November 26 2013, No.569
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World  
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 ▽フロム・エディター
 ▼寄稿:「まさかのナショナルダービーへ!」(3)
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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NLW No.569です。
「何か書くことないかな〜」と<Liverpool Echo>のウェブ版を眺めていたら、面
白い記事を見つけました。
英国で導入されようとしている新しいハイスピード・トレイン(HS2)が、サイ
ズの問題でリヴァプールのライム・ストリート駅への乗り入れができない、のだ
そうです。

何でもこの新型電車、時速400キロメートルで走るというとんでもない超特急で、
全長は400メートルもあるとのこと。
導入予定はロンドン〜リヴァプール間の路線で、ユーストン駅に問題はない一方、
ライム・ストリート駅のプラットフォームは最長で260メートルの電車にしか対
応できず、このHS2だと140メートルもホームからはみ出してしまうのです。
140メートルということは、ベースボールでいえばホームプレートからセンター
のバックスクリーンの距離よりも長いです。はみ出すにもほどがあります。

リヴァプール側の関係者は、自分たちががんばって駅のプラットフォームの延長
工事をするか、車両製造会社にがんばってもらって全長を短くしてもらうか、あ
るいは、プラットフォームをはみ出してしまう車両の乗客にがんばってもらって
車内移動をお願いするか(おいおい)、頭を悩ませているそうです。

笑っちゃいけないんでしょうけど、なんだかちょっと笑ってしまいました。
そもそもこんな超高速の鉄道が必要なのかという疑問はおくとしても(だって新
幹線でも最速300km/hですよ)、400メートルも歩いて乗り降りさせられるのは、
ちょっと勘弁してほしいなあ…。
400メートルといえば陸上トラック1周分。マイケル・ジョンソンなら40数秒で
駆け抜けてしまいますが、一般人はそうはいきません…よね。

困ったことに、ロンドンもリヴァプールも、プラットフォームの出入口は片側に
ひとつしかありません。どちらも始発駅であり終点駅です。つまり乗るときにい
ちばん手前だった車両は、降りるときはいちばん奥になります。真ん中の車両で
も、乗車時・降車時それぞれ200メートル歩かないといけないのですから、考え
ただけでうんざりします。

車両移動もたいへんです。発車ぎりぎりに飛び乗ることの多い僕の場合、もしも
自分の席がいちばん奥の車両だったら、重い荷物を引きずって車内を400メート
ルも移動しなくてはならないのです。しかも英国の鉄道の車内はおそろしく狭い
のです(既存のレールを使うわけだから通路の狭さは現行とさして変わりないは
ず)。いったい、席にたどり着くまでに何回「エクスキューズ・ミー」を言わな
ければならないんだろう??

調べてみると、実は新幹線の16両編成車も400メートルあるのだそうです。意
外と長いんですね、びっくりです。でもご存じのようにどの駅でもプラット
フォームの出入り口は真ん中あたりに、しかも前後2ヶ所に分けてあるので、
そんなに不便な感じはしませんよね。車内の通路もわりとゆったりしているし。

現在ロンドン〜リヴァプールを走っているヴァージン・トレインのペンドリーノ
号は、時速200キロメートルで全長は220メートルほどです。
今でも結構速いし、じゅうぶん長いです。僕はこのままでいいと思うんだけどな
あ……。

というわけで「今週のフォト」は、リヴァプール・ライム・ストリート駅の写真
を掲載します。あんまりいいのがなかったんですが…。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo569.html 

それから、訂正&おわびがあります。
2号前、NLW No.567の「今週のフォト」で、ロンドンのロイヤル・アルバート・
ホールの楽屋口前でのポール・マッカートニーの写真を掲載しました。
「1997年、ジョージ・マーティンが呼びかけてスーパースターたちが大集合し
たチャリティ・コンサート《Concert for Montserrat》のときのショットです」
という説明をこの欄に載せたのですが、間違っていました。
正しくは、モントセラットの翌月に行われた、《Standing Stone》のワールド・
プレミアの際のショットです。記憶がごっちゃになってました…すみません。
( http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo567.html )

                         ― Kaz(26/11/2013)


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▼寄稿:「まさかのナショナルダービーへ!」(3)
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「まさかのナショナルダービーへ!」 / Anne

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo569.html ≫

■第6話《航空券の不思議!》■

「エリさんはスカイライナーで成田なのね!」
私はいつものリムジンバスでエリさんが成田空港に到着する時間を目指すことに
しました。
「だってスーツケースを運ぶのが楽だしd=(^o^)=b」
そういえばKLMではいつも昼前後のフライトです!
「夜のフライトって初めてだね!」
「慣れない現地に夕方までに到着したい!」
そう考えてフライトを決めているので、午前中の便になってしまいます。
今回はパリ経由!
マンチェスターの空港には朝の8時到着です。
「何もかも初めての経験だあ (^。^)!」
エリさんと一緒だから、初めてのフライトパターンでもワクワクしちゃいます。

「成田に到着!」
「エールフランスのカウンター近くでエリさんを待ちましょ ( ^^)!」
暫くするとエリさんらしい女性が、スカイライナーの駅の方向から歩いて来ます。
「でも手ぶらだよ (°o°)!」
やっぱりエリさんでした。
「手ぶらなの (°° )?」
日本には一か月間の里帰り。
「そうかあ ヽ(^。^)!」
「お土産だって多くなるし、宅配をお願いした方が便利だよね!」
私もちょっとだけ宅配を利用しようと思ったことがあります。
「スーツケース無しなんて楽チンそうだよねー!」
でも冷静に考えてみると、リムジンの利用だから、成田空港は往復とも平面の移
動。
「乗り場までカートで行けばあとは係員の方にお願い出来ちゃう!」
「自宅と新宿のリムジンの停留所間はタクシーを利用しちゃうし (*^.^*)!」
「私にとっては結局必要ないみたい!」

「他にもびっくりしたことがあったよ (゜o゜)!」
今回の旅は同じ便を予約しています。
だからフライト30時間前に私が席の予約とインターネットチェックインを済ま
せました。
パソコンでチェックインの操作をしていて驚き!
「見間違い (゜゜)?」
「二人は同じフライトでエコノミークラスだよ!」
「あれっ w(゜o゜)w?」
エリさんのフライト条件には、『預けられる荷物が2個』と表示されていたんで
す!
「しかもエリさんはその条件を知らなかった!」
つまり航空券を手配する時に預ける荷物の個数をお願いしていたことはないそう
です。
「イギリスでチケットを購入したからかな (?_?)」
「しかも航空券の値段もイギリスのほうが安いみたい・・・」
「航空運賃って分からないことだらけ(;¬_¬)」

「まだエールフランスのカウンターは閉じているね!」
カウンターがオープンするまでレストラン街で夕食を頂くことにしました。
「フライトは午後10時頃! お腹が空いちゃうもの!」
「やっぱり日本食を頂きたいよね(^_^)/\(^_^)」
久しぶりにお会いして、育った街のお話や、イギリスに行ったキッカケや、お話
が弾んじゃいました。
「そろそろカウンターがオープンだね!」
カウンターでスーツケースを預けると、エリさんはちゃんと2個預けられました。
次は手荷物検査と出国!
「不思議と私の手荷物は成田で必ず中を確認されます (-。-;)」
パソコンや携帯電話や充電器の配線を一つにまとめて小さなバッグに入れていま
す。
それを手荷物用バッグに入れると二重になるので、中身までスキャンされないら
しいんです。
「ヨーロッパでは問題なく通過出来るのに不思議だ (`´)」
搭乗時間までは時間もたっぷり!
「食後のコーヒータイムにしましょ!」
「一人じゃないって本当に時間があっという間だよね ( ^^)/\(^^ )」
「待ち時間も楽しく過ごせちゃうね!」


■第7話《初めての夜のフライト!》■

「搭乗ゲートが開く時間になりました!」
席の予約も任されていたので色々考えました!
「やっぱり二人でゆっくり出来るのは後方の2シートかなあ ( ^‐^)_」
「でも3シートで2人だったらゆったり出来るよね (⌒o⌒)」
今まで日本を発つ時には、私が通路側の座席を予約すると、大抵窓側が別の人で
埋まって、2人で3シートを使う状態だったんです。
「チェックイン出来る30時間前までどちらにするか迷っていました!」
その時が来て3シートの2席を予約!
「これって一か八かの賭け ('〇';)!」
「後ろの2席が良かったかなあ・・・」
「でも、以前のフライトでは3席を2人で利用するのが多かったんだよね!」
「3シートを通路側と中央を並んで2つ予約してみちゃいました (^◇^;)」
「窓側のシートよ! 乗客が来ないで (^人^)」
もし窓側に乗客が来なかったら2人で3席を広く使えるものね。

「フライト時間が近づいて来たよ!」
「この選択は当たりだったみたい (´▽`)/」
誰も来る様子がありません。
「やったね(゜∇^*)⌒☆」
これなら食事の時や寝る時にちょっとゆったり過ごせます。
「航空機は離陸!」
間もなく食事の時間です。
今回はお食事も楽しい会話で美味しく頂いてゆっくり眠りにつきました。

パリシャルルドゴール空港到着は夜中です。
「空港に夜中の到着って!」
「空港のお店はもちろんオープンしていないよね (°°))。。」
成田では空港のカウンターで軽食券を頂いていました。
「待ち時間にカフェが閉まっているからなんだ!」
次のフライトのゲートへの移動も係員と一緒だそうです。
「英語が分からない私にはエリさんが一緒って心強いなあ (^。^;)」
航空機を降りると空港では次のフライトためにそれぞれゲートごとに集まります。
空港の係の方々が集まるように言っているみたい!
「私なんて言葉が分からないから何が何だかさっぱり分からない!」
エリさんに頼りっきりでした。
「一緒で良かった d(-_^)good!」

間もなく係員に誘導されてパスポートや搭乗券のチェック、手荷物検査を済ませ
ます。
その後も係員の誘導で次のフライトのゲートまで行きます。
航空機を降りた時に手渡されたランチボックスみたいな可愛い軽食!
「中が気になるよね!」
搭乗ゲート付近では自動販売機だけは利用出来るようです。
お店も閉じていてひっそりした搭乗ゲート!
ガラガラな広い空間で席に座ってフライト時間を待ちます。
「お弁当箱を開けてみよう!」
クロワッサンやゼリーやデザートが入っていました。
「可愛いお弁当!」
「何だか得しちゃった気分だよね o(^o^)o」

フライト時間まではこの頂いた軽食を食べて過ごします。
「あれっ!」
「クロワッサンが凄く美味しいよね ('〜' )」
エリさんも同じ感想を持ったようです。
「私の味覚も間違いじゃなかったみたい!」
日本発のエールフランスのクロワッサンって日本で焼かれたものですよね。
そしてこちらのクロワッサンはフランスで焼かれたもの。
「同じエールフランスのクロワッサンだよねえ!」
「フランスで焼かれたというだけでこんなにも美味しさが違うの?」
「これは新発見 (^。^))」
同じエールフランスのクロワッサン!
「レシピとか材料の小麦粉が同じものだとしたらこれはかなり不思議だ!」
「どうして?」
「誰かその訳を知っていますか (*^^*)?」


■第8話《マンチェスターで入国》■

早朝の便でマンチェスターに向かいます。
「フライトの時間になったねー」
パスポートと搭乗券を見せてヨーロッパ便の小さな航空機に搭乗。
この便もシートはお隣同士。
「搭乗しちゃえばマンチェスターはすぐだけどね!」
早朝だからかボーッとしている間にマンチェスターに到着しました。
「マンチェスターで入国審査はドキドキなんだよなあ!」
「だってイングランドって本当に厳しいんだもの (--、)」
入国審査で私はイギリス人じゃない方の並びをいつも通り確認します。
「あれっ?」
エリさんがこちらだと教えてくださいました。
「エリさんも私と同じ列なの?」
エリさんの国籍は日本なので私と同じレーンだそうです。
「イングランドでご結婚されていても色々な方法があるんですね (゜O゜)」

ちょうど私とエリさんは隣同士で入国審査が始まりました。
いつも通りにプリントアウトしてきた宿泊ホテルや帰りのフライトを見せます。
「何を聞かれるんだろう! ドキドキ (O.O;)(o。o;)」
「審査官の男性は何だかニコニコしてるよ!」
『Kanko?』
「えっ?」
「イエス! サイトシーイング (^_^")」
審査官の方がわざわざ日本語で『観光?』って質問してくれたのに!
「私ったら慌てちゃって (^v^")」
サイトシーイング! なんて言い直した自分に、何だか自分が可笑しくて笑っ
ちゃいました。
「それだけで終わり?」
「何だか拍子抜けしちゃった (~。~;)」
これはもしかしたらオリンピックが終わったからかもしれないですね。

エリさんは隣の審査官に私と知り合いと話したそうです。
私とはイングランドでは別行動、宿泊も別等のお話をしたそうです。
イングランドで結婚されていて暮らしていても同じように色々と聞かれるのね!
「私の知らない外国での暮らし!」
「色々なことを知るのは刺激になるなあ (。^。)!」

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo569.html ≫ 


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