April 09 2013, No.549
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** □■ INDEX ■□ ▽フロム・エディター ▼寄稿:「マーガレット・サッチャーの死とリバプール」 ▽寄稿:「Footballの旅」(32) ▼寄稿:「憧れのアパルトマン生活の旅!」(3) ▽スカウスハウス・ニュース ▼今週のフォト ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽フロム・エディター ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 今年の4月11日に――といえば明後日ですね、ビートルズのサード・シングル 「フロム・ミー・トゥ・ユー」が、リリースから50周年を迎えます。 それを記念して、リヴァプールの名物博物館<ビートルズ・ストーリー>が<キャ ヴァーン・クラブ>の協力を得て、ユニークなトリビュート・セレブレーション を企画しました。 題して、《The 'From Me to You' relay》。 世界のトップ・ビートルズ・バンドたちにこのナンバーを演奏してヴィデオを 送ってもらい、それを編集してベスト・ヴァージョンを作ってお祝いしよう、と いう企画です。 日本からは、ザ・ビートライブス、ザ・クローバー、そしてストロベリー・ フィールズの3バンドがエントリーしました。 エントリーされているすべてのヴィデオは、こちらのページで観ることができま す。ぜひご覧ください。 http://tinyurl.com/beatlesglobalrelay これらの映像を編集して製作されるベスト・ヴァージョンは、記念日である4月 11日に発表になります。 このプロジェクトの責任者はとにかくやる気に満ち満ちていて、何かちょろっと メールを送ると、そのたびに10倍…いや20倍くらいのヴォリュームのメールが 返ってきます。そしてつい先ほども、「木曜日のリリースに向けて、今最高にエ キサイティングな最終ステージを迎えているよ!」というコメントが入りまし た。気合い入ってます。 さて、いったいどんな出来上がりになるのでしょうか。そして、日本の3バンド の登場シーンはどのくらいあるのでしょうか…。 ちょっとドキドキするけれど、とても楽しみです。 ● ● ● 久しぶりに、下村えりさんの連載『Footballの旅』をお届けします。 3月2日に行われたプレミアリーグ<Wigan VS Liverpool>のマッチ・レポートで す。 原稿は3週間前にはもらっていたのですが、僕の都合でこんなに時間が経っての 掲載となりました。本文の「まえがき」の部分がちょっと時季外れになってし まってます…すみません。 ● ● ● ご存じのとおり、昨日、英国の元首相マーガレット・サッチャーさんが亡くなり ました。 えりさんより、リヴァプールでのリアクションについてのメールをもらって、そ れがとても興味深い内容だったので、許可を得て1本の原稿にまとめてみました。 リヴァプールではものすごく嫌われていることは知っていたのですが、まさかこ れほどとは……。 ぜひ読んでみてください。 ● ● ● ウェブサイトのトップページとFacebookに掲載している「Photo of the Week」 は、今週は明後日・木曜日に更新します。 ― Kaz(09/04/2013) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼寄稿:「マーガレット・サッチャーの死とリバプール」 ――――――――――――――――――――――――――――――――― NLW □ 「マーガレット・サッチャーの死とリバプール」 / 下村えり 昨日(4月8日)、マーガレット・サッチャーが亡くなりました。 日本のお友達にも尋ねられて返事したのですが、リバプールの反応が強烈だった ので、感じたことをまとめてみます。 昨日のお昼頃、ラジオのニュースでサッチャー他界のニュースを知りました。 それからFacebookでリバプールの皆の反応をうかがったのですが、結構凄いリ アクションが…。 リバプールは80年代の彼女の政権時、徹底してターゲットになり虐げられたと いう歴史があります。市民の心の底から湧き出る怨念を感じさせられるような、 Celebration的なリアクションのなんと多かったことか。 そんな時代を知らない若い世代は、そのリアクションに驚き、「皆、凄く喜んで いるけど、いったいMargaret Thatcherって何をしたの? そんなに悪い人な の?」と戸惑っている人もいて、読んでいて実に興味深かったです。 まあ、彼らにとっては当たり前、両親から話は一部聞いていたとしても、実際は Historyの一部でピンと来ないのも無理はありません。 ご存知ない方に簡単にご説明しますと、マーガレット・サッチャーの政権は:経 済近代化達成の為なら手段は選ばず、徹底的な緊縮財政やPoll Tax(人頭税) の導入で貧困層への負担は増加、、労働組合を弱体化させて非効率企業を切り捨 て、国営企業を民営化。そしてフォークランド紛争やIRAの問題も彼女が火に油 を注いだ感じ。 リバプールは全体的に労働者層の多い地域だし、保守党色の薄いエリア。インフ レ、失業率の増加で81年にToxtethで暴動が勃発。また、フットボール史にお ける最大の事件「ヒルズバラの悲劇」においても、リバプールサポーター=フー リガンと決めつけ、“あの者達の存在は社会問題であり、貴方がたのフーリガン が我々のスポーツに入り込んでくることを望まない” との発言もあったといい ます。 実際、裏側では当時の大蔵相だったジェフリー・ハウにリバプールの町全体を 衰退させるようにと指示していてたことも明らかになっていて、サッチャー政 権はリバプール市を目の上のたんこぶのように見なしていたようです。 イギリス全体の彼女への反応も真二つに分かれていて、まさにLove or Hateっ てところでしょうか。 今日のリアクションで表現されたリバプール市民の感情は、日本人の私にとって は、手に取る様にわかるとは言えない。でも、「サッチャーがイギリスの初の女 性首相だったことは、同じ女性として全く誇りに思えない。何より、名政治家と して名前は残せたにせよ、弱い人間を踏み台にするような人間は人として許せな い」という気持ちです。 まあ、所詮政治家ってそんなもの…って言ってしまえば、話はおしまいになりま すが…(笑)。 私がFBでお友達になった人たちで私ジェネレーション以上の人たち、特に音楽 関係者は昨日、どんちゃんお祭り騒ぎ。すごかったですよ。花火まであげてまし た(笑)。 私は、リバプールが好きでも、あくまでもOutsiderだし、とにかく、見守るこ とにしました。でも、内心は私も彼らと一緒になって喜んであげたかったです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽寄稿:「Footballの旅」(32) ――――――――――――――――――――――――――――――――― NLW □ 「Footballの旅」 / 下村 えり(Eri Shimomura) 〜 Vol.32 Premiership - Wigan VS Liverpool, 02 March 2013 〜 ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo549.html ≫ 【Introduction:まえがき】 リバプールではあちらこちらでクロッカスの花がカラフルな顔を見せだして、セ フトンパークにある数万本の水仙の蕾も膨らみ始めています。 未だ朝霜が降りる日もあり、気温的には2桁に到達出来ない毎日ですが、どこか に春を感じる今日この頃です。 本日は降格ポジションを行ったり来たりのウィガンアスレチック、DWスタジア ムを訪れました。リバプールとの一戦お楽しみ下さい。 【Wigan Athletic FC:ウィガン・アスレチックと本日の見所】 Wigan Athleticのホーム、DWスタジアムを訪れるのは私にとってこれで2回目 だが、『Footballの旅』でご紹介するのはこれが始めて! リバプール市内より北東に電車で40〜50分ほどでWiganの中心部に至る。DWス タジアムはそこから徒歩10分というところだろうか。群集に続いていけばいと も簡単に到着する。イングランドのフットボールスタジアムの典型とも言える立 地条件である。 賑やかな繁華街を離れると簡素な住宅がぽつりぽつりと見えてくる。そこを通り 抜けて進むと工場と空き地が目立つ殺風景なエリアが広がり、その一角にDWス タジアムは堂々と聳えている。スタジアムの手前に小さな川があり、陸橋を渡る のだが、そこで私はいつもManchesterの画家、L. S. Lowryの描いた『Going to the Match』の絵を思い出す。フットボールファンが連なってスタジアムに向 かう、昔も今も変わらないおなじみの風景である。とてもワクワクしてしまう。 Wigan Athleticは1932年設立で、他のクラブに比べると比較的新しいチームで ある。この地域はラグビーの盛んな地域でもあるので、その影響もあるのかもし れない。 クラブ誕生のきっかけは、3部リーグ所属のウィガン・ボロが経営破綻に陥って しまったことで、それを受けて設立されたのがWigan Athleticだった。ウィガ ンは2005-2006シーズンにプレミアリーグに昇格するまでは、ほとんどを下位の リーグに所属、その中でも貧乏なクラブだったようだ。しかしラッキーなことに 大型スポーツチェーンJJB SportsのオーナーDavid Whelanが1995年にWiganを 買収して資金を投入、1999年にはスタジアムを新装した。当初はJJBスタジア ムとしていたが、現在はオーナーの頭文字をとって「DWスタジアム」となって いる(ラグビーのWigan Warriorsと共同使用)。 ウィガンで育ったオーナー自身も元フットボール選手で、Blackburn Roversの ディフェンダーとして活躍した。しかし1960年のWolverhampton Wanderersと のFAカップ決勝戦で足を骨折するアクシデントに見舞われた(試合にも3−0 で敗戦)。怪我によりトップリーグでのプレイに終止符を打つことになった ウィーランだが、1年のブランクを経て下部リーグ(4部あるいは3部)の Crewe Alexandraでプレイを続け、4シーズンで115試合に出場している。 今日の試合に話を戻そう。 まずWiganは、MF Ben Watsonがトレーニングに復帰できたとのこと。チームに とってうれしいニュースだ。 彼は昨年11月のLiverpool戦(3−0で黒星)でFW Reheem Sterlingと交錯し て足を骨折。手術を要したが、順調な回復とリハビリの甲斐あって、リーグ戦に 戻るのも時間の問題だそうだ。 Wiganは現在17位。今日負ければ降格ゾーン18位のAston Villaと同ポイント になる。今年に入ってずっと白星がなかったが、先週の対Readingアウェイ戦で は0−3で快勝。この勝利は彼らに自信と希望をもたらしたに違いない。 ヴィジターのLiverpoolにとっても、ヨーロッパへの望みを繋げるために取りこ ぼしは許されない一戦(リーグ5位でUEFA Europa League出場権獲得)。現在の ポジションは7位。順位を一つでも上げて行きたいところだ。 【Kick Off:試合開始】 定刻にキックオフのホイッスルが鳴り響いた。 午後5時30分。ウルトラ超あいまいな時間帯である。こんな時間に始まるゲー ムなんてめったに無い。 これも経済事情によるもの。すべてがマネーで動いて行く今の世の中、お金を 持った者が何もかもコントロール出来るということか。庶民のスポーツであるは ずのサッカーもまったく例外ではない。悲しい事実である。…と説明は長いが、 言いたかったのはスカイスポーツのサテライト放送の都合でこんな辺鄙な時間帯 に始まりっ! ということ(笑)。 <前半> 開始30秒過ぎ、いきなりWiganが突破を試みた。FW Franco Di Santoがねばっ てボールをキープし、右サイドのMF Shaun Maloneyにパス。Maloneyはダイレ クトでクロスをペナルティーボックスの外で待ち受けるFW Arouna Koneに送る。 しかしKoneのシュートは迫力不足。ゴール前に詰めたDi Santoも間に合わず、 GK Jose Reinaにあっさりセーブされてしまった。 DWに大きな溜息が…と思う間もなく今度はLiverpoolの反撃。バックパスを受け たReinaが、ダイナミックなロングボールを1月に新加入のブラジリアンMF Phillippe Coutinhoにフィード。Coutinhoがディフェンダーを1人かわして中 央へ送ったクロスボールは、ピンポイントでゴール正面のMF Stewart Downing の頭へ。フリーのDowningは難なく合わせて、見事にゴール。0−1。 Liverpoolが先制。まだ2分しか経っていない。 「こんなにいともアッサリと…」 まわりのWiganサポーターからそんな声が聞こえてきそうな、不安げなムードで ある。 そんな予感が当ったのか、17分にまたもやLiverpool。 中央でMF Steven Gerrardからパスを受けたCoutinhoが、最終ラインを抜け出 したFW Luis Suarezに絶妙なスルーパス。GK Ali Al Habsiと1対1となった Suarezが冷静にゴール左隅に流し込み、鮮やかに追加点が決まった。0−2。 Wiganはこの2分後に反撃。フリーキックのチャンスから最後はDF Emmerson Boyceが鋭いシュート。しかしGK Reinaがワンハンドで見事なクリアを見せた。 スタジアムからはまたもや重苦しい溜息が漏れた。 Liverpoolのスムーズなボール回し、特にCoutinhoやSuarezのアップテンポで 巧みなボールさばきに、Wiganのディフェンス陣は全くついて行けていない。そ れどころか、バックパスを奪われてMF James McArthurとBoyceが仲間割れの喧 嘩。チームメイトに止められ、さらにレフリーからも注意を受けてしまう。 33分。フリーキックを得たLiverpoolに追加点のチャンス。準備をするのはもち ろんSuarez君。勢いよく蹴ったボールは壁に当たって角度が変わり、GK Al Habsiの手をかすめてゴール右隅に吸い込まれた。0−3! せめて1点でもハーフタイム前に返さなければとWiganも諦めない。パスを受け たMF Jean Beausejourが左サイドを猛スピードで駆け上がってペナルティー ボックスに侵入。DF Glen Johnsonを振り切って中央で待つDi Santoにクロス。 高い打点の鋭いヘダーが見事に決まったかに見えた瞬間、今日絶好調のReinaが ストップをかけた。またもやワンハンドでのクリア。Wiganはついてない。 Wiganにとっては、オフェンスでのツキがなく、噛み合わないディフェンスで3 失点という散々な内容の前半だった。後半は1点でも返して意地を見せてもらい たい。 <後半> しかし、後半に入ってもLiverpoolは攻撃の手を(足を?)緩めない。どころか、 後半3分(48分)にはやばやと追加点を奪ってしまった。 右サイドセンター付近でGerrardからボールを受けたJohnsonが、ドリブルで4 人を抜き去ってSuarezへスルーパス。Suarezはトップスピードでペナルティー ボックスにボールを持ち込んでシュート。GK Al Habsiの股間を抜いた。0−4。 Suarezハットリック達成! なんと、まだ後半が始まったばかりだというのに、すでに勝負がついてしまった。 SuarezのPremier Leagueでの得点数はこれで21になり、Man UのVan Persieの 19を抜いて、トップに躍り出た(ちぇっ!)。 66分にWiganにも絶好のチャンス。左サイドでディフェンダーに囲まれた Maloneyが後方のDF Maynor Figueroaにボールを預けてゴール前へ。Figueroa のフィードはMF Paul Scharnerの頭を経由してピンポイントでMaloneyへ。 Maloneyのクリーンヘダーがゴール左上に突きささる…と思われたが、またして もGK Reinaの右手に阻止されてしまった。 このころには客席のWiganファンもあきらめムード。席を立って早々と家路に着 く姿もちらほら見られた。 Liverpoolはその後もテンポのよい攻撃を繰り返す。 87分、Suarezの粘りで得たコーナーキック。Downingが蹴ったキックをDF Daniel Aggerが頭で折り返し、70分にCoutinhoに代わって入ってきたMF Jordan Hendersonへ。至近距離からのHendersonのヘダーにGK Al Habsiは反応 できず。しかしゴール右隅にポジションをとっていたMF James McCarthyがゴー ルライン上で見事にクリアした。危うくダメ押しの5点目…。すでに凍えきった Wiganファンからは、安堵というよりはあきらめのため息が漏れた。 【Ending:試合終了】 結果、開始直後から主導権を握ったLiverpoolが最後まで優勢、圧倒したワンサ イドゲームだった。Wiganは全く力及ばず。3−4−3のフォーメーションも考 え直した方が良くないだろうか、と心配になった。ディフェンス陣はSuarezに 何度も何度もラインを破られ、振り回されっぱなしだった。 勝ち点を42としたLiverpoolは7位をキープ。Wiganは降格ゾーン18位の Aston Villaとポイントで並んだものの、得失点差でわずか2つ上回って17位に とどまった。 (Fin) ≪マッチ・データ≫ Premiership 12-13 WIGAN 0 - 4 LIVERPOOL DW Stadium, Sunday 02 March 2013 17:30 ウィガン リバプール ゴール 0 4 (Downing02, Suarez18,34,49) ターゲットショット 11 7 コーナーキック 4 3 ファウル 11 15 オフサイド 0 4 イエローカード 2 2 (Caldwell35, McArthur59)(Allen44, Lucas45) レッドカード 0 0 ポゼッション 52% 48% Team Line-ups Wigan: Al Habsi, Caldwell(Espinoza51), Boyce, Figueroa, McCarthy, Maloney, McArthur, Beausejour(McManaman61), Scharner, Kone, Di Santo(Alcaraz52). Subs Not Used: Blazquez, Stam, Gomez, Henriquez. Booked: Caldwell35, McArthur59. Liverpool: Reina, Johnson, Jose Enrique, Agger, Carragher, Gerrard, Phillippe Coutinho(Henderson70), Downing, Lucas, Allen, Suarez. Subs Not Used: Gulacsi, Coates, Wisdom, Shelvey, Assaidi, Suso. Booked: Allen44, Lucas45. Goals: Downing02, Suarez18,34,49. Attendance(観客数): 20,804 ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo549.html ≫ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼寄稿:「憧れのアパルトマン生活の旅!」(3) ――――――――――――――――――――――――――――――――― NLW □ 「憧れのアパルトマン生活の旅!」 / Anne ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo549.html ≫ ■第7話《パリに向けて出発!乗り継ぎって!》■ 「ケイスケ! お留守番を宜しくね!」 「いつものシッターさんにお願いしてあるからね!」 ネコの圭佑にお留守番をお願いして出発します。 前回は道路が通行止めで冷や冷やでした (^^;)」 その時の反省もあり、今日は早めに出発したから余裕の到着です。 もちろん前日にはインターネットチェックインも済ませてあります! 「ちゃんと通路側の座席も確保出来たし (^_-)-☆」 いつものKLMのチェックイン済のカウンターに向かいます! 「なぜKLM かって (゜゜)?」 「パリなら直行便あるでしょ?」 「普通はエールフランスを選ぶでしょ?」 「そうですよね (;^_^)」 「ヨーロッパの航空会社の利用ならパリへはエールフランスですよね (^◇^;)」 <KLMにした理由その1…エールフランスより安い!> 同日のパリ行き便をチェックするとKLMの方が安いんです。 KLMもエールフランスもスカイチームに加盟。 (表向き別でもこの2つの航空会社は同じ会社です) 「だからマイレージはどちらでもOK!」 <KLMにしたその理由その2…座席も航空券と一緒に予約が出来ちゃいます!> エールフランスでは、座席指定はフライト30時間前のインターネットチェック インの時まで出来ません。 「それでもいいんですけどね(´▽`;)」 「絶対通路側が希望だから早めに確保して安心したい (^o^)/」 「一人旅だから通路側の席って外せないし!」 <KLMにした理由その3…海外の航空会社なのにリラックス出来る> 「KLMは日本食が美味しいし! それにサービスがちょっと日本的なんです よ!」 日本人の乗務員の人も多くて、なんと今回は3人でした。 これは日本の航空会社で旅をするのとあまり変わらない感じで心強い! 「安心だから到着地までリラックス出来ちゃうわけ (^。^)」 もう慣れているKLMでの旅です! でも今回は初めてアムステルダムで入国審査を受けます。 今までは旅先がイギリスだったから最終到着地で入国審査。 今回はシェンゲン協定国内! 「スキポール空港で入国審査しなきゃ (~O~;)(;~O~)」 ■第8話《パリに到着したら気持ちを引き締めて!》■ 「スペインに行った時は、パリのシャルルドゴール空港で入国審査したはずなん だけどなあ?」 「シャルルドゴール空港はあまりにも広くて移動に夢中だったんだよ ね \(□\)(/□)/」 「乗り継ぎの前に入国審査をしたはずなんだけど・・・」 「迷子にならないように必死に他の旅行客の後を付いていただけ!」 「何だか分からないまま搭乗しちゃった!」 「それでもバルセロナに到着出来ちゃったけど!」 「途中で入国審査した記憶がない (;´д`)」 「搭乗の直前で手荷物審査とパスポートを見せたのがそうだったのかな・・・」 スキポール空港はヨーロッパ線のエリアに行く途中に入国審査のゲートがありま す。 シェンゲン協定国へのフライト搭乗者はここで入国審査を受けて乗り継ぎゲート に移動ですね。 いつもはこのゲートを横目で眺めながらリヴァプール行きのフライトゲートを目 指していました。 航空機が到着すると多くの乗客がいっせいに入国審査のゲートに並びますよ。 「グレードの高いシートの人は別の列なのね! いいなあ(;¬_¬)」 「だってあちらの列はスムーズに入国審査が流れているもの!」 「エコノミーの乗客の列は長い (→o←)ゞ」 「ヨーロッパでは日本のような一列で並ぶ習慣がないみたい (゜゜;)」 「ダラダラと適当に並んでる」 「私の列はすごく進み方が遅い!」 「それでも私は並んでいるのに! 後ろの外人さんたちは列を外れて横に並び直 ししてる(`^´)」 「えっ! それって元から並んでいるところに交互に割り込み (°o°)!」 「せっかく少し前に進んだのに〜 (/_<。)」 「次のフライトを考えると冷や冷や、ドキドキじゃない〜!」 「入国審査官の当たり外れって心臓によくないよね!」 「時間の余裕ってやっぱり大切ですね(^◇^;)」 内心冷や冷やした場面もあったけれど、一時間余りのフライトで無事パリに到着 することが出来ました! エールフランスバスの乗り場はターミナル2Eとターミナル2Fの中間。 「2Eに到着したからターミナル2Fを目指したらいいんだ!」 「バス乗り場かな?」 「案内の男性らしい人がいるから聞いてみましょ!」 「すみませんm(_ _)m! まるでフランス語が話せるみたいなセリフでし た σ(^_^;)」 「印刷してきたエールフランスバスのルートを見せただけです!」 エースフランスのバスのルートは4つ。 だから「凱旋門行きのバス路線」の書かれているところを印刷して来ました。 「これも言葉が分からないゆえの工夫なんだよねー (^。^;)」 プリントを見て頂くだけで理解してくれたらしく、到着しているバスを指して頂 けましたよ! 「横断歩道の先だ!」 「もう乗客が乗り始めている! バスに急がなくちゃ!」 「乗る前にスーツケースを預けるんだよね」 「確か日本のリムジンと同じって調べたもの!」 「降りる場所ごとに分けてトランクに乗せてくれるみたい (*^。^*)」 「またルートのプリントを見せて降りる場所を指させばOK!」 「これならルートを間違えてバスに乗車することも防げるでしょ ( ^.^)/」 バス代は乗車の時にドライバーさんに支払えばいいんですよ。 「でもいくらなのかよく分からない (+o+)!」 「ドライバーさんは教えてくれたけど聞き取れなかった (-_-;)!」 そこで10ユーロと20ユーロのお札を出してみます。 ドライバーさんが私の手から20ユーロを取って3ユーロのお釣りをくれました。 「『そんなにのんびり支払いをしていてイライラされないの?』って思った方!」 「ここはパリ! 乗車前から財布は出さないようにしてくださいね (-。-X)」 「スリがどこからか見ている! なんてことも (゜ο°;)」 他の乗客たちもスムーズじゃないので、バスに乗車してからゆっくりお財布を出 してくださいね。 「スムーズじゃないとイライラする日本人!」 「ヨーロッパでは皆さんのんびりです! 日本も見習いたいところだなあ・・・」 途中のホテルでたくさん乗客が降りて行きます。 そしてバスは終点の凱旋門裏手に到着。 降る時は自分でトランクからスーツケースを取り出しますよ。 「タクシー乗り場は (((.. )( ..)))?」 「あそこだ〜! 横断歩道を渡らなきゃ!」 「あれっ? 横断歩道の脇にタクシーが止まっているよ!」 「ドライバーらしい人がこっちに来そうだ!」 「この状況って注意かも (; ゜゜)!」 「正規のタクシー乗り場の手前だもん!」 「つまり正規のタクシーじゃない( ̄ο ̄)!」 「高い料金を請求されたりする可能性があるってネットで見たよね!」 「声を掛けられそう! ヤバい (+_+)!」 この時、私は咄嗟に携帯電話を出して知り合いに連絡をしているフリをしちゃい ました! そして正規のタクシー乗り場の椅子に座ってからも、ひたすら携帯電話で嘘の電 話をしていました。 「だってあのドライバーらしい人から見えているもの!」 暫くすると正規のタクシー乗り場にタクシーが入って来たので乗車。 「パリは憧れの街だけれどネットで調べたことくらいは守らなきゃね!」 「観光客を狙っているスリ!」 「正規じゃないタクシー!」 「騙されたっていう体験談が多いのも事実だものね(`´)」 前々回の旅行記ですけど、アムステルダムのホテルで出会った青いセーターの女 性。 一人パリに滞在中だった彼女は、ユースホステルのセキュリティボックスに貴重 品を預けていました。 それにもかかわらず現金をすべて取られてしまった (-、-) セーフティボックスからの盗難です (×_×;) とても恐くてアムステルダムのホテルに逃げるように来たそうです。 彼女との出会いは『日々の暮らしが変わる旅もある!』で書かせて頂きました。 (つづく) ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo549.html ≫ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽スカウスハウス・ニュース ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** Beatleweek 2013:ツアー参加者募集中! ****** 毎年恒例、International Beatleweek鑑賞パッケージ「スカウスハウス・ツアー 2013」の参加者を募集中です。 この夏、ぜひぜひリヴァプールでお会いしましょう! http://scousehouse.net/beatleweek/scousetour2013.html *** フットボール・チケットのお知らせ ****** スカウスハウスでは、以下のマッチチケットを確保しています。 ご希望のかたは、info@scousehouse.net までお問い合わせください(件名は 「フットボールチケット希望」とし、本文に「お名前」「ご住所」「希望マッチ」 「希望枚数」をお知らせください)。 下記以外のマッチも受け付け可能です。お早めにどうぞ! LFC vs Chelsea (21 Apr 2013) フットボール・チケットに関する詳細はこちら: http://scousehouse.net/football/stadium2012-13.html *** ガイドツアー「ロンドン特別編」 ****** 好評のビートルズ・ツアーに加えて、ロンドンでのウォークツアーを2コース、 実施しています。ホームズゆかりのスポットを案内する「シャーロック・ホーム ズ・ツアー」と、ちょっと怖い「ロンドン・パブ・ツアー」。ディープなロンド ン体験をぜひ! http://scousehouse.net/beatles/guidetour_london2.html *** リヴァプール語学留学 ****** スカウス・ハウスは、リヴァプールへの語学留学をサポートしています。 公立のリヴァプール・コミュニティ・カレッジに加えて、今年より、私立の語学 スクールLILAとも提携しています。 長期でじっくり学べる学生の方にはコミュニティ・カレッジを、まとまった期間 を留学に充てられない社会人の方にはLILAをおすすめします。 スカウス・ハウスには、リヴァプール留学に関する専門知識や経験を持つスタッ フが、日本とリヴァプールの両方に常駐しています。入学前はもちろん、入学後 のサポートについても安心してお任せください。 http://scousehouse.net/study/index3.htm *** ビートルズ・ガイドツアー ****** リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン ジしています。ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧 ください。 http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm *** 原稿募集中 ****** NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。 旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英 国に関するものなら何でも歓迎です。 お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼今週のフォト ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** 今週のフォト・アルバム ****** 寄稿「憧れのアパルトマン生活の旅!」と「Footballの旅」の写真を掲載して います。Anneさん、えりさん、提供ありがとうございました! http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo549.html ■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *** 毎週火曜日発行 *** □■ 第549号 ■□ ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス) ◇編集 山本 和雄 ◆Eメール info@scousehouse.net ◇ウェブサイト http://scousehouse.net/ ◆Facebook http://www.facebook.com/scousehouse.net ◇お問い合わせフォーム http://scousehouse.net/liverpool/form.html ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお聞かせください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行しています。配信 の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイトからどうぞ。 ◆まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065878.htm ◇めろんぱん http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000917 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 無断での転載を禁じます。 Copyright(C) 2001-2013 Scouse House |