October 02 2018, No.700
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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NLW No.700です。
(ななひゃく!?)

ええとまずお知らせを。
先週、スカウスハウス通販の「英国盤レコード」を更新しました。
(「ビートルズ」「ビートルズ(ソロ)」「ビートルズ関連」「ブリティッシュ・
ロック」「シングル&EP」と、すべてのカテゴリーを一挙に更新……つかれたぁ)

ビートルウィークの仕事でリヴァプールに行くついでに買い付けをするのですが、
そのための時間はじゅうぶんにあるわけではない(というかほとんどない)ので、
合間をみてさくさくっと買って、えっちらおっちら持って帰ります(レコードっ
てほんと重い…)。

商品ラインナップには、「とりあえずビートルズの英国オリジナル盤の全タイト
ルをそろえる」のを毎年ノルマにしているのですが、それは今年もなんとかクリ
アしました(モノ・ステレオ両方きっちりとは行きませんでしたが…)。
さらに、今年はホワイト・アルバムの50周年ということで、がんばってモノ・
ステレオ両方のファースト・プレスを仕入れました(とってもマニアックな話に
なりますが、レーベルに「An E.M.I. Recording」のクレジットが「ない」のが
最初期盤)。どちらもいいコンディションです。

さらにのさらに、ホワイト・アルバムと同じく50年前にアップルからリリース
されたすべてのマテリアルをそろえよう! …と努力してみたのですが、残念な
がらそれは叶わず…。
ですが、ジェームズ・テイラーとモダン・ジャズ・カルテットのファースト・ア
ルバム、そしてアイヴィーズのシングル「メイビー・トゥモロウ」以外の1968
年アップル盤は、全タイトルを並べることができました。「ほぼコンプリート」
と言わせてください(ジョン&ヨーコの「トゥ・ヴァージンズ」も!)。

ちょっと変わったアイテムとしては、サイン入りのレコードが3点、入荷してい
ます。速攻で売れてしまったものもあるけれど、以下のタイトルです。

「マッゴー&マッギア」マッゴー&マッギア(ビートルズ関連)
「ホット・スペース」クィーン(ブリティッシュ・ロック)
「ソルトウォーター」ジュリアン・レノン(シングル&EP)

スカウスハウス通販の「英国盤レコード」のページはこちらからどうぞ。
オーダーをいただけるとうれしいです!

 http://scousehouse.net/shop/records2018.html 

● ● ●

今年のビートルウィークが終わってまだ1ヶ月ですが、来年の出場バンドの募集
をスタートしました。
2019年ビートルウィークの日程は、8月21日(水)から27日(火)です。
世界中から選りすぐりのビートルズ・バンドが集まるこのフェスティヴァルに、
スカウス・ハウスは毎年、日本代表バンドをエントリーしています。
今年・2018年は2バンドだけだったのですが、来年は4バンドくらい連れて行き
たいなあと思っています。

・・・と書いてふと思ったのですが、これまでにスカウスハウスがエントリーし
たバンドって、どのくらいあるんだろう?
ちょっと書き出してみますね。年度とバンド数だけ。

2018-2, 2017-4, 2016-3, 2015-2, 2014-3, 2013-4, 2012-3, 2011-3, 2010-3,
2009-2, 2008-1, 2007-1, 2006-1, 2000-3.

・・・ということは、トータルで35バンド。なんだけど、何度もエントリーし
ているバンドもあるからええと、まあ、25バンドくらい、かな。まだまだ少ない
気がします。
今年のオフィシャル・プログラムには1986年から2017年(32年分!)の全出場
バンドのリストが掲載されていて、その数は合計667。今年のバンドも入れると
700を軽く超えることになります。
てことは日本のバンドは、700分の25としても、たったの3.5%。やっぱり少な
いにゃあ…。
日本は世界でもビートルズの人気の高い国だし、トリビュート・バンドだって数
は多いしクォリティも高いと僕は思っています。もっともっと世界に出て行って
ほしいし、世界に出さなきゃ、ですよね。

● ● ●

では、現在のビートルウィークのバンド状況はどんなことになっているのか、
ちょっと詳しく見てみましょう。
今年・2018年のオフィシャル・プログラムから、全バンドを書き出して、さら
に国&地域別にまとめてみました。ちょっと長いけど、ここに紹介します。

>>>>>> International Beatleweek 2018 bands >>>>>>>>>>>>

<UK>(13)

リヴァプール(4) ----------------
The Cavern Club Beatles
Millie Courtney
Made In Liverpool
The Shakers

イングランド(7) ----------------
Acoustic Beatles
Bob Bartey
The Blackjacks
The Fab Twins
The Oxford Beatles
The Rockits
West End Musical Choir

スコットランド(2) ----------------
Just Beatles
McDonald's Farm


<ヨーロッパ>(16)

イタリア(2) ----------------
The Abbey Rome
Roland Giembelli

フランス(1) ----------------
Choking Smokers

スペイン(1) ----------------
Los Escarabajos

ポルトガル(1) ----------------
The Peakles

スウェーデン(3) ----------------
The Bertils
Janna Leonald Borgh
Rocks Off

ノルウェー(1) ----------------
Norwegian Beatles

フィンランド(1) ----------------
Tinos

ポーランド(1) ----------------
Zuki Rock N Roll Band

オランダ(3) ----------------
One After 909
The Analogues
Two Of Us

ロシア(1) ----------------
Father McKenzie

トルコ(1) ----------------
Meat The Beetles


<中南米>(21)

ブラジル(10) ----------------
Beatles on Accordion
The Bluebeetles
Renato Caetano
Clube Big Beatles
Lareirau
Gui Lopes Band
Magical Mystery
Poison Gas
The Starclubbers
Gleison Tulio

アルゼンチン(6) ----------------
The 4 Beats
Cereal
Estefy Lennon
Ram
Diego Souto And The Revolvers
Franco Sterponi

チリ(2) ----------------
Get Back
Norwhere Band

ペルー(1) ----------------
Los Harrisongs

メキシコ(2) ----------------
The Dark Blues
Onion


<北米>(6)

カナダ(2) ----------------
Hal Bruce
The Fab Fourever

USA(4) ----------------
Kevin Ashba
The BBC Band
Jay Goeppner - Backdated
Gavin Pring (George Harry's Son)


<オセアニア>(1)

オーストラリア(1) ----------------
Backbeat


<アジア>(2)

日本(2) ----------------
Glove Love
The Songbards

Total; 66

<<<<<<<<<<<< International Beatleweek 2018 bands <<<<<<

というわけで、ソロ・パフォーマーを含めてトータル66バンド。そのうち地元
の英国勢は、およそ20%の13バンドでした。

予想通りに多かったのが中南米勢です。ブラジルは1国だけで10バンド(!)、
アルゼンチンも6バンドと多く、中南米の合計では21。これは全体の30%超え
で、なんと3つに1つは中南米ということに。
ラテンアメリカだけあって、編成やサウンドがユニークなうえにノリノリなバン
ドが多いのも特徴です。今年は超メジャーバンドのNube 9(アルゼンチン。この
ごろは1年おきかな)や、昨年初登場のDTour(コスタリカ。とんでもないイン
パクトがあった)は来てなかったけど、はんぱなくセクシーでパワフルでビュー
ティフルなガリアちゃんを擁するThe Dark Blues(メキシコ)は大人気だったし、
どこまでもブラジリアン・ビートで押し通すLareirau(もちろんブラジル)や、
ジョージの曲を世界一陽気に演奏してしまうLos Harrisongs(ペルー)などなど、
幅が広すぎ。奥も深すぎ。底は見えません。
ラテンアメリカ、どのバンドも面白すぎです。ファンタスティコ!

USAは、今年はビートルウィークの「ホール・オブ・フェイマー」The Tearaways
の姿がなかったのはさみしかったけれど(去年はBlondieのClem Burkeがドラ
ム!)、Jay Goeppnerが久しぶりに(5年ぶりくらい?)バンドを率いて参加して
いて、圧巻のパフォーマンスでした。「ものまね度」は全然高くないのに、これほ
どジョン・レノンを堪能させてくれるパフォーマーはいないかも。当然ながら、
ジェイは世界的に有名なミュージシャンなのである。性格もいいしね。

で、アジアはというと…。
今年は日本だけで、わずか2バンドでした。
いや、もともとアジアの出場バンドって日本以外はほとんど見かけないわけです
が(これまではたぶん、フィリピンとインドネシアが1バンドずつ、かな)、逆
に言えば、日本のバンドがいなかったらアジアはほぼ全滅です。インターナショ
ナル・ビートルウィークが「インターナショナル」であるためには、やはり日本
の存在は大きいのである。と断言してしまおう。これからもみんなでがんばろう!

● ● ●

と、いうわけで、出場バンド募集の案内です。

<Beatleweek 2019:出場バンド募集中!>
スカウス・ハウスでは、2019年のインターナショナル・ビートルウィーク(8月
21~27日)に、日本代表として出場するビートルズ・トリビュート・バンドを募
集します。出場を希望されるバンドは、info@scousehouse.net までご連絡くだ
さい。メール件名は「BW19バンドエントリー」とし、本文には、バンド名と簡単
なプロフィール、代表者のお名前・住所・電話番号・PCメールアドレスをご記入
ください。お問い合わせをいただいてから2日以内に、募集要項をメール添付送
信いたします(募集要項の内容をご検討のうえ、あらためてお申込みください)。
募集締め切りは10月14日(日)です。ご連絡はお早めに。

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「今週のフォト・アルバム」では、今夏撮影したペニー・レーンの写真を紹介し
ます。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo700.html

                         ― Kaz(02/10/2018)


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▼「ビリ講」アーカイブ
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『ビートルズを愉しむ』講座・アーカイブ ------------

【第48回(2018.09.19)】
テーマ:「アップル・レコーズ最初の4枚」&「インターナショナル・ビートル
ウィーク2018」

ビートルズが設立した「アップル・レコーズ」が初めてレコードをリリースした
のが、1968年8月30日。ちょうど50年です。ビートルズ「ヘイ・ジュード」、メ
アリー・ホプキン「悲しき天使」、ジャッキー・ロマックス「サワー・ミルク・
シー」、ブラック・ダイク・ミルズ・バンド「シンガミーボブ」の4枚の同時リ
リースでした(このうちヒットしたのは前半2枚のみ)。ビリ講では50周年を記
念してこの4枚のオリジナル盤を全曲リスニング…のはずが、「シンガミーボブ」
だけ持って行くのを忘れてしまい(あーあ)、3枚を聴きました。もちろんA面
もB面も。

後半は今年のビートルウィークの様子を、写真とヴィデオで紹介。前回に続いて
のパート2です。そのメインとして、8月27日(月)にグランド・セントラル・
ホールで行われたビッグ・イヴェント『SCOUSECHELLA』での、「Pure McCartney」
のライヴ映像を楽しんでいただきました。Pure McCartneyは、スコットランドの
McDonald's FarmとThe Cavern Club Beatlesを合わせたスーパーバンド。ポー
ルの名曲の数々をスーパーな演奏で再現してくれました。にゃんとまだリリース
前だった「Fur You」まで!

レコードリスニング:「Hey Jude / Revolution」The Beatles, 「Those Were
 The Days / Turn Turn Turn」Mary Hopkin, 「Sour Milk Sea / The Eagle
 Laughs At You」Jackie Lomax.
2次会:なし

<次回予告>
次回・第49回講座は、日にちを変更して10月17日に。10月は第3&第5水曜
日の開講とします。引き続き「ビートルウィーク2018」がテーマになる…かな。

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神戸元町・南京町の「よみうり文化センター」で、スカウスハウス代表・山本和
雄が講師を務める『ビートルズを愉しむ』講座(『THE BEATLESと英国リヴァプー
ルを愉しむ』から講座名を変更)が開講中です。
毎月第1・第3水曜日の午後7時からの90分。毎回テーマを決めて、ビリ講な
らではのユニークな視点で掘り下げます。蔵出し映像や貴重なレコード音源を楽
しんだり、本やインターネットでは知ることのできないディープな情報も。講座
のあとには二次会あり(ないこともあり)。

入会は随時受付中ですので、ご興味のあるかたはぜひお気軽にご参加ください。
お近くのかたも、お近くでないかたも、ぜひ!
 http://www.oybc.co.jp/event_kobe/detail_11519 


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▽スカウスハウス・ニュース
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*** 大好評! 現地ビートルズ・ツアー ******

スカウス・ハウスでは、ビートルズ・ファンの「聖地巡礼」の旅をサポートして
います。リヴァプールでは、17年目となった「リヴァプール・ビートルズ・ツ
アー」、名所観光とランチがプラスされたお得な「ビートルズツアー+ランチ&
名所観光」、「伝説のカスバクラブ・ツアー」をご用意。「現地英語ツアー
(Magical Mystery Tour, Mendips & 20 Forthlin Road Tour)」の代行予約も承
ります。
ロンドンのビートルズ名所を訪ねる「ロンドン・ビートルズ・ツアー」も大好評。
イギリス旅行の際にはぜひご利用ください。
 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html
 http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm 


***  PLAY AT THE CAVERN! ******

スカウス・ハウスでは、リヴァプールのキャヴァーン・クラブでのライヴをアレ
ンジしています。もちろん現地コーディネートつきです。
ウェブサイトの「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」ページをご
覧ください。
ビートルズ・バンドのみなさん、「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演奏
する」という夢をぜひかなえてください!
 http://scousehouse.net/beatles/playatthecavern.html


*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト
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*** 今週のフォト・アルバム ******

「今週のフォト・アルバム」では、今夏撮影したペニー・レーンの写真を紹介し
ます。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo700.html


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       *** 隔週火曜日発行 ***


□■ 第700号 ■□

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