March 10 2015, No.608
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■
     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼エコーのエコー(Echoes of the Echo)
 ▽寄稿:「クリスマスはリヴァプールで!」(17)
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▽フロム・エディター
――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □

NLW No.608です。
今週はひさしぶりに「エコーのエコー」をお届けします。話題はポール・マッ
カートニーのコンサート・チケット販売。会場のエコー・アリーナに並んだ人の
コメントがとてもいい感じです。
僕自身もポールのために徹夜で並んだ経験があるので、なんだかひとごととは思
えず、つい紹介したくなってしまいました。

このコンサートは、ポールの “OUT THERE”ヨーロッパ・ツアーの一環として行
われるものです。
英国ではロンドン(2回)、バーミンガム、リヴァプールの3会場だけしか予定
されてなくて、しかもすべてアリーナ公演なので、チケットの需要は供給を何倍
も上回っていたのではないかと思います。
とくにリヴァプール公演は、ポール本人にとってもファンにとっても、そしても
ちろん地元の人にとっても特別なものなので、異常ともいえる争奪戦が繰り広げ
られました。

Facebookの書き込みで教えてもらったのですが、先行販売の直後からオークショ
ンにたくさん売りに出されていたり(正確な額は憶えてないけど「最低550ポン
ド」とか「いい席は2000ポンド」とか…)、販売サイトにアクセスしようとして
もまったくつながらないとか(エコー・アリーナのスポークスマンは「クラッ
シュはしなかった」と言ってますが、「クラッシュしてた」という証言も)、はた
また、「コンサート当日の会場にスカウサーはいるんだろうか?」といった声が
上がったりと、なかなかたいへんなことになっていました。

やっぱり誰だってリヴァプールでのポールのライヴは観たいですよね。しかも
ドーム球場ではなくて収容1万人のエコー・アリーナなんですから。
残念ながら僕自身は行けないのですが(くやしいなあ)、リヴァプールでのポー
ルのコンサートには毎回行く友人がひとりいて、彼女のためにチケットを手配し
ました。
その際に、ほかにも必要としている人がいるかもと思い、数枚余分にキープして
おります。もしもご興味のあるかたは、スカウスハウスのトップページをご覧の
うえ、お早めにお問い合わせください。
 http://scousehouse.net/ 

                         ― Kaz(10/03/2015)


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▼エコーのエコー(Echoes of the Echo)
――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □

地方紙〈Liverpool Echo>から、個人的に気になった記事をランダムに紹介。
全訳ではなく、記事の抜粋に追加の情報や個人的な感想を交えてお届けします。

【Mar 09, 2015】---------------------------------------------------

*** Paul McCartney Liverpool tickets sold out at Echo Arena ***

3月9日、ポール・マッカートニーのコンサートのチケットが会場の「リヴァ
プール・エコー・アリーナ」で販売され、ソールド・アウトとなりました。
「ビートルズ・レジェンド」を観るために、熱心なファンたちは、徹夜で並んで
販売開始の午前10時を待ったそうです。

前日の8日に行われたインターネットでの「先行販売」では、エコー・アリーナ
のスポークスマンによると「異常事態」を引き起こして直ちに売り切れとなって
いました。その際彼は「リヴァプール・エコー」紙にこう語っています。
「ウェブサイトのクラッシュはまぬがれましたが、恐ろしい数のアクセスでした
よ」
「この街で最もホットなチケットを扱っていると自覚しています。ポール・マッ
カートニーで、リヴァプールですからね。誰だってポール・マッカートニーがリ
ヴァプールで演奏するのを観たいですよね。明日はとんでもない争奪戦になるで
しょうね」

一般販売のこの日に会場での窓口販売に並んだファンは、およそ60人。そのう
ち5人が徹夜組だったそうです。
列の先頭は、アラートンに住むブライアン・ジャクソンさんでした。53歳でス
ミスダウン・ロードのレコード・ショップで働く彼は、なんと前日の午後1時か
ら並んだそうです。もちろん、彼は無事にプラチナ・チケットを手にすることが
できました。
「最高の夜になるだろうね。がんばって並んだ甲斐はあるだろうよ」
「そりゃあ凍えたよ、長い時間ここで並んでたんだから。でもみんなでわいわい
楽しく過ごせたし、エコー・アリーナのスタッフもとても良くしてくれた。
ティーの差し入れなんかもあったしね」
「リヴァプールでポールを観るのはアメイジングだよ。ここでの彼のショウはと
にかく最高だから」
これまでポールのライヴを8回も観ているというブライアンさん。今度のコン
サートは、息子と2人の友人と一緒に楽しむそうです。

ウエスト・ダービーに住む34歳のミッシェル・フレクセンさんは、前日の午後
8時に列に加わりました。
「ほんとうに寒かったけど、エコー・アリーナのスタッフのおかげで快適に過ご
せたわ。お手洗いを使わせてくれたり、お茶を持ってきてくれたり」
「マッカートニーのステージをこの街で観られるのはこれが最後かもって思った
のよ。だからこの機会はぜったい逃したくなかったの」

同じくウエスト・ダービー在住で31歳のシャーロット・グローヴァーも徹夜組
のひとりです。
「私たち5人がひと晩じゅう並んだんだけど、ずっと笑って過ごしてたわ。だっ
てお互い顔見知りだったから。前のポールのチケットで並んだのと同じメン
バーなのよ」

ハンツ・クロスのパット・ジョンソンさんは朝8時に列に入りました。
「ああよかったって感じ。だってもっとたくさん並んでるかと思ってたから」
「わたし、ポールのリヴァプールでのアリーナ・コンサートはぜんぶ観てるのよ」

調べてみたところ、3月8日の夜7時から9日朝10時までのリヴァプールの気
温は、最高で5℃、最低で1℃でした。寒かったと思います。雨は降らず、風
も強くなかったのは幸いでした…って、僕が並んだわけじゃないですが。とに
かく苦労が報われてよかったです。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▼寄稿:「クリスマスはリヴァプールで!」(17)
――――――――――――――――――――――――――――――――― NLW □

「クリスマスはリヴァプールで!」 / Anne

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo608.html ≫

■第28話《都市の城壁が完璧に残っているチェスター》■

チェスターの観光は、先程訪ねた大聖堂と旧市街を囲んでいる城壁の散策だそう
です。
ガイドブックには『イングランドで最も中世の面影を残す街』と書かれています。
「旧市街の木組みの建物の街並みがとても美しいね!」
街には黒い木の枠が特徴的な建物が綺麗に並んでいます。
「チェスターの街並みには何だかホットしちゃう(o^^o)」
旧市街地の木組みの建物が連なる部分には2階部分にも通路があります。
「私達はこの2階のパブに入ったんですね!」
「階段がかなり急だったけどね``r(^^;)」

この旧市街の目抜き通りを歩いていると、朝見た美しい時計塔「イーストゲー
ト・クロック(Eastgate Clock)」が見えて来ました。
「今度は階段を上がって時計の下に行きましょ(^^ )/」
時計塔はアーチ型の階段状で、下は華麗な城門になっています。
城壁の上の通路からは旧市街を見ながら散策が出来ます。
「城壁の古い部分はローマ時代に作られたんだって!」
城壁の上を暫く歩くと、チェスターが川と運河によっても囲われているのが分か
ります。
「城壁の遊歩道をさらに進むと川が見えて来るからね!」
「この通路に玄関が面している家もあるんだあ( ^.^)」

こうして午後は、途中晴れたり曇ったりしながらも、あまり傘を使うこともなく
チェスターの街を楽しむことが出来ました。
「傘を使わないで観光が出来て良かった!」
ずっと散策をしていたいような良い雰囲気の城壁の上の遊歩道!
でもそんなにゆっくりしてられません。
Nahoさんのご主人が出かける時間までに帰ることになっています。
「お子さんたちがお留守番しているもんね(^-^)」
ご主人がお子さん達と留守番をしてくれているそうです!
「リヴァプール生まれのご主人! 優しいなあ(⌒o⌒)」
チェスターの駅の方に戻って、マージーレールでリヴァプールに戻ることにしま
す。
「ちょっと雨も降ったけれど、これくらいの雨で良かったね!」


■第29話《イングランド南部では大洪水?》■

マージーレールに乗車しました!
城壁の遊歩道の散策が楽しくて、ご主人が出かける時間が迫ってしまいました!
「こんなに長い時間、案内してくれて本当にありがとう!」
自分で訪ねてきたら、きっとこんなにのんびり散策出来ないですよね!
「多分、地図と睨めっこです(^◇^;)」
Nahoさんはライムストリート駅まで行くと遠回りになってしまうので
手前の駅からバスでご自宅に向かうことになりました。

私はNahoさんに行き方を教えて頂いて、一緒に手前の駅で降りてお別れです。
教えて頂いた通りを進んで左に曲がったら見覚えのある景色に出ました!
「わあ! リヴァプールワンだあ(^▽^!」
リヴァプールワンにいつも来ている反対側から到着しました。
「結局、まだまだリヴァプールの街の地理が分かっていないんだよね!」

リヴァプールワンに来たら、もう帰り道は分かっています。
今日は12月23日。
「夜の通りはクリスマスマーケットで賑やか〜\(^o^)/」
明日はマンチェスターに移動だから、今夜はリヴァプールのマーケットを楽しみ
ながらホテルに戻ることにします。
「全部買い占めちゃいたいくらい可愛いものが一杯!」
「私もクリスマスのお土産を探していこう!」
「今夜の夕食も探さなきゃ(*^^*)」

明日は午前中に移動なのでスーツケースの荷物の整理も必要です。
「Nahoさん、一日中案内してくれて本当にありがとう!」
こうしてホテルに戻るとNahoさんからメールがありました。
「イングランドの南の方が凄いことになってるらしい」と書かれていました。
急いでCNNニュースを見ると洪水で車や家が水浸しになっている光景が('〇';)
今日は、晴れ女の私なのに久々に雨が降って、時折傘をさしたりしていました。

実は今回の旅ではロンドンから南部を訪ねてリヴァプールFCの試合観戦に行く
プランを考えていたんです。
ロンドンから乗り継ぎで日帰りでも可能ならしい街「ライ」。
南部の街を検索していて訪ねてみたいと思ったんです。
「せっかくだから1〜2泊して、ゆっくり観光がしたいな(。^。)」
そうして計画を練っていると、Nahoさんから『お家に寄って(^o^)』とのお誘い
のメールがありました。
Takaさんからも『主人のご実家のクリスマスに行きましょう(^-^)/』とのお誘
いメール。
日程を考えて、南部の観光は諦めて、リヴァプールとマンチェスターだけにしま
した。

「イギリス南部とフランス北部を暴風雨が直撃!」
「交通網の混乱や停電が発生(; ;,)!」
「英仏海峡を挟んだ両国を暴風が襲った(;_;、)?」
豪雨が洪水や交通遮断、電車や飛行機やフェリーの運休を引き起こしているとパ
ソコンで調べることが出来ました。
英国で発着便数が最大のヒースロー空港では運休や遅延が相次いだとありました。
「死者も出たなんて!」
パソコンで記事を読んで私は本当にラッキーだったんだと思いました。
「チェスターでは雨が降ったり止んだりなくらいなお天気だったもんね(゛゛)」
「ロンドンからライを訪ねる旅は諦めていて良かった(゜o゜)」
今回の旅も、私は何だか守られているみたいな感覚になりました。
それにしてもクリスマスを前に命や家を失ってしまったなんて心が痛みます。

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo608.html ≫ 


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▽スカウスハウス・ニュース
――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □

***  Beatleweek 2015 スカウスハウス・ツアー:参加者募集中! ******

毎年恒例、インターナショナル・ビートルウィーク鑑賞パッケージ「スカウスハ
ウス・ツアー2015」の参加者を募集中です。聖地リヴァプールで開催される世界
最大のビートルズ・フェスティヴァル。今年も盛りだくさんのイヴェントが企画
されています。中でも注目はピーター・アッシャーのライヴとセント・ルークス
教会でのイヴェント。さらにパティ・ボイドやボブ・グルーエンもコンヴェン
ションのゲストとして初登場です。毎年好評のオプショナル・ツアーももちろん
開催。この夏、ぜひリヴァプールでお会いしましょう!!
 http://scousehouse.net/beatleweek/scousetour2015.html 


*** リヴァプール現地ガイドツアー ******

ウェブサイトの「リヴァプール・ビートルズ・ツアー」ページをプチ・リニュー
アルしました。15年目となった「リヴァプール・ビートルズ・ツアー」、名所観
光とランチがプラスされたお得な「ビートルズツアー+ランチ&名所観光」、
「伝説のカスバクラブ・ツアー」、そして2つの「現地英語ツアー(Magical
Mystery Tour, Mendips & 20 Forthlin Road Tour)」の、それぞれに案内ページ
をつくりました。リヴァプール旅行の際にはぜひご利用ください。
 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html


*** スカウスハウス通販 ******

ビートルズをはじめとする「英国盤レコード」の通販です。
今夏、リヴァプールで仕入れた新入荷アイテムを追加掲載しています。在庫品は
すべてプライスダウン。オーダーをいただけるとうれしいです!
 http://scousehouse.net/shop/records2014.html


*** フットボール・チケット&ツアー ******

スカウスハウスでは、2014-2015シーズンも、リヴァプールFCおよびエヴァト
ンFCのホームゲーム観戦チケットの手配を承ります。
また、スタジアムツアーや練習場見学をアレンジする「フットボール・ツアー」
もご用意。マニアックなフットボール・ファンはもちろん、初心者の方も大歓迎
です。ぜひご利用ください!
 http://scousehouse.net/football/stadium2014-15.html 


***  PLAY AT THE CAVERN! ******

ウェブサイトに新ページ「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」を
アップしました。
「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演奏する」というビートルズ・コピー
バンドの夢を、スカウス・ハウスがサポートします!
 http://scousehouse.net/beatles/playatthecavern.html


*** ビートルズ・ガイドツアー ******

リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン
ジしています。ロンドンには「ポールゆかりのレストランでランチ」という新企
画も登場。ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧くだ
さい。
 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html
 http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm


*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▼今週のフォト
――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □

*** 今週のフォト・アルバム ******

「今週のフォト・アルバム」では、「Anneさんの「クリスマスはリヴァプール
で!」の写真を掲載しています。
Anneさん、写真と原稿をありがとうございました!
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo608.html 


■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
       *** 隔週火曜日発行 ***


□■ 第608号 ■□

◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス)
◇編集 山本 和雄
◆Eメール info@scousehouse.net
◇ウェブサイト http://scousehouse.net/
◆Facebook http://www.facebook.com/scousehouse.net
◇お問い合わせフォーム http://scousehouse.net/liverpool/form.html

ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお聞かせください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行しています。配信
の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイトからどうぞ。

◆まぐまぐ
http://www.mag2.com/m/0000065878.htm
◇めろんぱん
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000917
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
無断での転載を禁じます。 Copyright(C) 2001-2014 Scouse House