May 10 2016, No.639
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** □■ INDEX ■□ ▽フロム・エディター ▼寄稿:「おともはアプリ! ~ドイチェバーン気ままにひとり旅~」(5) ▽スカウスハウス・ニュース ▼今週のフォト ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽フロム・エディター ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 先週、「高槻ジャズストリート」に参加しました。 大阪府高槻市で毎年ゴールデンウィークに開催されるジャズ・フェスティヴァル です。今年は18回目。5月3日と4日に、60ヶ所の会場で、800組近いバンド により、数百本の熱いライヴ演奏が繰り広げられました。 僕の住む明石からはJR1本で1時間もかからずに行けるというのに、初めての 参加です。たまたま新聞の記事に目がとまって、インターネットで検索してみた ところ、にゃんと「大西順子トリオ」の名前が! 僕のいちば~ん好きなピアニストです。これは何があろうと観に行かなくてはな りません。 きっぱりと引退していた(実際は去年秋に復帰していたというのはあとから知り ました)大西順子さんを呼んじゃうなんて、まったくとんでもないフェスティ ヴァルです。おそるべし、高槻ジャズストリート! 5月3日、近畿全域に強風警報が敷かれるなか(雨も降ってました)高槻入りし たのですが、予想以上ににぎわっていることにまずびっくり。どこの会場も満員 でした。 ジャズバーや野外ステージでのライヴを楽しんだあとで、大西順子さんが8時か ら出演する高槻現代劇場大ホールへ移動。2時間前に着いたにも関わらずすでに 入場制限がかかってちょっと冷や汗が出ましたが、1時間ほど外で並んだのちに 無事に会場に入ることができました。 7時からの韓国人シンガーWoong Sanのステージもすばらしかったけれど、その あとの大西順子トリオの演奏は何もかもぜんぶ吹き飛ばしてしまうほどの破壊力。 とんでもない迫力でした。まるでステージの上でばちばちと火花が飛んでいるよ うで、聴いているこっちがどんどん元気になっていくような、すさまじいエネル ギーを放射していました。まあ大西順子さんらしいといえばそうなんだけど、前 よりもさらにするどさが増している感じ。6月にリリースされるというニューア ルバム『Tea Times』からのナンバー(菊池成孔さん作曲)も笑っちゃうくらい にファンキーかつ繊細で、もうさすがとしか言いようがありません。堪能しまし た。 大西順子さんのライヴは10年くらい前にも観ていて、このNLWにも感想を書い た記憶があります。 ちょっと気になってNLWのバックナンバーを調べてみたんですけど、1時間くら い探しても見つけることができず、あきらめました。 たしか大阪ブルーノートです。いちばん前のテーブルで、大西順子さんの長い 足にかぶりつくようにして(おいおい)観たのでした。 あれはいつのことだったんだろう? ● ● ● 今週も、Anneさんの旅行記「おともはアプリ! ~ドイチェバーン気ままにひと り旅~」をお届けします。 連載第5回にして、はじめて写真つきとなりました。あわせてお楽しみください。 (といっても今回はデュッセルドルフの空港と駅と鉄道だけなんですが…) http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo639.html Anneさんといえば、2012年のフランス旅行で出会ったバンドPresteejが、その 3年後にメジャーデビューして大感激、というエピソードがありました。 (NLW No.633で紹介→ http://scousehouse.net/magazine/magazine633.html ) 先日いただいたAnneさんのメールに、その続編のようなお話が書いてあって、 とってもお茶目で面白いので、許可を得てここに転載します。どうぞ! > 私は先週突然フランス人からfacebookで友達リクエストがあって > 誰だろう・・・って調べたら「Presteej」メンバー本人でした! > フランス語分からないけれどOKしちゃいました(笑) > > 彼らは先週、ギリシャのクレタ島で新曲のミュージックビデオの撮影だったら > しくて、 > リアルタイムにその様子の動画がfacebookとInstagramで見れて、 > そういうのに疎い私としてはちょっと刺激的です。 > > 「イイネ」だけじゃなくてメッセージしてみようと思ったけれど、 > 旅行会話じゃないから翻訳サイトじゃニュアンスとか状況に相応しいのか分か > らなくて > ダメだ(^_^;) 旅先でいろんな出会いがあって、それが帰ってからも思わぬ方向に転がって行 くって、いいですよね。 そういえばなんですが、このNLWの読者のかたで、Anneさんのおかげで Presteejの音楽を知り、すっかりはまってしまった人もいらっしゃいました。 そうやって広がって行くのも、なんだかいいなあと思います。 ● ● ● 6月30日と7月1日に、「ビートルズ来日50周年記念inリヴァプール」イヴェ ントがリヴァプールで開催されます。 日本からコピーバンド「The One After 909」が渡英し、記念セレモニーや記念 ライヴ、タウンホール表敬訪問、ビートルズツアーなどが行われます。 スカウス・ハウスでは、ツアー参加者を募集します(現地集合&現地解散です)。 参加費(現地コーディネート料)は、おひとり「¥26,000+消費税」で、909が 主席するすべてのイヴェントに同行(もちろんライヴも)していただけるほか、 Hard Days Night Hotelに割引価格で宿泊していただけます。 詳しくは、info@scousehouse.net までお問い合わせください。件名は「ビート ルズ50ツアー」でお願いします。本文にはお名前・年齢、ご住所、電話番号を お書きください。 現地では僕がアテンドします! ● ● ● 6月3日(金)に、大阪でトークライヴをやります。場所はあべのハルカスです。 http://kintetsuartkan.jp/labo/labo1606.html お近くのかたはぜひ! ― Kaz(10/05/2016) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼寄稿:「おともはアプリ! ~ドイチェバーン気ままにひとり旅~」(5) ――――――――――――――――――――――――――――――――― NLW □ 「おともはアプリ! ~ドイチェバーン気ままにひとり旅~」 / Anne ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo639.html ≫ ■第14話《アパルトマンが駅に近くて良かった!》■ 夜遅くやっとデュッセルドルフに到着しました。 入国審査はないのでスーツケースを受け取ったらSバーン11号線で移動です。 「表示の『S11』を追って歩けばいいのね(゜゜)(。。)」 「S」の表示が以前紹介したS-Bahn (エスバーン/近距離鉄道)のことです。 ジャーマンレイルパスは『ヴァリデート』も済ませてあるからすぐに乗車出来 ます。 「すぐに乗車出来て楽チンだわあ!」 「チケットを買うのにモタモタしていてSバーンに乗り遅れたなんて有りえない もの(^^ ;)」 こうしてスムーズなのに、Sバーンの駅に到着して乗れた列車は22時54分発で す! 「12分でデュッセルドルフ中央駅に到着( ^.^)」 「こんなに遅い到着は最寄駅が近くてラッキーだったなあ!」 電光掲示板を見ると終着駅じゃないから、ちゃんと通過駅を確認しなければなり ません! 「車内放送なんて聞き取れないもの(^◇^;)」 しかもヨーロッパの列車は自分でドアを開けることが多いからちょっと不安だっ たりします! 「どうやって開けるのか分からないからねf(^^;)」 「他の人が開けるところを見ていなきゃ!」 「だけど夜も遅くて車内はガラガラだから開ける所は見れないかなあ・・・」 「こんな深夜の到着で、ここが比較的治安の良いドイツで良かった!」 「こんなに人がいないって国によっては危険だもの(゜。゜)」 間もなくしてデュッセルドルフ中央駅に到着しました。 「わあ(*^。^*) すごく大きな駅!」 ドアには大きなボタンがあったので押したら開いて降りることが出来ました。 ホームから階段を下りると両サイドにたくさんのお店がまだオープンしています。 ドイツの駅名に『Hbf』が付いている中央駅『Hauptbahnhof(ハウプトバーンホ フ)』は構内に多くの店舗があって便利なようです。 「早朝から深夜までお店がオープンしてるって紹介されてました(^。^)v」 「デュッセルドルフは『Dusseldorf Hbf』なんだよね!」 「そうだった! お水もビールも何も買ってなかった(>O<)」 いつもなら空港からお水とビールと食事を買ってホテルに向かいます。 「あまりにも遅い到着でそんなことを考える余裕が無かったし!」 ここまで来てやっと思い出しました。 駅のコンビニのようなお店で水とビール、サンドウィッチと翌朝のヨーグルト購 入しました。 「さあ、アパートメントに行くぞ( ̄^ ̄)」 「・・・って、アパートメントは駅のどちら側ヽ(。_゜)/?」 地図を見るとアパートメントは駅からまっすぐです。 「どちら側かが分かれば簡単なんだけどね!」 ちょうど横にいた女性の方にアパートメントの地図を見せて尋ねてみます。 「日本人の私向けの地図だと分からないみたい・・・」 ダメって分かっていたのに迷うと思わなかったので、日本人向け地図をそのまま 持って来ちゃいました! 「そうだw(゜o゜)w ホテル日航がすぐ近かったんだ!」 ちょうどこちらにやって来た男性に「ホテル日航はどちら側?」って聞いてみま した。 「ホテル日航って言いながら指で両サイドを指しただけだけど(´▽`;)」 「だって到着直後にドイツ語なんて余裕はないもの(-o-)」 男性は私がホテル日航に行きたいと思ったのか、行き方も教えてくれているよう です。 「当たり前かあ・・・」 「最初の出口の方向の情報だけが必要なのよね!」 それ以外の説明は、私にはドイツ語は理解出来ません! 「ごめんなさい<(_ _)>(心の叫び)ホテル日航に行きたい訳じゃないんです!」 「ダンケシェン!」 お礼を言いながら内心謝っていた私です! 「ドイツの人って親切だわあ(^○^)」 デュッセルドルフ中央駅の出口が分かったら、その後はまっすぐ伸びた通りを進 むだけです。 「今回の到着時間の遅延を考えると難しくなくて良かった(^。^;)」 広い通りはもう23時をとっくに回っている時間でも少し人通りがあります。 24時間営業しているらしい小さなお店の明かりが点いていてちょっと安心。 足早で先へ先へ進みます。 「徒歩5分だったよね(゜゜)(。 。 )」 「広い通りを渡ったからもうすぐなはず!」 「次に広い通りに出ちゃうと行き過ぎだから・・・」 通りに面したオフィスを探しながら歩きます。 明かりの点いたオフィスらしい室内が目に入りました。 「看板は?」 「ここだあ(*^。^*) やっと到着!」 ノックして中に入ると男性スタッフが一人待っていてくれました。 「こんばんは!」 やっと到着出来て、早速、チェックインの手続きです。 名前や住所を記入して部屋を案内して頂きました。 ■第15話《サマータイムで1時間消える?》■ デュッセルドルフもパリと同じように道路に面したドアはオートロックでした! 「これは安心!」 通路を奥に入ってエレベーターに乗ります。 「わあ( ^_^)/ 希望通りエレベーターのあるアパートメントだあ!」 スーツケースがあるからこれは大切なんですよね。 そして部屋の開け方を教えて頂いて中に入ります。 パリの時もだけどホテルと違ってアパートは鍵がちょっと複雑だったりします。 お部屋は白が基調の清潔で過ごしやすそうな感じです! 「バスルームがとても広い!」 「これは旅の疲れを毎日癒せそう(^○^)」 さすがにビジネスマンが利用するだけあって大きなデスク! 「Wi-Fiは当然使えるし(* ̄0 ̄*)」 近所の利用出来そうなお店の紹介や地図も日本語で案内があります。 お部屋は通常週2回お掃除、ゴミ捨て、シーツやバスタオルの取替えをしてくれ るそうです。 「希望があるとその他の日の対応もあるみたい!」 次にエレベーターで最上階に上がって行きます。 「何があるんだろう(゜ο゜)」 案内されて行くと洗濯乾燥機が5台ほど並んでいました。 「洗剤も用意されているなんて嬉しいですね!」 洗濯を待つ間に読むことの出来る日本語の新聞やコミックまでありました。 洗濯機の使用方法もスタッフに教えて頂けるから安心です。 「長期滞在をしたくなっちゃう(^。^*)」 やっとシャワーを浴びて落ち着けたのは午前1時! 「あと1時間でサマータイムだ!」 そうなんです。 気が付くと私が訪ねたのはイースターの週! イースターはキリスト教ではクリスマスの次に大切な日らしいんです。 『キリストが死後3日目にして甦ったことを記念して春の自然の甦りを祝うお祭 り』 到着した今日は午前2時でサマータイムに入るため、なぜか1時間消えてしまい ます。 「睡眠時間がもう短いのに1時間消えちゃうんだよね(゜゜;)」 「日本では味わえない経験だけど・・・」 「1時間が消えるって訳が分からない?(°_。)?(。_°)?」 「でも、1時間が消える瞬間は見なきゃ!」 部屋のデジタル時計は自動的に時間が調整されるそうです。 私が滞在する後半はグッドフライデー、イースター、イースターマンデーが祝日 です。 公共交通の運行ダイヤが変わって、お店が休業になるそうです。 「つまり4/3(金)~4/6(月)は連休ってこと?」 「お店が休業って大丈夫?」 イースターの週の旅行って正直不安もあります。 「楽しいはずなのにね(^。^")」 明日(正確にはもう今日)は日曜日だからアウトシュタットに行く予定です!」 「1時間消えた~w(゜o゜)w」 「早く寝なきゃo(><)O」 ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo639.html ≫ (つづく) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽スカウスハウス・ニュース ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** Beatleweek 2016 スカウスハウス・ツアー:参加者募集中! ****** 毎年恒例、インターナショナル・ビートルウィーク鑑賞パッケージ「スカウスハ ウス・ツアー2016」の参加者を募集中です。聖地リヴァプールで開催される世界 最大のビートルズ・フェスティヴァル。今年も盛りだくさんのイヴェントが企画 されています。毎年好評のオプショナル・ツアーももちろんやります。 この夏、ぜひリヴァプールでお会いしましょう!! http://scousehouse.net/beatleweek/scousetour2016.html *** リヴァプール現地ガイドツアー ****** ウェブサイトの「リヴァプール・ビートルズ・ツアー」ページをプチ・リニュー アルしました。15年目となった「リヴァプール・ビートルズ・ツアー」、名所観 光とランチがプラスされたお得な「ビートルズツアー+ランチ&名所観光」、 「伝説のカスバクラブ・ツアー」、そして2つの「現地英語ツアー(Magical Mystery Tour, Mendips & 20 Forthlin Road Tour)」の、それぞれに案内ページ をつくりました。リヴァプール旅行の際にはぜひご利用ください。 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html *** スカウスハウス通販 ****** スカウスハウス通販に新コーナーができました。「リヴァプールみやげ2015」で す。 今年リヴァプールで仕入れてきたグッズを集めています(一部例外あり)。 Beatleweek関連商品やSteven Gerrard関連本など、ちょっとレアでマニアック なものばかりです。オーダーをいただけるとうれしいです! http://scousehouse.net/shop/2015mo.html ビートルズをはじめとする「英国盤レコード」の通販はこちらから。 リヴァプールで仕入れたレコードたちです。オーダーをいただけるとうれしいで す! http://scousehouse.net/shop/records2015.html *** PLAY AT THE CAVERN! ****** スカウス・ハウスでは、リヴァプールのキャヴァーン・クラブでのライヴをアレ ンジしています。もちろん現地コーディネートつきです。 ウェブサイトの「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」ページをご 覧ください。 ビートルズ・バンドのみなさん、「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演奏 する」という夢をぜひかなえてください! http://scousehouse.net/beatles/playatthecavern.html *** ビートルズ・ガイドツアー ****** リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン ジしています。ロンドンには「ポールゆかりのレストランでランチ」という新企 画も登場。ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧くだ さい。 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm *** 原稿募集中 ****** NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。 旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英 国に関するものなら何でも歓迎です。 お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼今週のフォト ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** 今週のフォト・アルバム ****** 「今週のフォト・アルバム」では、Anneさんの連載「おともはアプリ! ~ド イチェバーン気ままにひとり旅~」の写真をご覧いただけます。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo639.html ■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *** 隔週火曜日発行 *** □■ 第639号 ■□ ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス) ◇編集 山本 和雄 ◆Eメール info@scousehouse.net ◇ウェブサイト http://scousehouse.net/ ◆Facebook http://www.facebook.com/scousehouse.net ◇お問い合わせフォーム http://scousehouse.net/liverpool/form.html ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお聞かせください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行しています。配信 の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイトからどうぞ。 ◆まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065878.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 無断での転載を禁じます。 Copyright(C) 2001-2016 Scouse House |