September 18 2018, No.699
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼寄稿:「SHODOでリヴァプール」(16)
 ▽「ビリ講」アーカイブ
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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矢沢永吉さんのライヴに行ってきました。
「ロックの年=69歳」を迎えるタイミングでのコンサート・ツアー「Stay Rock」。
関西では大阪ドームでの開催でした。
エーちゃんのスタジアム・ライヴは、個人的には2010年の東京ドーム以来(9
年前!?)です。座席はスタンドで、いつも慣れている大阪城ホールとは距離感
がさすがに違います。最初席についたとき、「こりゃあ遠いなあ」と思いました。
しかししかし、始まってしまえばその遠さはまったく気にならなかったんですよ
ね。ていうか、すごく近かったような感じ。それは巨大なスクリーンのおかげだ
けではありません。

いつものことだけど、エーちゃんのヴォイスはとんでもない迫力。ぶっといけれ
どもスコーンと抜けてしかもシャープで、ドームの天井を鋭角に切り裂いてしま
うんではないかと怖くなるほど。そしてあの、にんげんの声とは思えないような
艶っぽさ。やっぱりいつものように聴き惚れてしまいました。

とにかく、スタジアムとは思えないほど音響が良かったです。ステージのエー
ちゃんのパワーもドームの隅々までビリビリ伝わったはずで、3万何千人だかの
ファンもエーちゃんに負けずにエキサイト。演出のアトラクションも満載で、
あっという間の、でも濃密でシアワセな2時間でした。ホールだろうがドームだ
ろうが、エーちゃんにかかればおんなじです。1万人だろうが3万人だろうが
まったく関係なし。いつものように「ロックな魂」を惜しげもなく撒き散らして、
颯爽とステージを去って行きました。おなじみのセリフ「帰りにうまいビール飲
んで帰ってね~」。カッコいいったらないです。もちろん飲んで帰りましたよ、
うまいビール(プレミアムモルツだ!)。

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平賀敬子さんの連載「SHODOでリヴァプール」が、最終回となりました。
全16回。今年1月のスタートからほぼ8ヶ月の長期連載でした。
最終回の原稿は、つい先日に書いてもらったものです。つまり、第2回の書道展
ツアーが終わって帰国後に、第1回ツアーの体験記のしめくくりを書くことに
なっちゃったわけですね。
当然ながら、エピローグにはけいこ先生の現在の思いが綴られていて、第2回が
終わってもまだまだ旅は継続中、というか、夢や希望や可能性がますますふくら
んで、リヴァプールがすっかり生活の一部になっている感じ…いいですねえ。仲
間、同志が増えたようで、僕はとてもうれしいです。

けいこ先生、楽しい楽しい連載をありがとうございました。これからもヨロシク!

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「今週のフォト・アルバム」では、今夏撮影したリヴァプールのウォーターフロ
ントの写真を紹介します。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo699.html

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お知らせをみっつ。

<スカウスハウス通販:UK盤レコード>
ただいま更新作業中です。
おそらく25日までには完成すると思います。
レコード・コレクターのみなさん、もう少しお待ちくださいね。
予告URLです。
 http://scousehouse.net/shop/records2018.html 

<Beatleweek 2018:出場バンド募集します!>
すでにいくつも問い合わせをいただいておりますが、こちらももう少しお待ちください。鋭意準備中です。レコード通販と同じく、25日までには…。
スタートになり次第、ウェブサイトやFacebookで案内します。

<スカウスハウス・Facebookページ>
Beatleweek 2018の写真を随時アップしています。ぜひご覧ください。
「いいね!」もヨロシク!
 http://www.facebook.com/scousehouse.net

                         ― Kaz(18/09/2017)


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▼寄稿:「SHODOでリヴァプール」(16)
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「SHODOでリヴァプール」 / 平賀敬子

<< episode 42: airport caos >>

7月30日。
湖水地方を旅して、リヴァプールでの街歩きを楽しみ、そして初めての書道作品
展をジャカランダ・クラブで開催して私たちのツアーが終わりました。
悲しいかな‥日本への帰国日となりました。

余裕を持ってホテルから専用車でマンチェスター空港に向かったはずなのに、到
着してみるとなんだか凄い混雑で、チェックインにも随分時間を取られてしまい
ました。
「もう買い物とかする余裕はないかもね‥」と言いながら次はセキュリティ
チェックの順番に並んだのですが‥
そこからが最後のドタバタ‥

日曜日だからなのか搭乗者に対して明らかにあまりに少ない空港職員がゆっくり、
のんび~りと一人一人をチェック中。
それはこちらの搭乗時間は全く考慮されてなくて、前に並んでいた私たちより早
い便に乗ろうとしている人たちはとうとう空港職員に詰め寄り、自分たちを早く
通すように大声でまくし立てている‥

そうこうするうちに、私たちが搭乗するエミレーツ航空の職員もやって来て、
「もう搭乗が始まったから早くしてくれ」‥と言われても‥とにかく進まない列。
セキュリティチェックなしに搭乗ゲートには絶対行けない‥

急いでいるのにこんな時に限ってみんなの荷物が何回も検査に引っかかってしま
う‥
検査の機械がこわれて反応しているんじゃないかと思うくらいピーピー鳴ってい
て、さすがの私たちももうこれは予定の便に乗るのは無理じゃないかなぁ‥マン
チェスターにもう一泊もありかな~などと話し始めたその時‥
この旅の間、一度も泣いたことのないなっちゃんが初めて大声で泣き始めて‥
きっと今まで頑張ってじっと我慢していたんだと思います。
気持ちはすっかり日本に向かっているのに前に進めない状況がもう限界だったの
だと思います。

でもなっちゃんはただ泣くだけじゃない‥
のんびりと作業を続ける空港職員のところに行って、本物の空港職員より本物の
職員らしく荷物を乗せて流れてくるカゴをすごいスピードでテキパキと片付け始
めました。
そのなっちゃんの必死な姿を見て私たちも、「これは何としても予定の便に乗っ
て日本に帰らなくちゃ!」と考えをあらため(?!)、一致団結。
何とか荷物検査を通り‥もうその後はエミレーツ職員の誘導でゲートまでひたす
らダッシュで空港内を駆け抜け、もちろん免税店やお土産物屋さんなど全く見る
余裕もなく予定の便に飛び乗るように搭乗。

そして無事成田空港に到着した後、しばらく会えなかったパパと電話で話してい
るなっちゃんは本当に嬉しそうでした。
私はひろえさんが買ってきてくれた日本のアイスをなっちゃんと一緒に食べなが
ら‥ほっとしたような‥でも何だか寂しいような‥複雑な気持ちでこの旅を終え
たのでした。


<< episode 43: epilogue >>

「第1回KEIBOKU書道作品展ツアー」は予期せぬハプニングだらけでしたが、そ
の分(?)たくさんの出会いや感動があって、私たちは普通の観光旅行とは全然
違うダイナミックな体験をすることができました。
それは、出発前に色々あったにもかかわらず思いきって参加してくださったメン
バーみんなが協力し合ってこのツアーを作り上げてくれたからだと思います。

実はこの文章を書いている今、「第2回KEIBOKU書道作品展Inリヴァプール」を
終えて帰国したばかりです。
一年が経つのは驚くほど早く‥昨年のことを思い出しながら体験記を書いている
間にもう2回目が終わってしまいました。

右も左も分からない状況で日本を飛び立ってから、気がつけば4年連続でリヴァ
プールを訪れていることになります。
今ではほとんど帰省でもするような気持ちで行けるようになりました。
リヴァプールでお会いした方々とはいつでもつながっている感じがしてとても不
思議です。

最初はちょっとした思いつきで衝動的に行ってしまったリヴァプール。
この大好きな街で書道展ができたらいいなぁという夢を見つけることができて、
そしてそれが実現した今、考えてるだけではなくて行動してよかったなぁとつく
づく思っています。

昔と違って今はパソコン、スマホといったすごく便利なアイテムが気軽に使え、
航空券やホテルの予約も簡単になり、また街歩きも楽にできるようになりました。
今回、第2回の作品展には私の高校時代の同級生が参加してくれましたが、彼女
は自分でチケットを取って、緊張しながらも初の海外自由旅行としての参加で、
作品展会場では綺麗な着物を着て盛り上げてくれました。
帰国後、「すごく自信がついたよ~」と言っていましたが、パック旅行とは違い
自分で作る旅を経験したことで、これからもどんどん色んなところに行ってみよ
うと思えたそうです。

自由に旅をしたり、またそれだけでなく自分のやっていること、得意なことなど
を海外に出て紹介してみたり、現地のイヴェントに参加してみたり、そんな風に
幅を広げることでまた新しい出会いや交流が生まれて人生が豊かになるのではな
いかなと思います。

私も書道とリヴァプールを結びつけられる可能性なんてほとんどないと思ってい
ましたが、スカウスハウスさんのこのサイトを見つけたことで思いがけず夢が実
現してしまいました。
失敗もたくさんあったし、ご迷惑をおかけしてしまった方々もいらっしゃるし、
まだまだ反省しなくちゃいけないこともたくさんありますが、色々な形を模索し
ながらそれでも希望を持ってこの先も旅を続けていくつもりです。
一度きりでももちろん大満足ですが、続けていくパワーとエネルギーが自分を成
長させてくれるような気がしています。

思っていたより随分と長い体験記となってしまいましたが最後までお読みいただ
き本当にありがとうございました。
今これを読んでくださっている同じように夢を持った方々と今度はリヴァプール
でお会いできるかもしれませんね。
楽しみです♪

最後になりましたが、リヴァプールへの橋渡しをしてくださったスカウスハウス
のKazさんへ最大級の感謝を!
ありがとうございました!!

平賀敬子

(おわり)


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▽「ビリ講」アーカイブ
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『ビートルズを愉しむ』講座・アーカイブ ------------

【第47回(2018.09.05)】
テーマ:「インターナショナル・ビートルウィーク2018」

今年のビートルウィークの様子を、写真とヴィデオで紹介。来週はパート2を。

レコードリスニング:「RUBBER SOUL」英国盤 A面
2次会:なし

<次回予告>
次回・第48回講座は、9月19日です。テーマは引き続き「ビートルウィーク
2018」。写真とビデオとおみやげ話でレポートします。

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神戸元町・南京町の「よみうり文化センター」で、スカウスハウス代表・山本和
雄が講師を務める『ビートルズを愉しむ』講座(『THE BEATLESと英国リヴァプー
ルを愉しむ』から講座名を変更)が開講中です。
毎月第1・第3水曜日の午後7時からの90分。毎回テーマを決めて、ビリ講な
らではのユニークな視点で掘り下げます。蔵出し映像や貴重なレコード音源を楽
しんだり、本やインターネットでは知ることのできないディープな情報も。講座
のあとには二次会あり(ないこともあり)。

入会は随時受付中ですので、ご興味のあるかたはぜひお気軽にご参加ください。
お近くのかたも、お近くでないかたも、ぜひ!
 http://www.oybc.co.jp/event_kobe/detail_11519 


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▼スカウスハウス・ニュース
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*** 大好評! 現地ビートルズ・ツアー ******

スカウス・ハウスでは、ビートルズ・ファンの「聖地巡礼」の旅をサポートして
います。リヴァプールでは、17年目となった「リヴァプール・ビートルズ・ツ
アー」、名所観光とランチがプラスされたお得な「ビートルズツアー+ランチ&
名所観光」、「伝説のカスバクラブ・ツアー」をご用意。「現地英語ツアー
(Magical Mystery Tour, Mendips & 20 Forthlin Road Tour)」の代行予約も承
ります。
ロンドンのビートルズ名所を訪ねる「ロンドン・ビートルズ・ツアー」も大好評。
イギリス旅行の際にはぜひご利用ください。
 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html
 http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm 


***  PLAY AT THE CAVERN! ******

スカウス・ハウスでは、リヴァプールのキャヴァーン・クラブでのライヴをアレ
ンジしています。もちろん現地コーディネートつきです。
ウェブサイトの「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」ページをご
覧ください。
ビートルズ・バンドのみなさん、「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演奏
する」という夢をぜひかなえてください!
 http://scousehouse.net/beatles/playatthecavern.html


*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▽今週のフォト
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*** 今週のフォト・アルバム ******

「今週のフォト・アルバム」では、今夏撮影したリヴァプールのウォーターフロ
ントの写真を紹介します。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo699.html 


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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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       *** 隔週火曜日発行 ***


□■ 第699号 ■□

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◇編集 山本 和雄
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