July 07 2016, No.643
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World  
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     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼連載:「おぼえがき:ビートルズ来日50周年inリヴァプール」(1)
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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リヴァプールから帰ってきました!
「ビートルズ来日50周年inリヴァプール」、無事終了です。
このNLWで何度もお知らせしていますが、1966年のビートルズ来日から50年と
なる6月30日と7月1日の2日間、さまざまな記念行事がリヴァプールで行わ
れました。
キャヴァーン・クラブやビートルズ・ストーリー、ハード・デイズ・ナイト・ホ
テルなどのビートルズ関係団体が中心となって企画され、リヴァプール市も協賛
した2日間のイヴェントは、大成功でした。
スカウス・ハウスも主催側の一員として協力。名古屋のビートルズ・トリビュー
ト・バンドThe One After 909に、日本の代表として記念行事の主役を務めてい
ただきました。

909とのリヴァプール遠征は今回が2度目です。
2年前の7月にもキャヴァーンでの単独ライヴをアレンジして、そのときもいい
バンドだなあと思っていたのですが、今回はもっともっとレベルアップされてい
てびっくりでした。
メンバー5人のうち4人はビートルズ第一世代です。還暦をゆうに超えています。
体力的な問題があるのはもちろん、みなさん仕事も多忙を極めていて、集まって
練習する時間も限られています。
なので実を言うと僕自身はクォリティはそんなに期待していなかったのですが
(バンドには「期待しています」と思いっきり言ってたケド)、ふたを開けてみ
れば、天下のキャヴァーンのヘッドライナーを堂々と張れるパフォーマンスでし
た。ほんとうに。
どれほどの努力を重ねたのかと考えて、ステージの横でちょっとじ~んとしまし
た。
もちろん、5本行ったキャヴァーンでのライヴは、どれも盛り上がりました。
地元の人も、ツーリストも、大喜びでしたよ。日本の代表としてふさわしいパ
フォーマンスでした。
909のみなさん、応援に同行してくださったみなさん、ありがとうございまし
た。おつかれさまでした。

キャヴァーンで見事な「書」を披露してくださった書家のKさんにも感謝です。
Kさんのアイデアで、和紙の「うちわ」を用意し、ライヴ会場で「筆入れ」をし
てオーディエンスに配ったのです。これがもう大好評。
「響」「愛」「夢」…えーとあとなんだっけ、いろいろカッコいい漢字をプレゼン
トしてもらったリヴァプールの人たちはとてもうれしそうでした。
プロの書く漢字って、ほんとうにアートだなと思いました。僕も一枚書いても
らったらよかったなあ…。気がついたときにはもうなくなってました。100枚も
用意したのに…。
Kさん、ありがとうございました。

この特別なイヴェントの顛末を、「おぼえがき」として紹介することにします。
箇条書きで済ませるつもりなんだけど、例によってちょっと長くなりそうなので、
2回または3回に分けて掲載しますね。4回になるかも。
どうぞご覧ください。

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僕は8月もリヴァプールです!
「インターナショナル・ビートル・ウィーク2016」観賞パッケージ「スカウス
ハウス・ツアー」の参加者を募集中しています。
オフィシャルではソールド・アウトになっているハード・デイズ・ナイト・ホテ
ルの手配もスカウスハウスなら可能です。おまかせください。
締め切りはもうすぐ。お申込みはお早めにどうぞ。
この夏、ぜひリヴァプールでお会いしましょう!!
 http://scousehouse.net/beatleweek/scousetour2016.html 

                         ― Kaz(07/07/2016)


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▼連載:「おぼえがき:ビートルズ来日50周年inリヴァプール」(1)
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「おぼえがき:ビートルズ来日50周年inリヴァプール」 / Kaz

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo643.html ≫

<6月30日(木)>

昨日は雨と晴れが交互にやってくるややこしい天気だったけれど、今日は朝から
晴れ。雲はときどき流れてくるけれど、雨はだいじょうぶそうだ。よかった。

午前10時15分にハード・デイズ・ナイト・ホテルのロビーに集合。
バンドThe One After 909のメンバーや同行者、スカウスハウスやキャヴァーン
のスタッフを含めて、総勢30名ほどの大所帯。一同マジカル・ミステリー・ツ
アーのバスに乗り込んでアルバート・ドックへ。

ビートルズ・ストーリーでは、博物館の担当スタッフやプレスが我々の到着を
待ってくれていた。ポーズやシチュエーションを変えて何百枚も写真を撮られて、
909はまるでちょっとしたスターのよう。一般客は立ち入りのできないキャ
ヴァーンのステージや、ジョン・レノンのホワイト・ルームで写真に収まる彼ら
の顔は、心なしかこわばっているように見えた。でも、シアワセそうである。

このビートルズ・ストーリーは、ビートルズのテーマパークみたいで何度来ても
楽しいところである。
博物館をひととおり観賞したあと(当然というか何というか、ゲストである我々
は全員フリー・エントリーである)、館内のファブ・フォー・カフェで休憩
(コーヒーや紅茶もサーヴィスである)。関係者が集合するのを待って、909はそ
こでアカペラで<This Boy>を披露した。美しいコーラスに誰もが感動の様子。こ
のグループのコーラスはほんとうにきれいなのだ。

続いて7歳のかわいい少年が(…ってうちのチビのことです、すみません)少林
寺拳法の「演武」を発表。日本人の精神の奥深さをリヴァプールの人々に印象付
けたのだった…というのはウソで、未熟ながらいっちょまえに形を披露するちっ
ちゃな拳士に、大きな微笑みと拍手が送られた。文化を伝えるには程遠いが、会
場を和ませることはできたかもしれない。

ビートルズ・ストーリーのグッズ・ショップでショッピングのあと、12時半すぎ
に我々909一行は再びマジカル・バスに乗り込んだ。リヴァプール・タウン・
ホールを表敬訪問するのだ。
リヴァプールの「迎賓館」である豪華なタウン・ホールでは、ロード・メイヤー
のロス・グラッデンさんと夫君のロイ・グラッデンさんが日本からのビートル
ズ・グループを迎えてくださった。なんと公式の歓迎行事である。ええんかいな。

さすが品があって美しいロスさんのスピーチのあとで少林寺拳法の演武、そして
909が必殺のアコースティック・セット<In My Life>を演奏した。にゃんと、曲
がはじまった途端、市長さんの目から涙が。あとでご自身で語ってくださったの
だが、このご夫婦の結婚式で歌われた歌なのだそう。うわあ。偶然ではあるが、
まさにこれしかないというナンバーだったわけだ。
ええと、自慢するわけではないけれど、僕のアドヴァイスでの選曲である。自慢
してるな。

909はビートルズが52年前に大群衆に手を振ったバルコニーに立ち、そう多くな
い通行人に向かって手を振った。もちろん市長さん夫婦も一緒である。ロスさん
とロイさんはちょっと前にエリザベス女王ともここに並んで一緒に手を振ったそ
うで、市の担当者はiPhoneで撮ったそのときの写真を見せてくれた。女王さま
の真横からのショットで、ピンクのスーツが鮮やかである。アルバート公はブ
ルーのスーツだったか。もちろん外は群衆である。あとでランチのときに、909
のビリーさんのスマートフォンにその写真が入っていて、びっくりした。ビリー
さんは「回してもらったの~」と無邪気に喜んでいたけど、ええんかいな、市の
担当者。

そのあとはタウン・ホールの公式ガイド、スティーヴさんによる館内ミニ・ツ
アー。なんとこのスティーヴさん、全盲なのだ。煌びやかなシャンデリアや立派
な肖像画が並ぶ壮麗なホールの案内人をブラインドの人が務めているのも驚き
だったのだが、その詳しさにも圧倒されてしまった…って、そうそう、我らが下
村えりさんが自主的に通訳を務めてくれたので、僕にもよく理解できたのだっ
た。えりさんありがとう。

タウン・ホールをあとにしたのは14時ちょっと前。さすがにお腹が空いた。み
んなでハード・デイズ・ナイト・ホテルに戻って、レストラン「ブレイクス」で
ランチ。ポップ・アートの巨匠にして「第2の故郷」と呼ぶほどのリヴァプール
好き、ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バ
ンド」のカヴァー・デザインを手がけたことでも知られるサー・ピーター・ブレ
イクにちなんで名づけられたこのレストランは、洗練されたモダン・ブリティッ
シュ料理で有名である。

ホテルのマネージャー、クリスティンさんのご厚意により、909のバンドメン
バーとスカウスハウスを含めた主催組は招待ランチで、そのほかのみなさんはワ
インやらビールやらのドリンクをフリーにしていただいた。ええんかいな(3回
目)。かなりの大人数なのでなんだか申し訳ないけれど、でもとてもとてもうれ
しいことだった。クリスティン、ありがとう。
もちろん料理はすばらしく美味しかった。すみずみまで堪能した。

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo643.html ≫


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▽スカウスハウス・ニュース
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毎年恒例、インターナショナル・ビートルウィーク鑑賞パッケージ「スカウスハ
ウス・ツアー2016」の参加者を募集中です。聖地リヴァプールで開催される世界
最大のビートルズ・フェスティヴァル。今年も盛りだくさんのイヴェントが企画
されています。毎年好評のオプショナル・ツアーももちろんやります。
この夏、ぜひリヴァプールでお会いしましょう!!
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ウェブサイトの「リヴァプール・ビートルズ・ツアー」ページをプチ・リニュー
アルしました。15年目となった「リヴァプール・ビートルズ・ツアー」、名所観
光とランチがプラスされたお得な「ビートルズツアー+ランチ&名所観光」、
「伝説のカスバクラブ・ツアー」、そして2つの「現地英語ツアー(Magical
Mystery Tour, Mendips & 20 Forthlin Road Tour)」の、それぞれに案内ページ
をつくりました。リヴァプール旅行の際にはぜひご利用ください。
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スカウスハウス通販に新コーナーができました。「リヴァプールみやげ2015」で
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今年リヴァプールで仕入れてきたグッズを集めています(一部例外あり)。
Beatleweek関連商品やSteven Gerrard関連本など、ちょっとレアでマニアック
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リヴァプールで仕入れたレコードたちです。オーダーをいただけるとうれしいで
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ンジしています。もちろん現地コーディネートつきです。
ウェブサイトの「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」ページをご
覧ください。
ビートルズ・バンドのみなさん、「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演奏
する」という夢をぜひかなえてください!
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リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン
ジしています。ロンドンには「ポールゆかりのレストランでランチ」という新企
画も登場。ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧くだ
さい。
 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html
 http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm


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NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト
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*** 今週のフォト・アルバム ******

「今週のフォト・アルバム」では、新連載「ビートルズ来日50周年inリヴァ
プール」の写真を紹介しています。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo643.html 


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