November 28 2017, No.680
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2016」(11)
 ▽「ビリ講」アーカイブ
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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NLW No.680です。
僕が書いている連載「おぼえがき:ビートルウィーク2016」(2017じゃなくて
2016ね)。今回やっとのことで日曜日のコンヴェンション・デイが終わり、残す
は月曜日と火曜日のみとなりました。も、もう少しでコンプリートです。がんば
れば年内に書ききってしまえるかも…と思ってちょっとカレンダーを見てみると、
次の発行は12月12日で、その次は26日です。う~ん、26日はボクシング・デ
イだからなあ、お休みにしてしまうかも(日本では関係ないない)。お休みしな
かったとしても、あの濃い~い2日分の出来事を2回分の原稿に収めるのはかな
りたいへん。というか、ほとんど無理。なので、この連載は年をまたいで続くこ
とになりそうです。もうしばらくおつきあいください。
これが終わったら次は「おぼえがき」2017年編が待っているわけですが…いつ
まで続くんだろ??

さて、来年・2018年のビートルウィークの詳細が、もうすぐ発表になります。
主催側のスケジュールでは、今週の金曜日(3日後だ)、12月1日に公式リリー
スの予定です。
自慢するわけじゃないけれど(してるか)、僕のところには先週だったかな、す
でに資料が届いています。ざっと目を通してみたところ、去年までとほとんどそ
ん色のない規模で開催されるようで、ほっとしました。
「来年からなくなる」とアナウンスされていたフィルハーモニック・ホールでの
コンサートもしっかりプログラムに入っています。しかも2本も。招待ゲストの
ラインナップにはうれしいことに愛しのレイラ、パティ・ボイドさまの名前があ
ります。3年連続ですね。もうすっかりビートルウィークのレギュラーだ!

いちばんの目玉となるイヴェントについてはまだ公表しちゃまずいのですが…ロ
カ…ロカル……やっぱりやめておきますね。よくぞ企画してくれましたと拍手し
たいようなイヴェントです。55年前にタイムスリップしたような特別な体験に
なるんじゃないかな。

それからそうそう、2018年ということで、ホワイト・アルバムの50周年を記念
したイヴェントもあります。なんだか40周年をやったのはつい数年前のような
気がするんだけど…ほんと年月の経つのは早いですね。再来年くらいに60周年
がやって来そうな気さえします。それはうそ。

ええと、というわけで、世界最大のビートルズ祭り・インターナショナル・ビー
トルウィークは来年も元気に開催されます。期間は2018年8月22日(水)から
28日(火)の1週間。スカウスハウスではもちろん観賞パッケージ「スカウス
ハウス・ツアー」を企画します。詳細は年明けに発表の予定。たくさんのビート
ルズ・ファンに楽しんでいただけるようがんばります。
あ、ビートルズ・バンドのエントリーももちろんやりますよ。日本代表バンドは
いちおう決定しているのですが、エントリー枠を増やす可能性もあります。ので、
ここで第3次募集のお知らせを。

● ● ●

<Beatleweek 2018出場バンド:第3次募集のお知らせ>
第3次募集です!
スカウス・ハウスでは、2018年のインターナショナル・ビートルウィークに、
日本代表として出場するビートルズ・トリビュート・バンドを募集します。
出場を希望されるバンドは、info@scousehouse.net までご連絡ください。メー
ル件名は「BW18バンドエントリー」とし、本文には、バンド名と簡単なプロ
フィール、代表者のお名前・住所・電話番号・PCメールアドレスをご記入くださ
い。
お問い合わせをいただいてから2日以内に、Eメールで募集要項を添付送信いた
します(募集要項の内容をご検討のうえ、あらためてお申込みください)。
※募集締め切りは12月17日(日)です。

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<UK盤レコード:ブリティッシュ・ロック!>
「スカウスハウス通販・英国盤レコード」に、「ブリティッシュ・ロック」コー
ナーを新設します。
ザ・フー、レッド・ゼッペリン、ザ・キンクス、そしてザ・ローリング・ストー
ンズのデビュー・アルバムがそろって登場の予定。ぜんぶオリジナル盤です!
ただ今準備中ですが、おそらく明後日の木曜日にはオープンできると思います。
オーダーをいただけるとうれしいです!
 http://scousehouse.net/shop/records2017.html 

● ● ●

<CLチケットあります>
スカウス・ハウスでは、12月6日にアンフィールド・スタジアムで行われるチャ
ンピオンズリーグ・マッチチケットを確保しています。グループリーグ突破は確
実ですが、この最終節を勝利で飾って1位で通過するレッズを見届けてください!
ご希望の方は、info@scousehouse.net まで、メールでお早めにお問い合わせく
ださい。メールのタイトルは「CLチケット問い合わせ」とし、本文でお名前と
メールアドレスをお書きください。折り返しお返事いたします。

・UEFAチャンピオンズリーグ<LFC vs Spartak Moscow>
  日時:12月6日19:45PM
  場所:アンフィールド・スタジアム
  座席:ダルグリッシュ・スタンドKLブロック3列(ピッチに近い席です)
  枚数:1枚のみ

                         ― Kaz(28/11/2017)


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▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2016」(11)
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「おぼえがき:ビートルウィーク2016」 / Kaz

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo680.html ≫

<8月28日(日)>

コンヴェンション会場を出て、さおりちゃんとタクシーに乗る。ピア・ヘッドの
レストラン「マトウ」へ。
明日のフェアウェル・パーティーの予約だ。前日なのでちょっと心配だったけど、
スムーズに予約できた。パーティールームのようなスペースに30人分のテーブ
ル。希望通りマージーリヴァー・ヴューである。イエイ!

それからキャヴァーンにダッシュ。4時半を少し回ってしまった。フクスケが5
時からフロントステージなのだ。
金曜日のフロントではキーボードの音が出なくなるというトラブルに見舞われた
フクスケだったが、今回はみごとにリヴェンジを果たす。オーディエンスもほぼ
満員状態。みんなノリノリである。イエイ!

続いて6時半から、ライヴ・ラウンジでリヴァプール・ガイズ。
「レイン」でスタートして「グラス・オニオン~ホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・
イット・イン・ザ・ロード」になだれ込むマニアックなオープニング。そのあと
もリヴァプール・ガイズならではのハイセンスな選曲&ハイレヴェルなパフォー
マンスで構成された、おそろしくクォリティの高いステージだった。客席はぎゅ
うぎゅうのフルハウス。誰も途中で帰らない。そりゃそうだよね。
MCのトニーとアンコールの段取りを打ち合わせてあったのだが、いざというと
きにトニーがいない。しかたがないので僕がステージに出て臨時MC。
どぅゆぅうぉんもぉ? おーけー! 
しかしここで失態。バンド名を間違って「リヴァプール・ボーイズ」と言ってし
まってトミー・カクさんにその場で訂正されるという失態。はずかし~。

● ● ●

8時。次のギグまでは1時間とちょっとある。このスキに晩ごはんを食ることに
した。さて何を食べようか…と、ひとりでノース・ジョン・ストリートを歩いて
いたら、前からこちらに向かって歩いてきた女性が僕の姿を見るなりびっくりし
て叫んだ。
「オーマイゴッド! なんてすてきなヒトなの!」
20代後半くらいかなあ、服装はファッショナブルで、とっても美人さんである。
こっちも立ち止まって、「え? おれ?」と胸を指さす。英国美人は息をのんだ
まま固まっている。僕も固まる。な、なんだなんだ、ドラマチックな恋の始ま
り……かも!? うわ、どうしよう…ええとええと…。
まさにそのときである。右45度の角度から、「やまもとさーん!」と声がかかっ
た。声の主はその女性ではもちろんなくて、ぜんぜん関係ない日本人のおじさん
がそこにいた。

「あ、え~と…」
「Bです」
「あ、Bさん」
今年(2016年)6月に大阪でトークライヴをやったときにお客さんとして来てく
れた人だった。なんでまたここに??
「ビートルズクラブのツアーで来てるんですよ」
「ああそうでしたか、それはそれは。今からどちらへ?」
「晩ごはんを食べて、これからホテルへ」
「ああ、そうでしたか。僕はこれから晩ごはんです」
「そうですか、ではまた」
と言ってBさんは向うに行ってしまった……なんなんだよいったい。当然ながら
運命の恋の相手はもういない。ああ……しょんぼり。

● ● ●

9時半、キャヴァーン・パブ。
10時からリヴァプール・ガイズのギグ。直前はスウェーデンの超人気バンド、
ロックス・オフだ。ローリング・ストーンズのコピーバンドで、もちろん僕の大
のお気に入りである。
パブは身動きできないくらいのすし詰め状態で、最高潮に盛り上がっていて、も
う収拾がつかない状態。トニー・ジョンソン、あおりすぎ! アンコールをやっ
てもおさまらず、再アンコール。それでもおさまらず、再々アンコールまで行っ
てしまった。とうぜん時間オーバー。おいお~いっ! PAエンジニアが僕にす
まなそうに謝る。
「ごめんな。これで終わりにするから」
「おっけ、たのむよ。まあこれじゃどうしようもないよな」
結局、20分近く長いステージになった。リヴァプール・ガイズのギグは大急ぎ
でセットして、10時15分にスタート。
「おい、11時までやるぞ」とPAに宣言して、そのとおりきっちり45分間やらせ
てもらった。もちろんこちらも大盛り上がりである。ロックスオフなんかに負け
てられるかってんだ(トニー、ごめん)。

● ● ●

午前0時。アデルフィ・ホテルに戻って来た。
コンヴェンション・デイ恒例の「アデルフィ・オールナイター」である。地下に
ある大きめのファンクション・ルーム3部屋をめいっぱい使って、朝までライヴ・
パーティーが続く。日本のバンドは出ないので僕はまあ無理に来なくてもいいん
だけど、フィンランドの友人、ユーハと約束していたのだ。お互い疲れているの
でビールを1杯ずつ…いや、2杯ずつだったかな。そういえば書き忘れていたが、
昨日の夜11時のクロンプトンズ・バー、リヴァプール・ガイズのギグにもユー
ハは来てくれて、頼みもしないのに、というか、きっぱり断っているのに、無
理やりウォトカを僕に呑ませたのだった。ダブルショットで、もちろんストレー
ト。キツすぎるっちゅうねん!

ケンジントン・スイートのビート・プルーデンス(チリのバンドで、ウィングス
のコピーを演っていた)、フォーンビー・スイートのティーラウェイズ(アメリ
カの超有名バンド。60's~70'sのロック)を数曲ずつ観て、ホテルに帰る。
ビートルウィークのファンたちはあいかわらずみんな元気で、がんがん盛り上
がっているけれど、とても最後までは付き合えない。
部屋に戻ったのは午前2時。今日も長い一日だった…。

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo680.html ≫


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▽「ビリ講」アーカイブ
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『THE BEATLESと英国リヴァプールを愉しむ』講座・アーカイブ ------------

【第28回(2017.11.15)】
テーマ:「1997年のポール・マッカートニー」第2回
 ポールのファンクラブ会報「Clun Sandwich」の特集号を参考資料に、アルバ
 ム『フレイミング・パイ』を全曲リスニング。20年前のレコードをまるで新譜
 を聴くように新鮮な気持ちで味わうという試み。このアルバムは僕にとっては
 特別な作品なのだけど、受講生のみなさんにはあまりなじみがなかったようで、
 最初から終わりまでじっくりと観賞してもらいました。まるでポールが目の前
 で我々のために歌って演奏してくれているような、そんな気分にひたることが
 できたのもよかったかな。
レコード試聴:『FLAMING PIE』Paul McCartney
2次会:土佐清水ワールド 幡多バル 三宮元町店

<次回予告>
第29回講座(12月6日)では、「1997年のポール・マッカートニー」の第3回
を。そうです、まだ続きます。次は『モントセラット島救済コンサート』DVD観
賞とポール2作めのクラシック・アルバム『スタンディング・ストーン』を紹介
の予定。モントセラットのコンサートとスタンディング・ストーンのワールド・
プレミアは、僕はロンドンで観ています。そのときのプログラムやチケットなん
かも披露しようかなと思案中(さらなるスペシャル・アイテムも持って行く…か
も)。それから、12月6日ということで、命日の近いジョージ&ジョンを偲ぶ時
間も設けたいと考えています。時間足りるかな。

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神戸元町・南京町の「よみうり文化センター」で、スカウスハウス代表・山本和
雄が講師を務める『THE BEATLESと英国リヴァプールを愉しむ』講座が開講中で
す。
毎月第1・第3水曜日の午後7時からの90分。本やインターネットでは知るこ
とのできないディープな内容ばかりですが、なぜかマニアにも初心者にも好評な
んですよね(自分で言うな)。蔵出し映像や貴重レコード音源も楽しめるのもお
トクです(プレイヤーとアンプ、新調しました)。講座のあとには二次会あり。

入会は随時受付中ですので、ご興味のあるかたはぜひお気軽にご参加ください。
お近くのかたも、お近くでないかたも、ぜひ!
 http://www.oybc.co.jp/event_kobe/detail_11519 

よみうり神戸文化センター作成のリーフレット画像はこちらから。
 http://scousehouse.net/ycc/2016autumn.html 


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▼スカウスハウス・ニュース
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*** 大好評! 現地ビートルズ・ツアー ******

スカウス・ハウスでは、ビートルズ・ファンの「聖地巡礼」の旅をサポートして
います。リヴァプールでは、17年目となった「リヴァプール・ビートルズ・ツ
アー」、名所観光とランチがプラスされたお得な「ビートルズツアー+ランチ&
名所観光」、「伝説のカスバクラブ・ツアー」をご用意。「現地英語ツアー
(Magical Mystery Tour, Mendips & 20 Forthlin Road Tour)」の代行予約も承
ります。
ロンドンのビートルズ名所を訪ねる「ロンドン・ビートルズ・ツアー」も大好評。
イギリス旅行の際にはぜひご利用ください。
 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html
 http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm 


***  PLAY AT THE CAVERN! ******

スカウス・ハウスでは、リヴァプールのキャヴァーン・クラブでのライヴをアレ
ンジしています。もちろん現地コーディネートつきです。
ウェブサイトの「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」ページをご
覧ください。
ビートルズ・バンドのみなさん、「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演奏
する」という夢をぜひかなえてください!
 http://scousehouse.net/beatles/playatthecavern.html


*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▽今週のフォト
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*** 今週のフォト・アルバム ******

「今週のフォト・アルバム」では、連載「おぼえがき:ビートルウィーク2016」
の写真を紹介しています。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo680.html 


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       *** 隔週火曜日発行 ***


□■ 第680号 ■□

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