March 19 2019, No.712
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** □■ INDEX ■□ ▽フロム・エディター ▼「ビリ講」アーカイブ ▽スカウスハウス・ニュース ▼今週のフォト ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽フロム・エディター ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 先週行われたUEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド16・第2戦で、リヴァプー ルはバイエルン・ミュンヘンを敵地で1-3で降し、第1戦との合計スコア3-1 でベスト8(準々決勝)に駒を進めました。 開始10分でキャプテンのヘンダーソンを負傷で欠いてしまったときはどうなる かと思いましたが、いやはや、世界屈指の強豪相手に一歩も引かず、しっかり攻 めてしっかり守る堂々たる戦いぶりは観ていて頼もしかったです。まったく危な げないクォリティでした。バイエルンはまともなシュートは1本も打てなかった んじゃないかな(1点はうちのオウンゴールによるものです)。まさに完勝でし た。 そしてそして、準々決勝以降の抽選が先週の金曜日に行われました。これもイ ンターネットのライヴ中継で観たのですが(DAZNさんありがとう!)、わが レッズはFCポルトとの対戦となりました。ファーストレグはホームです。 ベスト8に残ったのは、リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッド、マン チェスター・シティ、トテナム・ホットスパーのイングランド勢(なんと4チー ム!)、イタリアのユヴェントス、スペインのバルセロナ、オランダのアヤック ス、そしてポルトガルのポルトです。 昨シーズンのファイナルで悔しい(というか、悔しいなんてもんじゃないっ!) 思いをさせられたレアル・マドリーがラウンド16で姿を消してしまったのはつ くづく残念ですが(リベンジしたかった!)、ポルトとの準々決勝を勝ち抜けば、 次はバルセロナvsマンチェスター・ユナイテッドの勝者との対戦となります。 どちらも相手にとって不足なしですが、個人的にはバルサを強く希望します。リ ヴァプールからたびたびスーパースターを引き抜いて反省の色のまったくない (※個人の感想です)あのチームにはいっぺん落とし前をつけとかないといけま せん。スアレスもコウチーニョも楽しみにしてなさいね。マスチェラーノは…も ういないのか。え? 中国? いつものように、イギリスのブックメーカー、ウィリアムズ・ヒルのオッズを見 てみました。 現時点では、にゃんとマン・シティが1番人気。3.25倍です。ほんまかいな。 続いてバルサとユーヴェが4.00、そしてレッズの4.50となっています。以下は ユナイテッド17.00、スパーズ21.00、アヤックス26.00、ポルト67.00。 ということは、セミファイナルは「シティvsユーヴェ」と「レッズvsバルサ」、 ファイナルは「シティvsバルサ」、優勝はシティ、というのが順当路線になるの かもしれませんね……って、あかんあかん、そうは問屋が卸すかいな。僕として は「ユーヴェvsレッズ」のファイナルと、「レッズ優勝」に一票を投じたいと思 います。セミファイナルでメッシを抑え、ファイナルでロナウドを封じ込んで、 6度目のヨーロッパ・チャンピオンに輝いて……ってシナリオですが、それを考 えるのはまだ早いはやいハヤイ。まずは目の前のクォーターファイナルですよね。 優勝オッズが最低の67.00だからといってポルトをなめてはいけません。昨年の ラウンド16でも対戦して合計スコア5-0で勝っているからといって、安心して はいけません。2007-2008シーズンのチャンピオンズリーグ・グループリーグで 同組になり、アウェイでは1-1のドローだったもののホームでは4-1と圧勝 しているといっても、油断してはいけません(ずいぶん前の話だし)。ま、僕が 心配しなくても、リヴァプールの選手たちはだあれもなめたり安心したり油断し たりなんかしてないだろうけど。 FCポルトとのクォーターファイナルは、4月9日(アンフィールド)と17日 (エスタディオ・ド・ドラゴン)で行われます。 ● ● ● 「今週のフォト・アルバム」では、2007年11月28日にアンフィールドで行われ た「LFC vs FC Prto」の写真を。UEFAチャンピオンズリーグ2007-2008のグルー プステージ第5戦です。リヴァプール在住のアーティスト、スー・ミルバーンさ んの撮影で、当時のフォト・アルバムにも掲載しています。 (ジェラード、トーレス、キャラガー、カイト、フィナン、ヒーピア、バベル、 クラウチ、ペペ・レイナなどなど、この時のメンバーも個性派ぞろいでした) この試合はレッズが4-1で勝利して決勝トーナメントへの望みをつなぎ(それ までの4試合は1勝1分2敗でわずか4ポイント)、次節・最終戦でマルセイユ を粉砕して辛くも2位通過を決めたのでした(ポルトは1位通過)。その後は 準々決勝でアーセナルとの死闘を制して(セカンドレグはほんとにものすごい試 合でした)、準決勝でチェルシーに惜しくも敗れてしまうのですが、考えてみれ ばこの年のベスト8も、イングランドのチームが4チームを占めていたのでした。 決勝はマンチェスター・ユナイテッドとチェルシーというプレミアリーグ同士で 行われ(場所はモスクワ)、延長戦の末1-1、PK戦によりユナイテッドに軍配 が上がったのでありました。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo712.html ― Kaz(19/03/2019) ───────────────────────────────────── ▼「ビリ講」アーカイブ ───────────────────────────────── NLW □ 『ビートルズを愉しむ』講座・アーカイブ ------------ 【第58回(2019.03.06)】 テーマ:ジョージ・ハリスン&“レッグス”ラリー・スミス 9日前の2月25日に誕生日を迎えたジョージ・ハリスン。生きていれば76歳で すね。 昨年11月(だったかな)にリリース55年を記念して、でも時間がなくてちょ びっとだけ(A面の最初から3曲だけ)リスニングした1982年のアルバム 『ゴーン・トロッポ』を、今回は最初から最後まで通して聴きました。ジョージ のギターの音色にうっとり。曲も粒よりで、僕個人としてはジョージのアルバム でいちばんのフェイヴァリット、かも。まったく売れなかった上に評価も深海サ ブマリンなこのアルバムですが、みなさんどこをどう聴いているのでしょう。も しかしてポップすぎて支離滅裂なカヴァー・デザインが足を引っ張っている?? このデザイン、フロントでは自然の楽園、バックでは物質文明が表現されている んだけど、確かにわかりにくいし、ポップすぎてジョージっぽくないっちゃ ジョージらしくない。でも明るくていいと思うんだけどな。アルバムにはトロピ カルなナンバーも入ってるし。で、このデザインを担当したのが、ジョージの親 友である”レッグス”ラリー・スミス。元ボンゾ・ドッグ・バンドのメンバーで、 タップダンサーでもあるのである。ジョージは1974年のアルバム『Extra Texture(邦題:ジョージ・ハリスン帝国)』に「His Name Is "Legs"(邦題:主 人公レッグス)」というナンバーを収録。レッグス本人もちょいと参加している のである。当然この曲を聴いて、そのあとにいよいよ、レッグスさん自身のレ コードを。1969年に変名でリリースしたシングルは残念ながら持っていないの で、その後1979年に発表したシングル「Springtime for Hitler」を。この曲は メル・ブルックス映画『プロデューサーズ』の挿入歌で、映画に感銘を受けた レッグスが自分でもレコーディングしたものです。ヒトラーなんだか歌舞伎役者 なんだかわからない不気味なジャケット写真からもレッグスの張り切りぶりが伝 わってきます。曲自体はやはりというか、コメディ&エンターテイメント路線。 まじめにふざけています。ついでにB面「I've Got A Braun New Girl (In God Wet Rust)」も。こっちはよりポップです。そして2001年にレッグスは、今度は 「スプリングタイム・フォー・ヒットラー」のミュージカル版をプロデュース (タイトルは『Call Me Adolf!』!)。なんとブロードウェイで上演されたそう ですが、そのサントラCDがリリースされています。こちらのタイトルはやはり で、表題曲のほか、「The Fuhrerburger(総統バーガー)」「Mountain Boy(マウ ンテン・ボーイ)」「Rally Day(今日は大集会)」の3曲が収録されています(タ イトルで想像できると思いますが、どれもギャグとアイロニー満載)。もちろん それもリスニング。そういえばなんだけど、僕はレッグスには何度か会ったこと があります。3年くらい前まで、毎年のように「インターナショナル・ビート ルウィーク」に来てくれていたんですよね。コンヴェンションの会場で美しい デザインのTシャツとか販売してました。インテリっぽい風貌なんだけど、ぜん ぜん高飛車なところがなくて、でもちょっと品があって、リラックスしていて、 とぼけた味もあるおじさんでした。ここ数年見てないのでちょっと心配……元気 だといいな。ちょびっと時間が残ったので、『Extra Texture』のA面2曲を聴い て、今回のビリ講は終了。今回は個人的に大満足。ジョージにからめたレッグス・ ラリー・スミスの特集。実は前からやってみたかったんだよね~。 レコードリスニング:『GONE TROPPO』George Harrison, 「You」「Can't Stop Thinking About You」George Harrison, 「Springtime for Hitler」「I've Got A Braun New Girl (In God Wet Rust)」"Legs" Larry Smith. CDリスニング:『Springtime for Hitler』"Legs" Larry Smith. 2次会:なし <次回予告> 第59回講座は、3月20日(水)です。テーマは未定。夜7時からの通常講座と、 昼1時からの体験講座のダブルヘッダーでがんばります。 <お知らせ> 『ビートルズを愉しむ』講座は、2019年4月より時間を変更して、「毎月第1・ 第3水曜日の午後1時からの90分」となります。 ------------------------------------------------------------------------ 神戸元町・南京町の「よみうり文化センター」で、スカウスハウス代表・山本和 雄が講師を務める『ビートルズを愉しむ』講座(『THE BEATLESと英国リヴァプー ルを愉しむ』から講座名を変更)が開講中です。 毎月第1・第3水曜日の午後7時からの90分(2019年4月より「毎月第1・第 3水曜日の午後1時からの90分」)。毎回テーマを決めて、ビリ講ならではのユ ニークな視点で掘り下げます。蔵出し映像や貴重なレコード音源を楽しんだり、 本やインターネットでは知ることのできないディープな情報も。講座のあとには 二次会あり(ないこともあり)。 入会は随時受付中ですので、ご興味のあるかたはぜひお気軽にご参加ください。 お近くのかたも、お近くでないかたも、ぜひ! http://www.oybc.co.jp/event_kobe/detail_11519 ───────────────────────────────────── ▽スカウスハウス・ニュース ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** Beatleweek 2019スカウスハウス・ツアー:参加者募集中! ****** 今年8月にリヴァプールで行われる「インターナショナル・ビートルウィーク」 観賞パッケージ『スカウスハウス・ツアー2019』の参加者募集をスタートしまし た。 聖地リヴァプールで開催される世界最大のビートルズ・フェスティヴァル「イン ターナショナル・ビートルウィーク」。今年も盛りだくさんのイヴェントが企画 されています。 2019年は、カスバ・クラブの60周年やアルバム「アビー・ロード」50周年、 アップル・ビル屋上で行われたビートルズの「ルーフトップ・コンサート」50 周年などなど、例年以上のクォリティです! そして日本代表として出場するバンドは、Down Beat、B.B.Cats、Strawberry Twins & Friendsの3グループに決定! 初めてのかたもリピーターも大歓迎! この夏、ぜひリヴァプールでお会いしま しょう! http://scousehouse.net/beatleweek/scousetour2019.html *** スカウスハウス通販 ****** ビートルズをはじめとする「英国盤レコード」の通販です。 リヴァプールで仕入れたレコードばかり。レア盤けっこうあります。 オーダーをいただけるとうれしいです! http://scousehouse.net/shop/records2018.html *** 大好評! 現地ビートルズ・ツアー ****** スカウス・ハウスでは、ビートルズ・ファンの「聖地巡礼」の旅をサポートして います。リヴァプールでは、17年目となった「リヴァプール・ビートルズ・ツ アー」、名所観光とランチがプラスされたお得な「ビートルズツアー+ランチ& 名所観光」、「伝説のカスバクラブ・ツアー」をご用意。「現地英語ツアー (Magical Mystery Tour, Mendips & 20 Forthlin Road Tour)」の代行予約も承 ります。 ロンドンのビートルズ名所を訪ねる「ロンドン・ビートルズ・ツアー」も大好評。 イギリス旅行の際にはぜひご利用ください。 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm *** PLAY AT THE CAVERN! ****** スカウス・ハウスでは、リヴァプールのキャヴァーン・クラブでのライヴをアレ ンジしています。もちろん現地コーディネートつきです。 ウェブサイトの「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」ページをご 覧ください。 ビートルズ・バンドのみなさん、「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演奏 する」という夢をぜひかなえてください! http://scousehouse.net/beatles/playatthecavern.html *** 原稿募集中 ****** NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。 旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英 国に関するものなら何でも歓迎です。 お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼今週のフォト ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** 今週のフォト・アルバム ****** 「今週のフォト・アルバム」では、2007年11月28日にアンフィールドで行わ れたUEFAチャンピオンズリーグ2007-2008のグループステージ第5戦「LFC vs FC Prto」の写真を掲載しています。撮影はリヴァプール在住のアーティスト、 スー・ミルバーンさん(当時のフォト・アルバムにも掲載しました)。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo712.html ■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *** 隔週火曜日発行 *** □■ 第712号 ■□ ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス) ◇編集 山本 和雄 ◆Eメール info@scousehouse.net ◇ウェブサイト http://scousehouse.net/ ◆Facebook http://www.facebook.com/scousehouse.net ◇お問い合わせフォーム http://scousehouse.net/liverpool/form.html ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお聞かせください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行しています。配信 の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイトからどうぞ。 ◆まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065878.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 無断での転載を禁じます。 Copyright(C) 2001-2019 Scouse House |