November 06 2012, No.528
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World  
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□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール「オールド」ニュース
 ▽連載:「BW2012 おぼえがき」(5)
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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現在発売中の「週刊文春」(11月8日号)を読んでいて、面白い記事を見つけま
した。
「先頃、イギリスの葬儀ではジョン・レノンの名曲『イマジン』の使用が禁止に
なった」という書き出しで、続けて、一般紙記者のコメントとしてこう説明され
ています。

「イギリス最大の葬儀社『Co-operative Funeralcare』の調査によると、『天国
は存在しない』という歌詞が葬儀に相応しくないというのが禁止の理由だそうで
す。しかし、それよりもこの調査で驚かされたのは、最近のイギリスの葬儀では
讃美歌よりもポップスが流される比率の方が高いということ。一番人気は『マイ・
ウェイ』で、約一五%の葬式で流されるそうです」

「発表後40年も経ってるのに今さら?」といった疑問や、ジョンは「イマジン」
で「天国は存在しない」と言っているわけではないとか、そもそも「天国はない
と想像してみよう」というラインはなにを意味するのか、ということはとりあえ
ず置いておいて…ああそれから、どこのなんというところが「禁止」と決めて、
それはどれほどの拘束力があるのかということも書かれてないのですが、まあそ
れも置いておきましょう。

僕が面白いなと思ったのは、「マイ・ウェイ」が一番人気がある葬式ソングであ
る、というところです。
ずいぶん前になりますが、このNLWで、マージーサイドの人気葬式ソングについ
ての記事を書いたことがあります。
それを思い出して調べてみたところ、その記事はなんと10年前、2002年の8月
発行のNLW No.66にありました(見つけるのにえらく時間がかかりました…)。

ナンバー・ワンはやはりというかなんというか、「ユール・ネヴァー・ウォーク・
アローン」。なんたってここはマージーサイド。もうこれしかないですよね。納
得です。だいたい、「マイ・ウェイ」なんかよりもずっとずっと、はるかにお葬
式にぴったりではないですか。
「マイ・ウェイ」は、マージーサイドのランキングではベスト10にも入っていま
せん。ごめんね、シナトラさん。

笑っちゃったのは、ワムの「ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ」やクィーンの
「地獄へ道連れ」をリクエストする人もいるそうで、このへんはやはり「コメ
ディの街」らしいなあとは思うけれど…でもちょっとシャレにならないかも。お
葬式で「ゴーゴーを踊りに行くときには起こしてね」とか「またひとりくたばっ
たぜ」なんて、ねえ。

せっかく見つけたので、今週はこの記事を紹介しますね。「リヴァプール『オー
ルド』ニュース」というコーナーを作りました。ぜひご覧ください。

お葬式でロックといえば、先日の桑名正博さんの「ロック葬」。テレビのニュー
スで見たのですが、あれは実に素晴らしいと思いました。いいですねえ。
内田裕也さんもカッコよかったなあ。
ロックン・ロール!

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今週の「Photo of the Week」は、リヴァプール・ワンにあるJamie's Italian
のシシリアン・ツナ・フジッリ。今年の9月に食べました。美味しかったです!

「Photo of the Week」は、スカウスハウスのFacebookページ、またはウェブサ
イトのトップページでご覧いただけます。
 Facebookページ: http://www.facebook.com/scousehouse.net

● ● ●

【Beatle Week 2013:出場バンド募集中!】
スカウス・ハウスでは、2013年のインターナショナル・ビートル・ウィークに、
日本代表として出場するビートルズ・トリビュート・バンドを募集しています。
プロ・アマは問いません。出場を希望されるバンドは、info@scousehouse.net
までお問い合わせください(件名は「Beatle Weekバンドエントリー希望」とし、
メール本文には、バンド名と簡単なプロフィール、代表者のお名前・住所・電話
番号・PCメールアドレスをご記入ください)。
お問い合わせをいただいてから2日以内に、Eメールで募集要項を添付送信いた
します。

                         ― Kaz(06/11/2012)


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▼リヴァプール「オールド」ニュース <2002年8月6日>
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*** 2002年8月6日(火) ********************************************

【フューネラル・ヒットチャート】
1963年のヒット曲“You'll Never Walk Alone”が、チャートのナンバー・ワン
に輝きました。
ただし、「フューネラル・ヒットチャート」での話です。

Gerry and the Pacemakersのヒット曲「ユール・ネヴァー・ウォーク・アロー
ン」は、リヴァプールFCの応援ソングとして有名です。
リヴァプールでは、毎年何百人ものリヴァプールFCファンが、葬式にこの曲を
流すのだそうです。

葬儀会社Co-Op Funeral Serviceは、マージーサイドで行われた葬儀で流された
曲を集計しました。
その結果、「ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン」がポップ&ロック部門に
おける第1位にランクされました。
エヴァトンFCの応援歌“Z Cars”も人気があり、George Harrisonの“My Sweet
Lord”と並んでベスト10内にランクされています。

Co-Op社リヴァプール支部のマネージャー、Rob Murphyの話です。
「『ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン』が最もポピュラーなフューネラル・
ソングとなったことは、特に驚きではありません」
「リヴァプール・ファンの大多数は、葬式のどこかの部分でこの曲を流したいと
思うのです。なにしろ歌詞が、これ以上ないくらいに状況にぴったりですから」
「『Zカーズ』は少し元気が良すぎますね。歌詞もないですし」
「トラディショナルな賛美歌が使われなくなっているわけではありませんよ、も
ちろん。ただチャートをご覧になってお分かりのとおり、ポップ・ソングへのリ
クエストが増えているのは確かです」

最近の葬式では時々、一風変わった音楽がリクエストされるということです。
ロック・グループQueenの“Another One Bites The Dust”や、Russ Abbotの
パーティー・ソング“Atmosphere”といった場違いな曲を流す人や、Whamの
“Wake Me Up Before You Go-Go”で笑いを取ろうとした人もいたそうです。

マーフィーは続けます。
「どんなストレンジな曲であろうと、私たちはリクエストされた曲をかけないわ
けにはいかないんです」
「ユーモアのセンスをアピールしたがる人っていうのは、往々にして場違いなこ
とをやらかしてしまうものです」

以下は、Co-Op社による「葬式ヒットチャート」トップ10です。

1.You'll Never Walk Alone - Gerry and the Pacemakers

2.Simply The Best - Tina Turner

3.Wind Beneath My Wings - Bette Midler

4.You're My Best Friend - Don Williams

5.Look For Me In Rainbows - Vicky Brown

6.Bridge Over Troubled Waters - Simon and Garfunkel

7.Titanic theme - Celine Dion

8.Danny Boy

9.Z Cars

10.My Sweet Lord - George Harrison

              ― NLW No.66(2002年8月13日発行)より ―


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▽連載:「BW2012 おぼえがき」(5)
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「BW2012 おぼえがき」 / Kaz

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<8月25日(土)>

07:00 起床。ぐずぐずしているうちに時間が経ってしまい、朝ごはんは食べら
れず。残念。そういえば昨日の晩ごはんって食べてないなあ…。最後にちゃんと
した食事をしたのはいつだろう??

08:20 アデルフィ・ホテルのロビー到着。これから「ウールトン&ペニーレー
ン・ツアー」なのだ。ミズウリのメンバーに、クローバーの<ラヴ・ミー・ドゥ>
について相談…というかお願い。今晩の自分たちのステージで、レパートリーに
ない曲を、しかもバックバンドとして演奏してほしい、という無茶かつ失礼なお
願いだったのだが(怒られても仕方がないと思っていた)、快くOKしてくれた。
「いいよ、喜んでやるよ。BBCは別にどうでもいいけど、それでカズとクロー
バーの顔が立つのなら」とジョニーさん。うう、すみません…。

08:40 バスツアー出発。参加者は21名、プラス、スタッフ4名。雲はあるが穏
やかな空模様で、雨は降りそうにはない。よかった。思えば去年は豪雨に見舞わ
れたのだった…えらい違いだ。

08:50 ディングル到着。リンゴの通った学校を見て、アドミラル・グローヴ10
番地へ。マーガレットさんはちゃんと約束どおり待っていてくれた。20分くら
い滞在。まだ取り壊されていないマドリン・ストリートのリンゴ生誕の家を見て、
バスに戻る。

09:30 ペニー・レーンにある、「ペニー・レーン・ディヴェロップメント・トラ
スト」。ペニー・レーン地域の振興のために最近設立されたセンターで、なんと
ジョンとポールが出会った日のクォリーメンのオリジナル写真、しかも未公開の
ものが展示されている。よしえさんが個人的に親しくしている縁で、今回ツアー
のコースに入れることとなった。ここでは基金集めのためにかわいいオリジナル
小物が販売されていて、期せずしてみなさんのお土産購入タイムとなってしまっ
た。コーヒーを買って飲んでいる人もいる…えーと、時間がないんだけど…。

09:55 ペニー・レーンのラウンドアバウトに到着。よしえさんはここでお役御
免…のはずだったが、思わぬアクシデント! お客さんのMさんが「カメラがな
い! さっきのところで忘れてるかも!」とのこと。…よしえさん、ちょっと
走って行って探してみてもらえる?

時間がないのですぐに出発する予定だったが、とりあえずよしえさんが戻るまで
は動けない。それじゃあということで、えりさんがペニー・レーンの歌詞に出て
くるバーバーを案内。えりさんには最近スカウスハウスの個人ツアーのお手伝い
をお願いしているのだが、その際にこのお店の人と仲良くなったのだそうだ。と
いうわけで、営業中のお店にみんなでどやどやと中に入れてもらった…椅子には
お客さんがいてヘアカットの真っ最中だったんだけど、ぜんぜんウエルカムだっ
た。面白いなあ。
結局、Mさんのカメラはディヴェロップメント・トラストでは見当たらず、がっ
かりしたのもつかの間、バスの中にちゃんとあったことがわかって、なあんだと
ひと安心。おっちょこちょいだなあ…他人とは思えない。

10:20 ウールトンのセント・ピーターズ・チャーチ。11時半までにウィラルの
ポート・サンライトに着かなければならないので、もうほんとうに時間がない。
とりあえずチャーチ・ホールに案内。毎年内部を見学させてもらうのだが、ドア
は閉まっていて、中には誰もいないようだ。管理人のグラハムさんにはメールし
ておいたのだが…仕方がない。遅れている時間を取り戻すこともできるからまあ
いいかと思いながら外観だけ説明して、さあ行こうかというところでグラハムさ
ん登場。今年もちゃんとジョンとポールが出会った場所にみなさんを案内するこ
とができた。めでたしめでたし。

クローバーは2年連続の訪問となる。グラハムさんに去年彼女たちと撮った写真
を渡すと、とても喜んでくれた。じゃあ今年も撮ろう! 来年も戻って来られる
といいね。
いつもはグラハムさんともうひとり、ジョンとポールの出会いの場面の生き証人
であるデイヴさんが我々の相手をしてくれるのだが、残念ながら去年の12月に
亡くなってしまった。彼が姿がここにないのはほんとうに、ほんとうに寂しい。

チャーチ・ホールを後にして、チャーチの敷地には入らずにバスに乗る。ごめん
なさい、時間が…。エリナー・リグビーのお墓が見たいひとは来年また来てくだ
さ〜い!

10:40 ストロベリー・フィールド。ここではいつもなにも説明する必要がない。
なにしろ「ナッシング・イズ・リアル」、無こそがリアル、な場所である。ここ
を訪れる誰もが、門の前に佇むだけで様々な思いが去来するのを感じ、しみじみ
と胸がいっぱいになって陶然とする…のだが、今日は時間がないので、はいみな
さん、並んで並んで、さっさと写真撮ってくださいね〜! 

10:50 バスに乗る。すごい、ストロベリー・フィールドの滞在が10分で終わっ
てしまった…。新記録かもしれない。みなさんごめんなさい。でもおかげでポー
ト・サンライトのフェスティヴァルには間に合いそうです。
というわけで、これにて「ウールトン&ペニーレーン・ツアー」は無事に終了。
ひととおりしゃべり終わってマイクを置く。外はぽかぽか陽気。車内を見渡すと、
うとうとしている人が結構いる。気持ち良さそうだ。バスはマージー・トンネル
をくぐってウィラル半島へ。

11:30 ほんとうに11時半にポート・サンライト到着。自分でびっくり! ここ
にあるビートルズ誕生の場所「ハルム・ホール」で、12時からクローバーが演
奏する。

(つづく)

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スカウスハウスでは、以下のマッチチケットを確保しています。
ご希望のかたは、info@scousehouse.net までお問い合わせください(件名は
「フットボールチケット希望」とし、本文に「お名前」「ご住所」「希望マッチ」
「希望枚数」をお知らせください)。
下記以外のマッチも受け付け可能です。お早めにどうぞ!

 LFC vs Young Boys (22 Nov)
 LFC vs Fulham (22 Dec)

フットボール・チケットに関する詳細はこちら:
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*** スカウスハウス通販:UK盤レコード ******

ウェブサイトの「英国盤レコード」通販ページです。オーダーをいただけるとう
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好評のビートルズ・ツアーに加えて、ロンドンでのウォークツアーを2コース、
実施しています。ホームズゆかりのスポットを案内する「シャーロック・ホーム
ズ・ツアー」と、ちょっと怖い「ロンドン・パブ・ツアー」。ディープなロンド
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スカウス・ハウスは、リヴァプールへの語学留学をサポートしています。
公立のリヴァプール・コミュニティ・カレッジに加えて、今年より、私立の語学
スクールLILAとも提携しています。
長期でじっくり学べる学生の方にはコミュニティ・カレッジを、まとまった期間
を留学に充てられない社会人の方にはLILAをおすすめします。
スカウス・ハウスには、リヴァプール留学に関する専門知識や経験を持つスタッ
フが、日本とリヴァプールの両方に常駐しています。入学前はもちろん、入学後
のサポートについても安心してお任せください。
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リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン
ジしています。ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧
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NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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*** 今週のフォト・アルバム ******

連載「BW2012 おぼえがき」で登場したシーンの写真をいくつか掲載しています。
ちかこさん、提供どうもありがとう!!
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