April 14 2015, No.611
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World  
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     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼寄稿:「クリスマスはリヴァプールで!」(19)
 ▽寄稿:「リアルエールのすすめ」(12)
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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NLW No.611です。
今号は、下村えりさんの「リアルエールのすすめ」とAnneさんの「クリスマス
はリヴァプールで!」の2本立てでお届けします。
ねらったわけではぜんぜんないのですが、今週のこの2本、なんとどちらもポー
ト・サンライトが舞台です。まったく偶然の一致で、これには自分でもびっくり
してしまいました。

今週のAnneさんの原稿は本来なら2週間前の前号に掲載する予定だったし(僕
の時間が足りなかったのでお休みしたのです)、えりさんがウィラルのビア・
フェスに行くことは、5日前に原稿と写真が届くまで知りませんでした。
巡り合わせというのはあるものなんですね。シンプル・ツイスト・オブ・フェイ
ト。

ポート・サンライトは小さい村なので、おふたりに送っていただいた写真は、同
じ通りや建物を写したものが少なくありませんでした。「今週のフォト」ページ
の編集にあたっては、特につきあわせたりせずにニュートラルにぱぱぱっと選ん
で掲載したのですが、あとで見てみると面白い発見が!
えりさんの最初の2枚とAnneさんの最後の2枚が、同じアングルでのショット
なのです。これもうれしい偶然といえるかも…。ぜひご覧ください。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo611.html

というわけで、今回は「リヴァプール・ニュース」ならぬ「ポートサンライト・
ニュース」のような誌面になってしまったNLWです。ポート・サンライトって、
素敵な名前(陽光の港、ですもんね)のとおりの、可愛らしくて穏やかで、とっ
てもいいところですよ。みなさんもぜひ訪れてみてください。

それにしても…。
えりさん絶賛のビール「チリプラムポーター」ってどんな味なんだろう? チリ
でプラムでポーターって……想像できない~!

● ● ●

<FAカップ・チケットあります>
スカウス・ハウスでは、4月19日にロンドン・ウエンブリースタジアムで行わ
れるFAカップ準決勝<Aston Villa vs LFC>のチケットを2枚確保しています
(連番で、もちろんLFCサポーター席です!)。
ご希望のかたは、info@scousehouse.net まで、お早めにお問い合わせください。
件名は「FAカップチケット希望」とし、本文にお名前、希望枚数、メールアド
レスをお書きください。折り返し詳細をご案内いたします。

                          ― Kaz(14/04/2015)


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▼寄稿:「クリスマスはリヴァプールで!」(19)
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「クリスマスはリヴァプールで!」 / Anne

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo611.html ≫

■第33話《ポートサンライトに向かいます!》■

12月25日、今日はクリスマスです(/⌒∇)/
「クリスマスパーティにおよばれ! ワクワク!」
「でも、ちょっと緊張するなあ(^。^;)」
待ち合わせ時間より少し早目に起きて、ホテルの前の通りに出てみます。
「シーン・・・」
まるでまだ早朝のように、通りには車が走っていません。
トラムやバスだって全く見当たりません!
「ターミナル駅だよ(゜o゜)」
「普段はたくさんのトラムやバスが行き交っているのにね!」
何もかもがお休みってこんな風にシーンとした街になってしまうんですね。
「東京ではお正月だって、こんな風景はあり得ない!」
「日本ではコンビニは24時間一年中オープンしてる店舗も多いし!」
「お正月は初詣のために、公共の乗り物は夜中も動いているものね(゜ο゜)」

準備をしていると、ホテルまでTakaさんがお迎えに来てくださいました。
Takaさんの運転で高速道路を走りポートサンライトに向かいます。
「高速道路はもちろん無料!」
「料金所がないなんて!」
「無料なのに、渋滞なんてなくてとてもスムーズ!(^。^)b」
「やっぱり日本って車が多すぎるのかなあ・・・」
一時間を少しオーバー位のドライブでポートサンライトの町に到着しました。
いよいよイングランドのご家庭にお邪魔するかと思うとドキドキします。
「あいさつ位は英語でちゃんとしなくちゃ( ̄□ ̄;)」
Takaさんの後ろを遠慮がちについて行く情けない私です。
でも、重要文化財に指定されているお宅を見るのは楽しみなんです。

玄関ドアを開けると靴を脱がずにリビングの方に入って行きます。
「イングランドだし当たり前かあ・・・(^。^)」
いままでお邪魔したことのあるお宅は、奥様が日本人なので、日本式に靴を脱い
でいました。
Takaさんはご主人の実家だから「勝手知ったる!」って感じで入って行かれるん
です。
「そうだよねー!」
後からついて行くと、リビングの椅子におじいちゃまが座っていらっしゃいまし
た。
Takaさんがおじいちゃまに私のことを紹介してくれたので挨拶をします!
「Nice to meet you(´▽`)/」
・・・ふーっ(^^;) 言えました・・・
そのまま、Takaさんの後ろからキッチンに入って行くと、ママがディナーのお
料理を作っています。
ゴロゴロジャガイモから出ている湯気の中のママ!
傍らにはTakaさんのご主人のお兄様がお手伝い中。
「Nice to meet you(⌒∇⌒)」
・・・色々なご挨拶は無理なんだもん(;-o-)・・・
何とかご家族との挨拶も終わって、とても優しい笑顔のご家族にやっとリラック
スして来ました。
そうは言っても会話は出来ないのでご家族の様子の撮影ばかりしている私です
がヾ(´▽`;)

重要文化財のお宅は外観は行政のお仕事で、庭の剪定なども個人では出来ないそ
うです。
「内側は自由に模様替えは大丈夫なのね(´-`)」
一階はリビングと明るいダイニングキッチン! 二階にはベッド―ルームがあり
ました。
リビングの出窓がとても素敵なアクセントになっていました。


■第34話《美しい村を散策!》■

ディナーまではまだ時間があるので、Takaさんの提案でポートサンライトの町
並みを楽しませて頂くことにしました。
ご実家はこじんまりとした田舎の鉄道駅「ポート・サンライト駅」のすぐ近くで
す。
「石鹸工場の社宅だよねー(゜-゜)」
社宅と聞いていたのに私がイメージしていた社宅と全く違います。
「日本で社宅と言うと、同じような家が並んでいるイメージですよね!」
「しかも、結構狭い所にたくさんの家が並んでいる団地のようなイメージ!」
Takaさんと徒歩でお散歩を始めて驚きました(゜o゜)
「道路も一軒一軒の敷地も広い!」
「通りや家並みの庭や、緑が一杯で綺麗な町だわあ(^o^ )」
色々なスタイルの家々が並んでいて、その建物1つ1つがとても魅力的なんです。
「簡単に見て回れるような町じゃないよ(゜゜;)/」

どのお宅も緑豊かな広場に囲まれていて住み心地が良さそうです。
「駅前のティールームが可愛いわあ!」
学校や教会だった大きな建物はとても趣があります。
「もちろんイギリス人には欠かせないパブもありますよd(⌒o⌒)b」
墓地には綺麗な花が飾られて、ヨーロッパではお馴染みのリスなんかとも出会え
ちゃいます。
ビートルズが初めてコンサートを開いたというハルム・ホール!
「こちらはKazさんが詳しいですよね! 詳しくはKazさんにバトンタッチで
すヽ( ^^)〆~~~」
(編注:はい、リヴァプール対岸のウィラル地区にあるハルム・ホールは、ドラ
マーを交代させてジョン、ポール、ジョージ、リンゴのラインナップになった
ビートルズが、初めてライヴを行ったという歴史的な場所です。1962年8月18
日のことでした)

個人の家並みの中に古い美術館もありました。
「クリスマスだから閉館かあ! 残念( -.-)」
開館している時には無料で見学出来るそうです!
「やっぱりイギリスよね!」
国立博物館や美術館は無料で楽しめるところが多くて嬉しいですよね!

その近くにはポートサンライト博物館!
こちらもクリスマスの週以外には、この石鹸工場の町の歴史なんかを見ることが
出来るそうです。
「素敵な建物はホリディコテージ(゜o゜)?」
Takaさんの説明だと、この辺りにはホリディコテージがあって宿泊しながら町
を楽しめるそうです!
「静かで美しい町の中で宿泊してみるなんていいなあ(^o^)」
普通のお家なので広々リビングで寛いでキッチンや浴室、洗濯機も使えるそう
なんです。

美術館の辺りにはまっすぐ伸びている大きな公園があります!
ここでは白黒の鳥が飛んでいました!
「この鳥ってMagpies(カササギ)だって!」
「そうです( ̄^ ̄)! ニューカッスルユナイテッドFCの愛称のカササギ!」
「ユニフォームと同じ白黒の鳥だo(^^o) (o^^)o」
そしてこの大きなまっすぐ伸びた公園の先を下ると可愛いリスが一杯!
どこからともなく多くのリス達が姿を見せてくれます!
「愛らしい姿を披露してくれて楽しいo(^^o) (o^^o) (o^^)o」
散歩道にこうしてたくさんのリスたちが出て来るって嬉しいですよね!
つい夢中でシャッターを押しまくりな私です!
「この町は楽しくて時間が経つのを忘れちゃうわあ((o(^-^)o))」
でも、そろそろクリスマスディナーの準備が出来る時間です!

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo611.html ≫ 


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▽寄稿:「リアルエールのすすめ」(12)
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「リアルエールのすすめ」11 / 下村 えり (Eri Shimomura)

"Wirral Beer Festival II" 26-29 March 2015 (Thur-Sat) at Hulme Hall

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo611.html ≫ 

【Introduction】
こんにちは。今回のビール祭りは、マージー河の向こう岸が舞台。Wirralでの
Festivalの模様をご紹介します。
先月お伝えしたのはWiganのビール祭りで、今回はWirral。なんとなく似ていま
すね。British Open Golfのトーナメントが開かれるHoylakeでも有名なWirral
は、Liverpool近郊のちょっとしたリゾート地です。しかも今回の会場はPort
SunlightにあるHulme Hall。Beatlesファンにはおなじみですね。どんなビール
が登場するのか、どうぞお楽しみに~(^^♪

【The Ship & Mitre】
今回ののビール祭りはいつものCAMRA主催ではなく、リバプールでエールファン
なら知らない人はいないパブThe Ship & Mitre
( http://www.theshipandmitre.com/ )の主催である。
The Ship & Mitreはパブとして有名なだけでなく、街中のWhitechapelに数年前、
ビール専門店“The Ship in a Bottle”もオープンした。400種以上の品ぞろえ
を誇るこの店は、いわばビールフリークのオアシスである(笑)。
CAMRAの主催のビール祭りとの違いは、エールビール(滅菌・煮沸消毒をしない、
炭酸ガスを使わない)限定でないところ。「リアルエールを守る」ことが存在理
由のCAMRAは、最近流行のクラフトビールもその条件を適用する。

The Ship & Mitre主催の今回のビール祭りでは、エールビールをメインに世界の
クラフトビールを始め、ラガービールなどもラインナップに含まれており、通常
よりもバラエティーに富んだビール祭りになる。

【Port Sunlight】
今回フェスティバルが行われるPort Sunlightは、Liverpool中心部から電車で
15分ほど。トンネルでマージー河を渡った(くぐった)向こう岸・Wirral地区
にある人口約1450人の小さな村だ。
ポート・サンライトは、「ユニリーバ」として現在世界的に知られる会社の発祥
の地である。「サンライト」と言う名前は創始者(William Hesketh Lever)が兄
弟と一緒に1885年に売り出し大成功した石鹸の名前の一つ。この村の歴史は、
1888年に石鹸工場で働く従業員のために集合社員住宅が建てられたことからス
タートする。現在は、リーバー氏の美術品コレクションを収蔵するLady Lever
Museum(入場料無料。一見の価値あり)で全国的に知られており、その建築物を
含めた900棟ほどが重要文化財建築物として保護されている。

【Wirral Beer Festival】
Wirral Beer Festivalは今回で2度目である。前回は昨年の11 月に行われ、私
は残念ながら見逃してしまった。話によると、前回は入場人数を制限しなかった
ため、予想をはるかに超えてビールファンが殺到。その結果、用意しておいた
ビールがアッという間に完売したそうだ。ある意味成功したかのようだが、入場
できなかった人や、入場料を払ったにも関わらずビールにありつけなかった人た
ちもいて、苦情も殺到したらしい(笑)。この失敗を踏まえて、今回はあらかじ
め入場券を発行し、入場者数を制限、ビールも多めに用意してあった。

入場料は曜日と時間によって異なるが、1人2~6ポンド(400~1200円程度)。
前もって購入した入場券が郵便で各自のお宅に届き、当日はその入場券を受付で
渡す仕組み。入場料の中にパイントグラス代金も含まれているので、フェスティ
バル後はグラスをそのまま持ち帰ることになる。ビールチケットも£5(約1000
円)、£10(約2000円)、£20(約4000円)と3種類ある。もちろん、いつもの
ビール祭りと同じく腹ごしらえのコーナーも用意されており、こちらもイギリス
の肉詰めパイやチーズ、サンドイッチ、ホットドック、チョコレートと様々。

会場のHulme Hallについては、Beatlesファンならば誰もが知っていることだろ
う。1962年8月18日、RingoがBeatlesとしてデビューを飾った舞台でもある。
スカウスハウスにちなんでは、2013年8月のInternational Beatle Weekにおい
て、日本のビートルズバンドThe Cloverが演奏をしてくれたホール。そのホー
ルの端々にエールのビール樽がズラリと並び、ステージではロックの演奏も行わ
れていた。

メインホールには木の長テーブルが用意されていたが、椅子が高くてナカナカ座
りにくく、落ち着かない。しかし隣の別室ではクッションのある椅子が用意され
ていて、そこは演奏も聞こえず、友達との会話に集中したい人や静かにビールに
舌鼓したい人にもって来いの憩いの場所だった。テーブルも広く、悠々と座れて
とても気持ちよくビールが飲める。ビール祭りは、ビールだけでなくビールを飲
む環境もとても大切だといつも思う。

肉詰めパイでお腹を満たした後は、早速ビール。今回、試した素晴らしいビール
の数々をご紹介しよう。

【Beer, Beer, Beer】
今回用意されたエールビールは110種類、それに加えて、60種類以上の世界のク
ラフトビールと約40種類のサイダーの数々。UK内の参加Breweryは50社に及ん
でいる。Wirralの小さな村で開かれるフェスティバルにしては、内容の濃いビー
ル祭りだと思う。

Jinja Ninja (4%)
 醸造会社:Peerless
 場所:Birkenhead
 種類:Light Amber Beer
 感想:まずは名前に惹かれてしまった。笑 お味はスムーズで生姜の味が爽や
 かで後口もフレッシュ。
 えりの評価:3.5(満点5.0)

Monkey Town Mild (3.9%)
 醸造会社:Phoenix
 場所:Manchester
 種類:Amber Beer
 感想:マイルドでダークテイスト。心地よい飲み口でスターターには持って来
 い。
 えりの評価:3.0(満点5.0)

Blue Sky Tea (4.2%)
 醸造会社:Allgates
 場所:Wigan
 種類:Light Beer
 感想:アメリカで採れたライトなホップを使用した賞受賞ビール。とっても、
 サッパリしてて、クリーンなお味。
 えりの評価:4.0(満点5.0)

Simples(4.6%)
 醸造会社:Animal
 場所:Buckinghamshire
 種類:Amber Beer
 感想:北アメリカとニュージーランド産のホップで出来たこのビールは、ホッ
 プの良く効いたフルーティーなお味。
 えりの評価:3.0(満点5.0)

Chained Oak(4.2%)
 醸造会社:Peakstones Rock
 場所:Staffordshire
 種類:Dark Beer
 感想:スパイシーで飲みやすく、ダークテイスト。パンフレットにはちょっぴ
 りヘーゼルナッツと栗を思わせるお味とあった。
 えりの評価:3.5(満点5.0)

Hope Aboard (4.0%)
 醸造会社:T's Brewery
 場所:Warrington
 種類:Light Beer
 感想:ライトゴールデンカラー!! ホップとトロピカルフルーツのシンクロ
 ナイズされたアロマビール。
 えりの評価:3.5(満点5.0)

Bourbon Milk Stout (4.3%)
 醸造会社:Sonnet 43
 場所:Durham
 種類:Dark Beer
 感想:ダークモルトの仄かな香りとスパイシーなダークテイスト。モルトの後
 味が最高。
 えりの評価:4.0(満点5.0)

Liquorice Alesort (5.0%)
 醸造会社:Ashover
 場所:Chesterfield
 種類:Dark Beer
 感想:リッチなお味のダークスタウト。マメ科のリコリッシュ(甘草)の根っ
 こをボイルして一味加えてあるらしい。深みがあり、コンプレックスなお味。
 えりの評価:4.0(満点5.0)

Smoked Porter (5.0%)
 醸造会社:Wapping
 場所:Liverpool
 種類:Dark Beer
 感想:クラッシックポーターでスモキーフレイバーとパンフレットにあるが、
 今一つスモークが効いてない。ボディーに個性が無くとっても普通で、物足り
 ない感じ。
 えりの評価:2.5(満点5.0)

Chilli Plum Porter (6.1%)
 醸造会社:Waen Brewery
 場所:Powys
 種類:Dark Beer
 感想:満点以上あげたいチリプラムビール。6.1%とアルコール度高めだが、そ
 れもそんなに感じさせない所がいい。その名の通り、心地の良い刺激ピリピリ
 感が微妙に口の中で踊って、最高の後味。プラムがコクと微妙なスイート感を
 加えて、チリの刺激と絶妙のコラボでスタウトを演出している。私はそのス
 イート感が胡麻の味っぽかったんですがーーーー(笑)。Walesに行って本場の
 パブで飲んでみたーい。
 えりの評価:5.0+(満点5.0)

*** おまけビール ***
Coconut (3.5%)
 醸造会社:Floris
 場所:Belgium  
 種類:Fruit Beer
 感想:お隣に座っていたおばさんからお裾分けで頂いたココナッツビール。そ
 の名の通り、ピュアーなココナッツ+アルコール。甘味よりも酸味が勝って、
 フレッシュで、ヘルシーなお味。
 えりの評価:3.0(満点5.0)

【Afterwards】
以上11種類のエール、クラフトビールに大満足の一日だった。
最後に、CAMRAの今月号の新聞の記事の一部をご紹介しよう。何度も私の「リア
ルエールのすすめ」でも紹介しているが、CAMRAとは、70年代UKのエール好き
が集まって出来た「エールビールを守る会」である。今では会員数も169,171
人に及び、私が会員になった10数年前に比べて3倍に増えている。
CAMRA主催のビールフェスティバルはすべてボランティアの会員によって成り
立っている。新聞記事はそのボランティア会員のGareth Smith氏の体験談であ
る。彼はCAMRA主催のビールフェスティバルには何度もボランティアとして働い
た経験のある人で、今回はなんとアメリカのコロラド州デンバーで開かれた
“The Great American Beer Festival”でのボランティア体験を寄稿している。

かいつまんで紹介すると、アメリカのビールフェスティバルはやはり入場料が高
く、デイチケットでも$65(約8千円)するとのこと。しかし一度中に入ると全
てのビールはフリー。ビールのサイズはUKではパイント(568ml)またはハーフ
パイント(284ml)なのに比べて、USではそのまた一つ下の1/3パイントサイズ
のみなのだそうだ。そのビールが気に入ればお代わりをすることができるし、別
のビールにトライすることもできる。サイズが1/3パイントだと沢山の種類の
ビールを試すことが出来るので、これはとても良いアイディアだとSmith氏は
語っている。

彼の意見はもっともなような気はするが、入場料込みとはいえ、デイチケット8
千円である。私のような数パイントドリンカーにとってはやはり高いかも。いっ
たい何杯飲めば元がとれるのだろう…? とは言っても、最近試すワールドビー
ルのお気に入りはUSビールが多い。一升…いや、一生に一度はアメリカンビー
ル祭りにも行ってみたーい!

(FIN)

*CAMRA:http://ja.wikipedia.org/wiki/CAMRA  http://www.camra.org.uk/ 

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo611.html ≫

●「リアルエールのすすめ」バックナンバー●

 【リアルエールのすすめ 1】
  http://scousehouse.net/magazine/magazine216.htm
  http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo216.htm

 【リアルエールのすすめ 2】
  http://scousehouse.net/magazine/magazine224.htm
  http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo224.htm

 【リアルエールのすすめ 3】
  http://scousehouse.net/magazine/magazine277.htm
  http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo277.htm

 【リアルエールのすすめ 4】
  http://scousehouse.net/magazine/magazine287.htm
  http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo287.htm

 【リアルエールのすすめ 5】
  http://scousehouse.net/magazine/magazine329.html
  http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo329.html

 【リアルエールのすすめ 6】
  http://scousehouse.net/magazine/magazine368.html
  http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo368.html

 【リアルエールのすすめ 7】
  http://scousehouse.net/magazine/magazine406.html
  http://scousehouse.net/magazine/nlw_phot406.html

 【リアルエールのすすめ 8】
  http://scousehouse.net/magazine/magazine423.html
  http://scousehouse.net/magazine/nlw_phot423.html

 【リアルエールのすすめ 9】
  http://scousehouse.net/magazine/magazine425.html
  http://scousehouse.net/magazine/nlw_phot425.html

 【リアルエールのすすめ 10】
  http://scousehouse.net/magazine/magazine501.html
  http://scousehouse.net/magazine/nlw_phot501.html

 【リアルエールのすすめ 11】
  http://scousehouse.net/magazine/magazine609.html
  http://scousehouse.net/magazine/nlw_phot609.html


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▼スカウスハウス・ニュース
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***  Beatleweek 2015 スカウスハウス・ツアー:参加者募集中! ******

毎年恒例、インターナショナル・ビートルウィーク鑑賞パッケージ「スカウスハ
ウス・ツアー2015」の参加者を募集中です。聖地リヴァプールで開催される世界
最大のビートルズ・フェスティヴァル。今年も盛りだくさんのイヴェントが企画
されています。中でも注目はピーター・アッシャーのライヴとセント・ルークス
教会でのイヴェント。さらにパティ・ボイドやボブ・グルーエンもコンヴェン
ションのゲストとして初登場です。毎年好評のオプショナル・ツアーももちろん
開催。この夏、ぜひリヴァプールでお会いしましょう!!
 http://scousehouse.net/beatleweek/scousetour2015.html 


*** リヴァプール現地ガイドツアー ******

ウェブサイトの「リヴァプール・ビートルズ・ツアー」ページをプチ・リニュー
アルしました。15年目となった「リヴァプール・ビートルズ・ツアー」、名所観
光とランチがプラスされたお得な「ビートルズツアー+ランチ&名所観光」、
「伝説のカスバクラブ・ツアー」、そして2つの「現地英語ツアー(Magical
Mystery Tour, Mendips & 20 Forthlin Road Tour)」の、それぞれに案内ページ
をつくりました。リヴァプール旅行の際にはぜひご利用ください。
 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html


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ビートルズをはじめとする「英国盤レコード」の通販です。
今夏、リヴァプールで仕入れた新入荷アイテムを追加掲載しています。在庫品は
すべてプライスダウン。オーダーをいただけるとうれしいです!
 http://scousehouse.net/shop/records2014.html


*** フットボール・チケット&ツアー ******

スカウスハウスでは、2014-2015シーズンも、リヴァプールFCおよびエヴァト
ンFCのホームゲーム観戦チケットの手配を承ります。
また、スタジアムツアーや練習場見学をアレンジする「フットボール・ツアー」
もご用意。マニアックなフットボール・ファンはもちろん、初心者の方も大歓迎
です。ぜひご利用ください!
 http://scousehouse.net/football/stadium2014-15.html 


***  PLAY AT THE CAVERN! ******

ウェブサイトに新ページ「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」を
アップしました。
「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演奏する」というビートルズ・コピー
バンドの夢を、スカウス・ハウスがサポートします!
 http://scousehouse.net/beatles/playatthecavern.html


*** ビートルズ・ガイドツアー ******

リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン
ジしています。ロンドンには「ポールゆかりのレストランでランチ」という新企
画も登場。ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧くだ
さい。
 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html
 http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm


*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▽今週のフォト
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*** 今週のフォト・アルバム ******

「今週のフォト・アルバム」では、Anneさんの「クリスマスはリヴァプールで!」
とえりさんの「リアルエールのすすめ」の写真を掲載しています。
Anneさん、えりさん、写真と原稿をありがとうございました!
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo611.html 


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