November 13 2018, No.703
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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11月ですね。
スカウスハウスの仕事のほうは「どうしよう……」というくらいヒマなのですが、
プライヴェートではイヴェントいっぱいでけっこうバタバタとした毎日です。

先週はポールさんのコンサートを観に、名古屋に行ってきました。
名古屋にはここ5年くらいかな、ハッピーな縁が数珠繋ぎのように繋がって、た
くさんの知り合いができました。たくさんったって、10人ちょっとくらいかな。
で、そのうちの誰にも言わずに出かけたにもかかわらず、次々に出合ってしまっ
たのですよ。名古屋ドームで。全員じゃないけど。
そりゃみんな来るだろうなとは思ってたけど、なにしろ何万人も集まるわけです
から、偶然会える確率はそんなに高くないはず。でもちゃんと会えてしまえるの
はとっても不思議。
みなさんお元気そうで、僕のこともちゃんとおぼえていてくれて、ハッピーなコ
ンサートがますますハッピーになりました。

ポールの翌々日は、神戸のウイングスタジアムでJリーグ観戦。ヴィッセル神戸
vsサガン鳥栖。
今夏リーガ・エスパニョーラから日本にやって来たスペインの超大物スター・プ
レイヤー、アンドレス・イニエスタとフェルナンド・トーレスのマッチアップで
す。
イニエスタはJリーグデビュー戦も初ゴールも観ているのですが、トーレスを日
本で観るのはこれが初めて。というか、僕にとってトーレスは「リヴァプールの
9番」(ファウラーすまん!)。あのエル・ニーニョのプレイを神戸で観ることに
なるなんてと、不思議な気分でした。

前にトーレスを観たのは、10年くらい前、場所はもっちろんアンフィールドで
す。カッコよかったなぁ。
2007年から2010年のリヴァプールはほんとにいいチームでした。いや、今もも
ちろんいいチームなんだけど、あの数年のメンバーには個人的に思い入れがあり
ます。ぺぺ、キャラガー、アルベロア、アッガー、ヒーピア、リーセ、マスチェ
ラーノ、ジェラード、アロンソ、ベナユン、バベル、カイト、クラウチ、トーレ
ス、シュクルテル、など、など……って、名前がスラスラ出てきて自分でもびっ
くりしてしまうではないか。監督はもちろんラファでしたね。
どの選手も強烈なキャラクターとストロング・ポイントを持っていて、そのぶん
とってもわかりやすくて、観ていて楽しい、ワクワクするスペクタクルなフット
ボールを展開していました。よね?
なかでも見応えがあったのが、ジェラードとトーレスのコンビネーションです。
息ぴったり。ジェラードの超ロングスルーパスがスプリントするトーレスにス
パーンとピンポイントで通るシーンや、2人のワンツーパスで相手ディフェンス
を翻弄するシーンは、いまでも脳内で自動再生できます。あれはもう、スポーツ
というよりエンターテイメントだったです。極上の。

ひさしぶりに見るトーレスは、リヴァプール時代とはずいぶんと風貌が変わって
いたけれど、存在感はさすが抜群でした。あれをオーラっていうのかな、たとえ
ば試合前の練習中、サガンの選手たちがごちゃごちゃっと大勢いる中でも、トー
レスがどこにいるのか、ひと目でわかってしまう。僕の席はヴィッセルのサポー
ター席の近くだったから、サガン・サイドからはかなりな距離があるにもかかわ
らず。でもイニエスタは探さないとわかんなかったな…その地味さがまたイニエ
スタなんだけど。

試合のほうは、わがチームが攻め続けながらも1点が入らず(ルーカスのシュー
トがぁあ~)、サガンも終盤までほとんどチャンスらしいチャンスを作ることが
できず、0-0でタイムアップ。超満員の観衆が爆発的に盛り上がるシーンはな
かったけれど、見どころたくさんの面白いゲームでした。ただ、イニエスタと
ルーカスのコンビネーションが常に相手への脅威になっている神戸に対して、鳥
栖にはトーレスを生かすオプションがこの試合では見えてきませんでした。動い
ているんだけど、ボールが回ってこない。トーレスにはジェラードのような存在
が必要なんじゃないかなあ。

イニエスタもトーレスも、本領を発揮するのは来季以降になるでしょう。
今シーズンのJリーグは残り2節。神戸は現在41ポイントの12位、鳥栖は37
ポイントの15位です。Jリーグは18チーム。どちらも補強に見合う結果は出せ
ていません。神戸も降格の可能性を残してるけど、鳥栖はかなりピンチ。ひとつ
順位を落とすと入れ替えプレーオフの対象となる16位となってしまいます。現
在の16位・名古屋グランパスとは同ポイントで、得失点差で2つ上回っている
だけ、という崖っぷ状態。次節はホームで横浜Fマリノス、最終節はアウェイで
鹿島アントラーズです。だいじょうぶかな……??

ええと、もしも、もしもだけど、鳥栖がJ2降格で神戸はJ1無事残留となったら、
トレースくん、神戸に来てくれないかな。イニエスタがいいパス出すよぉ~…っ
て、サガン鳥栖ファンのみなさんに怒られるにゃ。ごめんなさい。

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「今週のフォト・アルバム」では、フェルナンド・トーレスのリヴァプール時代
の写真を。2007~2009年、アンフィールドでのショットです。
リヴァプール在住のアーティスト、スー・ミルバーンさんがNLWのために撮影し
てくださったもので、当時のNLWにも掲載しました。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo703.html

                         ― Kaz(13/11/2018)


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▼「ビリ講」アーカイブ
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『ビートルズを愉しむ』講座・アーカイブ ------------

【第49回(2018.10.17)】
テーマ:「『イマジン』アルティメイト・ミックス」&「インターナショナル・
 ビートルウィーク2018」

リリースされたばかりの『ジョン・レノン | イマジン アルティメイト・コレ
クション』から、「CD1」を試聴。1971年の超名盤のニュー・リミックス・ヴァー
ジョンです。あのオリジナルの「もやん」とした感じもいいけれど、こちらはこ
ちらで素晴らしい。
続いて、今年のビートルウィークをヴィデオと写真で紹介。The Songbardsの
ジャカランダでのライヴや、ハード・デイズ・ナイト・ホテルで行われたGlove
Loveのラスト・ギグなど。
さらには、ソングバーズのニューEP『The Places』から、「Time or Money?」と
「ローズ」をリスニング。

CDリスニング:『Imagine The Album The Ultimate Mixes disc 1』John Lennon,
 「Time or Money?」「ローズ」The Songbards.
2次会:なし


【第50回(2018.10.23)】
テーマ:「『イマジン』アルティメイト・ミックス」&「インターナショナル・
 ビートルウィーク2018」

都合により日にちを変更しての開講。前回にひきつづき『ジョン・レノン | イ
マジン アルティメイト・コレクション』をリスニング。今回はCDのディスク
2に収録の「アルバム・アウトテイク」を。アルバム収録曲のアウトテイクを収
録順に並べてあって、初期テイクからほぼアレンジが固まっているナンバーが多
かったのがジョンらしくないような、ジョンらしいような。いずれにせよジョン
のセクシーなヴォーカルを違うフェイズで堪能できるありがたい音源でした。
続いて、今年のビートルウィークをヴィデオで紹介。ロシアのファーザー・マッ
ケンジーやシカゴのジェイ・ゲプナーさんなどなど、いろいろと。

CDリスニング:『Imagine The Album The Ultimate Mixes disc 2』John Lennon.
2次会:なし


<次回予告>
第51回(11月7日)のアーカーブは次号にて掲載。
第52回講座は、11月21日に。テーマはポールの名古屋公演になると思います。


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▽スカウスハウス・ニュース
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アー」、名所観光とランチがプラスされたお得な「ビートルズツアー+ランチ&
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覧ください。
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旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
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お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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*** 今週のフォト・アルバム ******

「今週のフォト・アルバム」では、フェルナンド・トーレスのリヴァプール時代
の写真を。2007~2009年、アンフィールドでのショットです。
リヴァプール在住のアーティスト、スー・ミルバーンさんがNLWのために撮影し
てくださったもので、当時のNLWにも掲載しました。
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□■ 第703号 ■□

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