June 12 2012, No.509
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World 
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     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼寄稿:「ハプニングもレベルアップな旅って!」(16)
 ▽寄稿:「ちかこのリヴァプール行きあたりばったり」(2)
 ▼寄稿:「ノア姉さんのブルマ追っかけ大作戦〜フィンランド編」(9)
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □

NLW No.509です。
今週は連載原稿を3本お届けします。
Anneさん、ちかこさん、そしてノアさんの旅行記なのですが、こうして並べてみ
ると当たり前なんですけど三者三様ですね。それぞれのパーソナリティが伝わっ
てくるような旅行であり、旅行記になっています。どれもほんとうに面白くて、
編集作業もルンルン…とまではいきませんが、まったく苦になりません。

おまけに今週は提供していただいた写真がどっさりあって、選びに選んでも70
枚近くになってしまって、それをひとつずつウェブ掲載用に加工するのに、もの
すご〜〜く時間がかかってしまいました。

というわけで、今週は「リヴァプール・ニュース」のコーナーの原稿が書けませ
んでした。お休みです。すみません。
…とかいいながら、さっきまでワールドカップ最終予選の「オーストラリアvs
日本」をしっかりテレビ観戦してたんですけど…引き分けでちょっと残念だけど、
いいゲームでしたね!

えーと、なんだかあからさまに手抜きなのがバレバレな気もしますけど、今週の
「フロム・エディター」はこのへんで…(ほんと手抜きだなぁ)。

                         ― Kaz(12/06/2012)


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▼寄稿:「ハプニングもレベルアップな旅って!」(16)
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「ハプニングもレベルアップな旅って!」 / Anne

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo509.html ≫ 

■第47話《不安な英語のツアー!私、大丈夫?》■

今日は今回の旅行で一番不安な現地バスツアー。
「だって英語のツアーだもの(゜゜;)」
「昨夜はちゃんと美味しい食事をブログにアップ出来たよ!」
「帰りにスーパーで買ったパンもバッグに入れて・・・」
「もちろん日本で申し込んだツアーのチケットも印刷して来てる(^-^)g」

出発前に日本語で現地発バスツアーの予約が出来るんです。
ツアー会社はいくつかあります。
だいたいコースは同じ!
「どの会社のツアーにしよう(゜o゜;」
「この会社って現地に到着したらツアー会社に電話?」
「参加確認をしなければならないの?」
「それは無理(←_→)!」
「英語で現地のツアー会社に参加確認なんて!」

悩んで私が選んだのツアーは、申し込み後チケットを印刷して集合場所に集まれ
ばよいツアーです。
コースはスターリング城とローモンド湖、そしてグレンゴイン蒸留所!
「スターリング城ってリーアム・ニーソン主演の『ブレイブハート』の舞台に
なったお城だ!」
「蒸留所に行きたくて現地ツアー参加を決めたんだよね!」
「だからグレンゴイン蒸留所を訪ねることが決め手=(^o^)=b」

集合場所は昨夜Kyokoさんにちゃんと確認済。
旧市街の中心位にある大聖堂の前の広場だそうです。
旧市街を歩くとかなり目立つ大聖堂!
「聖ジャイルズ大聖堂w(゜o゜)w」
色々なツアーの集合場所の殆どがこの広場だそうです。
「広い…」
「どの辺りで待っていたらいいの?(°_。)?(。_°)?」

「少し早めに集合場所に到着!」
「大聖堂前で座ってる人が2〜3人いるよ!」
「ツアーのお客さんかなあ(°-° )?」
「でも聞けない・・・」
「不安(/-\)」
通りを歩いている現地の人らしい方に場所を確認してみます。
チケットには集合場所が書かれているので見て頂きました。
「そうかあ! 現地の人はツアーバスを利用しないから詳しくないのね(`。`;)」
「Kyokoさんもこの辺りって教えてくれたからなあ」

「取りあえず大聖堂を一周してみよう!」
「大聖堂の裏側なんてことだったら大変!」
この辺りは車を駐車しておく場所がないらしいんです。
だから車が時間ギリギリに来てすぐに乗車する方法や、お迎えの方が来て歩いて
バスの待つ場所に移動の方法だったりするそうです。
Kyokoさんのお話を思い出しながら大聖堂の周りをウロウロ・・・

暫くするとだんだん人が集まって来ました。
「日本人がいない(゜゜)(。 。 )!」
「ちょっと期待したけどそんなに都合が良い訳ないよね。」
「がっかり(/_-、)」
「あっ! あそこに見えている女性は日本人?」

日本人の女性を見かけたところにちょうどバスが到着しました!
ドライバーの方が降りて来ます。
色々な国籍の人がドライバーさんの周りに集まって来ます。

私も集合している輪の近くに行ってみます。
「同じツアーかも!」
日本人の女性にコースを尋ねてみます!
「違うコースらしい! ガッカリ(^へ ^;」
「私のコースのバスってどこ?」
辺りを見回してみます(゜゜;)(。 。 ;)
「あんなところに同じ会社のバスが駐車しているよ!」
「でも誰も近くにいない・・・」

「行ってみよう!」
「日本人の女性の方とは同じコースじゃなかったのはガッカリだなあ」
そんなことを思い巡らしながらひっそり停車しているバスに近寄ります。
「バスの中にドライバーさんがいるよ!」
「チケットを見せてみようヾ(°°)」
チケットを見せるとドライバーさんはにっこり微笑んでくれます。
「乗っていいよ!」
そんな感じで促してくれました!


■第48話《乗客5名のバスツアー》■

バスに乗車したのは私が最初です。
すぐにドライバーさんの斜め後ろの席に着席!
「だって目立つところに座らなきゃ(`へ´)!」
「現地でおいていかれたら大変でしょ!」
「ここなら私がバスに戻ってなければ気が付くはずだもの!」

ドライバーさんが名前の確認をしてくれます。
「英語が出来ないこと伝えなきゃ(゜_゜;)」
「私は英語が出来ないんです(>_<)ヽ」
「OK d(-_^)!!」
ドライバーさんはにっこり頷いてくれたよ。

暫く待つと女性が一人乗車してきました。
「英語でドライバーさんと話してる」
「カルカッタから来た方なのかな?」
「会話にその地名が聞こえて来たもの」
「カルカッタと言うことはインドの女性ね」
彼女も一人旅らしくてドライバーさんのすぐ後ろに着席。
つまり私と通路を挟んで隣です。

次には3名の親子さんがバスに乗車してきました。
ご夫婦とお嬢様らしいです。お嬢様と言っても大きい方だけれど。
「こちらの方々も英語でお話ししてる」
「カナダからのお客さんみたいね。単語が聞こえた!」
「このバスのツアー客は5名なんだあ!」
「インド人、カナダ人、そして私σ(o^ )!」
「もうダウンジャケットが必要な時期だから乗客は少ないんだね」
「夏はもっと一杯なんだろうなあ」

「待ち合わせ場所でバスに乗車出来て良かった!」
「ドライバーさんの名簿にはちゃんと私の名前も書かれていたし!」
「全員が乗車していよいよ出発( ^_^)/!」
「スコットランドの景色って雄大そうだよねー!」
「英語が分からなくてどんな旅になるんだろう(^。^;)」
そんな期待と不安が過ぎる出発です。


■第49話《バスはスターリング城へ》■

ドライバーさんは運転とガイドを兼ねています。
まず自己紹介しているみたい。
そして乗客の私たちの話。ゆっくりした英語で話してくださいます。
「どこから?」と尋ねてられて「日本から」と答える程度にして頂きました。
英語が出来ない私に気を使ってくださったんですね。
「優しいドライバーさんありがとう(^○^)!」

ドライブしながらスコットランド訛りのお話をしているみたい。
車内はとっても和やかな雰囲気です。
「みんな楽しそうにドライバーさんのお話に聞き入っているよ!」
「私には内容が分からない!」
「でも何だかウキウキするね(⌒∇⌒)」
「それにスコットランドの自然のなかをドライブ!」
「とても気持ちが良いツアーです!」
「車窓の景色は本当にきれい(⌒-⌒)」

「お城がツアーバスからも見えて来たよ!」
1時間程でバスがスターリング城に到着しました。
「高台に見えてるのがお城だよね!」
広い駐車場で停車! そしてドライバーさんからの説明が始まります。
「集合時間が大切だから真剣に聞かなきゃ!」
「メモも用意φ(.. )」
「どうしてか気になる?」

「『12』の数字が聞こえてきたよ!」
「きっと12時集合だ!」
「そう決めたいところだけどそれじゃ不安(`へ´;)」
「だからメモに書きます!」
「『12』と書かれたメモをドライバーさんに見せます」
「ドライバーさんは頷いてくれました!」

「メモの理由を分かって頂けましたか?」
「そう、ちゃんと正しい時間を確認するためです(^0^*)!」
「これで安心」
「バスを降りましょ!」
他の方々も降りて歩き始めます。
するとインドから来た女性が話しかけてきました。

「私はソフィ、あなたは?」
「私はAnne、宜しく!」
続いて彼女が私に何か話しています。
「○×△□together○×△□?(°_。)?(。_°)?」
「together???」
「それだけ聞こえたら何となく分かるよね」
「一緒なら一人でおいていかれることないし安心(*^。^*)」
「ソフィさん、ありがとう!」

こうして2人で入場料を支払って中へ入ります。
彼女はオーディオガイドを借りました。
私は日本語があることを知らなくて借りませんでした。
帰国後に知ったんですけど、本当は日本語ガイドもあったみたいです。
ソフィさんがオーディオガイドを聞きながら、ガイドの順番に進んで行きます。
「スコットランドで最も壮麗な城」「歴史の舞台」「戦いの舞台」
そんな城だけに簡素ながら存在感が凄い!

この地でスコットランド軍はイングランド軍を破ってイングランドからの独立を
成し遂げたんですよね。
「世界史が苦手(゜゜;)」
「映画でみた独立戦争の映像が浮かんで来ちゃう!」
「歴史は分からなくても城壁から街を見下ろすパノラマがまた素晴らしい!」
「それにソフィさんと一緒だから安心!」
「ゆったりスターリング城の歴史に触れることが出来ました(^-^)/」

「驚いたことがあったんです(^。^*)」
「スターリング城のスタッフの方に日本語が話せる方がいらっしゃいました!」
「話しかけて頂いたんです!」
「しかも胸のエンブレムを指しながら『これは家紋だよね』なんて!」
北海道に知り合いがいらっしゃるそうです。
「桜」や「菊」の花のことも詳しくて驚き!
「もちろん日本語で会話です((o(^-^)o))」
何だかこういう時は嬉しくなっちゃいますよね。
こんなに遠い遠いスコットランド地方のお城で日本に詳しい方と出会うなんて!


■第50話《ローモンド湖で昼食》■

そろそろ集合時間。
ソフィさんのお陰でゆっくり見学出来ました! 
「バスに戻りましょ!」
ソフィさんはドライバーさんに色々報告しています。
インドはイギリス領だったからか、子供たちも英語が話せるらしいですよね。
日本でも英会話の先生にインドの方を多く見かけます。

カナダのご家族も戻っていらしてローモンド湖めざして暫くドライブです。
バスはどんどん大自然の中を進んでいます。
「北海道の景色に近い感じだあ(*^o^)/」
「緑が多くて牛や羊が放牧されている!」
「川も水がとても澄んでいるよ!」

「ドライブしていて気が付きました!」
「短い間にお天気が晴れたり曇ったり、小雨が降ったり。」
「これがスコットランドのお天気なのね(゜ο゜)!」
「雲が低くて早く動いている〜!」
「だからお天気も目まぐるしく変わるんですね!」
「小雨が降っていても先の方には青空が見えている!」
「それであまり傘も必要ないんですね。」

カーブも多くなってきて木々の間から時々湖が見えて来ましたよ!
富士山の麓で育った私にはちょっと懐かしい感じの風景。
富士五湖方面はよくドライブしたもの。
暫くしてバスが広い駐車場入ると、駐車場の周りには数軒のお店やレストランが
あります。

「ここで昼食を頂いてお散歩するのね( ^o)」
バスを降りてみんなが歩く方について歩くと、そこはパブ兼レストラン。
「パブにはお客さんが一杯だ!」
私とソフィさんはレストランの方へ移動して座りました。
「別々のものを頼んでシェアしましょ!」
ソフィさんからの提案です。

「わあ! (^-^)/ ありがとう!」
「一品の量が多いからシェア出来ると嬉しい!」
「別の味が楽しめるものね。」
それにメニューを見ながらお店の方に色々質問して決めてくださってます。
「ソフィーさんって頼りになるなあ」
鶏肉のお料理やハンバーグの様なお料理を注文してくれました!

お料理を待っている間に片言の英語でお互いのお話。
彼女はご主人がカルカッタでお留守番しているらしいんです。
そしてお土産に買った綺麗なペンダントを見せて頂きました。
イギリスにお友達がいらっしゃるようです。
全部ちゃんと理解したわけじゃないけれどね(;^_^)
お仕事がお休みで旅行に来たらしいんですよ!

「わあ! お料理だー(*^¬^*)」
「付け合せのお野菜も多くて美味しそう」
「マッシュポテトがたくさん添えられてる!」
「何だかイギリスらしいですよね」
それらをソフィさんが上手に分けてくださいます。
「マッシュポテトがとっても美味しい!」
「思い切って参加して良かった(^。^)/!」
ソフィさんには感謝の気持ちでいっぱいです。

お腹も一杯になって湖の方に行ってみることにします。
途中、びしょ濡れのワンちゃん!
「人懐っこい!」
「迷子かと思ったらそこのお家の子ねー!」
「放し飼いが普通なのね」
「長閑な土地だもんね(´-`)」
湖の畔には水鳥がゆったりと羽を休めています。
「あまり警戒心もないみたい!」

「空が晴れてきました!」
「青空と草原の緑と白い壁の可愛いお家。」
「この美しさがやっぱりスコットランド!」
エジンバラやグラスゴーの市街地だけじゃ出会えないスコットランド。
「レンタカーでドライブ出来たらもっと素晴らしいだろうなあ( ̄ο ̄)」
「自分でドライブは無理?」
「それなら現地バスツアーに参加はとってもお薦めです!」

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo509.html ≫ 


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▽寄稿:「ちかこのリヴァプール行きあたりばったり」(2)
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「ちかこのリヴァプール行きあたりばったり」 / ちかこ

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo509.html ≫ 

■ハルム・ホール!■

地図に載っている解説によると、Hulme Hallは1901年から1902年に建てられ、
Leverさん(Art Galleryの所蔵品をコレクションした方です)の奥様の旧姓を
ホール名にしたのだそうです。元々はwomen's dining hallだったとのこと。

それにしても不思議なこともあるものです。
もしArt Galleryを出て駐車場のほうへ行かずにBebingtonの駅へまっすぐ向
かっていたら、もしMuseumへ入らなかったら、この地図を貰うこともなく、
Hulme Hallのすぐ近くまで来ていることさえも知らなかったかもしれません。
せっかくリヴァプールに行くのだから夏に備えて下見をしようとか、全然思いつ
かなかったので、恥ずかしながらHulme Hallがどこにあるのかさえも知らずに
いました。
それでも気分次第行きあたりばったり、ふらりふらりと行動して、「ここぞ!」
という場所に引き寄せられていくなんて!

カフェを出てArt Galleryを背に、地図を見ながらHulme Hallへ向かって歩き
ます。寒くて風の強い中、平日の昼間なせいか人もまばらです。
ちょうど建物の裏手に出てしまったようで少し探しましたが、路地を抜けて
Hulme Hallの正面に出ることが出来ました。1階建てのかわいい建物です。

Hallまで歩きながら、中は見られるのかな? 事務所の人に言って頼めば見せて
もらえるかも? などと考えていましたが、着いてみると人が出入りしています。
私も中へ入ってみると、廊下の右手のホール内では何かの会合をしている様子。
この奥にステージがあるようです。

ホールの扉は開いていましたが、中に受付のテーブルがあり、どちらかと言うと
ご年配の方々が集まっていました。さすがに紛れ込む勇気はなかったので扉の外
から写真だけ撮りました。正面の赤い幕が下りているところがステージなのかな?
いま思うと、受付の人に事情を話してみれば中に入れたかも…。それでも、もし
会合がなかったら中を覗くことは出来なかったかもしれない、と思うとラッキー
でした。

廊下にはこじんまりと「1962年8月18日にビートルズがここでショウをしまし
た」記念の額がありました。
額の写真を撮っている私を、おじいさんが不思議そうに見ていました(笑)。

Hulme Hallを後にし、散策を続けます。
途中、八重桜のような花の写真を撮っていると反対側の歩道を歩いていたおばさ
んが道路を渡ってきて「風が強くてなかなか撮れないでしょう」と言って、写真
を撮る間、枝を持っていてくれました。なんて優しいのでしょう!

その後、古い石造りの橋を写真に撮っていると、リスにも遭遇。
緑に囲まれ、かわいい建物がいっぱいあって、フレンドリーな人がいるPort
Sunlightを私はすっかり気に入ってしまいました。

今度夏にPort Sunlightを訪れる時には、多くの人で賑わうフェスティヴァルで
また違った面を見せてくれることでしょう。
Port Sunlight Summer FestivalのオフィシャルHPの写真を見ると、開催の頃に
はArt Gallery前の通りの木には葉が生い茂り、花も咲き、たくさんのストール
が出ていて人で賑わっています。ドッグショウや食べ物、クラフトのストールも
出るそうです。
今からThe Cloverのギグはもちろんのこと、ストールを見てまわるのも楽しみ
です。
あ、でもそんな時間あるのかな? 少しはあるよね? カズさん!


■二ールにばったり。そしてキャヴァーン■

帰りはBebingtonの隣の駅、Port SunlightからMersey Railに乗ってシティセ
ンターに戻ります。
電車を待っている間に、一度ホテルに戻ろうか、それともどこか寄って行こうか
考え、Cavernに寄ることにしました。

Cavern近くの駅Moorfieldsで下車してから、少し遠回りだけど何となくこちら
から行こう〜、とNorth John Streetを歩いていくと、途中のビルの前に見たこ
とある人が…。
あれはもしかしてニール?? 一瞬通り過ぎたのですが戻って声を掛けてみると、
やはりニールでした。
昨年8月のBeatle WeekでQuarry Bank SchoolでのNow HereのギグでMCをして
いたニールです。相変わらずかっこいい〜。

ニールはMagical Mystery Tourの名刺をくれ、「今日はCavernで夕方からJohn
Lennon Tributeのギグがあるよ。それから明日の夜はBeatles Tribute Bandの
ギグもね」と教えてくれました。しっかり営業してる(笑)。

John Lennon Tributeは都合が悪く行かれなかったので、翌日Beatles Tribute
Bandのギグに行くことにしました。
ギグは夜10時スタートです。夜早い時間に一度ホテルに戻り、30分ほど仮眠を
取りました。
2011年のBeatle Weekに参加したYさんはBeatle Week期間中、真夜中のギグを
楽しむために時間を見つけて昼寝をしていたとのこと。それを真似てみました。
お陰で復活(笑)。10時にCavernに着くようにホテルを出ました。

Cavernの入り口で3ポンドの入場料を払い、中に入ります。みんな友人同士、グ
ループで来ていて楽しそう。こういう時、一人旅はちょっと寂しいなぁ。
ビールを飲みながら待っていると、20分遅れてギグがスタートしました。やっぱ
りCavernにはBeatlesのナンバーがぴったりです。
背の低い私が思いっきり手を上に伸ばして動画を撮っていると前のおじさんが場
所を譲ってくれたり(それも一人ではないのです!)、Beatle Weekの時の会場の
一体感や幸せな空気を思い出しました。聴いている人が自然とそうなれる
Beatlesの音楽はやっぱりすごい!

途中休憩をはさんで2ステージ見終わったところで、夜中の0時。ギグはまだ続
きますが、一人で帰り道が不安なのでホテルに戻ることにしました。
Cavernの外に出ると木曜日の夜のせいか、通りには拍子抜けするほど人がいな
い! 週末の夜には、日ごろのうっぷん晴らすかのように大騒ぎする人達でいっ
ぱいなのに。
リヴァプールで危険な目に会ったことはないけれど、万が一の時のために手に握
りしめた防犯ブザーを使うことなく、無事ホテルに到着しました。

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo509.html ≫ 


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▼寄稿:「ノア姉さんのブルマ追っかけ大作戦〜フィンランド編」(9)
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「ノア姉さんのブルマ追っかけ大作戦〜フィンランド編」 / ノア

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo509.html ≫ 

●Beatellesと打ち合わせ

0時半からはジャムセッション。♪
ビーテルズの4人と共演する事になっている。
その打ち合わせをするため彼女達がブルマの楽屋にやってきた。

主催者からは2曲演奏するように言われている。
「なんでもいいわよ。あなたたちに合わせるわ」
「やりたい曲言ってみて」
とビーテルズ。
みんなとっても貫禄がある。
でも・・多分まだみんな若い。
リバプールの大学生といっても信じてしまいそう。

ブルマも見た目年齢が若い(笑)
カメラのファインダーからは年齢差など感じない。
明らかにビーテルズのほうが若いはず・・なのに彼女達やっぱり色っぽく年上に
見える・・私たちよりずっと (^_^;)

歌ったりコーラスをつけたり・・良い感じで打ち合わせは進んでいたので・・
ユーハさんみたいに、これもギグのひとつにカウントしたいって私も思ってし
まった!?♪(^◇^)

あれこれ話し合っているうちに、「Baby It's You」「Can't Buy Me Love」「I Saw
Her Standing There」の3曲が候補になった♪
どれを外そうか・・
「3つともやればいいじゃん!」とカズさん。
いや、そういうわけには・・
ということで、「Can't Buy Me Love」と「I Saw Her Standing There」に決まっ
た! (^O^)

楽器は全員が持って行く必要はないということで、ビーテルズのを曲によってみ
んなで使い分けすることになった。


●ジャムセッション・パート1

パークホールに入ると、「Jiri Nikkinen The Beatles Tribute Band」が演奏し
ていた。
メインオーディトリアムでトニーシェリダンさんのバッキングをしたバンドだ。
トニーさんとは緊張していたんだろう。
さっきよりずっと楽しそうに見えた ^^;

ブルマとビーテルズはステージの袖で待機。アップルジャムもいる。
時間が押しているようで、0時半になっても終わる気配はまったくない。
0時45分ごろに終わった・・と思ったらアンコール。
そしてそのアンコールがなんと、「I Saw Her Standing There」! (';')

あらら、ダブっちゃった〜・・と思ってたら・・ (^_^;)
ビーテルズのジョン役キャスさんとカズさんが何か話してる。
ブルマもうなづいてる (^・^)
ダブっちゃったから「I Saw Her Standing There」はやめて、「Baby It's You」
に差し替えることになったそうだ♪

さぁ〜ブルマとビーテルズがステージに上がる。
ステージの上に並んでるギターやベースはどんどん自由に使ってと言われたので、
さむちゃんとさとみちゃんはそこからエレキギターをピックアップ。
ビーテルズのベーシスト、ルイーザはアコースティックギターを持って、ルイー
ザのベースはムーミンが弾く。
ドラムはりっちぃだ。

まずは「Can't Buy Me Love」。ルイーザのリードボーカルだ。
この人が歌うとどんな曲でもビーテルズのノリになってしまうのがすごいなあ〜。
ほんとオリジナルに聞こえてしまう ヽ(^o^)丿

そして2曲目、「Baby It's You」。
リードを取るのはさむちゃん。ギターを肩から下ろしてステージの中央に立つ。
ムーミンはルイーザにベースを返し、代わりにアコースティックギターを受け
取ってステージ右端へ。
ムーミンのギター姿はこの時初めて見たので新鮮だった。
渡された本人もビックリしてた〜 (#^.^#)
そしてりっちぃはドラムセットから降りて、タンバリンを持ってステージ前に移
動。

さむちゃんはマイクの前でスタンバイ。誰がカウントを取るのかとまわりを見渡
したそのとき!!
カンカンカンカン・・
テンポの速いスティック音が響いて、すかさずルイーザが「ワントゥースリー
フォー」!!

「ええ〜っっ?!!」
このテンポは「I Saw Her Standing There」だ・・ \(◎o◎)/!
さむちゃんが一瞬かたまる (@_@;)

しかし演奏はそのままスタート。
やっぱり「I Saw Her Standing There」だ・・ (^^ゞ
「え〜〜〜っ?!!」
大笑いしながら踊りだすさむちゃん。
ステージの隅っこにいたムーミンもびっくりしたはず・・でも機転を利かせて遅
れずにボーカルを取る。

またしてもハプニングだ・・
ドラムのナッドとベースのルイーザには曲の変更は伝わってなかったみたい。
それにしてもちゃんとみんなついて行けるのがすごいな〜。
この瞬間の映像はYouTubeでバッチリ観られます〜(笑)!

そうそう・・去年のブルマのステージでもムーミンが同じようなことをやっ
ちゃったらしい。
「I Want To Hold Your Hand」のところで勘違いして「I Saw Her Standing
There」のカウントをとってしまったのだそうだ。
あのカウントはそれしか考えられないけど、間違いにも笑顔で対応するメンバー
の粋な所がやっぱりいい。
カズさんの話によればそのあとはもちろん、すばらしくホットな演奏だったみた
い。
さすが・・ブルマだ! ヽ(^o^)丿

しかし・・
どっちも「I Saw Her Standing There」だったのは偶然なのだろうか・・? ^m^
とにかくこのステージ、さむちゃんとりっちぃがフロントで踊りまくって、最高
に盛り上がった (^_^)v


●ジャムセッション・パート2

緊張と興奮のジャムセッションが終わって、ステージを降りる。
これから「アップルジャム+ジェイさん」のジャムセッションなのだ。
でもなぜか、ブルマだけ残るように言われた・・ビーテルズは下がったのに??

「あれれ?」と思っているうちに、「アップルジャム+ジェイさん+ブルマ」の
ジャムセッションになってしまった!

まず「It Won't Be Long」。
ブルマのフロント3人は楽器を持たずに、手拍子とコーラスと踊り(?)を担当。
アップルジャムのドラマー、ジョンさんはハンドマイクを持ってボーカルに専念。
そのエンターテイナーぶりがすごい! ヽ(^o^)丿
ドラムは我らがりっちぃ♪
こんなすごいメンバーのバックでドラムをたたいてる・・しかもなんの打ち合わ
せもなしに・・りっちぃもすごいぞ!!

・・と感動しながら写真を撮っていたら、思わぬハプニングが!
ジョンさんのアップが撮りたくて思わずステージ中央に近づいてしまった私。
なんと、それを目ざとく見つけたジョンさんが、自らカメラに寄ってきてくれた
のだ!! (^^)!
当然ドアップの写真が撮れた。うわぁ〜〜!! (^^♪

つい興奮しすぎたです、はい ^m^
ジョンさんのサービス精神に感謝いたします <m(__)m>
もちろん、これもYouTubeで観られます(笑)

続いて同じメンバーで「A Hard Day's Night」。
途中、さむちゃん&ムーミンはリードボーカルも披露。みんなほんとに楽しそ
う! ヽ(^o^)丿

大歓声の中、ジョンさんが架空のロケットを飛ばして、夢の共演が終了。

でもこれで終わりじゃないのだ!
ブルマがステージを降りたあと、「アップルジャム+ジェイさん」で「Money」
「Lady Madonna」そして「Hey Jude」。
「Hey Jude」の途中で、みんな上がるように言われて、ブルマ、ビーテルズ、
アーバンクロウ、そして「Jiri Nikkinen The Beatles Tribute Band」のメン
バーたちもステージへ!! 
もうお祭り状態。ステージにはいったい何人上がってるんだろう? って、私も
その一人なんだが・・ (=^・^=)

そして最後は、『Tampere Beatles Happening』恒例の「All You Need Is Love」!
出演者もオーディエンスも、そして主催者も、みんなみ〜んながビートルズファ
ンなんだなあ〜、と感動。
写真を撮りながら2日間のこの充実した瞬間を思い返し・・涙が出ていた (@_@。。。


●今日も打ち上げ

興奮冷めやらぬまま打ち上げになだれ込む。
もう午前2時を過ぎているけど、そんなの誰も気にしてない。
だって今年のフェスティバルはこれで終わりなんだもの。
感動の余韻にしばらくみんなで浸っていたい・・

ビーテルズのステファニーちゃんがギターで歌い出した。
ビーテルズにブルマやジェイさんも加わって、笑って、歌って、踊ってる。
打ち上げなのにさっきのライブの延長? アンコール状態? ヽ(^o^)丿♪

誰もが笑顔で、子供のようにはしゃいでいる。
みんなやっぱりビートルズが好きなんだなあ。
言葉がわからなくてもビートルズを歌うだけで気持ちが通じる。
こんな素敵な事はない。

そういえば途中、カズさんがりっちぃを軽々と抱っこしてたり、
反対にりっちぃがカズさんを抱っこしようとしてコケたりしてたっけ(笑)
みんな素敵な余韻が残る中、おかしくなってるぞ〜! ^m^

時間を見たらなんと4時だ!! (@_@;)

いい加減に私の顔はパンパンに腫れていた (~_~;)
気持ちはとっても晴れやかなのに・・

明日は滞在最終日。ヘルシンキに移動だ!

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo509.html ≫


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▽スカウスハウス・ニュース
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を留学に充てられない社会人の方にはLILAをおすすめします。
スカウス・ハウスには、リヴァプール留学に関する専門知識や経験を持つスタッ
フが、日本とリヴァプールの両方に常駐しています。入学前はもちろん、入学後
のサポートについても安心してお任せください。
http://scousehouse.net/study/index3.htm


*** ビートルズ・ガイドツアー ******

リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン
ジしています。ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧
ください。
http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm
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*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト
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*** 今週のフォト・アルバム ******

連載「ハプニングもレベルアップな旅って!」、「ちかこのリヴァプール行きあた
りばったり」、そして「ノア姉さんのブルマ追っかけ大作戦〜フィンランド編」
の写真を掲載しています(Anneさん、ちかこさん、ノアさん&ブルーマーガレッ
ツのみなさん、ご提供ありがとうございました!)。ぜひご覧ください!
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo509.html


*** 「Photo of the Week」 ******

スカウスハウス・ウェブサイトのトップページに、「リヴァプールの今」を伝え
る写真を1枚、ウィークリーで掲載しています。
http://scousehouse.net/

また、スカウスハウスのFacebookページでは、同じ写真を大きいサイズで掲載
しています。今週は別ヴァージョンを加えた2枚です!

以下は、撮影したミナコさんによるコメントです。

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Wildflower meadow, Speke Hall

肌寒くどんよりとした天気が続いていますが、空が少し明るくなった時を見計
らって南リヴァプールのスピーク・ホールに行ってきました。
お屋敷の中は何度か見ているので、もっぱら散歩が目的です。ブルーベルの花が
見れるかな、と思っていたら案の定すでに終わっていて残念だったのですが、
原っぱでは思いがけなくデイジーやポピー、コーンフラワーなどの野花が一面に
咲き乱れていて、色のコントラストがとても綺麗でした。

コテコテに造りこんだイギリス庭園ももちろん素敵ですが、野花にはなんともい
えない懐かしい感じの風情があります。帰りがけには、野うさぎが数羽ひょこ
ひょこと跳ねている様子も見られて、のどかな風景を楽しみました。
http://www.nationaltrust.org.uk/speke-hall/
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□■ 第509号 ■□

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