January 06 2014, No.602
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** □■ INDEX ■□ ▽フロム・エディター ▼寄稿:「クリスマスはリヴァプールで!」(12) ▽連載:「BW2014 おぼえがき」(3) ▼スカウスハウス・ニュース ▽今週のフォト ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽フロム・エディター ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 2015年最初のNLWです。今年もどうぞよろしくお願いいたします。 新年早々、すべてのレッズ・ファンがブルーになるニュースが入ってきました。 キャプテンのスティーヴン・ジェラードが、今季限りでの退団を発表したのです。 来シーズンはアメリカのMLSでプレイすることになっているそうで、年齢やリ ヴァプールのチーム事情なども考えれば、たしかになるほどと納得できる決断で はある、と思います。 でもやっぱり、この偉大なキャプテンのもとでプレミアリーグを制覇することが できなかった、というのは残念すぎます。クラブにとってもサポーターにとって も、悔やんでも悔やみきれない痛恨事としてこれからも語り継がれるのではない でしょうか。一度でいいから優勝させてあげたかった。 でもご存じのように、リーグ優勝こそ獲れませんでしたが、スティーヴィーは 数々のトロフィーをリヴァプールにもたらしてくれました。FAカップが2つ、 リーグカップが3つ、そしてUEFAカップとチャンピオンズ・リーグをひとつず つ。 ただ、ジェラードを語るとき、獲得したタイトルを挙げても意味がないように思 えてしまう。我々の、いや少なくとも僕にとってのスティーヴン・ジェラードは、 プレイヤーを超えた存在でした。決して勝利をあきらめず、誰よりも走り、絶体 絶命のピンチに立たされたときにチームやサポーターを鼓舞し、ここぞという場 面で信じられないような活躍をしてくれる。まさにYou'll Never Walk Aloneが ユニフォームを着てピッチに立っているような、そんな存在でした。 あとにも先にも、こんなプレイヤーは出てこないでしょう。同時代にファンとし て見続けられたことはほんとに幸運だったと思います。 ……って、なんだかもう引退しちゃったみたいな書き方になってしまいましたが、 いやいや、まだシーズンは終わっていません。リーグ優勝は絶望的ですが、トッ プ4の可能性はまだじゅうぶんありますし、宿敵との対決だっていくつも控えて います。そしてカップ戦、FAカップとリーグカップとヨーロッパ・リーグのチャ ンスも残っています。 退団について語ったインタヴューで、「悲嘆に暮れるサポーターにメッセージを」 と問われたジェラードは、こう答えています。 「メッセージをって言われても難しいな。僕自身も同じ気持ちだから。それにま だやるべきことは残っている。ウェンブリーとかのビッグ・スタジアムで戦える ようにがんばるよ。シーズンの最後に彼らのためにトロフィーを掲げられるよう にね」 そうですね、スティーヴン・ジェラードらしく、最後は3つトロフィーを獲って、 派手なフィナーレにしてもらいましょう! あのビッグ・イアーを掲げたときのようなキャプテンの素晴らしい笑顔が見られ るよう、僕らも気合いを入れて応援しましょう! ― Kaz(06/01/2015) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼寄稿:「クリスマスはリヴァプールで!」(12) ――――――――――――――――――――――――――――――――― NLW □ 「クリスマスはリヴァプールで!」 / Anne ■第21話《初めてサインを貰いに行ったよ!》■ 後半はちょっと心配だったけれど、無事に勝利したカーディフ戦! 今シーズンのリヴァプールは調子がいいし、試合も楽しく観戦出来ます。 「ジェラードが怪我だったのはちょっと残念だったけどね(^。^;)」 「Takaさんとの待ち合わせ場所に移動しなきゃ!」 試合終了後は多くの人の波に逆らって歩くことになります。 「前の方で選手を待つために早歩きで進まなきゃ(`O`)」 「だって日本人は小さいからねー!」 「Takaさんだー! 試合勝って良かったねー(^o^)」 待ち合わせた場所はまだあまりファンが集まっていません。 「一番前だー(^○^)」 試合のお話をしながらTakaさんと選手を待ちます。 「油性のペンを用意しておかなきゃ!」 プログラムやグッズも準備しておくのを忘れないようにしましょうね! Takaさんのお話だと誰がサインをするために立ち寄ってくれるかは分からない そうです。 「ファンの方々が大勢集まって来ました!」 ちゃんとサインを頂くことが出来るか心配になってきます。 「選手って中々出て来ないのね!」 「あれっ? 今落ちて来たのは雨(°.°;)?」 「試合中は青空でとても良いお天気だったに!」 終了したらミナコさんが心配してくださったように曇って来ました! 「寒くもなって来たね!」 それにイングランドの冬は暗くなるのも早いから、夕方近くなってくると急に寒 くなります。 Takaさんとお話をしながら待っていると、スーツ姿の男性が出て来ました。 「ジェラード〜( ^^)/」 試合に出場しなかったジェラードが一足早く出て来ました。 「あ〜(゜O゜;) 行っちゃった〜!」 「ジェラードが早々に帰ってしまったのは残念だねー!」 「試合に出なかったし仕方ないかあ!」 しばらくするとご家族と出て来たのはスアレスです! 「スアレス\(^o\) スアレス(/o^)/」 みんな一斉に呼んだけれど駐車場の車の方に行ってしまいました。 駐車場の車では、甲斐甲斐しく生まれたばかりの赤ちゃんのお世話をしているよ うです! 「フィールドでは凄い選手なのに!」 「マメで優しいパパなのねー('-'*)」 「今日は誰がサインをしてくれるのかなあ・・・」 まだサインのために立ち寄ってくれる選手がいなくてちょっと不安になっている と、最初に立ち寄ってくれたのはケリーでした! 「キャー(^o^ )彡 ケリー!」 多くのファンの方々は慣れた感じで、近くの女性にプログラムを手渡しています。 私もプログラムを女性に渡すと、ケリーが受け取ってサインをしてくれました! 選手がこうして出てきてくれると、さっきまで気になった寒さも忘れちゃいます ね! 「アッガー!」 「アッガーもサインに応じてくれたなんてかなり嬉しい( ^o^)」 殆どの選手達の着替えが終わったようです。 次々にサインに応じようとこちらに立ち寄ってくれます! 「プログラムにはサインを頂いたし・・・」 「こんどはリヴァプールのグッズにしてもらおう!」 ヘンダーソンやスターリング、アスパスそしてミノレetc... 「みんな立ち寄ってくれるのねーd(⌒o⌒)b」 「こんなにみんなが立ち寄ってくれるなんて嬉しい想定外('〜' )/」 中でもとっても印象深かったのはコロトレなんです。 「とっても明るくて、愉快で、笑顔が可愛いんだよねー!」 「一人一人に笑顔で接してくれるなんて優しいわあo(^-^o)(o^-^)o」 とても長い時間を費やしてサインに応じてくれるコロトレ! 「キュートな笑顔に、もう大ファンになっちゃった!」 そろそろサポートしてくれていた女性が終わりを告げているようです。 選手たちはみんな帰ってしまったようです。 Takaさんに集合から頂き方まで教えて頂いて、たくさんのサインが頂けちゃい ました! 前回はTakaさんと香川真司のサインやマンCの選手たちのサインを頂きました。 「本当にお世話になりっぱなし(^人^)」 24日にマンチェスターに移動したら、Takaさんにはクリスマスやエディハドス タジアムでお世話になることになっています。 「SNSでNahoさんにメッセージを送信( ^^)σ ‥…----------」 この後はNahoさんのご自宅にお邪魔することになっています。 Nahoさんがこれからアンフィールドにお迎えに来てくださるそうです。 「Takaさん、クリスマスはよろしくねo(^_-)O」 アンフィールド近くで暮らすイギリス人のお家に初めてお邪魔します。 「知らないうちにたくさんの人に出会ったなあ(*^_^*)」 (つづく) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼連載:「BW2014 おぼえがき」(3) ――――――――――――――――――――――――――――――――― NLW □ 「BW2014 おぼえがき」 / Kaz ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo602.html ≫ <8月21日(木)> 12:00 エコー紙の撮影終了後、「みんなでランチを」ということに。「じゃあ近 所のジェイミーズ・イタリアンにでも」と歩きかけたところで、レッドベリーの メンバーの中から「フィッシュ&チップスが食べたい」という声が。 にゃるほど。にゃらば最高に美味しいフィッシュ&チップスをと、タクシー2台 でフィルモニックにゴー! 12:10 フィルハーモニック・パブ到着。ジョン・レノンの大のお気に入りだっ たパブだ。ジョンは後年、成功の代償としてこのパブで呑めなくなったことをと ても残念がっていたそうだ。 100年以上の歴史を持つフィルモニック(地元の人は縮めてこう呼ぶ)は、豪華 な内装と大理石の男性用トイレで有名で、古き良き英国を感じることができるパ ブである。全国から取り寄せた新鮮なリアルエールや、パブ・フードのクォリ ティの高さでも人気がある……なんてことをレッドベリー・チームに説明してい るときに思いだした! 僕は12時半にレコード・ディーラーとの約束があるん だった! 12:28 ランチセットの「スカンピ&チップス+ビター」を大急ぎでおなかに入 れて(チップスはほとんど残してしまった)、僕だけお先に失礼。ディーラーと の待ち合わせのアデルフィ・ホテルにダッシュ。 12:35 アデルフィ・ホテル到着。ディーラーのピーターさんからスカウスハウ ス通販用のレコードを仕入れる。毎年のことだけど、このおじさんはびっくりす るようなアイテムを平気な顔で持ってくる。今年の目玉は、ビートルズたちも 通っていた家電&レコードショップ「ビーバー・レイディオ」のプライス・シー ルが貼ったままになっている『イエロー・サブマリン』のオリジナルLPだ(「ス カウスハウス通販」で現在も販売中。売れないのはマニアックすぎるためだろう か…?? http://scousehouse.net/shop/records2014.html )。 ビーヴァー・レイディオはあのNEMSと同じ通りで営業していた。当時の店主の 息子ウォルターは、ある日ビートルズに「俺たちのマネージャーになってくれな いか」と頼まれたことがあるそうな。で、彼は「俺は興味ないね。あっちのNEMS のブライアン・エプスタインに頼んでみれば」と答えたと証言している。もしそ れが事実なら、「ビートルズがそのアドヴァイスを実行に移した結果、エプスタ インがマネージャーになった」という可能性も考えられるわけで、おいおいそれ じゃあビートルズ史がぜんぜん違うものになってしまうではないか……などと想 像を膨らませるのもなかなか面白い。実際、ブライアンが初めてキャヴァーンで ビートルズをたとされる1961年11月に先立つこと4ヶ月、7月にリヴァプール 郊外のホールで行われたビートルズのライヴをブライアンが観ていたという証言 もあるわけだし( http://scousehouse.net/magazine/magazine588.html )。 13:30 ランチを終えたレッドベリー・チームがアデルフィ・ホテル到着。ギグ の会場などを簡単に案内する。ラウンジにおかれた「ビートルズ・ストーリー・ ミュージアム」の顔出し看板で記念撮影。みんなうれしそう。 15:00 えりさんとミーティング。 16:15 コーチに乗ってマンチェスター空港へ。えりさんは4時半からレッドベ リー・チームを率いて「カスバクラブ・ツアー」。 17:15 マンチェスター空港のターミナル3に到着。しかしリヴァプール・ボー イズが乗ったBA機はおよそ1時間の遅れ。チャーターバスのドライヴァーに電 話してそれを伝えて、ターミナル内のカフェNEROでちょっと休憩。カフェラテ とチョコファッジ・ケーキ。 18:10 リヴァプール・ボーイズ到着。ずっと待機してくれていたチャーターバ スに乗ってリヴァプールへ。しかしこのドライヴァー、アンドリューという若い 兄ちゃんは、なんと数日前に入社したばかりで、リヴァプールへの行き方も、リ ヴァプール市内の道もまったく知らないとのこと。おいおい。リヴァプールへは カーナビを利用、リヴァプールに入ってからはカズナビが活躍。任せなさい。 19:30 リヴァプール・ボーイズ一行が宿泊するシスル・アトランティック・タ ワー・ホテルに到着。僕は泊まったことはないけれど、ポール・マッカートニー はたしか1990年に泊まっている。眺めもサーヴィスも抜群のホテルだ。たぶん。 20:00 無事にカスバクラブ・ツアーを終えたえりさんと合流してサー・トーマ ス・ホテルへ。もうひとつのバンド、ナウ・ヒア一行はここに泊まっている。 一緒に食事でもということになったが、彼らはさっきロンドンから鉄道でリヴァ プール入りしたばかり。おなかは空いているけど疲れているということで、この ホテルのレストラン「セント・ジョンズ」で晩ごはん。僕はシーフードのペンネ をオーダー。もちろんワインも。 22:10 えりさんをハノーヴァー・ストリートのバス停で見送って、ホテルに戻 る。さすがに足が重い。きょうも長い1日だったナ…。 明日からいよいよ日本のバンドのギグがスタートする。初日はナウ・ヒアとレッ ド・ベリーが2本ずつで計4本。タウン・ホールで大きなイヴェントがあるし、 そこでロード・メイヤーのインヴィテーションも受けている。忙しくなりそうだ。 (つづく) ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo602.html ≫ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼スカウスハウス・ニュース ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** スカウスハウス通販 ****** ビートルズをはじめとする「英国盤レコード」の通販です。 今夏、リヴァプールで仕入れた新入荷アイテムを追加掲載しています。在庫品は すべてプライスダウン。オーダーをいただけるとうれしいです! http://scousehouse.net/shop/records2014.html *** フットボール・チケット&ツアー ****** スカウスハウスでは、2014-2015シーズンも、リヴァプールFCおよびエヴァト ンFCのホームゲーム観戦チケットの手配を承ります。 また、スタジアムツアーや練習場見学をアレンジする「フットボール・ツアー」 もご用意。マニアックなフットボール・ファンはもちろん、初心者の方も大歓迎 です。ぜひご利用ください! http://scousehouse.net/football/stadium2014-15.html *** PLAY AT THE CAVERN! ****** ウェブサイトに新ページ「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」を アップしました。 「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演奏する」というビートルズ・コピー バンドの夢を、スカウス・ハウスがサポートします! http://scousehouse.net/beatles/playatthecavern.html *** 「カスバクラブ・ツアー」スタートです! ****** 「ガイドツアー/リヴァプール」のラインナップに、新しくカスバクラブ・ツ アーが加わりました。カスバはビートルズがクォリーメン時代から演奏していた 伝説のクラブです。今現在もほとんど当時のままの状態で、まるで50年前にタ イムスリップしたよう。若き日のジョンやポールやジョージがふと顔を出しそう な空気があります。 http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm *** ビートルズ・ガイドツアー ****** リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン ジしています。ロンドンには「ポールゆかりのレストランでランチ」という新企 画も登場。ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧くだ さい。 http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm *** 原稿募集中 ****** NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。 旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英 国に関するものなら何でも歓迎です。 お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽今週のフォト ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** 今週のフォト・アルバム ****** 「今週のフォト・アルバム」では、「BW2014 おぼえがき」にちなんだ写真を掲載 しています。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo602.html ■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *** 隔週火曜日発行 *** □■ 第602号 ■□ ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス) ◇編集 山本 和雄 ◆Eメール info@scousehouse.net ◇ウェブサイト http://scousehouse.net/ ◆Facebook http://www.facebook.com/scousehouse.net ◇お問い合わせフォーム http://scousehouse.net/liverpool/form.html ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお聞かせください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行しています。配信 の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイトからどうぞ。 ◆まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065878.htm ◇めろんぱん http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000917 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 無断での転載を禁じます。 Copyright(C) 2001-2015 Scouse House |