September 02 2014, No.588
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** □■ INDEX ■□ ▽フロム・エディター ▼リヴァプール・ニュース <2014年9月2日> ▽スカウスハウス・ニュース ▼今週のフォト ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽フロム・エディター ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ リヴァプールから帰ってきました。 今年の《International Beatleweek》も《スカウスハウス・ツアー》も、無事に 終了。大成功でした。去年からスタートした《Liverpool International Music Festival》の<Summer Jam>も、日・月の両日あわせて6万5000人以上のオーディ エンスがセフトン・パークに詰めかける盛況となったそうです。かなり厳しい天 候(冬のような寒気に雨!)にも関わらず、この数字。実に驚異的です。やはり リヴァプールは音楽の街ですね! 日本代表3バンドは、今年も大活躍でした。 どのバンドもハイ・クォリティ、ハイ・テンションのステージでオーディエンス を沸かせてくれました。 「君らがビートルウィークのベスト・バンドだ!」という声を何度聞いたことで しょう。ほかのバンドにも同じことを言ってるのかもしれないけど(きっとそう だ!)、ベストかどうかなんてどうでもいいのです。リヴァプールの人たちや ビートルウィークのファンたちが、我々の演奏を心底楽しんで、全身で喜びを表 現してくれる姿を観ていると、やっぱり心臓がキュッとなります。この仕事を やっててよかったなあと思える瞬間です。 リヴァプール・ボーイズ、ナウ・ヒア、そしてレッド・ベリーのみなさん、ほん とうにお疲れさまでした! それぞれ簡単に触れておきましょう。 まずリヴァプール・ボーイズ。 2年ぶりのエントリーで、実力は折り紙つきなのでまったく心配はしていなかっ たのですが、まさに期待通りのパフォーマンスでした。 特に、ビートルズ・コンヴェンションのメインステージ、アデルフィ・ホテルの ボールルームでの演奏は、世界のトップ・バンドとしての風格を感じさせるもの でした。僕は決してナショナリストではないけれど、彼らの立つステージが一瞬、 オリンピックの表彰台のように見えてびっくり。そしてちょっと感動しました。 3年ぶり2度目のエントリーだったナウ・ヒア。 地方都市で活動していて、しかもビートルズよりひとり少ない3人組。でも、そ のハンデをまったく感じさせないようなカラフルなステージでした。 以前にはなかったレパートリーが目白押しで、アレンジ面でもユニークな工夫が ちりばめられていて、3年前よりもさらにいいバンドになっていました。まった くこれは嬉しい驚きでした。努力に努力を重ねてこの舞台に立っていることがヒ シヒシと感じられて、ちょっと感動してしまいました。 そして初出場のレッド・ベリー。 あらゆる点でノーマルとは言い難いビートルズバンドであるせいか、最初の2日 間は苦戦しました。どのギグも、終わるころにはお客さんが減っていたのです。 でも内容はぜんぜん悪くなかったので、僕自身は「このまま続けていれば絶対に 増える」と確信していて、彼女たちにもそう言いました。 「だいじょうぶだいじょうぶ、最後には超満員になるから」 でも彼女たちは僕の言葉をあてにせず、自分たちの力でなんとかしようと必死に がんばっていました。ギグ前の楽屋の空気はピンと張りつめていて、くだらない 冗談も言えないような雰囲気がありました(でも言ったけど)。 あくまで謙虚に、真剣に取り組むその姿勢がオーディエンスに伝わったのだと思 います。後半の2日間、特に最後の2本はすさまじいことになりました。あれほ どのカオスは、ビートルウィークのヴェテランバンドにもなかなか生み出せるも のではありません。ちょっと感動的な光景でした。 というわけで、個人的には「ちょっと感動」することの多かった今年のビートル ウィーク。 去年は疲弊しすぎて書けなかったけど、今年はレポートらしきものを書いてみよ うかなと思っています。 ……次号に掲載できるかな?? ● ● ● 「今週のフォト・アルバム」には、今年の《International Beatleweek》での日 本代表バンドの写真を掲載しています。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo588.html スカウスハウスのFacebookページでは、ビートルウィークの写真を随時紹介し ています。 Facebookページ: http://www.facebook.com/scousehouse.net ● ● ● <Beatleweek 2015:出場バンド募集中!> スカウス・ハウスでは、2015年のインターナショナル・ビートルウィークに、日 本代表として出場するビートルズ・トリビュート・バンドを募集しています。 出場を希望されるバンドは、info@scousehouse.netまでお問い合わせください (件名は「BW15バンドエントリー希望」とし、メール本文には、バンド名と簡単 なプロフィール、代表者のお名前・住所・電話番号・PCメールアドレスをご記入 ください)。 お問い合わせをいただいてから2日以内に、Eメールで募集要項を添付送信いた します。 ※募集締め切りは9月15日(月)です。 ― Kaz(02/09/2014) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼リヴァプール・ニュース <2014年9月2日> ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** 9月2日(火) *************************************************** 【ビートルズ史が書き換えられる?】 リヴァプールのビートルズ研究家が、「彼らとブライアン・エプスタインの最初 の出会いはキャヴァーン・クラブではなかった」という説を主張しています。 8月25日付けのLiverpool Echo紙が伝えたもので、この研究家はジェリー・ マーフィー。元キャヴァーン・シティ・ツアーズの共同創設者のひとりです。 マーフィー氏は3年前、グループを世界的な名声に導いたマネージャーのブライ アンは、1961年7月に、リヴァプール郊外・タウブルックのスネーフェル・ア ヴェニューにあったセント・ジョンズ・ユース・センターで彼らのステージを 観ていたという証言を得ました。マシュー・ストリートのキャヴァーン・クラ ブに足を運んで彼らと運命的な出会いを果たす4ヶ月も前になります。 そのユース・センターはかつてブロックマン・ホールという名でも知られ、現在 は障害者のためのチャリティ団体デイジー・インクルーシヴの本部として使われ ています。 マーフィー氏はこう話しています。 「2011年にブロックマン・ホールで50周年記念のイヴェントがあって、それに 招かれたんだよ。壇上で私はオーディエンスに『ビートルズがここで演奏したの はブライアン・エプスタインと出会う数ヶ月前のことでした』などと話していた んだが…」 「そのあとでひとりの女性がやって来てこう言った。『あなたがブライアン・エ プスタインについて話したこと、あれは間違いよ。だって彼は50年前のあの日、 ちょうどそこんとこに立ってたんだから』って。彼女によると、ビートルズはブ ライアンがレコードショップNEMSの人間だってことをちゃんと知っていたそう だ」 さらにその女性は彼に、およそ1年後にジョン・レノンの妻となるシンシアが全 身レザーの装いで来ていたこと、それは直前のハンブルグ巡業(同年4〜7月) の際に買い求めたものだったことなどのエピソードを話し、マーフィー氏は彼女 がでたらめを言っているのではないと確信するに至りました。 彼はまた、同じく50年前の証人である女性の友人にも話を聴き、さらなる証言 を得たそうです。 「現在の私の見解はこうです。エプスタインは7月にビートルズを観に来て、以 後連絡を取り合っていた。そして11月に公式に彼らを観に行き、それからマネ ジメントのオファーをした」 「おそらく彼は、ブロックマン・ホールでバンドだけを観たわけじゃない。オー ディエンスがどんなになるかを目の当たりにしたはずだ。こんなふうに200人の キッズたちをジャイヴさせられるんなら、世界をジャイヴさせることだってでき る。彼はそう考えたんだよ」 しかし、現在のキャヴァーン・クラブのダイレクター、ビル・ヘックル氏はこの 説に異議を唱えます。 エプスタインがビートルズを初めて観たときの様子は彼の自伝で克明に綴られて いて、それはブロックマン・ホールではないと彼は言います。 「彼がそこに行ったという可能性はあるだろう。しかしブライアンはビートルズ が出ていたことをまったく憶えていなかった、あるいはまるで印象に残らなかっ た。だって彼の最初の記憶がキャヴァーンで、それは動かしようのない事実なん だから」 The Beatles historian claims Fab Four were discovered in Tuebrook - not The Cavern By Eleanor Barlow, Liverpool Echo, Aug 25 2014 (2014年9月2日) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽スカウスハウス・ニュース ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** スカウスハウス通販 ****** ウェブサイトの「英国盤レコード」通販ページを近々更新します。 レコード・コレクターのみなさん、どうぞお楽しみに! *** フットボール・チケット&ツアー ****** スカウスハウスでは、2014-2015シーズンも、リヴァプールFCおよびエヴァト ンFCのホームゲーム観戦チケットの手配を承ります。 また、スタジアムツアーや練習場見学をアレンジする「フットボール・ツアー」 もご用意。マニアックなフットボール・ファンはもちろん、初心者の方も大歓迎 です。ぜひご利用ください! http://scousehouse.net/football/stadium2014-15.html *** PLAY AT THE CAVERN! ****** ウェブサイトに新ページ「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」を アップしました。 「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演奏する」というビートルズ・コピー バンドの夢を、スカウス・ハウスがサポートします! http://scousehouse.net/beatles/playatthecavern.html *** 「カスバクラブ・ツアー」スタートです! ****** 「ガイドツアー/リヴァプール」のラインナップに、新しくカスバクラブ・ツ アーが加わりました。カスバはビートルズがクォリーメン時代から演奏していた 伝説のクラブです。今現在もほとんど当時のままの状態で、まるで50年前にタ イムスリップしたよう。若き日のジョンやポールやジョージがふと顔を出しそう な空気があります。 http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm *** リヴァプール語学留学 ****** スカウス・ハウスは、リヴァプールへの語学留学をサポートしています。 公立のリヴァプール・コミュニティ・カレッジに加えて、今年より、私立の語学 スクールLILAとも提携しています。 長期でじっくり学べる学生の方にはコミュニティ・カレッジを、まとまった期間 を留学に充てられない社会人の方にはLILAをおすすめします。 スカウス・ハウスには、リヴァプール留学に関する専門知識や経験を持つスタッ フが、日本とリヴァプールの両方に常駐しています。入学前はもちろん、入学後 のサポートについても安心してお任せください。 http://scousehouse.net/study/index3.htm *** ビートルズ・ガイドツアー ****** リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン ジしています。ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧 ください。 http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm *** 原稿募集中 ****** NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。 旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英 国に関するものなら何でも歓迎です。 お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼今週のフォト ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** 今週のフォト・アルバム ****** 今年の《International Beatleweek》での日本代表バンドの写真を掲載しています。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo588.html ■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *** 隔週火曜日発行 *** □■ 第588号 ■□ ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス) ◇編集 山本 和雄 ◆Eメール info@scousehouse.net ◇ウェブサイト http://scousehouse.net/ ◆Facebook http://www.facebook.com/scousehouse.net ◇お問い合わせフォーム http://scousehouse.net/liverpool/form.html ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお聞かせください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行しています。配信 の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイトからどうぞ。 ◆まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065878.htm ◇めろんぱん http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000917 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 無断での転載を禁じます。 Copyright(C) 2001-2014 Scouse House |