March 04 2014, No.576
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■
     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2014年3月3日>
 ▽寄稿:「まさかのナショナルダービーへ!」(10)
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▽フロム・エディター
――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □

リヴァプールの名物ホテル「アデルフィ」が、開業100周年を迎えます。
100年前=1914年といえば…そうですね、第一次世界大戦が始まった年です。当
時のイギリスは世界唯一の超大国でした。日本は大正3年で、イギリスとは同盟
国でしたね。

そんな時代に造られたアデルフィ・ホテルはとにかく大きくて、ホテルの中で迷
子になってしまってもぜんぜん不思議でないくらいです。部屋はシングルルーム
でも10人くらい寝れそうな広さ(でも広すぎて寒いです…)。全体の内装も圧倒
されるくらいに豪華絢爛で、まさに大英帝国ここにあり、という気概がびりび
りと伝わってきます。

「古き良き英国の伝統を感じられるのがこのアデルフィ・ホテルである」といえ
ば恰好いいですが、いじわるな見方をすれば、「時代に取り残されているだけ」
「イノヴェーションの意識がまったくない」といえるかもしれません。実際、こ
のホテルを利用した人の感想は見事なくらいに賛否両論まっぷたつ。「あんな古
くさいホテルはもうこりごり」「なんだか幽霊がでそう」という人もいれば、「大
英帝国の香りがとても素敵」「いい時代にタイムスリップしたみたい」と感激す
る人もいます。

僕はといえば、部屋はもうちょっと明るく&暖かくしてほしいしお風呂にはシャ
ワーつけてくれよな(バスタブだけでシャワーのない部屋もあるのです)、とは
思うものの、このホテルのレトロ感には捨てがたい魅力を感じていますし、毎年
夏に開催される「インターナショナル・ビートルウィーク」のメイン会場なので、
人並み以上に親近感を持っています。中にいるだけで不思議とリラックスできる
んですよね。ほんとうに大好きです。

アデルフィはこのままでオッケーです。古臭くても時代遅れでもいいじゃないで
すか。このまままっすぐ突き進んで、堂々と150周年、200周年を迎えてほしい
です(でもやっぱりシャワーは全室につけてね)。

                         ― Kaz(04/03/2014)


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▼リヴァプール・ニュース <2014年3月3日>
――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □

*** 3月3日(月) ***************************************************

【アデルフィ・ホテルが100歳に】

3月9日に開業100年を迎えるリヴァプールの名物ホテル<The Adelphi Hotel>
についての記事が、地元紙<Liverpool Echo>に掲載されました。以下はその抜粋
&翻訳です。

リヴァプールのスターたちが、この土曜日にアデルフィ・ホテル100周年のお祝
いに駆けつける。
「ライム・ストリートの貴婦人」は3月9日に100歳となる。それを記念するス
ペシャル・ディナー・パーティーが催されるのだ。メニューは、このホテルが
オープンした当時にゲストたちに供されたものになる。

ポウリーン・ダニエルズ、スー・ジョンストン、そして新装オープンとなったエ
ヴリマン・シアターのスター、マシュー・ケリーら350人のゲストが招待される
ことになっている。昨年のグランド・ナショナル(リヴァプールのエイントリー
競馬場で行われる世界最大の障害レース)を獲ったオーロラスアンコーの馬主
(共同)、ジム・ビューモントもそのうちのひとりだ。彼はこのホテルの元ベル
ボーイだ。

イヴェント・マネージャーのマリリン・ヴォーンはこう話している。
「このホテルそのものが歴史みたいなものですが、同時にリヴァプールの歴史の
重要な一部でもあるのです。ですから100周年を祝うことは重要なことだと私た
ちは考えています」
「時たまですが、モダンなホテルを期待して来られるかたもいらっしゃいます。
でもここはそうではありません。なにしろエドワーディアン(エドワード朝時代)
ですからね。私たちはそれを誇りに思っています。そして、この街を訪れる人々
にあたたかいおもてなしをしていることにも誇りを感じています」

現在ブリタニア・アデルフィ・ホテルとして知られるこのホテルは、ミッドラン
ド鉄道会社により、1911年から3年間を費やして建てられた。当初の名前はリ
ヴァプール・ミッドランド・アデルフィ・ホテルだった。設計したのは地元出身
のフランク・アトキンソンで、開業当時は「ロンドン外で最も豪華なホテル」と
してもてはやされた。

20世紀初頭、リヴァプールから北アメリカに渡る客船の裕福な乗客たちは、好ん
でこのホテルに泊まった。
過去の宿泊客の中には、フランクリン・ルーズベルト米国大統領やウインスト
ン・チャーチル英国首相らの名前もある。ビートルズもかつてここに泊まったし、
ジョン・クリーズも泊まった。ロイ・ロジャース(アメリカ西部劇の俳優)も愛
馬トリガーとともに客になった。あのアドルフ・ヒトラーもチェックインしてい
る。

Liverpool Adelphi - the 'Grand Old Lady of Lime Street' - marks 100 years
By Janet Tansley, Liverpool Echo, Feb 27 2014


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▽寄稿:「まさかのナショナルダービーへ!」(10)
――――――――――――――――――――――――――――――――― NLW □

「まさかのナショナルダービーへ!」 / Anne

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo576.html ≫

■第23話《いよいよオールドトラッフォードに入ります!》■

皆さんとお別れしてメインスタンド側のエントランスからスタジアムに入場しま
す。
「『シアター・オブ・ドリームズ』(夢の劇場)って呼ばれているスタジアムなん
だよね!」
「何だかドキドキしちゃう (゜゜)(。。)!」
座席番号の近い入り口で、カードをタッチして矢印の方向に進みます。
「さすがだ〜 (゜ο°)」
トイレやバーのあるバックヤードがアンフィールドよりかなり広くて余裕があり
ます。
「当たり前だよね (^^;)ゞ」
「収容人数も見た目のスタジアムの大きさもかなり違うもんね!」

「ナショナルダービーの観戦が出来るって思っていなかったのに、シートは前か
ら7番目なんて(´▽`)」
シートまでたどり着くとピッチがとても近くて感激です。
「いつもながらこの近さは嬉しいよね!」
「せっかく現地まで来たんだもの!」
「憧れの選手を近ーい距離で見たいよねー ( ^‐^)」
「試合内容はちゃんと録画予約しているし!」
着席して辺りを見回してみると、YUMIさんをすぐ近くの席に確認出来ました。
「立ち上がって観戦したら、感激の時に手を合わせる距離って嬉し
い ( ^^)人(^^ )」
「あっ! YUMIさんはマンUのサポーターだった・・・ (..、)」

少しYUMIさんと会話をしていると周りのサポーターの視線が同じ方向を向き始め
ました。
「わあー ヽ(∇⌒ヽ)(/⌒∇)/ 選手だ!」
「しかも目の前がリヴァプールの選手のウォーミングアップなんて嬉し
い o(^o^)o」
「ダメダメ! 喜びを隠さなきゃ o(^。^")o」
「ここはマンUサポーターの席だった!」
私の座る席の左側ネット裏の方にリヴァプールサポーターの席があります。
リヴァプールのサポーター席も盛り上がっているのが確認出来ます。
「私ったらついリヴァプールの選手ばかり撮影!」
「ダメダメ! マンUサポーター席だから消極的に撮影しなきゃ σ(^_^;」
オールドトラッフォードで観戦だけど、幸運にもジェラードだってスアレスだっ
て目の前でウォーミングアップです。
「凄く得した気分だよねー!」
もちろん選手の名前は心の中で叫んじゃいます。
「ジェラード (*^^)/ スアレス (*^^)/ アッガー (*^^)/ etc・・・」


■第24話《試合開始!》■

13時30分。
いよいよキックオフの時間がやって来ました。
「今日の審判はハワードさんだ!」
「やっぱりナショナルダービーの審判だもんね!」
マンUには香川もファンペルシもスターティングメンバーになっています。
「ここまで来たんだもの! マンUの選手だけど生で観たいよね!」
リヴァプールは前半は、右から左へ攻めるようです。

「試合開始!」」
すぐにマンUが攻め始めます。
「ホームだもん! 仕方ない!」
スアレスがボールを持つと凄いブーイングが聞こえてきます!
「それだけ脅威ってことだよね ヽ(^^ )!」
香川のいる左から攻める場面も多くて、前半はかなり楽しめそうです。
「いきなりシュート (;°o°) レイナがキャッチ!」
ダービーだけあって、ボーっと考えている暇はなさそうです。

ファンペルシがリヴァプールの選手に囲まれています!
「相手は複数なのにボールを失わない!」
「さすがだなあ! ファンペルシ見直した ( ^^)σ」
「ダメダメ! ファンペルシに感心している場合じゃない /(x_x)」
こんどは香川が低いボールをセンターに入れたけど返されました!
「また香川だ! こんどはコーナーキックを取ったよ!」
コーナーからのボールをレイナがカット!
「キャー (゜〇゜) そのボールがファンペルシの所へ!」
「ヤバい (→。←)」
「右足で良かった〜! フーッ (;^_^A」

こんどはリヴァプールがフリーキック!
「ジェラード!」
「アッガーがファンペルシをつぶした!」
「ファウルならない! フーッ (^。^;)」
ルーズボールがファンペルシに行っちゃいました!
「ヤバい (((。o゜)))!」
「レイナがキャッチ! フーッ (~o~ ;」

「エブラとスアレスがマッチアップ!」
この瞬間はサポーターのブーイングも大きい(`ε´)!
そしてリヴァプールがフリーキック!
「もちろんジェラード!」
「わあ! ジェラードと香川が対峙しているなんて感激(⌒∇⌒)!」
「この場面って応援出来ない!」
リヴァプールファンと日本人と複雑に気持ちが交差しています!
「こんな場面を生で見れる日が来るなんてo(^-^)o」

スアレスが攻めるもファウル!
ウェルベックとアッガーがやりあって、そのボールをファンペルシーがシュー
ト(゜ο゜)
「シュクルテルに当たった!」
「フーッ (^。^;)」
香川がそのボールを拾ってワンタッチでマンUの攻めの起点になりました!
エブラが低いボールを真ん中に入れたと思ったら
「ファンペルシがゴール (;>_<;)」
「やっぱりファンペルシにやられちゃったのね!」

「わー (°o°) 今度はジェラードがボールを奪われた!」
「ファンペルシが拾った! ヤバ (゜。゜)」
「助かった〜 ('_';!」
こんどはアッガーが上がってジョンソンがセンタリング!
「やっとリヴァプールが攻め始めたよ!」
ダウニングが上がったけどゴールキックだ!

またウェルベックからファンペルシ! シュート!
「上に逸れて良かった (^_^;」
「香川とルーカスがぶつかる!」「ルーカスのファウル!」
アッガーとヤングがぶつかって治療をしています!
「えっ! この試合にはモウリーニョが来ているの?」

ゲーム再開!
アレンがバックパスミスです!
「ウェルベックにボールをプレゼントしちゃった o(><)O」
ウェルベックがシュート! アッガーがブロック!
「フーッ!」
久しぶりにスアレスからジェラード、そしてジョンソンが上がりました!
「取られた・・・ ( -。)」
こんどはスアレス! チャンス!
「囲まれてデヘアに取られた・・・ ( -。)」
またまたスアレス! 二人に囲まれちゃいました!
「ボールが出ちゃった (−o−))―――→◎」
ダウニングからスアレス、ジェラードへ!
「ボールが合わない・・・ (∩_∩;)」

マンUはヤングがクロス! 戻されたボールをクレバリーがシュート!
「逸れた! フッー!」
「マンUはシュートにつなげるなあ ( ゜゜)」
ジェラードからスアレスへ! スアレスとヴィディッチが対峙!
「コーナーキックになったのにボールは外へ!」
またマンUはキャリックからラファエル! そしてファンペルシがシュート!
シュクルテルが触って戻したボールに香川!!!
香川とレイナがぶつかってレイナが倒れちゃいましたよ (゜O゜)
「キャー! どちらも心配 ( ゜_゜;)」
「香川は起き上がったから大丈夫ね!」
「レイナは?」
レイナは治療しているようです!
「起き上がった! 良かった (; ^_^)」

試合再開です。
「スアレスがボールを持った \(`O´!」
でも香川とクレバリーとファーディナンドでボールは奪われちゃいまし
た (-、-)
ジェラードがロングキックしたけど香川がヘディング!
「あっという間に前半が終わっちゃった!」
リヴァプールはチャンス場面が少ないような感じです。
「考え方によっては1対0で良かったかも (^◇^;)」
マンUは連携がしっかりしていてシュートまでいったチャンスが多かった前半です!
「しかもちゃんとボールはファンペルシの所へ行くし((^。^;)」

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo576.html ≫ 


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▼スカウスハウス・ニュース
――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □

*** スカウスハウス通販 ******

ウェブサイトの「英国盤レコード」通販ページを更新しました。昨年の夏にリ
ヴァプールで仕入れてきたアイテムを追加しています(レア盤けっこうあり!)。
ビートルズのオリジナル・アルバムはかなり売れてしまいましたが、まだまだレ
ア盤はけっこう残っています。オーダーをいただけるとうれしいです!
http://scousehouse.net/shop/records2013.html


*** Beatleweek 2014:ツアー参加者募集中! ******

毎年恒例、International Beatleweek鑑賞パッケージ「スカウスハウス・ツアー
2014」の参加者を募集中です。
この夏、ぜひぜひリヴァプールでお会いしましょう!
http://scousehouse.net/beatleweek/scousetour2014.html


*** フットボール・チケット&ツアー ******

スカウスハウスでは、リヴァプールFCおよびエヴァトンFCのホームゲーム観戦
チケットの手配を承っています。
また、スタジアムツアーや練習場見学をアレンジするツアーもご用意。マニアッ
クなフットボール・ファンはもちろん、初心者の方も大歓迎です。ぜひご利用く
ださい!
http://scousehouse.net/football/stadium2013-14.html 


***  PLAY AT THE CAVERN! ******

ウェブサイトに新ページ「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」を
アップしました。
「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演奏する」というビートルズ・コピー
バンドの夢を、スカウス・ハウスがサポートします!
http://scousehouse.net/beatles/playatthecavern.html


*** 「カスバクラブ・ツアー」スタートです! ******

「ガイドツアー/リヴァプール」のラインナップに、新しくカスバクラブ・ツ
アーが加わりました。カスバはビートルズがクォリーメン時代から演奏していた
伝説のクラブです。今現在もほとんど当時のままの状態で、まるで50年前にタ
イムスリップしたよう。若き日のジョンやポールやジョージがふと顔を出しそう
な空気があります。
http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm


*** リヴァプール語学留学 ******

スカウス・ハウスは、リヴァプールへの語学留学をサポートしています。
公立のリヴァプール・コミュニティ・カレッジに加えて、今年より、私立の語学
スクールLILAとも提携しています。
長期でじっくり学べる学生の方にはコミュニティ・カレッジを、まとまった期間
を留学に充てられない社会人の方にはLILAをおすすめします。
スカウス・ハウスには、リヴァプール留学に関する専門知識や経験を持つスタッ
フが、日本とリヴァプールの両方に常駐しています。入学前はもちろん、入学後
のサポートについても安心してお任せください。
http://scousehouse.net/study/index3.htm


*** ビートルズ・ガイドツアー ******

リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン
ジしています。ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧
ください。
http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm


*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▽今週のフォト
――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □

*** 今週のフォト・アルバム ******

寄稿「まさかのナショナルダービーへ!」の写真を掲載しています。Anneさん、
ご提供ありがとうございました!
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo576html 


■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
       *** 隔週火曜日発行 ***


□■ 第576号 ■□

◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス)
◇編集 山本 和雄
◆Eメール info@scousehouse.net
◇ウェブサイト http://scousehouse.net/
◆Facebook http://www.facebook.com/scousehouse.net
◇お問い合わせフォーム http://scousehouse.net/liverpool/form.html

ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお聞かせください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行しています。配信
の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイトからどうぞ。

◆まぐまぐ
http://www.mag2.com/m/0000065878.htm
◇めろんぱん
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000917
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
無断での転載を禁じます。 Copyright(C) 2001-2014 Scouse House