January 29 2013, No.539
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World  
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     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼「ゴールドフィッシュ・ミニだより」
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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8月にリヴァプールで開催される《インターナショナル・ビートルウィーク》の
観賞パッケージ、「スカウスハウス・ツアー2013」の募集をスタートしました!

パッケージの詳細はこちらをご覧ください。
 http://scousehouse.net/beatleweek/scousetour2013.html 

現時点ではこれだけですが、これから日本代表バンドのギグや、オプショナル・
ツアーを追加する予定です。たくさんのかたにご参加いただけるとうれしいです!

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ビートルウィークのスカウスハウス・ツアーは、早いもので今年で14年目にな
ります。第1回は2000年でした。
気がつけば結構長くやっているなあと自分でもびっくりですが、お客さんに恵ま
れ(うれしいことにリピーターが何人も!)、バンドに恵まれたおかげです。あ
りがたいことです。

基本的には毎年おんなじようなことをやっているわけなんだけれども、マンネリ
やルーティンワークな感覚はまったくなくて、いつもわくわくしながら準備をし
ています。今年はどんな出会いや感動や驚きやハプニングがあるのか、今からと
ても、とても楽しみです。

● ● ●

僕が初めて「ビートル・ウィーク」を体験したのは、1997年のことでした。
ちょっと振り返ってみますね。もしかしたら以前にも同じようなことを書いてい
るかもしれませんが…。

1997年といえば、タイガー・ウッズがマスターズで初優勝し、香港が英国から中
国に返還された年です。ダイアナ妃とマザー・テレサが亡くなるのもこの年でし
た。
僕にとって、念願かなっての初「ビートル・ウィーク」。夢と期待に胸をパンパ
ンにふくらませて飛び込んで行ったものの、現実はなかなか厳しいものがありま
した。

まず、どこの会場に行ってもタバコの煙がいっぱいで、これが本当に辛かった。
冗談ではなく丸ごと燻製にされてしまいそうなほどスモーキーなのです。目や鼻
や喉は痛くなるし、服にもタバコの匂いが染みついて気分が悪くなります。ビー
ル臭さも強烈で、床はだいたいびしょぬれ&べたべた、イスにもよく確かめてか
らでなければ座れませんでした。

そして、ビートルズバンドの演奏が延々と繰り返されるのにもちょっとうんざり。
そもそもコピーバンドを聴くのが特別に好きというわけではなかったし、玉石混
合というか、いいバンドもいるけれども「これはちょっと…」なバンドも結構あ
りました。あの頃は。「おんなじようなバンドがおんなじようなナンバーを演っ
てるだけじゃんかよお」と文句を言いたくなりました。

さらに、リヴァプール市とタイアップして行われる「マシュー・ストリート・
フェスティヴァル」が、この年は「ビートル・ウィーク」主催者の単独開催。大
幅に規模を縮小して、マシュー・ストリートの一部だけを使っての開催だったの
です。しかも「ビートル・ウィーク」参加者のみ公開で、一般の人々を締め出し
てしまったために、とっても寂しいお祭りになってしまったのでした…しょぼん。

…と書くとさんざんな目に遭ったようですが、反対に、とてつもない感動や感激
に打ちのめされたのも、このときのフェスティヴァルだったのです。
特に、大きなボールルームで行われたアメリカのバンド<1964...The Tribute>の
ライヴは衝撃でした。まるで1964年のアメリカにタイムスリップしてホンモノ
のビートルズを観ているような、幻想的な体験でした。あれはもうほんっとに
ビートルズだったと、今思い出してもドキドキします。

全盛期のギャリー・ギブソンやボブ・バーティーのパフォーマンスも圧倒的でし
た。世界にはすんごい人たちがいるものだと驚くと同時に、コピーバンド、トリ
ビュートバンドの価値や意義、そして偉大さをあらためて、というか、初めて思
い知らされることになったのです。

そして、コンヴェンションの会場で会ったレジェンドたち。アラン・ウィリアム
ズやボブ・ウーラー、サム・リーチ、クォリーメン、ジョニー・ジェントル、
チャーリー・レノンなどなど、など。伝説の人たちが目の前にいるのです。話し
かけたら、応えてくれるのです。握手だってウエルカムです。信じられないよう
な気分でサインや写真をお願いしたことを憶えています。

しかしいちばん心に深く刻まれたのは、やはりフェスティヴァルで出会った「人」
です。リヴァプールの人たち、主催側の人たち、そして世界中から集まってきた
ビートルズ・ファンの人たち。ほんとうに不思議なくらい、イヤな人にはひとり
も会わなかったのです。みんなが気持ちよくハッピーに楽しめるように、ごく自
然に、さりげなく助け合っているような印象がありました。一種の連帯感という
のかな、それはとても居心地のいいものでした。

この最初の体験がきっかけでフェスティヴァルに関わるようになった…というわ
けではないのですが、でも、このときの体験がなければ「スカウスハウス・ツ
アー」は生まれていなかったはず…。
ほんとに人生、何がどうなるかわからないものですね。

あれから16年。スケールがどんどん大きくなり、クオリティもますます充実し
ている「ビートル・ウィーク」ですが、根本的なところはずっと変わっていませ
ん。少人数のオーガナイザーで運営されているからか、手作り感やアットホーム
な雰囲気は昔のままです。「ビートルズが好き」という共通項で世界中から集
まって来る人々の笑顔も、居心地の良さも、毎年同じです。だからこそ、僕もこ
うやって楽しく関わり続けられているんだろうなあと思います。

ああ、そうそう、劇的に変わってしまったこともあります。今やどの会場も完全
禁煙になっているし、ビールでべたべたになることもありません。汗と熱気で窒
息してしまいそうだったキャヴァーンも、ずいぶんと換気がよくなりました。
ライヴ環境はもう素晴らしく快適、昔に比べればシャングリラです。ほんとうに
よかったぁ〜。

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「今週のフォト・アルバム」では、去年12月22日にアンフィールドで行われた
<LFC vs Fulham>の写真を紹介します。撮影は留学生のさおりさんです。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo539.html 

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今週の「Photo of the Week」は、リヴァプールのセントラル・ライブラリー。
撮影はミナコさんです。詳しくはミナコさんの「ゴールドフィッシュ・ミニだよ
り」をご覧ください。

「Photo of the Week」は、スカウスハウスのFacebookページ、またはウェブサ
イトのトップページでご覧いただけます。
 Facebookページ: http://www.facebook.com/scousehouse.net

                         ― Kaz(29/01/2013)


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▼「ゴールドフィッシュ・ミニだより」
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「ゴールドフィッシュ・ミニだより」 / ミナコ・ジャクソン

≪ http://www.facebook.com/scousehouse.net ≫ 

【Week 38 (29 January 2013);Liverpool Central Library re-opening in May 2013】

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
今年の年明けは、連日10度前後のあたたかい気温に恵まれました。

年始めのメジャーなイベントとしては、毎年恒例のチャイニーズ・イヤーのお祭
りが2月10日(日)に開催されます。
巳年を祝う今年の旧正月のパレードは、午前11時半からチャイナタウン周辺で
行われます。この日の前後にも各種イベントが予定されているようです。

<リヴァプール・シティ・カウンシル公式ウェブサイト>
 http://liverpool.gov.uk/leisure-parks-and-events/Events/chinese-new-year/
 http://liverpool.gov.uk/Images/CNY2013web.pdf (PDFプログラム)

今年のイベントについて特にまとまったアナウンスがないのですが、ハイライト
の一つとして話題になっているのが、リヴァプール中央図書館(Liverpool
Central Library)です。
2010年から始まった総工費5000万ポンドの大規模なリノベーションにより、大
きく生まれ変わって5月17日に再オープンします。

ヴィクトリア調のファサードはそのままに、吹き抜けが印象的な大胆でモダンな
インテリアと、1875年に造られ忠実な修復が施されたピクトン・リーディング・
ルームなどが共存している他、セント・ジョンズ・ガーデンを見下ろすルーフ
トップテラスも一般に開放されるとのことで、とても楽しみです。

市民向けの図書館サービスの他にも、コンピューター、iPad、無線LAN、カフェ、
ゲーム・エリアも完備されますので、観光で来られた方も楽しる新スポットとし
て大いに期待できます。

再オープニングとなる5月17日は、毎年恒例のライト・ナイト(Light Night)
とタイアップして、午前10時から深夜0時まで開館されるとのことです。

リヴァプール・セントラル・ライブラリーに関する情報は、リヴァプール・シ
ティ・カウンシル公式ウェブサイトからご覧になれます。
 http://liverpool.gov.uk/libraries-and-archives/central-library-redevelopment/

(ミナコ・ジャクソン)


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▽スカウスハウス・ニュース
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*** Beatleweek 2013:ツアー参加者募集中! ******

毎年恒例、International Beatleweek鑑賞パッケージ「スカウスハウス・ツアー
2013」の参加者を募集中です。
この夏、ぜひぜひリヴァプールでお会いしましょう!
http://scousehouse.net/beatleweek/scousetour2013.html


*** フットボール・チケットのお知らせ ******

スカウスハウスでは、以下のマッチチケットを確保しています。
ご希望のかたは、info@scousehouse.net までお問い合わせください(件名は
「フットボールチケット希望」とし、本文に「お名前」「ご住所」「希望マッチ」
「希望枚数」をお知らせください)。
下記以外のマッチも受け付け可能です。お早めにどうぞ!

 LFC vs Chelsea (20 Apr 2013)

フットボール・チケットに関する詳細はこちら:
 http://scousehouse.net/football/stadium2012-13.html 


*** ガイドツアー「ロンドン特別編」 ******

好評のビートルズ・ツアーに加えて、ロンドンでのウォークツアーを2コース、
実施しています。ホームズゆかりのスポットを案内する「シャーロック・ホーム
ズ・ツアー」と、ちょっと怖い「ロンドン・パブ・ツアー」。ディープなロンド
ン体験をぜひ!
http://scousehouse.net/beatles/guidetour_london2.html


*** リヴァプール語学留学 ******

スカウス・ハウスは、リヴァプールへの語学留学をサポートしています。
公立のリヴァプール・コミュニティ・カレッジに加えて、今年より、私立の語学
スクールLILAとも提携しています。
長期でじっくり学べる学生の方にはコミュニティ・カレッジを、まとまった期間
を留学に充てられない社会人の方にはLILAをおすすめします。
スカウス・ハウスには、リヴァプール留学に関する専門知識や経験を持つスタッ
フが、日本とリヴァプールの両方に常駐しています。入学前はもちろん、入学後
のサポートについても安心してお任せください。
http://scousehouse.net/study/index3.htm


*** ビートルズ・ガイドツアー ******

リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン
ジしています。ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧
ください。
http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm


*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト
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*** 今週のフォト・アルバム ******

2012年12月22日にアンフィールドで行われた<LFC vs Fulham>の写真を掲載し
ています。撮影は留学生のさおりさんです。さおりちゃん、どうもありがとう!
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo539.html 


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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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□■ 第539号 ■□

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