿泊していた部屋に男性が入っ
て行くのを確認。
「リサさんはもうその部屋にはいないってことだよね」
「どこに行っちゃったんだろう。今夜のホテルは見つかったかなあ」
「別のホテルに移っちゃったとしたらもう会えないのかなあ」
「よし! メールしてみようヽ( ^^)〆~~~~~~~~~~」

彼女が携帯しているパソコンのメールアドレスにメールをしてみます。
「今夜はどこに宿泊するの?」
しばらくすると彼女から返信メールが届きました!
「良かった。このホテルの別の部屋に宿泊出来たんだ〜!」
「何号室に移動したの〜?」
彼女から返信メールです。
「な〜んだ〜!」
彼女のこんどのお部屋は…? 思わず嬉しくなっちゃいました!
「何と! 私の部屋のお隣(^_^)/」
これってお隣同士のメールを、一度日本を経由して会話をしていたってことだね。
「何だか不思議!」
ドアの向こうにいる人とのメールなのに、電波は一度日本に帰って戻ってくるな
んて。

お互い一人旅なので、「あまり立ち入らないのがマナー」
今夜は会いに行かずにメールで明日の朝食を一緒に頂く約束をしました。
「ひと安心ヽ(^。^)/」
モナちゃんともたっぷり寛いだし! ハイネケンでちょっぴり酔ってる!
ダブルの大きなベッドがある広いお部屋でオリジナルボトルのハイネケンを楽し
むことにしましょ!
「だって今夜はアムステルダム最後の夜!」

帰国する日の朝。初めて待ち合わせの朝食。
「当たり前よね。一人旅だもの!」
いつものダイニングで彼女と朝食を頂きましたよ。
このプチホテルの可愛らしいダイニング。オランダらしい甘いパンやたくさんの
チーズ!
そして同じ一人旅で出会った同じ色のセーターを着ていた女性。
「何だかロマンティック! 映画みたい(*^^*)」

彼女は昨日の朝食後に早速パスポートの件で警察などに連絡をしたそうです。パ
スポートはそのまま使用して旅の続きが出来ることになったそうです。
クレジットカードはすぐにストップ! その分の資金をお母様からこちらで引き
出せる銀行に送金して頂くことに!
「少しはお役にたてたかな?」
そして元気が戻って笑顔で会話が弾んだのが何より嬉しかった。
アムステルダムの後はストックホルムに行く予定らしいですからね。
「羨ましい(*^o^)/私もそんな旅をしてみたいなあ。」

このアムステルダムの旅を通して、
「次回の旅にはモバイルパソコンを持ってこよう!」と決めましたよ。
携帯電話だけより世界が広がるよね。
情報を手に入れやすいから助けられることがたくさんあるって感じました。
「彼女を見習うことにします!」
彼女も旅の持ち物の中で「一番持っていて良かったもの!」
そう話してくださいました。
日本からの情報を受け取ることが出来たら安心の大きさはかなり違いますね。

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo471.html ≫ 


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▽スカウスハウス・ニュース
――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □

*** ガイドツアー「ロンドン特別編」 ******

好評のビートルズ・ツアーに加えて、ロンドンでのウォークツアーを2コース、
実施しています。シャーロック・ホームズゆかりのスポットを案内する「ホーム
ズ・ツアー」と、ちょっと怖い「ロンドン・パブ・ツアー」。ディープなロンド
ン体験をぜひ!
http://scousehouse.net/beatles/guidetour_london2.html 


*** リヴァプール語学留学 ******

スカウス・ハウスは、リヴァプールへの語学留学をサポートしています。
公立のリヴァプール・コミュニティ・カレッジに加えて、今年より、私立の語学
スクールLILAとも提携しています。
長期でじっくり学べる学生の方にはコミュニティ・カレッジを、まとまった期間
を留学に充てられない社会人の方にはLILAをおすすめします。
スカウス・ハウスには、リヴァプール留学に関する専門知識や経験を持つスタッ
フが、日本とリヴァプールの両方に常駐しています。入学前はもちろん、入学後
のサポートについても安心してお任せください。
http://scousehouse.net/study/index3.htm 


*** ビートルズ・ガイドツアー ******

リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン
ジしています。ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧
ください。
http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm 


*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▼今週のフォト
――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □

*** 今週のフォト・アルバム ******

先日行われた女性ビートルズ・バンド<クローバー>のライヴと、連載「日々の暮
らしが変わる旅もある!」に関連した写真を掲載しています。
ぜひご覧ください!
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo471.html 


■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           *** 毎週火曜日発行 *** 


□■ 第471号 ■□

 ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス)
 ◇編集 山本 和雄
 ◆Eメール info@scousehouse.net
 ◇ウェブサイト http://scousehouse.net/
 ◆お問い合わせフォーム http://scousehouse.net/liverpool/form.html

 ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお聞かせください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行しています。配信
の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイトからどうぞ。

◆まぐまぐ
 http://www.mag2.com/m/0000065878.htm
◇めろんぱん
 http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000917
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
無断での転載を禁じます。  Copyright(C) 2001-2011 Scouse House