December 25 2018, No.706
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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NLW No.706です。
偶然にも聖クリスマス当日の発行&配信となってしまいました…といっても、今
これを書いているのは午後9時55分です。あと2時間で日が変わってしまう。
今日は東京では佐野元春さんの「ロッキン・クリスマス」コンサートが行われた
そうで、友人から「すっごく楽しかった~」というメッセージが届いたところで
はありますが、そんなことには動揺せず(してるけど)NLWの制作に精進したい
と思います。今日の今までなんにも準備していないので、ぜんぶ行き当たりばっ
たりにはなりますが(いつもだいたいそうだけど)、なんとか今日中に仕上げて
配信できるようがんばります…といってるあいだにもう10時3分。できるかな
あ…とりあえずベストを尽くしてみますね。

で、12月25日。クリスマスの日。
この日にNLWを配信したことがあるのかにゃ? と、ふと疑問に思って、ちょっ
と調べてみました。
NLWを12月25日に発行&配信したのは、過去に3回、あるのです。
近い順に、2014年、2012年、そして2001年です。
意外というか何というか…面白いものですよね。18年近くやっていて、3回だ
けなんです。今回をあわると4回。
…あれ? 18年で4回だとなんだか多いような気もする…かな。どっちやねん!

でも、2018、2014、2012で3回だから、そこはかなり集中してますよね。で、そ
の前はず~~~~っとさかのぼって、2001年ですから、このブランクはちょっ
と極端なように思えます。これはたぶん、クリスマスから年末年始の時期をNLW
のお休みにしていたこともあったから、その影響かもです。
…と書いて、「そうか、今年もクリスマスから休みにすりゃよかったのかぁ」な
んて、つい考えてしまいました。ビールとワインとスコッチで酔っぱらった頭
で…うぃぃ。

2001年のこの日に発行したこの欄で、僕はこんなことを書いています。

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この1年は本当にいろんなことがありすぎて、個人的には、なんだかこんがら
がっているままに月日が過ぎてしまったような感じです。

親しい友人から貰ったメールに、「こんなに生きることについて考えた年はな
かったように思います」と、ありました。
まったく同感です。多くの方にとっても、きっとそうなのではないでしょうか。
でも、すべての人が、生きること、死ぬことについてより深く考えはじめたとす
るならば、未来はそう暗いものではないのではないかと、思います。
ポジティヴにイマジンしましょう。
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2001年というのはNLWの創刊(4月)の年ですが、みなさんご存じのように、9
月にあの「911」が起きて、11月の終わりにジョージ・ハリスンが亡くなりまし
た。
あれから17年(!)が経って、さて、世界はどうなっているかとあらためて考
えてみると、う~ん、どうなんでしょうね。う~ん。
世界はどうであれ、周りはどうであれ、自分自身は、これからも希望を持って、
「ポジティヴにイマジン」し続けたいと思います。
みなさんも、ぜひ。

今日のBGMはやはり佐野元春さんの「Christmas Time in Blue」ですね。
どんなに辛くてブルーな状況にいたとしても、決してあきらめずに、口笛を吹い
て輝き続けよう。

Tonight's gonna be alright!
Ring-a-Ring-o' Roses!

みなさんどうぞよいお年を。

                         ― Kaz(25/12/2018)


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▼「ビリ講」アーカイブ
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『ビートルズを愉しむ』講座・アーカイブ ------------

【第53回(2018.12.12)】
テーマ:「With The Beatles 55周年!」

昨今話題の『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』のリリースは今から50年
前の1968年11月22日。そのちょうど5年前の1963年11月22日に、ビートル
ズのセカンド・アルバム『WITH THE BEATLES』はリリースされました。55周年な
のである。ホワイトアルバムはこの前ちょっとやったので、今回はこれを特集。

『ウィズ・ザ・ビートルズ』は、ビートルズが国民的スターになって頂点に登っ
たタイミングで発売されたアルバムであり、その前後に「She Loves You」「I
Want To Hold your Hand」のメガヒットがあり、デビュー・アルバムの『PLEASE
PLEASE ME』は30週間もナンバー1の座をキープ(それを2位に引きずり降ろし
たのが『ウィズ・ザ・ビートルズ』)、10月13日のロンドン・パラディウム公演
を受けて「ビートルマニア」という呼称が生まれ、11月4日の「ロイヤル・
ヴァラエティ・ショウ」では皇室を前に演奏するなど、社会現象となったビート
ルズなのであるが、『ウィズ・ザ・ビートルズ』は、なんというか、地味という
のではないが、ええと、シブい、かな、でもハデなところもあるし……、まあ
「シブハデ」な、ガッチガチに硬派な作品なのである。いつも思うんだけど、ス
ターになったばかり、アイドルほやほやの若造ジョン・レノンが(23歳になった
とこです)、アルバムの締めの曲で「Money」を絶唱するのである。「金だ、カネ
だ、金をくれ。たんまりとね。俺の欲しいのはそれだけなんだよ。カネだって」
と。あのドスの効いた、リアルもリアルな血走ったような声で。自作じゃなくて
カヴァー曲なんだけど、これはシャレになってないからぜんぜん。まブラック。
ほんとコワいって。すげえなジョン。

レコードリスニング:「From Me To You」「Thank You Girl」「She Loves You」
 「I'll Get You」「I Want To Hold Your Hand」「This Boy」『WITH THE
 BEATLES』(UK originals) The Beatles.
2次会:なし


【第54回(2018.12.19)】
テーマ:「クリスマス&2018年末」

ビリ講としては3回目のクリスマス&年末ですが、これまでそれらしい企画は
やったことがなくて、満を持しての(?)プログラム。まずはジョン&ヨーコの
「Happy Xmas」のシングルAB面。そしてポールの「Wonderful Christmastime」
のシングルAB面。さらにビートルズの「Christmastime (is Here Again)」。こ
れは1995年のアンソロジー・プロジェクトの一環として新しく生まれた新曲
「Free As A Bird」のカップリング。ついでなのでその「フリー・アズ・ア・
バード」と、別のカップリング「This Boy (Take12&13)」も。

後半は、年末らしいゴージャスなサウンドをということで、リンゴ・スターの
ファースト・ソロ・アルバム『Sentimental Journey』を。1970年3月27日リ
リース(英国)。ビッグ・バンドやオーケストラをバックにジャズ・スタンダー
ドを気持ちよさそうに歌うリンゴ、最高です。初めてのソロアルバムにポールや
ジョージ・マーティンやクインシー・ジョーンズやロビン・ギブやリチャード・
ペリーやその他の一流の音楽家に、曲単位でアレンジを依頼しちゃうというのは
よく考えると無謀だけれど(だってビートルズのレコードでリンゴがリード
ヴォーカルを任された曲は10曲しかない…よね?)、でもリンゴなら「あり」だ
し、プロデューサーのマーティン師匠のイキイキとした仕事のおかげで(この分
野ならまかさんかい!)、作品のクォリティは最上級。壮大な統一感。まさに
「ザッツ・エンターテイメント!」なのである。

2回前のビリ講で紹介したジョージやジョンのソロ作同様、このアルバムも自分
たちの「アップル・レーベル」あってこその企画であるのはまず間違いないかな
と思います。でも、マニアックすぎてまったく売れなかったジョージやジョンの
作品に対して、このリンゴの1枚目は、そこそこヒットしちゃうのである。UK
で15位、USで22位だから、大健闘ですよね。まあ、内容からするとそれも当然
でしょう。ビリ講の受講生にも大好評。とっても満足していただけました。

レコードリスニング:「Happy Xmas / Listen, The Snow Is Falling」John &
 Yoko & The Plastic Ono Band With The Harlem Community Choir / Yoko Ono
 & The Plastic Ono Band, 「Wonderful Christmastime / Rudolph The Red-
 Nosed Reggae」Paul McCartney, 「Christmastime (is Here Again) / Free
 As A Bird / This Boy (Take12&13)」The Beatles, 『Sentimental Journey』
 Ringo Starr.
2次会:なし

<次回予告>
第55回講座は、2019年1月9日(水)です。テーマは未定。

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雄が講師を務める『ビートルズを愉しむ』講座(『THE BEATLESと英国リヴァプー
ルを愉しむ』から講座名を変更)が開講中です。
毎月第1・第3水曜日の午後7時からの90分。毎回テーマを決めて、ビリ講な
らではのユニークな視点で掘り下げます。蔵出し映像や貴重なレコード音源を楽
しんだり、本やインターネットでは知ることのできないディープな情報も。講座
のあとには二次会あり(ないこともあり)。

入会は随時受付中ですので、ご興味のあるかたはぜひお気軽にご参加ください。
お近くのかたも、お近くでないかたも、ぜひ!
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「今週のフォト・アルバム」は、今年NLWで紹介した写真のセレクションを。
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