August 02 2016, No.646
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World  
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 ▽フロム・エディター
 ▼寄稿:「おともはアプリ! ~ドイチェバーン気ままにひとり旅~」(10)
 ▽スカウスハウス・ニュース
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▽フロム・エディター
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8月です!
リヴァプール夏の名物、というか世界のビートルズ・ファンにとって年に一度の
祭典、《インターナショナル・ビートルウィーク》まであと3週間。先週も書き
ましたが、まさに、いろんなことがバタバタと決まっている最中です。

その中で、ひとつ悲しいニュースがありました。
バンク・ホリデイの月曜日に登場する予定だった<Mathew Street Live!>ステー
ジが、取りやめになってしまったのです。
この日だけマシュー・ストリートに特設ステージをつくって、そこで1日じゅう
ストリート・ライヴをやろうという企画でした。
場所はキャヴァーン・クラブの向かい側。キャヴァーン・パブとエリックスのあ
いだのスペースになるはずでした。
やはりいろんな制約というか許可というか、クリアしきれない問題があったので
しょうね。主催者も泣く泣くあきらめざるを得なかったようです。ざんねん。

このステージには、日本代表バンドのギグが2本予定されていました。
ファブリックとザ・フクスケです。
特別なステージがなくなってしまったのはガッカリではあるのですが、その代わ
りに、彼らにはなんと、キャヴァーンのフロント・ステージでのギグが追加され
ました。
当然ながらキャヴァーンのフロントにもともと空きがあったわけではないので、
きっとどこかのバンドが割りを食ったんではないかと…ごめんね。
べつに僕が何か言ったわけではないのですが、ギグ担当者が気をつかって埋め合
わせをしてくれた…のかな。いつもありがとう! グッジョブ!!

実はこの「マシュー・ストリート・ライヴ!」の企画、去年からのものなのです。
去年はというと、フェスティヴァル直前までねばったけど実現は無理となって、
でも今さらキャンセルは混乱必至、にゃらばということでほとんど強引にご近所
さんの<Rubber Soul Beatles Bar>を会場にしちゃったのです。
このバーには大きなステージがあって、外からも観られるようになっています。
ビートルウィークとは関係なくいつもにぎやかにライヴが行われていて、前を通
るたびに、「うひょ~楽しそうだな~」な印象のライヴハウスです。

ここが急遽「マシュー・ストリート・ライヴ!」の会場となったわけですが、そ
れはバンク・ホリデイの当日になってもアナウンスされませんでした。関係者の
ほとんども、まったく知らないままだったのです。もちろん僕も。
出演予定のあったうちのバンド(ザ・クローバー)と僕は右往左往。当然クロー
バーを追いかけてきたファンのおじさんたちも右往左往。みんなで「いったいど
こに行けばええんじゃぁ~!」とマシュー・ストリートを走りまわることになっ
たのでした。

きっとぎりぎりの判断というか交渉というか無理強いというかねじ込みというか、
そういうものがキャヴァーンとラバー・ソウルのあいだで行われたんだろうなあ、
と去年は思ったものですが、今年はそうならなかったところをみると、お互いあ
んまりいい思い出になっていないのかもしれませんね。意外と仲が悪い…のかど
うかは知りませんよ、ぜんぜん。

僕自身にとっては、去年のラバー・ソウルでのギグはかなりいい思い出です。
ローカルのオーディエンスがほとんどで、カラーというか雰囲気がぜんぜん違っ
ていて面白かったです。
リヴァプールFCのシャツを着ていたんだけど、リヴァプールのファンからは
「メイト!」と呼ばれ、エヴァトンのファンからは強烈な「ブー」をもらったも
のです。もちろんやり返しましたけど。
そうだ、会場のひとたちには、テーブルに置いたビデオカメラのお守りも頼んだ
な、そういえば。みんなほんとうにフレンドリーなんです。終わったあとはちゃ
んとステージまで持って来てくれたし。ビデオカメラ。

というわけで、ラバー・ソウル・ビートルズ・バー、意外に愉しいところです。
みなさんも機会があったらぜひ入ってみてください。
ビートルウィークでもまた使ってくれたらいいのにナ。

                         ― Kaz(02/08/2016)


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▼寄稿:「おともはアプリ! ~ドイチェバーン気ままにひとり旅~」(10)
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「おともはアプリ! ~ドイチェバーン気ままにひとり旅~」 / Anne

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■第23話《チューリッヒ行きの鉄道で感動》■

4月1日。今日はデュッセルドルフから近い都市、ボンとケルンを訪ねる予定で
す。
「朝もちょっとのんびり出来るね!」
「のんびりし過ぎ~(>_<")」
ボンに到着は昼近くになってしまいました。
「朝早くから始動って苦手で(;^_^A」

デュッセルドルフのホームで列車を待っているといつもと違う車両が入って来ま
した!
「わあ(^_^ )( ^_^)! チューリッヒ行き!」
ドイチェバーンのチケットはドイツ国内だけでなく、周辺国の一部の路線まで使
用範囲が広いんです。
「余裕があったら鉄道で国境を越えたかったなあ!」
チューリッヒ行きが来ちゃったのでちょっと不安になって近くの女性に確認をし
ました。
乗りたい列車はDB Navigatorで調べてあるので、スマートフォンの画面を見せ
ます。
「DB Navigatorはドイツのサイトだからドイツ人にはすぐに伝わるんだよね!」
頷いてもらって、その女性の後を安心して乗車しました。

「今までで一番混んでいるかも(°◇、°)」
珍しく多くの方が座れない程の混み具合です。
「ボンは近いし、あまり奥に行かないようにしましょ!」
入り口付近は片側が対面の6人掛け!
「片側はベビーカーや車椅子を置くスペースなのね(゜-゜)」
ベビーカーと多くの荷物が置かれていました。

次の駅に到着すると駅員さんが車椅子の乗客を車内に案内してきました!
その時です!
「(/゜ο゜)/ オオォォ・・・」
乗客同士、荷物をどけて、車椅子の方と連れの方の荷物も棚にあげています。
連れのおばあちゃまには車椅子近くの席を譲ってさしあげたりもしています!
「もうみんな知り合いのように会話が始まっちゃった(⌒o⌒)」
車椅子に近い席だから、車椅子のおじいちゃんも一緒に楽しそうです。

私が乗車する時に一緒に乗車した女性は入り口の対面6名の席に座りました。
座ったら持参したお菓子を出して、周りの方にも差し出しているんです。
「えっ! 私にも(^0^)?」
その近くで立っていた私にも差し出してくれたのです。
「6名の席に座っている方々もまるでずっと知り合い同士みたいだわあ(´▽`)」

やがて車椅子の老夫婦が降りる時には、周りのみなさんが出口までお手伝いし
ます。
「降りる時には駅員さんは必要ないほど親切なのよね!」
その駅で入り口の6名のうち3名の親子も下車のようです。
先ほどの女性がすぐに私に「座って!」って感じで声をかけてくださいました。
ベビーカーのお母さんと子供たちが降りる支度をしています。
「周りの方が子供達に声をかけて、まるで知り合いのおばさんみたい(。^_^。)」
「お母さんが支度に集中出来るように協力してくれているのねー!」

そしていよいよボンに到着!
私も降りようと並んでいると、私の後ろの女性が私の前の男性に声を掛けている
んです。
振り返って見ると、女性は特大のスーツケースを3個も後ろに引いている!
前の男性に「降りる時に手伝って!」って頼んだように感じました。
知らない人に自分の荷物を自ら頼むのって日本だったら見かけない光景ですよね!
「日本なら『自分で持てない分まで持つな(~^~)』って心の中で言われそう(笑)」

私は気を利かせて、後ろの女性の後ろに移動しました。
車両の降り口、男性がごく普通に笑顔でスーツケースを降ろしています。
終わると女性が笑顔で声を掛けて分かれて行きました。
「混雑した車内でウルウルしてきちゃった(;。;)」
「どうしてみんなこんなに余裕があって優しいんだろう・・・」
「ベビーカーや車椅子にも進んで手を差し伸べる人たち(^。^)」
「まるで友人のように話しかけてくれる人たち!」
「手助けはお互い様ってこういう事なんですね( ^‐^)」

ドイツの鉄道は駅ごとにほんのちょっとずつ遅れることが多いんです。
それは乗客同士のこんなコミュニケーションがあることも原因な気がします。
みなさん、遅れることにとても寛容で、乗降に時間が掛かることを誰も嫌な顔を
しません。
「なんて優しい人たちなんだろう(゚´Д`゚)」
「私は言葉が出来なくて会話が出来ないことがとても残念!」
ドイツが大好きになりました((((*゜▽゜*))))


■第24話《ベートーヴェンの故郷「ボン」》■

ボンに到着して地図をたよりにミュンスター・プラッツと言う広場の方に向かい
ます。
ボン観光はなんといってもベートーヴェン!
「みなさんもボンと言ったらベートーヴェンですよね( ^^)〆」
あまり有名な感じはしないのですが、『ベートーヴェン・ハウス』を訪れる人は
季節を問わず絶えないそうです。

目指す広場にはベートーヴェンの立派な銅像が見えて来ました。
「ボンの写真ってこの銅像の写真が多いよねー!」
「建立160年の銅像なんだあ・・・」
ちなみに銅像の後ろの黄色い可愛い建物は郵便局だそうですよ!

「ちょっと天気が悪いなあ('' )( '')」
実はこの頃のドイツの天候はドイツ人も説明出来ない位、天気が変化するんだそ
うです。
「それなら仕方無いよね!」
「傘を使わないだけ良いかも(^。^;)」

ミュンスター・プラッツ(Muensterplatz)には聖マルティン・ミュンスター教
会があります。
「ここも写真に納まらないわあ!」
900年の歴史を誇る教会はローマ式墓地の敷地に建てられたそうです。
「カシウスとフロレンティウスの墓の上に建てられた教会(';')?」
中に入ると、ちょうど真ん中辺りに地下へと下りていく階段があって、地下聖堂
があるそうです!
「この教会は地下が大切なんですね(゜o゜)」
殉教者の墓への通路となっていて、年に一度開くのだそうです。
その殉教者とはカシウスとフロレンティウスらしいです。
建築物は11~13世紀にかけてで、ロマネスク様式とゴシック様式が混ざり合っ
たものらしいです。

ベートーヴェン・ハウスに向かう途中、マルクト広場があります。
広場は野菜や果物、花のマーケットが開かれているようです。
その奥の方に白くて可愛い建物が見えます!
「白くて綺麗な建物だわあ( ^.^)/ 」
1738年にバロック様式で建てられた市庁舎なんだそうです!
「多くの国賓、来賓者が歩いた屋外階段はあまりにも有名なんだって!」
この広場の周りはマーケットで賑やかなだけでなく、カフェはレストランも多い
のだそうです。
「オープンカフェも多くて絵になる感じだわあ(*^。^*) 」

マルクト広場を先に進むとやっとベートーヴェン・ハウスがあります!
「ピンクの壁の建物だからすぐに分かりますよ(^.^)b」
ショップの方から中に入ってカメラや上着をコインロッカーに預けます。
「コインは後で戻って来るのね!」
「撮影禁止なんだあ(^◇^;)」

貴重品だけ持ってショップ奥のチケット売り場でチケットを購入。
スタートはショップから外に出てルートに従って次のルームに向かいます!
このハウスはベートーヴェンが1770年に生まれてから、オーストリア・ウィー
ンに引っ越すまでの22年間を過ごしたんだそうです。
「ベートーヴェンが使った楽器、直筆の楽譜などが展示されていますよ(^。^)v」
「ベートーヴェンが愛用したピアノがあるんだって(゜゜)」
ベートーヴェンが愛用した補聴器も展示されています!

ベートーヴェンが晩年に愛用したグランドピアノの展示もありました!
「すでに難聴に苦しんでいたベートーヴェン!」
そのためこのピアノは少しでも大きな音を出すために鍵盤ごとに4本の糸が使わ
れているそうです(通常は3本)!
それでも鍵盤を横から見てみると、鍵盤が大きくへこんでいるのです。
「自分で演奏する音色を聴くために、鍵盤を強くたたきつけて弾いていたのか
も(-。-)」
きっとベートーヴェンファンじゃなくても、音楽ファンじゃなくても、この博物
館は楽しめると思います!

(つづく)

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