August 08 2017, No.673
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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 ▽フロム・エディター
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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NLW No.673です。
3週間ぶりの発行ですね、お元気ですか?
7月の終わりの「KEIBOKUツアー」+「Graceリヴァプール公演」は、例によっ
てチョンボやハプニングはあったものの、いろんなラッキーにも助けられて、す
べてが丸くおさまり、めでたくハッピーエンドとなりました。いや、超ハッピー
エンド、かな。お世話係として同行した僕自身にとっても、毎日が楽しくて仕方
がない1週間でした。

KEIBOKUというのは、東京・板橋にある書道教室です。
その作品展を、リヴァプールのパブ兼ライヴハウス<The Jacaranda>で開催しま
した。なんと「書」を展示したのは、50数年前にビートルズ(の前身)が演奏
し、ジョン・レノンやスチュアート・サトクリフが壁画をペイントしたベースメ
ント・ルームです。
この企画にいちばんノリ気だったのは、ジャカランダ(通称ジャック)のマネー
ジャー、ジョーです。

「ん? ショドウを知ってるかって? オレが? あったりまえじゃねえか、オ
レは日本のアニメや映画やマンガの大ファンなんだぜ」

と僕を一喝、「ぜひウチでやってくれ!」とふたつ返事で快諾してくれたのでし
た。
その言葉どおり、自分で宣伝ポスターはつくるわ、作品展示のために壁にくぎを
打ったり粘着テープを貼ったりワイヤーをくくりつけたりしてもまったく意に
介さず、それどころかジョー自身が率先してその作業を進めてくれたのでした。
ビールもたくさんごちそうさま。

作品展そのものは、ギャラリーがわんさか押し寄せてぎゅうぎゅうの大盛況……
というわけには行かなかったけれど、告知を見て興味を持って足を運んでくれた
人はもちろん、たまたまジャックに呑みに来ていた人もたくさん地下に下りて来
てくれました。
ビールを片手に書道作品に見入ったり、体験ワークショップで「人生初めての書」
にチャレンジしたり、みんなとてもうれしそうでした。体験のあとは「本番」も
用意してあります。白地のうちわに筆を入れて、作品を仕上げてもらったのです。
これが予想以上に盛り上がりました。みんなおそろしく真剣で、うまく書けると
ガッツポーズ&ハイタッチです。

その姿を見て気がつきました。
「字を書く」って、楽しいことなんですよね。僕もみんなに書け書けと言われて
仕方なく書いてみたのですが、意外にうまく書けちゃって(自分で言うな)、み
んなに褒められました。でもけいぼくのけいこ先生によると、「書は人を表す」
のだそうで、とするとオレってこんなにふにゃふにゃなのか、とか思ったり……。
まあとにかく、何かを表現するのってほんとうに楽しいですよね。

書道展では、北海道のシンガー・ソングライター、グレースにも2ステージを演
奏してもらいました。
キャヴァーンではビートルズ・ナンバーだけですが、ここジャックではそういう
シバリはありません。好きな曲、演りたい曲をやっていいよ、と任せてたらなん
と、グレースは百恵ちゃん、ジュリー、そして尾崎キヨヒコを披露してくれたの
でした。いやほんと、グレースなりきるなりきる。圧巻のパフォーマンスで、昭
和世代の日本人にはもちろん、平成の人たちや日本の歌謡曲をまったく知るはず
もないスカウサーたちにも大ウケでした。グレースおそるべし。完璧なエンター
テイメントでした。

グレースのライヴは、キャヴァーンのフロント・ステージで3回、ライヴ・ラウ
ンジで1回、ジャックの2階で1回、地下で2回(書道展)の計7本。初日・木
曜日夜10時のキャヴァーン・フロントでは最初から最後までみんなで大合唱。
まるでパーティーでした。最終日の最終公演・土曜日夜のキャヴァーン・ライ
ヴ・ラウンジでは超満員のオーディエンスを見事に取り仕切って、大団円を演出
してみせてくれました。すっかりスターの貫録です。大きくなったね。

ええとそれから・・・
そうそう、KEIBOKUツアーにはビートルズ・ファンのチームも参加していて、彼
ら・彼女らにとっては書道展も大事だけど、芸術総合大学LIPAの卒業式に毎年
出席するポール・マッカートニーに会えるかどうかも重要かつ切実なテーマでし
た。
卒業式がいつ・どこで行われるのか、ポールが会場入りするのは何時くらいかな
ど、できる限りのインフォメーションを提供して幸運を祈っていたのですが、
にゃんとにゃんと、そのうちの何人かはポールさんからサインをもらうことがで
きちゃったのです。日本からわざわざ会いに来たファンを見捨てないポールもエ
ライですが、朝早くからえんえん並んで待っていたファンもエライ。がんばった
甲斐がありました。

これは書道展にも言えることですが、熱意とか気持ちとか想いって、伝わるもの
なんですね。
すべての努力が報われるとは限らないわけだけど、人が何と言おうと、あきらめ
ないで情熱を持ち続けることって大事なんだなーと、教えてもらった気がします。
いやほんと、僕もめちゃうれしかったです。サインをもらえなかった人も、翌日
の新聞にポールと一緒に写っている写真が掲載されたりしたんですよ。もうこれ、
一生の記念ですよね。

・・・まだまだ書きたいことはたくさんありますが、このへんで。
KEIBOKUのみなさん、ほんっとにありがとうございました。Graceもありがとう。
また来年もやりましょう!

書道・硬筆教室KEIBOKU: http://r.goope.jp/keiboku 

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「今週のフォト・アルバム」では、KEIBOKUツアーの際にリヴァプールとウィン
ダミアで撮ってきた写真を紹介します。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo673.html 

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あと2週間ほどで、インターナショナル・ビートルウィークです。
出場バンドのギグ・スケジュールも確定し、ビザや宿泊所の段取りなどを整えつ
つ、参加者向けのオプションなど、スカウスハウス・ツアーの準備もがぜん忙し
くなっております。
なかなか手が回らなくてウェブサイトは何も更新できておりませんが、日本代表
4バンドは、ぜんぶあわせて36回、ステージに立ちます。
どのバンドにもいいギグが用意されていて、今からとっても楽しみです。
せっかくなので、ここで発表を。ちょっと長いですけど。

International Beatleweek 2017 ― Japanese Band Gigs

<<Daily Schedule>>

<Thursday 24th August>
GIG 01 15:00 Pretty Green (Acoustic Stage) / The Belittles
GIG 02 17:00 The Cavern Club Front Stage / THE QuarryBEAT
GIG 03 17:30 Cavern Live Lounge / The Belittles

--- Casbah Coffee Club Tour 19:00-21:00 ---
Small gigs by The Belittles and THE QuarryBEAT

GIG 04 01:00 The Cavern Pub / THE QuarryBEAT


<Friday 25th August>
GIG 01 13:00 The Cavern Club Front Stage / The Belittles
GIG 02 14:00 The Cavern Pub / The Reunions
GIG 03 19:30 Cavern Live Lounge / THE QuarryBEAT
GIG 04 21:00 The Cavern Club Front Stage / The Reunions
GIG 05 23:00 The Crosby Suite / The Belittles
GIG 06 23:30 Cromptons Bar / The Clover


<Saturday 26th August>
GIG 01 12:00 The Cavern Club Front Stage / The Reunions
GIG 02 14:00 The Cavern Pub / The Belittles

--- The Jacaranda 16:00-19:00 ---------------
GIG 03 16:00 The Clover (30 mins)
GIG 04 16:45 THE QuarryBEAT (30 mins)
GIG 05 17:30 The Reunions (30 mins)
GIG 06 18:15 The Belittles (30 mins)
--- -----------------------------------------------

GIG 07 20:00 The Cavern Club Front Stage / The Clover
GIG 08 22:00 The Cavern Club Front Stage / THE QuarryBEAT


<Sunday 27th August>
GIG 01 13:00 Cromptons Bar / The Belittles
GIG 02 14:00 Cromptons Bar / The Reunions
GIG 03 16:00 The Cavern Pub / The Clover
GIG 04 17:30 Cavern Live Lounge / The Belittles
GIG 05 19:00 Wave Bar (Adelphi, Formerly Fridays) / The Clover
GIG 06 20:00 Cromptons Bar / THE QuarryBEAT
GIG 07 20:00 The Cavern Pub / The Belittles
GIG 08 20:00 The Cavern Club Front Stage / The Reunions
GIG 09 00:30 Cavern Live Lounge / THE QuarryBEAT
GIG 10 01:15 The Crosby Suite / The Clover


<Monday 28th August>
GIG 01 12:00 The Cavern Club Front Stage / THE QuarryBEAT
GIG 02 14:00 The Cavern Club Front Stage / The Belittles
GIG 03 15:30 Cavern Live Lounge / The Reunions
GIG 04 18:00 The Cavern Pub / The Reunions
GIG 05 18:30 Cavern Live Lounge / The Clover
GIG 06 22:00 The Cavern Pub / THE QuarryBEAT


<Tuesday 30th August>
GIG 01 20:00 The Cavern Club Front Stage / The Clover
GIG 02 22:00 The Cavern Pub / The Clover

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ビートルウィークのため、次号・NLW No.674は、9月5日の発行・配信とさせて
いただきます。

僕が神戸でやっている「The Beatlesと英国リヴァプールを愉しむ講座」は、9
月はちょっと変則的で、6日・7日・20日に行います。
場所は神戸・元町チャイナタウンにある「よみうり神戸文化センター」、午後7
時から90分間です。
受講生は随時募集中。ご興味のあるかたはぜひ!

 https://www.oybc.co.jp/event_kobe/detail_11519 

                         ― Kaz(08/08/2017)


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▼スカウスハウス・ニュース
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*** ビートルズ&リヴァプール講座 ******

神戸元町・南京町の「よみうり文化センター」で、スカウスハウス代表・山本和
雄が講師を務める『THE BEATLESと英国リヴァプールを愉しむ』講座が開講中で
す。
毎月第1・第3水曜日の午後7時からの90分。本やインターネットでは知るこ
とのできないディープな内容ばかりですが、なぜかマニアにも初心者にも好評な
んですよね(自分で言うな)。蔵出し映像や貴重レコード音源も楽しめるのもお
トクです(プレイヤーとアンプ、新調しました)。講座のあとには二次会あり。

入会は随時受付中ですので、ご興味のあるかたはぜひお気軽にご参加ください。
お近くのかたも、お近くでないかたも、ぜひ!
 http://www.oybc.co.jp/event_kobe/detail_11519 

よみうり神戸文化センター作成のリーフレット画像はこちらから。
 http://scousehouse.net/ycc/2016autumn.html 


*** 大好評! 現地ビートルズ・ツアー ******

スカウス・ハウスでは、ビートルズ・ファンの「聖地巡礼」の旅をサポートして
います。リヴァプールでは、16年目となった「リヴァプール・ビートルズ・ツ
アー」、名所観光とランチがプラスされたお得な「ビートルズツアー+ランチ&
名所観光」、「伝説のカスバクラブ・ツアー」をご用意。「現地英語ツアー
(Magical Mystery Tour, Mendips & 20 Forthlin Road Tour)」の代行予約も承
ります。
ロンドンのビートルズ名所を訪ねる「ロンドン・ビートルズ・ツアー」も大好評。
イギリス旅行の際にはぜひご利用ください。
 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html
 http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm 


*** スカウスハウス通販 ******

ビートルズをはじめとする「英国盤レコード」の通販です。
リヴァプールで仕入れたレコードばかり。レア盤けっこうあります。
オーダーをいただけるとうれしいです!
 http://scousehouse.net/shop/records2016.html 


***  PLAY AT THE CAVERN! ******

スカウス・ハウスでは、リヴァプールのキャヴァーン・クラブでのライヴをアレ
ンジしています。もちろん現地コーディネートつきです。
ウェブサイトの「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」ページをご
覧ください。
ビートルズ・バンドのみなさん、「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演奏
する」という夢をぜひかなえてください!
 http://scousehouse.net/beatles/playatthecavern.html


*** ビートルズ・ガイドツアー ******

リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン
ジしています。ロンドンには「ポールゆかりのレストランでランチ」という新企
画も登場。ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧くだ
さい。
 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html
 http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm


*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▽今週のフォト
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*** 今週のフォト・アルバム ******

「今週のフォト・アルバム」では、先日のKEIBOKUツアーの際にリヴァプールと
ウィンダミアで撮ってきた写真を紹介します。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo673.html 


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       *** 隔週火曜日発行 ***


□■ 第673号 ■□

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