October 21 2014, No.594
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World  
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□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼寄稿:「クリスマスはリヴァプールで!」(4)
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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NLW No.594です。
少し前の話になるのですが、今月の3日、<Sgt Tsugei's Only One Club Band>
こと告井延隆さんのライヴに行きました。
僕の地元の明石での公演だったので、告井さんがホテルにチェックインした直後
から、ライヴ終了後の打ち上げ(といっても告井さんと僕の2人きりですが)ま
で、ずっと……えーと10時間くらいかな、一緒に過ごしました。

告井さんとお会いするのは、7月のイギリス&フィンランド・ツアー以来のこと
でした。
相変わらずお元気そうで、というか、ますますパワーアップされたのではという
印象を持ちました。
夏のツアーのあいだは連日連夜、ステージの袖で告井さんの演奏を観て、聴いて
いたわけですが、同じ曲を何度聴くことになっても、ぜんぜん飽きないのが不思
議でした。飽きないどころか、観るたびに新しい発見があるのです。2ヶ月半ぶ
りだった今回ももちろんそうでした。

何しろギター1本だけでビートルズを演奏するのです。世界中で誰にも真似でき
ないようなおそろしく高度なテクニックが目の前で展開されちゃうわけですが、
それをそうと感じさせないところがさすが告井さん。すうっと、その楽曲の世界
にオーディエンスを引き込んでしまいます。つまり告井さんの演奏は、「楽曲の
素晴らしさをいかに表現するか」がアレンジの基本になっているわけですね。
いちばん根っこのところに、「ビートルズが好きだ」というストレートな愛情が
込められているのです。

ビートルズへの愛情といえば、告井さんはキャヴァーンの2日目、「ライヴ・ラ
ウンジ」のステージでは、『I LOVE BEATLES』のTシャツを着てパフォームして
います。ビートルズに媚びているわけでもなく、もちろんキャヴァーンのオー
ディエンスに媚びているわけでもなく、普通にこういうことをしてしまうのが告
井さん。そのへんのコピーバンドだったら確実に「飼い犬が尻尾振ってる」よう
なニュアンスになってしまうところですが、告井さんがやると逆にビートルズの
値打ちが上がるように思えてしまう。それがとても面白く感じられました。
たぶん本人はそんなことには無頓着で、素直に尻尾振ってるつもりなのかもしれ
ないけど…。

告井さんのギター・テクニックには、いつもびっくりさせられます。
特に<I Saw Her Standing There>は、信じられないくらいの完成度。まさにカン
ペキ。あれはもう芸術といってもいいんじゃないでしょうか。アメイジングすぎ
て、観るたびに思わず笑っちゃうくらいです。
告井さんにそう言ったら、「うん、あれはお金とれるなって自分でも思う」との
答え。いやいや、あの曲だけじゃなくてどのレパートリーもとれますって!

打ち上げの席で交わした会話の中で、個人的にとてもうれしかった告井さんの言
葉を紹介しますね。えーと、もちろんご本人には無断です。

「キャヴァーンの演奏、あとで音源聴くと、いつもよりいい演奏してたな。やっ
ぱりオーディエンスの力だろう。すごいよね、あんなところはないよね」
「リヴァプール、これまで特に行きたいとか思ったことなかったんだけど、今回
行ってほんとによかった。何がって、ビートルズと同じ空気を吸ってるっていう
あの感じがね、ほんとによかった」

Sgt Tsugeiはほとんど年中無休で全国をライヴツアーしています。まだ体験し
ていないかたは、ぜひ足を運んでみてください。リヴァプールのネタもたくさん
披露してくれますよ。
ライヴ・スケジュールは、オフィシャル・ウェブサイトからどうぞ。
http://tsugei.web.fc2.com/ 


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スカウス・ハウスのYouTubeチャンネルに、Sgt Tsugeiのライヴ映像を3本アッ
プしました。ロンドン1本とリヴァプール2本です。もちろんご本人には無断…
…じゃなくて、ちゃんとご承諾いただいています。

Penny Lane (London) http://youtu.be/xOl8-DQLV94 
Please Please Me (Liverpool) http://youtu.be/mr5DaLVgxt0 
I Saw Her Standing There (Liverpool) http://youtu.be/a-rhMbEC7rc 

上記リヴァプールの2曲は、それぞれ別アングルから(つまりステージの前側か
ら)撮影したヴァージョンが告井さん関係者よりアップされています。こちらも
ぜひどうぞ。

Please Please Me http://youtu.be/HOOyDSiASj8 
Eleanor Rigby/I Saw Her Standing There http://youtu.be/N1b745cKR-M

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「今週のフォト」ページでは、今年の《International Beatleweek》のハイライ
ト写真を掲載しています。
日本代表バンドの写真は以前に紹介したので、今回はそれ以外でセレクトしてみ
ました。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo594.html 

                         ― Kaz(21/10/2014)


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▼寄稿:「クリスマスはリヴァプールで!」(4)
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「クリスマスはリヴァプールで!」 / Anne

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo594.html ≫

■第7話《イングランドでクリスマスの過ごし方》■

Takaさんにはイングランドのクリスマスの様子も尋ねました。
イングランドでは24日は公共の交通もお店もいつも通りだそうです。
「イヴだから早く閉店してしまうお店は多いのね(;¬_¬)」
そしてクリスマスに備えて、夕方からはスーパーが混み合うこともあるそうです。

「25日は?」
「一番心配なは25日!」
Takaさんからは
『25日は、空港に繋がっている線以外のバス、電車共に、全て止まっています!』
と返信が来ました。
「ガーン(>。≪)」
「どこにも行けないし、何も食べられない(/。\)」
「ホテルで出来ることはお湯を沸かすことだけ?」
「ホテルのレストランも営業していないかも・・・って(;_; )( ;_;)」
営業していても予約をしているお客さんだけの場合があるそうです。
「つまり・・・」
「カップヌードルの準備をしていたら25日はなんとか食い繋げるってこ
と(×_×;)?」

このクリスマス当日の街の様子は、実際に行ってみて本当だと実感します。
「クリスマス当日の閑散としたマンチェスターの街を撮影しました!」
「Kazさん写真の掲載をお願いしますね( --)/!」

そんな誰もいない街、お店もオープンしていなくて、交通機関も動いていない街。
「私は何をして過ごしたらいいの?」
「マンチェスターの街は小さいから徒歩でウロウロしようかなあ(^。^;)」
「ちょっと待って!」
「そんな閑散とした街を一人でウロウロって大丈夫(゜o゜)?」
「危険ってことはないの?」
考えていると一人で過ごすことが不安になって来ました!

またまたTakaさんに相談することにします。
Takaさんからは
『街をぶらぶらするのは、全然大丈夫だと思いますが、人がいないことに、びっ
くりするかもしれません!』
メールを拝見しても本当に誰もいない街の様子が伝わってきますよね。
その先を読み進めてみると・・・
「えー! 信じられない(@°▽°@)」

Takaさんからのメールの続きには
『25日は、私は、主人の実家に行かなければなりません(日本のお正月と一緒で
す!)』
『Anneさんもよかったら一緒に行きませんか?』
『主人の実家はリヴァプールから電車で20分ぐらいの所にある、『Port
Sunlight』というイギリスで保全地区にされている村です!』
『何もありませんが、なかなかきれいな所です!』

「キャー(^。^)(*^o^)(^O^)! 今回の旅の一番の想定外!」
「イギリス人のご家庭でクリスマスを過ごすなんて!」
「旅の計画で、そこまで考えているはずもないですよね!」
「嬉しいo(^-^o)(o^-^)o 嬉しいo(^-^o)(o^-^)o嬉しい!」
でもすぐに不安が頭をよぎって来ました!
「私は英語が出来ないんだった(゜o゜;)」
「イギリス人のお宅なんだよね!」
「つまり会話が出来ない(°.°;)」
「Takaさんはお嫁さんの立場だから忙しいかもしれないし(°_°;)」
「そんな私って足手まといじゃないの?」


■第8話《観戦以外の予定は現地友人たちと!》■

まだTakaさんとは一度しかお会いしたことがありません!
「知り合ったばかりの私がご主人のご実家のクリスマスパーティにお邪魔し
ちゃっていいの?」
「英語が出来ない私は、ご家族と会話が出来ないのに失礼じゃない(°_°)?」
もう次から次へと不安がよぎります!
でもこんな素敵な機会をお断りするなんてありえないですよね。
しかもご実家は重要文化財建築物が900棟ほど存在する保全地区の村『Port
Sunlight』。
「ご主人のご実家だってもちろんです( ̄ο ̄)」
ネットで『Port Sunlight』を検索して、この街のことを知れば知るほど行って
みたくなりました。

観戦に行くBoxing Dayは休日なので公共の交通機関は休日運行かもしれないと
のことでした。
お店はオープンするそうですが、早めに閉店の可能性があるようです。
「Boxing DayはTakaさんと一緒に観戦だから安心だよね(^。^)b」
Takaさんはいつも車の移動なので公共の乗り物のことを考える必要がないんで
す!

もちろん、アンフィールドのご近所で暮らすNahoさんにもメールしました。
「観戦時期はお子さん達が冬休みに入っているんですね!」
21日のアンフィールドは昼間の試合です!
それならばと観戦前後どちらかでお宅にお邪魔することになりました。
Nahoさんのお宅のお子さんは日本語で会話が出来ます!
「ちょっと安心(*^^*)」

そしてマンチェスターに移動する前日の23日には、Nahoさんがチェスターを案
内してくださるそうです。
「チェスターは行ってみたかったの( ^^)σ」
「クリスマスの時期のチェスターも素敵だろうなあ(*^o^)」
何だかリヴァプールとマンチェスターの旅は観戦だけじゃなくなりましたね!
「こんな風にお友達と過ごせる日が来るなんて想定外ですねd(^-^)!」

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo594.html ≫ 


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▽スカウスハウス・ニュース
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スカウスハウスでは、2014-2015シーズンも、リヴァプールFCおよびエヴァト
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NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト
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*** 今週のフォト・アルバム ******

「今週のフォト・アルバム」には、今年の《International Beatleweek》のハイ
ライト写真を掲載しています。
日本代表バンドの写真は以前に紹介したので、今回はそれ以外でセレクトしてみ
ました。
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