October 04 2011, No.477
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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 ▽フロム・エディター
 ▼「予定は未定!? 〜 スカウスハウス・ツアー2011同行記」(1)
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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10月になりました。
早いものであの《インターナショナル・ビートル・ウィーク》から1ヶ月が過ぎ
て、「そろそろレポートを書かなくちゃなあ」とは思いつつ、なかなか取り掛か
れずにいます。

だからというわけではないけれど、今回サポート・スタッフとして参加してくれ
た「ちかこさん」に、スカウスハウス・ツアーの同行記を書いてもらえることに
なりました。今週より連載スタートです。

リヴァプールの街に詳しくて英会話も堪能なちかこさんですが、それ以上に、細
かいことによく気が利いてしっかり者なところが、仕事のうえで助かりました。
今回は想像以上に目まぐるしい毎日だったから、ぼくとえりさんのゆるゆる・
てーげーコンビでは、とても乗り切れなかったと思います。ちかこさんがいな
かったらどうなっていたことか…感謝してます。いっぱい怒られたけど。

できるだけ毎週の掲載になるよう、ちかこさんにがんばってもらいますね。
第1回目はリヴァプール到着まで。次回からがツアーの本番です。今後どんな
お話になるのか、僕自身もとても楽しみです…と同時にちょっとコワいです。
きっとこれから、僕のだめだめぶりが続々と披露されることになるんだろう
なぁ…。
どうぞお楽しみに!

                          ― Kaz(04/10/2011)


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▼寄稿:「予定は未定!? 〜 スカウスハウス・ツアー2011同行記」(1)
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「予定は未定!? 〜 スカウスハウス・ツアー2011同行記」(1) / ちかこ

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo477.html ≫

■イントロダクション■

こんにちは。
2011年のBeatle Weekに、ツアー参加者でありながらスタッフとしてもお手伝い
させて頂きました、ちかこです。
どういう訳でそうなったのか、まずはその経緯からお話したいと思います。

2008年10月に初めてリヴァプールに行く機会があり、その後お気に入りの
ミュージシャンのコンサートを見に行ったり、何度か訪れているうちにすっかり
この街の魅力に取りつかれました。
だんだんとお気に入りの場所やパブなども出来て、訪れるたびに心地よさが増し
ていきます。でもそのうちに、それだけでは何だか物足りず、普通の観光では味
わえない何かをリヴァプールで体験したいと自然に思うようになりました。

私に何が出来るんだろうなぁ? と思った時に、以前からリヴァプールの情報を
得るのにチェックしていたスカウスハウスのサイトを思い出しました。毎週発行
されるNLWや過去のBeatle Weekのツアーレポートには目を通していたのですが、
改めてツアーレポートを読み直してみると、何だか毎年スタッフの人手が足りな
くて大変そう〜。
「あ! これだ! もしかして私にもお手伝いが出来るのでは?」
と思いついたのです。

思い立ったが吉日。ちょうどゴールデンウィークに入ったところでした。
「スカウスハウスは5月1日から3日までお休みを頂きます」の告知を全く気に
することなく「今年のBeatle Weekでのスタッフ募集はしていますか?」とカズ
さんにメールを送りました。
当然お休み期間は返事がなく、3日ほど待って休み明け早々にカズさんから返信
を頂きました。
そのメールには「とりあえずはスタッフは足りているんです。追加で雇えるよう
な経済的な余裕も、今のところはありません…すみません」とありました。
がっかりしながらその先を読むと、「でもせっかくなので、考えてみました。以
下のような形でよろしければ、ぜひお願いしたいと思います」と続きが!

その先には、スカウスハウスツアーに申し込んでくださいということ、そして、
ツアー代を少し割引、オプショナル・ツアーにはすべて招待としたうえで、「で
きる範囲で、サポートスタッフとして手伝いをお願いできればと思います。ライ
ヴ会場でのバンドのお世話やお客さんのお世話、それ以外に使い走りのような仕
事もたぶんお願いすることになるかもしれません」と書かれていました。

渡航費や滞在費を自己負担することは初めから申し出ていたので、私にとっては
何の問題もありません。すぐに了解のメールを送りました。大好きなリヴァプー
ルに行かれるし、その上今までと違った経験が出来る! Beatle Weekまであと
4ヶ月あるのに早くもワクワクしてきました。

その後、カズさんとはメールのやり取りで親交を深め(?)、初めて対面する時
がやってきました。7月29日に東京・渋谷ランタンでのThe Cloverの初ライヴ
を見に、カズさんが東京まで来たのです。
カズさんは待ち合わせの場所に10分ほど遅れてやってきました。アロハシャツ
に、手にしているのはハリセンだけ、というシンプルな(?)出で立ち。
サイトの写真でお顔は知っていたしメールのやり取りもしていたので、初対面の
緊張感などはほとんどありません。
まずは渋谷ランタンへ向かう途中にあるパブでビールで乾杯。フィッシュ&チッ
プスの食事を済ませてからランタンへ向かいました。

そこで私はThe Cloverのメンバーと初対面。みんな、かわいい〜! この時の
初ライヴの模様は過去のNLWをお読みくださいね。ちなみにカズさんのハリセン
はThe Cloverの指導(?)のためでした。

The CloverとMario Companyのライヴが終わって、そろそろ帰らなければいけな
い時間。気がつくとカズさんとほとんどBeatle Weekについての打ち合わせをし
ていません。あわてて聞いてみると、初日のバンドメンバーの空港出迎えの予定
だけざっくり教えてくれました。初日以降の予定が気になるなぁ。でもイギリス
相手のことだし、まだ細かいことはカズさんもわからないのかも、と私もあまり
深く考えませんでした。ところがリヴァプールに着いてから、これほど「予定は
未定」の言葉を実感したことはない日々が待っていたのです。


■Beatle Weekへ!■

8月24日朝11時30分発のヴァージンアトランティック航空でロンドンへ。
ロンドン・ヒースロー空港へは予定通り15時55分に到着。入国審査は長蛇の列
で、30分以上待ってやっと順番が来ました。
イギリスの入国審査は、帰りの航空券を持っていて何もやましいことはないのに
毎回なぜか緊張します。
「目的は?」の問いに「観光です」と答える私。
審査官はパラパラと私のパスポートを見て「4月にも来ているね。4月も観光? 
それでまた観光?」と鋭い視線を投げかけてきます。入国させてもらえなかった
らどうしよう〜。
「今回はBeatle Weekを見に来ました」と言うと、審査官は隣の女性審査官を指
して「彼女、Beatlesの大ファンなんだよ」と言って、あっさり入国スタンプを
押してくれました。やれやれ。

ヒースロー空港からパディントン駅まではヒースローエキスプレスを利用しまし
た。
急がない時は時間はかかるけど経済的なヒースローコネクトを利用するのですが、
今回は日本で前もって購入しておいた鉄道のフレキシーパスが使えるのでヒース
ローエキスプレス利用です。快適で早い!

パディントン駅からタクシーに乗ったのが17時半頃でした。この調子だと18時
前にユーストン駅に着いて、18時07分発のリヴァプール行き電車に乗れそうで
す。
ところが途中で大渋滞にはまってしまいました。ラッシュの時間のせいかと思っ
たのですが、どうやら交通事故があり先の交差点が通行止めになっているようで
す。
ドライヴァーのおじさんが「電車の時間があるんだろう?」と時間を気にしてく
れます。でも鉄道パスを持っている私は、指定の電車ではなく、どの電車にも乗
ることが出来るのです。「何時の電車にも乗れるから大丈夫です」と返事しまし
た。

タクシーは迂回路をぎゅんぎゅん飛ばしてユーストン駅を目指しました。駅に着
くと料金メーターは19ポンド。普段は10ポンドでお釣りがくるくらいですから、
倍かかってしまいました。
するとドライヴァーのおじさんが「13ポンドでいいよ」とのこと。でも運転して
くれたし迂回してガソリン使っているし…と19ポンド払おうとする私でしたが、
おじさんは頑として「13ポンドしか受け取れないよ」と言い張ります。結局チッ
プも受け取ってくれず、13ポンドきっかりのお支払いとなりました。ありがとう、
おじさん。

18時07分の電車には間に合わなかったけど、次の18時33分の電車でリヴァ
プールに向かおう。すでに22日からリヴァプール入りしているカズさんに電話
をしてそのことを伝えました。
そして飲み物を買ってからもう一度、電車の運行の電光掲示板を見ると…何とい
うことか、18時33分の電車が「Cancelled」になっています!
再びカズさんに電話して、「すみません。次の19時07分の電車で行きます…」と
伝えます。カズさんはどこかのパブでわいわい楽しくやっているらしく、「ああ
そう、いいよいいよ、気をつけてね」とあっさりした返事でなんだか拍子抜け。
ともあれ、着いて早々にイギリス流の洗礼を受けました。

電車の出発が数分遅れたのにリヴァプール到着は予定通りの21時21分。
リヴァプール・ライムストリート駅に着いて、カズさんと合流。ホテルにチェッ
クインしてから、早速近くのパブで明日からの打ち合わせです。

カズさんに、自分で作った3バンドの動きが一目でわかるスケジュール表を渡す
と、カズさんは「これ、すごい! 使える〜!」といたく感動してくれました。
翌25日はNow Hereさんが朝8時前にマンチェスター空港着の予定です。迎えに
行くためには7時のバスでリヴァプールを出なければなりません。ところが乗り
物に弱い私は先ほどの電車移動で頭痛と胃がムカムカしているので、翌日のバス
移動の件について話すだけで余計に気分が悪くなってきました。

結局、体調と体力的なことも考慮して、朝一番のマンチェスターはカズさん一人
で行って頂くことにしました。
その間に私はホテルをチェックアウトして、新たな滞在先マリオットホテルに移
動、やはりマリオットに滞在するNow Hereさんご一行をホテルで出迎える手は
ずとなりました。その後は11時頃に、リヴァプール在住のスタッフ下村えりさ
んと一緒に、The Beatribesさんを迎えにマンチェスター空港へ行く予定。夕方
に到着するThe Cloverはカズさんが迎えに行きます。

バンドのギグは、明日はThe Beatribesの1本だけ。えりさんと私が基本的にサ
ポートしますが、カズさんもギグのスタートまでは一緒にいられるとのこと。夜
に開催するスカウスハウス・ツアーの「キックオフ・パーティー」の準備は、カ
ズさんとえりさんにお任せしてあります。

翌日の動きも把握できて一安心。ホテルに戻り、お風呂上がりにビールを飲んで、
ベッドに倒れこみました。
おやすみなさい。そして、ただいま! リヴァプール!

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo477.html ≫


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プロ・アマは問いません。出場を希望されるバンドは、info@scousehouse.net
までお問い合わせください(件名は「Beatle Weekバンドエントリー希望」とし、
メール本文には、バンド名と簡単なプロフィール、代表者のお名前・住所・電話
番号・PCメールアドレスをご記入ください)。
お問い合わせをいただいてから2日以内に、Eメールで募集要項を添付送信いた
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長期でじっくり学べる学生の方にはコミュニティ・カレッジを、まとまった期間
を留学に充てられない社会人の方にはLILAをおすすめします。
スカウス・ハウスには、リヴァプール留学に関する専門知識や経験を持つスタッ
フが、日本とリヴァプールの両方に常駐しています。入学前はもちろん、入学後
のサポートについても安心してお任せください。
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リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン
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旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
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お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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