October 11 2011, No.478
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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         *** http://scousehouse.net/ ***        


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼「予定は未定!? 〜 スカウスハウス・ツアー2011同行記」(2)
 ▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」 <No.200>
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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NLW No.478です。
ミナコさんの「ゴールドフィッシュだより」が、今週の掲載でめでたく200号と
なりました。
第1号は2005年の3月。さっき最初のころのバックナンバーを読み返してみた
んですけど、なんとも初々しくって可愛らしい文章でした(えーと今がふてぶて
しくてカワイゲがないと言ってるわけじゃぜんぜんないですよ、もちろん!)。
名字も旧姓だし…ミナコさんがジャクソンさんになったのは2006年のことでし
た。

やはり6年半というのはそれなりの年月ですよね。このあいだに、ミナコさんば
かりではなく、リヴァプールの街も大きな変貌を遂げました。
最も大きな出来事は2008年の<ヨーロピアン・キャピタル・オブ・カルチャー>
でしょう。それにあわせて街の大規模な再開発・再整備が行われて、今ではすっ
かりクリーンで魅力的な観光都市になりました(昔のような風情がなくなって
ちょっとさびしい気がするのはぜいたくというものでしょう)。

そのほかにも、リヴァプールFCがUEFAチャンピオンズ・リーグを制したり、
ポール・マッカートニーがアンフィールド・スタジアムでライヴをやったり、
マージーフェリーの乗り場が河の中に沈んだり、街じゅうがスーパーラムバナナ
だらけになったり、などなど、ずっとカラフルな話題に彩られてきた6年半でし
た。
ミナコさんにレポートしてもらったトピックスはさらにディープでライヴでタイ
ムリーで、読者のみなさんには、リヴァプールの街や人々のユニークさをダイレ
クトに感じていただけたのではないかと思っています。

ちなみに、2005年3月の日本は小泉内閣で、同年8月の郵政解散総選挙を経て
2006年9月まで続き、以降、現在の野田さんで7人目の総理大臣となります。
ついでにイギリスの首相はというと、2005年当時はブレアさん、2007年からブ
ラウンさん、そして去年から3人目のキャメロンさんです。

本文でミナコさんが書いているように、今週の「ゴールドフィッシュだより」は
通常どおりですが、次の201号は200号を記念する内容になる予定です。
それにあわせて、僕のほうでも何か企画を考えたいと思っています。どんなもの
になるのか自分でも皆目わかりませんが、みなさんどうぞお楽しみに!

● ● ●

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ウェブサイトの「英国盤レコード」通販ページを更新しました。新入荷分をアッ
プしたほか、ビートルズ・コーナーの在庫分をすべてプライス・ダウンしていま
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                          ― Kaz(11/10/2011)


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▼寄稿:「予定は未定!? 〜 スカウスハウス・ツアー2011同行記」(2)
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「予定は未定!? 〜 スカウスハウス・ツアー2011同行記」(2) / ちかこ

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo478.html ≫

■ホテル移動と準備■

8月25日朝7時頃、かもめの鳴き声で目が覚めました。
かもめの鳴き声を聞くと、リヴァプールにいるんだ! と実感が湧いてきます。
カズさんはNow Hereさん出迎えのため、もう今頃マンチェスター行きのバスの
中かな。
朝食をとりにホテル内のレストランに降りて行きました。外はとっても良い天気
でバルコニー席も気持ちよさそう…でも少し寒いかなと屋内の席にしました。
猛暑の日本から来ると、8月下旬に「寒そう」とはなんとも不思議です。

朝食のあと、今夜からの滞在先であるマリオットホテルに移動します。
チェックアウトの時に、ロビーで60代前半くらいの日本人のご夫婦と一緒にな
りました。お話してみると、今日はこれからリヴァプール大聖堂を見に行かれる
とのこと。前の日はBeatles Storyを見て、アルバートドックを散策されたのだ
そうです。
さらによく伺ってみるとビートルズがお好きでBeatle Weekの時期に合わせて旅
行にいらしたとのこと。フェスティヴァルは始まったばかりですが明日にはロン
ドンに向けて出発、その後パリに滞在して日本に帰国されるとのことでした。

私は、日本からの出場3バンドが今日到着すること、そして18時からCavern
ClubでThe Beatribesさんのギグがあるので是非見にいらしてくださいとお伝え
しました。
そのご夫婦は前日にCavern Clubに行ってみたそうですが、地下への階段があま
りに長くて不安になり、結局引き返してCavern Pubに行かれたのだそうです。

不安になるその気持ち、よ〜く分かります! なぜなら私、実は地下恐怖症なの
です。
中へ入ってしまえばまず大丈夫なのですが、最初に階段を降りて閉鎖的な場所へ
入って行くのが苦手なのです。私も初めてリヴァプールに来てCavern Clubを訪
ねた時は、入り口で怖気づいて中に入れなかったのでした。
もちろん今では中の様子もわかっているので、心地良くはないですが恐怖心はあ
りません。その日本人ご夫婦にも「Cavern Clubは地下2階くらいの深さがあり
ますけど、大丈夫ですよ」とお薦めしました。今日一日、リヴァプールを楽しん
でくれるといいなぁ。

泊っていたホテルからマリオットまでは徒歩5分くらい。9時に着いたのですが、
やはり時間が早すぎてチェックインは出来ませんでした。
マリオットのチェックイン時間は午後3時です。時間が早くても部屋が空いてい
ればチェックインも可能ですが、いくらなんでも9時は早過ぎか。しかもBeatle
Week期間中ですからホテルも大忙しです。フロントで予約の確認をしてからスー
ツケースを預かってもらいました。

Now Hereさんは9時20分頃にマリオットに着く予定です。もうそろそろかなと
思ってカズさんに電話しました。
ところがマンチェスター空港での入国にかなり時間がかかったようで、なんとこ
れからチャーターバスで出発するとのこと。到着は10時ごろになりそうという
お話でした。そして私に指令が。
ホテルに着いたらNow Hereさんご一行が荷物を預けるのを手伝うこと、そして
そのあと、誰もポンドを持っていないので皆さんを両替に連れて行ってほしいと
のことです。

両替所はチャーチ・ストリートにあるマークス&スペンサーが便利でお得だそう
です。このお店は毎回利用していますが、両替コーナーには行ったことがありま
せん。ご案内するのに迷ってしまってはいけないので、空き時間を利用して下見
に行きました。無事に場所を確認して、ついでにちょっと売り場を物色して自分
用にボディーローションを購入。リヴァプールの空気は乾燥していて、お肌がカ
サカサになってしまうのです。

マリオットに戻り、ロビーで待っていると回転扉を開けて下村えりさんがやって
きました。えりさんとは初対面でしたが、お互いにすぐに打ち解けました。何と
なく私の友達に似ていて初めてお会いした気がしないのです。するとえりさんも
同じことを言うので驚いてしまいました。

えりさんとは11時頃のバスで一緒にマンチェスターへ向かう予定なので、もと
もとアデルフィホテルで待ち合わせをしていたのですが、Now Hereさんの到着
が遅れているため、カズさんからの連絡でこちらにまわることになったのだそう
です。


■Now Hereさん到着■

えりさんと合流してからほどなく、Now Hereさんご一行を乗せたバスがマリオッ
ト前に到着しました。Now Hereさんのメンバー3名とご家族、ご友人を含めて
総勢9名のグループです。
ご挨拶もそこそこに、皆さんがバスから荷物を降ろしている間にカズさん、えり
さん、私とで今後の打ち合わせです。

私は、チェックインができる3時までNow Hereさんのご案内につくことになり
ました。The Beatribesさんのマンチェスター空港への出迎えはえりさん一人で
行って頂くことに変更です。
カズさんは、まずアデルフィホテルに行って、すでに受け付けが始まっている
フェスティヴァルのパッケージの受け取り、そのあとで今朝まで泊っていたホテ
ルに戻ってチェックアウト、そして今日からの滞在先になる別のホテルに移動で
す。とりあえず私はNow Hereさんを両替にご案内して、それが終わったらカズ
さんに電話を入れることになりました。

まずはロビーに運び込まれたNow Hereさんご一行のスーツケースや楽器をホテ
ルで預かってもらいます。全部で15点。コンシェルジュ横の荷物置き場には入
りきらないので、フロント裏のオフィス(?)に運び込まれていきました。もし
部屋を早めに用意出来てチェックイン出来るようになったら電話を貰えるように
電話番号を残します。

ジョン役の澤江さんから「楽器店でギターの弦を購入したい」というリクエスト
があり、フロントで楽器店の場所を教えてもらい、私含め10名で街へ繰り出し
ました。
私は普段は単独行動が多いので、9名の皆さんがついて来てくれているか確認し
ながらご案内するのに緊張しました。

マークス&スペンサーに到着。正面入り口から入り、エスカレーターを上がって
2階(日本の3階)奥にある両替コーナーにご案内します。
先客もなく皆さん順番に両替です。私はイギリスでは現金をあまり持ち歩かない
ようにしていて、多くても100ポンドです。でも皆さん5万円、10万円分を両替
しています! ホテルにチェックインするまではセイフティボックスも使えない
ので、その現金を持ち歩くことになります。
「皆さん、気をつけて下さいね〜」と言いつつ、実は私が一番緊張していたかも
しれません。

両替が終わったところで一度カズさんに電話を入れて、これから楽器店に行くこ
とを報告。マリオットのフロントで教えてもらった楽器店は、アデルフィホテル
のすぐ目の前でした。ショーウィンドウはBeatle Week仕様で飾られています。
中へ入ると、ギターの弦は上の階、とのことで階段を上がります。
ポール役の町田さんは店内に置かれているピアノを弾いていました。澤江さんは
悩むことなくサクサクとギターの弦をご購入。
その後カズさんに再度電話を入れると「マシューストリートを案内しておいて〜。
着いたらまた電話ちょうだい〜」とのこと。はい、了解です。

先ほど両替に利用したマークス&スペンサーの前を通り、マシューストリートへ
ご案内します。途中、街並みや犬を連れたストリートミュージシャンの写真を
撮ったりで、着いて早々お疲れもある中、散策を楽しまれているNow Hereさん
ご一行の様子に私も安心しました。リンゴ役の山田さんは地図を広げて今どこに
いるのか確認しながら、積極的に道を覚えようとしています。

マシューストリートのすぐ近くにあるエリノア・リグビーの像も案内しつつマ
シューストリートに到着です。皆さんからは「ここがマシューストリートか!」
と高揚した雰囲気が感じられ、嬉しい限りです。Beatles Shopや入り口のサイン
だけ残されているオリジナルのCavern Clubの前などで記念撮影をされていまし
た。

Cavern Clubの前に着いたところで再びカズさんに電話。「カズさん、いまどこで
すか〜?」と話したら、目の前にカズさんが駆け足で登場。全員でHard Days
Night Hotelにあるショップに入りました。
皆さん、店内を見て回りますが何も買いません。「大体めぼしは付けたので、あ
とで改めてまとめて買いに来ます」と後ほど大人買い宣言。

次にすぐ近くのThe Beatles Shopへ立ち寄り、いくつかお土産を購入。ここに
はすでに、金曜日にスカウスハウスが主催するジャカランダのチャリティギグの
ポスターが貼ってありました。カズさんちゃんと仕事してる! よく見るとThe
Cloverさんのチラシも置いてあります。

12時をまわったので、全員でThe Grapesパブに入って昼食です。
開店直後のため、いつも誰かが座っているBeatles Seatは空いています。Now
Hereさんのメンバー3人でシートに並んで、早速記念撮影です。
それから各自ビールを買ったり食事の注文をして、思い思いにイギリスでの初め
ての腹ごしらえを楽しんでいました。
カズさんが私の分もビールとフィッシュ&チップスを注文してくれました。ごち
そうさま〜!

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo478.html ≫


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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
          〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

 ― 第200号 / Hope Street Feast & Bold Street Festival ―

 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish200_photo.html ≫

こんにちは。
比較的温暖だった9月でしたが、月末から10月初頭にかけてほぼ一週間、イギ
リス全域で本格的なインディアンサマー(秋口に入ってから夏のような暑さにな
ること)が到来し、この時期としては記録破りな暑さとなりました。
リヴァプールでも27度まで上昇し、近年着そびれていた夏服が大活躍しました。
8月が涼しかっただけに、思いがけないボーナスでした!

さて、ゴールドフィッシュだよりですが、おかげさまで200号を迎えました。
2005年の3月からスタートし、気がついたら2011年。リヴァプールで見聞きし
たことを好き勝手に書かせていただいていますが、リヴァプールの色鮮やかでエ
ネルギーに満ちた街の様子を少しでも感じ取っていただけていたら、なにより嬉
しいです。

201号ではこれまでのハイライトを思い返してみようかなとも考えていますが、
今号ではいつも通りに見聞きした出来事をお伝えしたいと思います。

9月18日(日)は毎年恒例になりつつあるフェスティバル《ホープストリート・
フィースト》が行われました。
今年は突然の雨が一度ざっと降っただけで天気も比較的良く、たくさんの人々が
詰めかけ、立ち並ぶ露店で食べ物やビールを買って食べたり飲んだりしながら、
ホープ・ストリートの至る所で繰り広げられるパフォーマンスやアウトドアス
テージで上演されるさまざまな音楽を楽しんでいました。

屋外だけではありません。フィルハーモニック・ホールのオープンデーやホー
プ・ストリート・ホテルの地下のレジデンス・ラウンジやカレドニアパブではラ
イブが行われたり、マソニック・ホールやウェリントン・ルームズ(旧アイリッ
シュセンター)といった歴史ある建築物が一般に開放されたり、ブラックバーン
ハウスではアート&クラフトマーケットも開催されました。

リヴァプール大聖堂でも《カセドラル・フェイト》という別のお祭りが同時開催
されており、アート&クラフトマーケットのほか、大聖堂内のレディー・チャペ
ルには、ホーンビー/メッカーノ(イギリスおよびヨーロッパで絶大な人気を博
した組み立て玩具で、20世紀初頭にリヴァプール人のフランク・ホーンビーに
よって発明されたもの)のコンヴェンションも開かれました。

今年のホープ・ストリート・フィーストのテーマは、リヴァプールの「シティ・
オブ・ラディカル」年にちなんだ「フリー・ラディカル・フォリーズ」。
今年のストリートパフォーマンスも地元の演劇集団ホープ・ストリート・リミ
テッドによるもので、ストリートにサプライズや笑いや躍動感をもたらすホー
プ・ストリート・フィーストの名物ともなっています。
さまざまなアクトが練り歩くだけでなく、ファーマーズマーケットと地元のレス
トランの出店と隣り合わせに設置されたパフォーマンスストールも並んでいて、
見ていて飽きません。

今年の《フィルハーモニック・オープン・デー》は、残念ながらレジデントのロ
イヤル・リヴァプール・フィルハーモニック・オーケストラは海外公演のため不
在でしたが、映画の上映、ユースオーケストラや合唱団のほか、中国の伝統を汲
んだダンスカンパニーであるチャイナ・パールのパフォーマンスなどが上演され、
ほぼ満席でした。

マートル・ストリートのステージとフィルハーモニック・ホールでは10月に行
われる《アイリッシュ・フェスティバル》に先駆けて、アイルランド系またはア
イルランド音楽に傾倒するリヴァプールのミュージシャンとアイルランド人
ミュージシャンが集まる<アイリッシュ・シー・セッションズ>によるライブが行
われました。

我が家のすぐ前に設営されたマートルストリートのステージでは、アムステルダ
ムのイアン・プラウズによるボーカルとギターを担当し、アコーディオン、フィ
ドル、フルート、ドラムのメンバーで構成されたセットで、踊りだしたくなるよ
うなアイリッシュ音楽を披露しました。
フィルハーモニック・ホールのほうでは異なるミュージシャンが変わる変わる登
場し、さまざまなフレーバーの音色を奏でました。

Irish Sea Sessions: http://irishseasessions.com/

ホープ・ストリート・ホテルのレジデンス・ラウンジでは、<ザ・ビッグ・ハウ
ス>(キャンディ・ペインとズートンズのギタリスト、ポール・ウモリー)がア
メリカーナな香りのする音楽を、息のぴったり合ったコーラスワークで爽やかに
紡ぎあげていてラヴリーなひと時でした。

The Big House myspace: http://www.myspace.com/thebighouse19

来年のホープストリートフィーストは、2012年9月16日に開催予定です。

Hope Street Feast: http://www.hopestreetfeast.com/

♪ ♪ ♪

翌週の週末は、場所を移して《ボールド・ストリート・フェスティバル》。日曜
日に行ってみました。
ホープ・ストリート・フィーストほどの華やかさはありませんが、今年もお掃除
隊とサンバドラムのパレードでスタートし、出だしはゆっくりでしたが午後には
賑わいをみせていました。

ボールドストリートのレストランやカフェの出店でストリートフードを食べなが
ら屋外ステージでライブを楽しんだり、すっかり恒例となっている<ジェームズ・
カーリング・ぺイヴメント・アート大会>も行われました。特にぺイヴメント・
アートの制作現場では本当に沢山の人たちがその様子をじっくり眺めていました。

またこの大会に先駆けてチャーチ・ストリートでは、オランダ出身ぺイヴメン
ト・アーティスト4人組<プラネット・ストリート・ペインティング>が、ビート
ルズのキャヴァーン・クラブでの初ステージ&ブライアン・エプスタインとの出
会いから50周年を記念して制作した3D路上アート作品「XXLリヴァプール」も
出現し、買い物客の目を楽しませました。

このコンペは、年々クオリティも着実にアップしていて、昨年は地元のアーティ
ストと並んでヨーロッパ各地からの参加もありました。
今年は一層グローバルに広がって、はるばるアメリカやメキシコからやってきた
アーティストを含む50のアーティストがバトルを繰り広げました。

主催者である<アーバン・キャンヴァス>のフィリップ・バトルと話をしたとき、
このぺイヴメント・アート大会の成長ぶりに大変満足している様子で、今後この
大会が「ぺイヴメントならリヴァプール」と定番の場所となるまで成長させたい
と言っていました。

ぺイヴメント・アート以外にも、都市をキャンヴァスにした数多くの参加型の
アートのプロジェクトを展開させてきたアーバン・キャンヴァスですが、この大
会の審査員を毎年務めているマイク・マッカートニーが長年に渡り彼らの活動に
大きな声援を送ってくれているそうです。
あるプロジェクトの実現に向けて資金集めに奔走していたときに、ある日ポー
ル・マッカートニーから小切手が届いたこともあり、マイクがポールに話をして
くれたんだなと、感謝の気持ちでいっぱいになったと語っていました。いいお話
です。

The James Carling International Pavement Art Competition:
       http://www.urbancanvas.org.uk/james-carling-competition/

Urban Canvas: http://www.urbancanvas.org.uk/

♪ ♪ ♪ 

さらにその翌週の9月29日には、マルチメディア系アート&シネマの祭典《AND
フェスティバル》が開かれ、その一環で<ア・スモール・シネマ>がチャイナタウ
ンの門にスクリーンを設置、映画『蜀山奇傅 天空の剣』や短編映画の数々が上
映されました。

屋外上映のため、当初は温かい服装でブランケットなどをご持参くださいと書か
れていましたが、インディアン・サマーの始まりの暖かな晩に、チャイナタウン
のストリートに座って観るアクション映画は格別でした!
http://asmallcinema.co.uk/wordpress/2011/09/29/tonight-a-small-cinema-chinatown/#more-347

♪ ♪ ♪

【今号の告知】

ブルーコートに5月にオープンしたリヴァプールFCのギャラリー<レッズ・ギャ
ラリー>では、企画展第2弾《We Never Walked Alone》が開催中です。
LFCファンに焦点を当てたこの展覧会は、来年の1月16日まで続きます。入場無
料。
The Reds Gallery at the Bluecoat: http://www.redsgallery.tv/

マージーフェリーターミナル内にあるビートルズ・ストーリー別館では、《エル
ヴィス・アンド・アス( Elvis and Us)》という新しい展示が10月5日にス
タートしました。
Us(私たち)とはビートルズのことで、1965年にビートルズがカリフォルニアは
ベルエアのエルヴィスの自宅を訪れた晩の出来事にスポットライトを当てたもの
です。
ビートルズ・ストーリーとエルヴィスの聖地グレイスランドのコラボレーショ
ンとなったこの大型展は、向こう2年間続きます。
Elvis and Us: http://www.elvisandus.com/

ワールド・ミュージアム・リヴァプールに恐竜が戻ってきます。「エイジ・オブ・
ダイナソー」は10月22日から2012年4月15日まで。
Age of Dinosaur: http://www.liverpoolmuseums.org.uk/wml/exhibitions/dinosaurs/

10月30日は、今年も《ハロウィン・ランタン・カーニバル2011》がセフトン・
パークにて行われます。パレードは午後5時半からスタートします。
http://www.liverpoollanterncompany.co.uk/

それではまた!

ミナコ・ジャクソン♪

 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish200_photo.html ≫


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▼スカウスハウス・ニュース
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*** スカウスハウス通販:UK盤レコード ******

スカウスハウス通販の「英国盤レコード」を更新しました。新入荷分にアップに
加えて、ビートルズ・コーナーの在庫分をすべてプライス・ダウンしています。
オーダーをいただけるとうれしいです。
http://scousehouse.net/shop/records2011_02.html

*** フットボール・チケットのお知らせ ******

以下の試合の観戦チケット手配が可能です。
チケット代金は1枚¥24,000、2枚¥44,000です(Man City戦はそれぞれ
¥3,000アップ)。ご希望の方は、info@scousehouse.net までお問い合わせくだ
さい(件名は「LFCチケット希望」としてください)。お早めにどうぞ!
LFC VS Norwich (Oct 22)
LFC VS Swansea City (Nov 05)
LFC VS Manchester City (Nov 27)
LFC VS QPR (Dec 10)
LFC VS Blackburn Rovers (Dec 26)
LFC VS Newcastle United (Dec 31)


*** Beatle Week 2012:出場バンド募集中! ******

スカウス・ハウスでは、2012年のインターナショナル・ビートル・ウィークに、
日本代表として出場するビートルズ・トリビュート・バンドを募集しています。
プロ・アマは問いません。出場を希望されるバンドは、info@scousehouse.net
までお問い合わせください(件名は「Beatle Weekバンドエントリー希望」とし、
メール本文には、バンド名と簡単なプロフィール、代表者のお名前・住所・電話
番号・PCメールアドレスをご記入ください)。
お問い合わせをいただいてから2日以内に、Eメールで募集要項を添付送信いた
します。


*** ガイドツアー「ロンドン特別編」 ******

好評のビートルズ・ツアーに加えて、ロンドンでのウォークツアーを2コース、
実施しています。シャーロック・ホームズゆかりのスポットを案内する「ホーム
ズ・ツアー」と、ちょっと怖い「ロンドン・パブ・ツアー」。ディープなロンド
ン体験をぜひ!
http://scousehouse.net/beatles/guidetour_london2.html 


*** リヴァプール語学留学 ******

スカウス・ハウスは、リヴァプールへの語学留学をサポートしています。
公立のリヴァプール・コミュニティ・カレッジに加えて、今年より、私立の語学
スクールLILAとも提携しています。
長期でじっくり学べる学生の方にはコミュニティ・カレッジを、まとまった期間
を留学に充てられない社会人の方にはLILAをおすすめします。
スカウス・ハウスには、リヴァプール留学に関する専門知識や経験を持つスタッ
フが、日本とリヴァプールの両方に常駐しています。入学前はもちろん、入学後
のサポートについても安心してお任せください。
http://scousehouse.net/study/index3.htm 


*** ビートルズ・ガイドツアー ******

リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン
ジしています。ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧
ください。
http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm 


*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▽今週のフォト
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*** 今週の「ゴールドフィッシュ」フォト ******

ミナコさん撮影による写真を掲載しています。ぜひご覧ください。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish200_photo.html


*** 今週のフォト・アルバム ******

新連載「予定は未定!? 〜 スカウスハウス・ツアー2011同行記」の写真を掲載し
ています。ぜひご覧ください!
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo478.html


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□■ 第478号 ■□

 ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス)
 ◇編集 山本 和雄&ミナコ・ジャクソン
 ◆Eメール info@scousehouse.net
 ◇ウェブサイト http://scousehouse.net/
 ◆お問い合わせフォーム http://scousehouse.net/liverpool/form.html

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