October 20 2015, No.625
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World  
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□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼「利物浦日記2001」(6)
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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NLW No.625です。
今号もひきつづき「利物浦日記2001」をお届けします。
14年前に書いたビートル・ウィークのレポートですが、今回のエピソードには、
「ビートルズ・コンヴェンション」の様子が出てきます。毎年アデルフィ・ホテ
ルで行われる恒例の大イヴェントで、たくさんのビートルズ関係者や著名人に気
軽に会えてしまうという、ファンにとってはこれまで生きてきたことに感謝した
くなるくらいに(…は、ちょっと言いすぎかも)素晴らしい1日になります。

僕はええと、これまでに20回近くコンヴェンションを体験しているのですが、
今回の原稿を編集しながらふと気がつきました。14年前と今では、ゲストの顔ぶ
れがすっかり変わってしまっているのです。
まず、本文からちょっと引用を。

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今年会って話すことができた人をざっと挙げてみると、ジョンのハーフ・シス
ターのジュリア・ベアードさん、ビートルズの元ロード・マネージャーのアルフ・
ビックネルさん、ジョンの叔父さんのチャーリー・レノンさん、ブライアン・エ
プスタインのアシスタントだったアリステア・テイラーさん(今年やっと会えた
んだけど、とっても気さくで優しいおっちゃんだった)、それから関係者といっ
ていいのかどうかよくわからないが、フォースリン・ロード20番地の管理人ジョ
ン・ハリディさんといったところだ。

話はできなかったけど会場で見かけたのは、ピート&ローグ・ベスト、ゴードン・
ミリングスさん(ビートルズのスーツの仕立て職人の二代目)。
そして僕自身は確認できなかったが、会場に来ていたはずなのが、アラン・ウィ
リアムズさん、ベリル・アダムズさん、ボブ・ウーラーさん、マイク・スミスさ
ん、シド・バーンスタインさん。

ジュリアさんとアルフさんとチャーリーさんに立て続けに挨拶して、クラウス&
アストリットのエキシビション会場に戻る。
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たくさん名前が出てきましたが、このうち、今年のアデルフィで僕が見ることが
できたのは、ジュリアとゴードン・ミリングスだけでした。
すでに他界してしまっているかたを数えると、アルフ・ビックネル、チャーリー・
レノン、アリステア・テイラー、ベリル・アダムズ、ボブ・ウーラー、マイク・
スミス、シド・バーンスタインと、なんと7人も。

アラン・ウィリアムズはたぶん今年も会場に姿を現したはずです。去年はかなり
よろよろで、高齢だから(それだけじゃないけど)仕方がないとはいえ、あのワ
イルドなアランをさんざん見てきた目には、痛々しい姿に写りました。元気だと
いいなあ。

ポールに似てると観光客からちやほやされていい気になっていたジョン・ハリ
ディは勤務態度が悪すぎて(たぶん)、ずっと前にフォースリン・ロードの管理
人をクビになっています。ジョン生きてるかな。

では今年はどうだったかというと、なんといってもパティ・ボイドの初登場が大
きな話題となりました。
ほかにも、ボブ・グルーエン、メイ・パン、ピーター・アッシャー、ドノヴァン
などなど、いずれも肩書や経歴を添える必要のないビッグネームがそろってはい
たのですが、個人的には、やっぱり昔のあのローカルな感じがよかったなあ……。
ジョンのおじさん、チャーリー・レノンが、ふるえる手でゆっくりゆっくりサイ
ンをする姿を、つい懐かしく思い出してしまいます。最後まで書けるんだろうか
と、いつもハラハラでした。

そうそう、今年のパティのサイン会はたいへんな盛況ぶりでしたよ。ものすごい
長蛇の列ができて、それがたまたまうちのバンドが演奏する会場の前の通路だっ
たので、一瞬、「おお、クローバーがついに大ブレイクか?」と勘違いしてしま
いました…というのはうそですが、とにかくいくらパティのためでも並ぶ気も起
らなくなるほどの長い長い行列でした。パティの美しいお顔を拝見できなかった
のはつくづく残念。いつか会えるといいなあ。

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先週お伝えしましたが、14年間配信をお願いしていた「よりすぐりメルマガサ
イト めろんぱん」さんが、先月末でメールマガジンの配信サーヴィスを終了し
ました。
「めろんぱん」でご購読いただいていたみなさん、お手数ですが「まぐまぐ」へ
の購読手続きをお願いいたします(もしこの記事を読んでいれば)。
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「リヴァプールみやげ2015」です。
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今年リヴァプールで仕入れてきたグッズを集めています(一部例外あり)。
Beatleweek関連商品やSteven Gerrard関連本など、ちょっとレアでマニアック
なものばかりです。
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                         ― Kaz(20/10/2015)


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▼「利物浦日記2001」(6)
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「利物浦日記2001~インターナショナル・ビートル・ウィーク2001
/Kazのリヴァプール滞在記」(再録)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo625.html ≫

【8月26日(日)】~ぶらぶらウォーク、ランチョン、
                       そしてウールトン日和(2)

コンヴェンションには、毎年多くのビートルズ関係者が集まって来る。
その人たちに会って話したりサインを貰ったり一緒に写真を撮ったりするのが僕
の大きな楽しみになっているのだが、今年は例年ほど多くの人には会うことが出
来なかった。
僕自身がおよそ1時間くらいしか会場にいなかったせいもあるだろうけれど、関
係者の姿が少なかったのも確かだ。

今年会って話すことができた人をざっと挙げてみると、ジョンのハーフ・シス
ターのジュリア・ベアードさん、ビートルズの元ロード・マネージャーのアルフ・
ビックネルさん、ジョンの叔父さんのチャーリー・レノンさん、ブライアン・エ
プスタインのアシスタントだったアリステア・テイラーさん(今年やっと会えた
んだけど、とっても気さくで優しいおっちゃんだった)、それから関係者といっ
ていいのかどうかよくわからないが、フォースリン・ロード20番地の管理人ジョ
ン・ハリディさんといったところだ。

話はできなかったけど会場で見かけたのは、ピート&ローグ・ベスト、ゴードン・
ミリングスさん(ビートルズのスーツの仕立て職人の二代目)。
そして僕自身は確認できなかったが、会場に来ていたはずなのが、アラン・ウィ
リアムズさん、ベリル・アダムズさん、ボブ・ウーラーさん、マイク・スミスさ
ん、シド・バーンスタインさん。

ジュリアさんとアルフさんとチャーリーさんに立て続けに挨拶して、クラウス&
アストリットのエキシビション会場に戻る。今度は扉が開いていた。中では、
10数人のファンが並んでいる。お、もう始まってるな。
Cさん&Mさんと一緒に、列に並ぶ。列の先の方では、クラウスとアストリット
が仲良く並んで机について、サインペンを走らせている。
「うわあ、本当にサインしてるよお。しかもふたりが揃って」
と、3人ともなんだか興奮してしまって、壁に飾られた彼らの素晴らしい作品を
じっくり鑑賞する余裕もない。

あっという間に僕の順番が来た。アストリットにはおとといサインして貰ってい
るので、クラウスのポスターだけを買って、どきどきしながら彼の前に立った。
僕:「こんにちは、クラウス」
クラウス:「やあ、また来たんだね」
やや、憶えてくれてたのだろうか、僕を?? 確かに去年は彼に何回も挨拶した
けれど、まさかなあ…。でも本当かも…。まあどっちでもいいや、とにかく嬉し
いぞ。

アストリットとも少し話すことができて、またまた感激した。「フェスティバル
に来てよかったなあ」としみじみ実感する、幸福な瞬間。鳥肌立ちっぱなし。
Cさん&Mさんにとっても同じだったろうと思う。横で見ていると、とても嬉し
そうだった。

夕方のウォーク・ツアー(スカウスハウス・ぶらぶらウォーク~ウールトン&ペ
ニー・レーン編)は、5時にアデルフィ横のパブ、ヴァインズに集合することに
なっている。
僕は時間通りに行ったのだが、だあれも来てなかったので、ビール(ギネスだっ
たかな?)を注文した。それを待ってるうちにNくん&Eちゃん、Tさん夫妻が
到着。
Tさんもビールを注文した。どうやらこの人もビールが大好きみたいだ。仲間が
出来て嬉しい。

Cさん&Mさんが揃って、いよいよ「ぶらぶらウォーク」に出発。最初のぶらぶ
ら地域であるウールトンへ、2台のタクシーに分乗して向かった。
郊外へ向けて、タクシーは快調に走る。運転手のおじいちゃんは、気を利かせて
ビートルズのテープをかけてくれた。
空は高くくっきりと晴れて、とてもきれいだ。
絵に描いたようなピースフルな村・ウールトンを散歩するのに、こんなにぴった
りの日もないんじゃないかと思った。
タクシーの窓から外のおだやかな景色を眺めながら、ふと、「ウールトン日和」
という言葉がうかんだ。

「ぶらぶらウォーク」の出発点は、St ピーターズ・チャーチに決めていた。
1957年7月6日の「ヴィレッジ・フェイト」の日、共通の友人アイヴァン・
ヴォーンに誘われて、ポール・マッカートニーがジョン・レノンの演奏を観にこ
こへやって来た。
つまり、「すべてがここからはじまった」とでも言うべき場所なのだ。

チャーチのゲートをくぐり、裏庭へと進む。「ヴィレッジ・フェイト」のステー
ジがあったあたりは、いつものようにひっそりとしていた。
ポールが初めてジョンを見たあの日も、今日のように爽やかに晴れた日だったと
いう。ポールの回想によると、その時バンドが演奏していたのはデル・ヴァイキ
ングスの「カム・ゴー・ウィズ・ミー」で、ジョンは歌詞を適当にでっちあげな
がら歌っていたそうだ。
しばしの間みんなで、44年前の光景をぼんやり想像しながら庭を眺める。いい風
が吹いていた。

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo625.html ≫


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要枚数をお書きください。折り返しお返事いたします。

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