March 03 2015, No.607
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World  
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     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼寄稿:「クリスマスはリヴァプールで!」(16)
 ▽寄稿:「Footballの旅」(35)
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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NLW No.607です。
今週はのラインナップは先週と同じで、Anneさんの「クリスマスはリヴァプー
ルで!」連載第16回と、下村えりさんの「Footballの旅」第35回の2本立てで
お届けします。

Anneさんの旅は、チェスターへの日帰り観光旅行です。
リヴァプールからローカル鉄道で1時間ほどの中世の街・チェスターには、僕も
何度か行ったことがあります。街自体が世界遺産に指定されてもおかしくないよ
うな趣があって、お城や城壁や大聖堂や時計台や古い家並みなどを見ながら歩く
だけで特別な気分を味わうことができます。

今回はAnneさんにはめずらしく、雨の中での観光となりました。写真とあわせ
てご覧ください(いつも晴れの写真ばかりなので、とってもレアです)。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo607.html

えりさんのマッチ・レヴューは、アンフィールドで行われたヨーロッパ・リーグ
の<LFC vs Besiktas>です。
先週掲載したリーグ戦に続いて、またしてもバロテッリが決勝ゴールを決めて
びっくり。「もしかしてえりさんとマリオくんは相性がいいのでは?」とえりさ
んにメールしたら、思い切り否定されてしまいました。少なくともえりさんのお
気に入りの選手というわけではないようです。

ご存じのように、この試合の1週間後のセカンド・レグの結果により、リヴァ
プールは敗退してしまいました。ホームのファースト・レグでもう1点取ってい
れば…とあらためて悔しい思いをしたのは僕だけではないでしょう。とても残念
ではありますが、ヨーロッパ・リーグはエヴァトンに任せて、レッズはリーグ戦
とFAカップに集中してがんばってほしいですね。

えりさんのレポートも写真つきです。ピッチに近い席なので、選手が大きく写っ
ていますよ!
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo607.html 

● ● ●

<LFCチケットあります>
スカウス・ハウスでは、以下のLFCマッチのチケットを確保しています。
ご希望の方は info@scousehouse.net まで、お早めにお問い合わせください。
メールタイトルは「LFCチケット問い合わせ」とし、本文でお名前とメールアド
レス、ご希望マッチ&必要枚数をお書きください。折り返しお返事いたします。

・FAカップ6回戦<LFC vs Blackburn> 3月8日・アンフィールド
  座席:バックスタンドCEブロック 枚数:2枚(連番)

また、以下のリヴァプールFCマッチチケットの予約を受付中です。
ウェブサイトの「スタジアムへ行こう!」ページ
( http://scousehouse.net/football/stadium2014-15.html )をご覧のうえ、
お早めにお問い合わせください。

・プレミアリーグ<LFC vs Newcastle> 4月11日・アンフィールド
・プレミアリーグ<LFC vs Q.P.R.> 5月2日・アンフィールド

                          ― Kaz(03/03/2015)


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▼寄稿:「クリスマスはリヴァプールで!」(16)
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「クリスマスはリヴァプールで!」 / Anne

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo607.html ≫

■第26話《チェスターの観光は大聖堂から》■

リヴァプールに来て4日目!
今日は朝からチェスター観光です。
ライムストリート駅でNahoさんと待ち合わせ!
「おはよう( ^^)/ Hanaちゃんは?」
今朝は小雨が降っているのでお家でお留守番になったそうです。
「私の旅にしては珍しく雨かあ('';)」
早速マージーレールでチェスターに行くことにしました。
「あまり乗る機会がないから嬉しいかも!」
「電車が嬉しいって何だか子供みたい!」

ホームに行くとちょうど黄色っぽい電車が入って来ました。
こじんまり可愛い電車です。
「車窓はかなり田舎の景色になって行くね!」
Nahoさんと一緒だと降りる駅も気にしないで、おしゃべり三昧出来ちゃうから
油断をしています。
「降りなきゃ(゜-゜)」
Nahoさんに言われて付いて行く楽チンな観光のスタートです。

チェスターは線路の上を渡る橋がとても可愛い駅です。
「赤い手摺りが可愛いよねー( ^.^)」
Nahoさんの後を付いて行きながら、必死で写真撮影しているから小走りしてい
る私。
改札を抜けて外に出ると駅舎が長くて、その大きさにはびっくりです!
「写真に納まらない(゜O゜;)」
雨は小降りだけれど相変わらず降っています。
傘をさして大聖堂の方を目指して歩くことにしました。
「イングランドの雨って傘をさす程じゃないことも多いのにね!」

「チェスターで有名なのは時計塔(^0^)」
しばらく歩くとイーストゲートに到着しました!
「わぁo(^o^)o これがイーストゲート・クロック!」
ヴィクトリア女王即位60年を記念して作られた可愛らしい時計台なんだそうで
す!
この時計台の辺りからとても賑やかになって来ました。

このままチェスター大聖堂に行くことにします。
「イーストゲート・クロックから近いんだあ!」
Nahoさんのちょっと後ろから撮影しながら歩いていると到着です!
目の前に重厚な石造りの聖堂が現れました!
近づくにつれてその壁などから古さを感じる聖堂です。

中に入って行きます。
「日本語のメッセージもあるんだねー(^◇^)」
そして廊下には数々の可愛らしいクリスマスツリー!
「わあ(^-^) みんなそれぞれ違うツリーだ!」
思わずツリーの撮影を始めたら、ツリーは廊下の先の方まで続いています。
「ツリーばかり撮影してもねえ・・・」
ツリーは後回しにして聖堂の中に入って行くことにしました。
「凄く広い!」
「美しいステンドグラス(*^。^*)」

ステンドグラスが美しいのは言うまでもないけれど、壁面に並ぶモザイク画や
絵画、彫刻が素晴らしいんです!
「チェスターだけあって観光客の方は多いね!」
でも聖堂の中は神聖さが伝わって来て、キリスト教徒ではない私も神聖な気持ち
になって来ます。
こうして見学している間パイプオルガンの演奏が聞こえていました。
美しい音色が静かな聖堂に響いています。
「大きくて立派なパイプオルガンね(^^*)」
じっとパイプオルガンを眺めていると・・・
「えっ(゜。゜) 人が演奏してるの?」
「これって生演奏の音?」
「大聖堂でパイプオルガンの生演奏を聴いてるなんて(゜゜」
「素敵なクリスマスだわあ(*^o^)」
しかもここは聖歌隊席の下の彫刻から、高く天井までため息がでるばかりの聖堂
です!


■第27話《パブランチって美味しい》■

聖堂内の見学後、廊下にズラーッと並ぶクリスマスツリーを順番に見ていきまし
た!
「こんなにたくさんのツリーを見るのって初めてかも!」
「みんな違うのも凄いよね!」
「写真撮りきれない(^◇^;)」
十分撮影をした後はお土産屋さんに入ります。
お土産屋さんもしっかり品数が揃っていて見入ってしまいます。
「欲しくなっちゃうものが一杯(⌒◇⌒)」
猫グッズもかなりあって、かなり楽しい空間です。

Nahoさんが私の昼食のリクエストを聞いてくださいます!
「パブでランチを食べてみたい(o ̄∇ ̄o)/」
ネットやガイドブックではパブランチが紹介されているのを見かけていました。
静かな大聖堂のある所から、賑やかな通りに出てランチが出来るパブを探すこと
にします。
お店の前に書かれているランチメニューをチェック!
もちろんNahoさんがメニューを読んで説明をしてくださいます!
「読んで貰っちゃうのも楽チン!」
「迷っちゃうね\(^_^")」

ランチを探している辺りは、建物の2階にもお店があるようです。
急な階段を上がって2階のパブも見てみることにしました。
「お客さんが楽しそうにビール飲んでいる!」
「結構お客さんが入っているし、ここにしてみようか( ^^)/\(^^ )」
2階にあるパブで、割とお客さんで賑やかなお店に決めて入ってみました。

ランチ時間と言うのに、パブには立ってビールを飲んでいる男性たちがかなりい
ます。
「ご機嫌に飲んでいますねえ(^。^)」
「テーブル席はまだ空いているのね!」
テーブル席は食事をする人用らしくて、ビールだけの人は座れないようです。
Nahoさんが食事をしたいことを伝えてくれて、札のある席に案内されました!
「勝手に座ることが出来ないようにリザーブ席のようになっているんだね!」

メニューを見ても味付けなんかが分からない私です!
「せいぜい肉の種類の単語が読める程度( ̄ο ̄)」
Nahoさんが調理方法や味付けまで説明してくれます。
『私はスカンピにしよう!』
「スカンピ(゜ο゜)?」
Nahoさんは先に海老団子を揚げた料理に決めました!
「私はラム肉のソテーにグルービーソースをかけたものにしようσ(o^ )」
するとNahoさんは立ち上がって奥のカウンターの方に行きます。
「そうかあ! パブだからカウンターに注文しに行くのね!」
「パブって確かカウンターで注文して、キャッシュも渡すんだったよね!」
「みんなお任せしちゃって本当に申し訳ないなあ(´▽`;)」

ランチは両方とも見た目がとても美味しそうです!
「イギリスって食事が美味しくないよね!」
そういう評判をよく聞きます!
「パブランチはお薦めらしいけれどどうだろう(*^.^*)」
どちらのお料理も気になって食べてみたいので、ちょっとシェアして頂くことに
しました。
スカンピの方はテーブルに各種あるソースを選んで自分の好みで頂くようですよ!
「そうかあ(゜o゜) イギリスのお料理は味が薄いとか聞くのは自分でソースを
選ばないからね!」
ソルトを始め、レモンやケチャップやマヨネース、ドレッシング類がたくさんあ
ります。

私が注文したラム肉はグレービーソースがかけられています。
「最初から味がしっかりしているね!」
「これがイギリスの代表的な肉料理で使われるグレービーソースなのね!」
「とっても美味しい( ^o^)/」
付け合せの野菜もたくさんあります!
「ポテトが多いのもイギリスよね!」
Nahoさんの方はフライドポテトが山のようです。
「アツアツ揚げたてで、ソルトをかけて頂けば美味しいに決まっているよね!」
「私の方はたっぷりのマッシュポテト(^_^。))」
マッシュポテトはグレービーソースで頂きます。

食後は紅茶を頂くことにします。
「ミルクたっぷりのイングリッシュミルクティを頂くことにしましょう!」
やっぱり優雅な食事をしようと思うとお友達と一緒っていいなあ!
「会話をしながら頂くのは楽しいものね(*^-^*)」
ゆっくりランチを頂いた後は、旧市街を囲む城壁を散歩することにしました!

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo607.html ≫ 


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▽寄稿:「Footballの旅」(35)
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「Footballの旅」 / 下村 えり(Eri Shimomura)

 〜 Vol.35 UEFA Europa League - Round of 32, First leg
             - Liverpool VS Besiktas, 19 February 2015 〜

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo607.html ≫

【Introduction:まえがき】
こんにちは。
サッカーとは全く関係ないのですが、この前久しぶりにリンゴ・スターのお家に
住むマーガレットおばあさんにお会いしました。
スカウスハウスのビートルウイーク・ツアーなどに参加された方はご存じでしょ
う。リンゴが22歳まで住んでいたお家(10 Admiral Grove)に現在暮らしてい
るマーガレットさんはリンゴより年上で、リンゴがいた当時は2軒となりに住ん
でいたそうです。ということは、想像するまでもなくかなりのご高齢。しかしな
がら本当の彼女の年齢を知る人は未だおりません(笑)。
私がツアーで訪問した際、彼女は丁度お家を出て美容室に向かう途中でしたが、
予定を変更して喜んで私たちを迎え入れて下さいました。
「この前足の脛をぶつけたのだけど、医者に行ったらもっと悪くなったよ」と、
皮肉交じりのユーモアは相変わらずで、とてもお元気そうでした。マーガレット
さんを見ていると、「こちらも負けてられない、しっかりしなきゃっ」とある意
味、刺激と元気を貰います。何時までも、ハッピーで長生きしてほしいわぁ。

【Anfield:本日の見どころ】
アンフィールドでは現在、メインスタンドの拡張のための工事が進められている。
ヒルズバラのメモリアルが一時的に移動され、周辺の道路も一部遮断されていて、
スタジアムへのアクセスは結構たいへんなことになっている。回り道しながら自
分のゲートを探すことになった。
しかしながら、スタンド増築のために拡張されたスペースには一時的にオープン
カフェなどが並び、それはそれで、不便な中にもクラブなりのオモテナシムード
が感じられる。

今回はアンフィールドロード側からスタジアムに入ったため、アウェイサポー
ターのグループと鉢合わせ。今日のゲームはヨーロッパリーグ戦、しかもトルコ
のチームとあってか、ノイズが違う。応援団にも迫力というか凄みが感じられる
(翌日の新聞に目を通すと、やはり照明弾やバナーを先頭にNorth John Street
辺りを大行進していたようだ)。

今日のヨーロッパ戦、このマッチアップは何と言っても7年前のチャンピオンズ
リーグでの対戦を思い出させる。2007年の11月、Anfieldで行われた試合は、
Peter CrouchとRyan BabelのハットトリックとYossi Benayounの2得点により、
8−0でリバプールが圧勝した。ベシクタシュはこのスコアを忘れていないだろ
う。雪辱を果たすために今日はどの様なプレーを披露してくれるのだろうか。

アウェーチームには我々にとってお馴染みの名前を見つけることができる。かつ
てChelsea, Newcastle, West Hamでストライカーとして活躍したDemba Baだ。
リバプールファンにとっては悪夢を思い出させる顔かもしれない。昨年4月、こ
れに勝てばリーグ優勝をほぼ手中にできるというホームでのChelsea戦、キャプ
テンSteven Gerrardがゴール前でスリップしてボールを失い、そのまま致命的
なゴールを許してしまった。それによってさらに守備的になったChelseaを崩す
ことができずに大一番を落とし、悲願のリーグ制覇も逃すこととなったのだが、
そのゴールを決めたのがBaだったのである。

Liverpoolは足の怪我で2試合休んでいたRaheem Sterlingが戻ったものの、
Steven Gerrardはハムストリングを傷め、Lucas Leivaと共に今日は欠場となる。
そのGerrardは、ちょうど私の頭上のボックス内にいたことがあとで分かった。
この試合を中継したイギリスのテレビ局ITVが招いたゲスト・コメンテーターの
ひとりが彼であった模様。どうも皆チラホラそっちの方を見ていたのは、そんな
事だったんだーと...その時点では露知らず。

【Besiktas:本日のアウェイチーム】
イスタンブールに本拠を置き、トルコ1部リーグであるSuper Lig(スーパー・
リーグ)に属するBesiktas JKは、1903年に設立されたBesiktas Gymnastics
Clubというスポーツクラブの一部として1911年にスタートした。記憶に新しい
のは2009年のリーグでの2冠優勝である。

ヨーロッパでの成績は、現在のEuropa Leagueの前身であるUEFA Cupで2002-03
シーズンに準々決勝まで進んだことがあるほか、1986-87シーズンのEuropean
Cup(現在のChampions League)でも準々決勝まで残っている。
先ほども触れた2007-08シーズンのチャンピオンズ・リーグではグループステー
ジで敗退。グループで最下位であったためにEuropa Leagueの出場権も得られな
かった(Liverpoolは2位でグループを通過。準決勝まで進んだ)。なお、このと
きLiverpoolとの対戦で喫した8点差の敗戦は、UEFAチャンピオンズリーグ史上
最も得点差がついた試合となっている。

2013-14シーズンから監督を務めるSlaven Bilicは元クロアチア代表選手で、
現役時代はWest Ham(1996-97)やEverton(1997-2000)でプレーしたこともあ
る。現在の国内リーグでは、20ゲームを消化して47ポイントを獲得。18チーム
中のトップに立っている。

【Kick Off:試合開始】
<前半>
ITVの放送都合上、試合は20:05という中途半端な時間に始まった。
予想通りに守りを固めてきたBesiktasに対し、Liverpoolは4分、MF Jordon
Ibeの俊足ドリブルからのパスを受けたFW Daniel Sturridgeが回り込んで右か
ら切り込み、角度のないところから鋭いシュート。が、キーパーに阻まれて惜し
くも先制を逃す。

10分過ぎ、バナーかフラッグを持ったアウェイサポーターがピッチへ乱入して
試合は中断。乱入者とスチュワードのチェイスを4万人が観覧(笑)。 
再開後しばらくは目立った展開はなかったが、32分にBesiktasのコーナーキッ
クからアウェイサイドにチャンスが生まれる。右コーナーからMF Jose Sosaが
蹴ったボールはゴール中央で待つMF Veli Kavlakへ。だが、Kavlakのヘダーは
ゴール頭上右に逸れた。スタンドからは複雑なため息が漏れる。

Besiktasのチャンスは続く。35分、MF Olcay Sahanがセンターライン付近から
ゴール前にシャープなスルーパスを送る。Liverpool DF Martin SkrtelとDF
Mamadou Sakhoが反応するが、彼らよりわずかに先に、右寄りにポジションを
取っていたFW Demba Baが驚異的なスプリントで追いついてダイレクトでシュー
ト。しかしLiverpool GK Simon Mignoletが左手1本でこれを阻止した。

対するLiverpoolはハーフタイム前に反撃開始。40分過ぎにSturridgeがフリー
キックを直接狙うがバーの上を超える。44分にはコーナーキックからのボール
を敵ディフェンダーが大きくクリア。しかし後方から走り込んできたMF Alberto
Morenoが左足で弾丸シュート。スーパーゴールが決まったかと思われた瞬間、
Besiktas GK Cenk Gonenの左手に弾かれてしまった。そしてロスタイム1分過
ぎにはMF Jordan Hendersonのフリーキックが僅かにゴール左にカーブした。惜
しい。

前半終盤のLiverpoolは、Besiktasの守りを崩すヒントを見つけたかのように
攻撃を仕掛け、ペナルティーボックス内にたびたび侵入したが、先制するには及
ばず、結局両者とも無得点のままハーフタイムに入った。

<後半>
後半に入ると再びLiverpoolが主導権を握る。
49分、Hendersonが右サイドを単独でドリブル突破。ゴール前に上げたクロス
ボールはGK Gonenの正面をついてしまうが、GonenはDF Pedro Francoと交錯し
てキャッチできない。跳ねたボールは何と、Liverpool FW Adam Lallanaの前に。
シュートを阻止しようと倒れ込むGonenをかわしながらLallanaは左足を振りぬ
くが、無情にもボールはバーの頭上へ舞い上がった。Liverpoolはまたもや惜し
いチャンスを逃がしてしまう。

71分と72分には、サブで入ったFW Mario BalotelliやSturridgeがフリーキッ
クをミドルサイドから蹴るが、いずれもGonenにセーブされる。

そして迎えた84分、右サイドでボールを持ったIbeがDF Ramon Mottaをかわし
てペナルティーボックスにドリブルで突入。必死に追いついて来たMottaの
チャージを受けて倒された。直ちにペナルティーを告げるレフェリーの笛が鳴り、
Anfieldはクライマックスを迎えた。

私の席は反対のゴール寄りだったため、PKに入るのが遅いとは感じていたものの、
内輪もめの様子には全く気が付かなかった。家に帰って映像で確認すると、サプ
ライズ、サプライズ。新異端児Balotelliがまたもや…(笑)。 

事前の取り決めではゲームキャプテンHendersonが蹴るはずだったペナルティー
を、Balotelliが横取りしてしまっていた。Sturridgeが中に入って彼への説得
を試みるも全く無視。しかしBlotelliは落ち着き払った態度でボールをセット。
シュート体勢から一度足を止めるフェイントを入れて、難なくゴール左にPKを
決めて見せた。1−0。

【Ending:試合終了】
試合はそのまま1−0でホームサイドの勝利で終了した。
Balotelliはこれまで、キャリアを通じて、クラブと代表で29本中27本のPKを
決めているそうだ。おそらく自分自身、絶対の自信を持っているのだろう。しか
しITVのスタジオゲストだったGerrardはBalotelliの振る舞いには不満のコメ
ントを残したらしい。一難去ってまた一難というか(スアレスの後はマリオ君?)、
折角の白星に少々水を差すような事件と言えるかもしれない。フットボールは
あくまでもチームプレイだから、後を濁さないようにしたい。この後はBrendan
Rodgers監督の腕の見せ所か。

Liverpoolは、Besiktasの堅い守りを根気よく崩していき、波状攻撃で圧力をか
け、最終的にPKをゲットして勝利に繋げた。オフェンスだけでなく、幾度かの
カウンターアタックを見事にセーブしたGK Mignoletの素晴らしい働きも忘れて
ならない。

 【Plus α:おまけ】
本日2月22日(※編注:原稿執筆時)に行われたプレミアリーグ・サウザンプ
トン戦でBalotelliがプレイしなかったのは、Rodgers監督からの罰なのだろう
か。
Besiktas戦後のロジャーズ監督のインタビューでは、本当のPKの取り決めは
「GerrardとBalotelliが一緒にプレイする時は、Gerrardが未だピッチに残っ
てる場合は彼が最初、その次がBalotelli、そして2人共いない時はHenderson」
だったらしい。しかしこの日はGerrardは欠場でHendersonがキャプテン、
Balotelliはサブで途中入りだったわけで、取り決めではHendersonが蹴ること
になるそうだ。まあBalotelliとしては自分が普通2番手に位置してると思って
いて、だからあの場面でしゃしゃり出てきた…というか志願した、というのが真
相である、といったことを、メディアを借りて監督が釈明した。ロジャーズ監督、
お疲れ様(苦笑)。

(Fin)

≪マッチ・データ≫
 UEFA Europa League - Round of 32, First leg
 LIVERPOOL 1 - 0 BESIKTAS
 Anfield Stadium, Thursday 19 February 2015 20:05
                 
            リバプール      ベシクタシュ
 ゴール         1(Balotelli85 Pen)  0
 ターゲットショット   5          1
 コーナーキック     7          4
 ファウル        18          17
 オフサイド       1          3
 イエローカード     1(Lovren68)     4
                (Kurtulus77, Franco90, Gulum44, Motta84)
 レッドカード      0           0
 ポゼッション      64%         36%

 Team Line-ups
 Liverpool: Mignolet, Can, Skrtel, Sakho, Ibe, Henderson,
       Allen(Lovren63), Moreno, Lallana(Sterling77),
       Coutinho(Balotelli63), Sturridge.
 Subs Not Used: Lambert, Manquillo, Borini, Ward.
Goal: Balotelli85.
 Booked: Lovren68.

 Besiktas: Gonen, Kurtulus, Franco, Gulum, Motta, Hutchinson, Kavlak,
       Tore, Sosa(Ozyakup60), Sahan(Koyunlu72), Ba.
 Subs Not Used: Pektemek, Arslan, Uysal, Fidayeo, Opare.
 Booked: Kurtulus77, Franco90, Gulum44, Motta84.

 Attendance(観客数): 43,353

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「今週のフォト・アルバム」では、「Anneさんの「クリスマスはリヴァプール
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Anneさん、えりさん、写真と原稿をありがとうございました!
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