March 19 2013, No.546
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World  
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 ▽フロム・エディター
 ▼「利物浦日記2010」(15)
 ▽スカウスハウス・ニュース
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▽フロム・エディター
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先週のこの欄で、ブルーマーガレッツのことを書きました。
「解散が決まり、残る3本のライヴで観納めになる」という内容だったのですが、
つい3日前に、もうひとつ追加になりました。

「世界No.1ビートルズ・トリビュートバンド」(主催者のコピーより)のThe
Fab Fourのライヴで、オープニング・アクトを務めることになったのです。
厳しいコンペティションを勝ち抜いてのエントリーだそうで、まあ僕なんかはブ
ルーマーガレッツに勝てるバンドなんてあるわけないと思っているのでぜんぜん
驚かなかったんですが、メンバーたちはたいそう喜んでいます。よかったね。

そのライヴは3月30日に、収容2000人以上の舞浜アンフィシアターで行われま
す。彼女たちのヒストリーにまたひとつ、輝かしいアチーヴメントが追加される
ことになりそうです。

しかし、です。持ち時間はわずか10分とのこと…ってことはたったの3曲か4
曲?? おいおい、短かすぎるぞ〜!
これではブルーマーガレッツのファンは納得しないでしょう。僕は不満だなあ。
「知らん顔して30分くらいやっちゃえば?」とか、「いっそのこと向こうを前座
にすればいいのに」などと勝手なことを言って、メンバーの顰蹙を買っています。

だって個人的には、Fab Fourなんかより(失礼!)ブルーマーガレッツのほうが
何倍もいいバンドだと思ってるんですから。
以前リヴァプールでFab Fourを観たときは退屈で寝てしまいました。ブルー
マーガレッツのライヴは何度も観ていますが、今のところ居眠りしたことはあり
ません。そもそも「世界No.1」って、誰が決めたんだ??

というわけで、Fab Fourを観に行かれるかたは、ブルーマーガレッツのステー
ジもどうぞ楽しんでくださいね。夜の部のほうのオープニング・アクトだそうで
す。

 http://www.pia.co.jp/wannabe/ 

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今週の「Photo of the Week」は、夏の夕陽に向かって出航するマージー・フェ
リー。なんとなく旅情を誘う風景ですね。たった10分の船旅なんだけど…。

「Photo of the Week」は、スカウスハウスのFacebookページ、またはウェブサ
イトのトップページでご覧いただけます。
 Facebookページ: http://www.facebook.com/scousehouse.net

                         ― Kaz(19/03/2013)


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▽「利物浦日記2010」(15)
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「利物浦日記2010」15 / Kaz

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo546.html ≫

【8月30日(月)】

11時半にキャヴァーンのフロントに到着。
スケジュールどおり12時から、ブルーマーガレッツの6本目のギグがスタート
した。彼女たちにとって、今年の<ビートル・ウィーク>でのラスト・ステージで
ある。
セット・リストは以下のとおり。

<Cry for a Shadow><Some Other Guy><Roll Over Beethoven><Please Please Me>
<Till There Was You><Mr Moonlight><Boys><She Loves You><Ticket to Ride>
<I Want to Hold Your Hand><I Saw Her Standing There><Twist and Shout>
<Eight Days a Week>

ブルーマーガレッツは、今日のこのステージのトップバッターである。昼12時
という早い時間帯にも関わらず、キャヴァーンは満員のオーディエンスで埋
まってしまった。この8割から9割は、ブルーマーガレッツを目当てに集まっ
て来た人たちだ。あっちにもこっちにも、すっかりおなじみになった顔がある。

ステージを見守る彼ら、彼女らの視線が優しく、あたたかい。愛情がこもってい
る。そして、これで終わりなんだという寂しさも…みんな、娘の卒業式に出席す
る親のような気分なのかもしれない。今日で4日め、たった6本のステージでこ
んなムードを作りだしてしまうなんて、ブルーマーガレッツってほんと不思議な
バンドである。

センチメンタルな空気のなか、彼女たちはアンコールを2曲演奏。<Please
Mister Postman>そして<From Me to You>だ。
思えば<フロム・ミー・トゥ・ユー>で始まり、<フロム・ミー・トゥ・ユー>で終
わったブルーマーガレッツのBeatle Week 2010だった。

万雷の拍手の中、4人並んでオーディエンスに手を振り、ステージを降りる。楽
屋に戻るやいなや、彼女たちはお互いを抱きしめた。そのすがすがしい顔が、
「やりきったね!」と言っている。目には少し涙…。
サム、さとみ、ムーミン、ゆか。よくがんばったね、おつかれさま。そしてあり
がとう!

● ● ●

いくつか用事を済ませて、ホテルに戻る前に向かいにある<ロイズ・バー>に入っ
てお昼ごはん。
カレイのフライとビター・ビールを注文してテーブルにつこうとすると、そこに
Nさん夫妻がいるのを発見。仲良くランチ中だった。さらにそこにOさんも姿を
見せてびっくり! ひとりでさみしく食べずに済んだ。

明日の移動に備えてホテルでババっと荷づくりをして、3時半にキャヴァーンに
到着。4時からビートライブスのラスト・ギグだ。これは日本代表3バンドのラ
スト・ギグでもある。よっしゃ、気合いを入れて行こう!

(つづく)

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