April 02 2019, No.713
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼「ビリ講」アーカイブ
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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イチローロスです。
ご存じのように、マリナーズのイチロー選手が3月21日に東京ドームで行われ
たアスレチックス戦後に引退を表明しました。それから10日とちょっとが経っ
ているわけですが、今でもタメ息の毎日です。喪失感というか脱力感というか、
気が抜けた感じ…。

1994年にイチロー選手がブレイクしてからずっとフォローし続けているので、
イチロー歴はほとんど25年…って、し、四半世紀ですか。ブルーウェーヴで7
年、マリナーズで11年半、ヤンキーズで2年半、マーリンズで3年、そして再
びマリナーズで1年とちょっと。はい、確かに25年です。僕にとってイチロー
選手は、すっかり生活の、人生の一部になっています。その「イチロー選手」が、
「選手」でなくなる日がきてしまったのが、信じられない、というか、信じたく
ないのであるのです。もう、ほんとに、がっくり。

いや、そりゃあ、冷静に考えたら、ここでの引退は不思議でもなんでもないこと
はわかります。去年・今年とまったく打ててないんですから(でもカンを取り戻
す時間を与えられればまた打てるようになるはずなんだけどな…)。日本で行わ
れる公式戦が最後の花道になったのも、ほとんど奇跡のような素晴らしいエン
ディングだってことも理解しています。それでも、それでも、それでも。

僕にとってのイチロー選手は、「手ぶらで帰さない」プレイヤーでした。
ブルーウェーヴ時代、グリーンスタジアム神戸にときどき観に行っていたのです
が、どんな試合でも、たとえ一方的な負けゲームでも、イチロー選手だけは、何
かひとつは(ふたつみっつのこともありました)、印象に残るプレイを見せて、
いや、魅せてくれるのです。それはもう、必ずと言っていいほど。特に負けゲー
ムの9回裏なんかにバッターボックスが回って来たら要注意。今でも鮮明におぼ
えているシーンがふたつあって、ひとつは、狙い撃ちの特大ホームラン。もう明
らかに「でっかい花火打ち上げたる」な豪快なスイングが爽快でした。もうひと
つは、1点差で負けている9回裏の先頭バッターで四球を選んで出塁。次のバッ
ターのときに2盗、その次で3盗と続けて、でもツーアウト。むむ、こうなりゃ
イチローにホームスチールしてもらおうかと思って目を凝らすと、ほんとうに本
盗を狙っているのにはびっくり。走る前にバッターがアウトになっちゃったけど、
あんなスリルはなかなか味わえるもんじゃないです。

チームの勝利のためにアウトスタンディングなパフォーマンスをする。それだけ
ではなくて、常にファンのためにプレイする。たとえ試合に負けても、たとえ
ノーヒットでも、絶対にファンを手ぶらで帰さない。それがイチロー選手でした。

3月21日の東京ドームには、僕のように、引退を信じたくない人がたくさん集
まっていました。ちょっと尋常じゃない熱気でした。
試合開始前からビールを飲み続けて、たぶん8杯くらいかな、かなり飲んだにも
かかわらず、まったく酔いを感じなかったのがあとから考えると不思議で、トイ
レも1回行ったきりかな。1週間前のキリンチャレンジカップ「日本代表vsボ
リビア」(@神戸ウイングスタジアム)の時なんて、ビール5杯で6回もトイレ
に走ったというのに…って、トイレの回数はどうでもいいですよね、すみません。

まあとにかく、イチロー選手のラストゲームでは、グラウンドの上も、観客席も、
異様な雰囲気に包まれていました。引退はしてほしくなかったけど、ああいう引
退なら、誰も文句言えませんよね。はい、僕も言いません。
でも、1本でいいからヒット見たかったなあ。最後のあれ、一塁セーフだったん
じゃない?

イチロー選手、お疲れさまでした。(神戸弁のイントネーションで)ありがとう!

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「今週のフォト・アルバム」では、2019年3月21日に東京ドームでの、イチ
ロー選手ラスト・ゲームの写真を。ちょびっとだけど。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo713.html

                         ― Kaz(02/04/2019)


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▼「ビリ講」アーカイブ
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『ビートルズを愉しむ』講座・アーカイブ ------------

【体験講座(2019.03.20)】
4月からの時間(午後1時から90分)にあわせて、新規受講生のための体験講
座。のはずだったのですが、話がはずみすぎて(グローヴァル経済について専門
家にレクチャーしていただいてしまいました)ほとんど体験講座らしいものはで
きず。でもなにもなしというわけにもいかないので、ビートルズのシングル盤を
5曲ほどリスニング。

レコードリスニング:「From Me To You」「Thank You Girl」「Please Please Me」
 「Love Me Do」「She Loves You」The Beatles.


【第59回(2019.03.20)】
テーマ:夜のビリ講最終回 ジョン・レノン『メンローヴ・アヴェニュー』と
 ビートルズのシングル&EP盤

ビリ講のひと区切り。夜の時間の講座は、今回が最終回となりました(次回から
は昼1時から)。
受講生は入れ替わりとなります。これまで長く(2年半も!)通ってくださって
ありがとうございました! …というわけで、後半はリクエスト・タイム。ビー
トルズのシングル盤とEP盤(英国オリジナル)をずらっと並べて、聴きたいも
のから順番に、大音量で鳴らしました。
前半は「隠れた名盤」であるジョンの『メンローヴ・アヴェニュー』をリスニン
グ。ジョンの声にビリビリと感電しました。

レコードリスニング:『MENLOVE AVENUE』John Lennon, 「Nowhere Man」「Drive
 My Car」「Please Please Me」「Ask Me Why」「She Loves You」「I'll Get
You」
 「Strawberry Fields Forever」「Penny Lane」「Get Back」「Don't Let Me
 Down」「Long Tall Sally」「I Call Your Name」「I Want To Hold Your Hand」
 「This Boy」The Beatles.
2次会:なし


<次回予告>
第60回講座は、4月3日(水)です。テーマは未定…だけど、『A Hard Days
Night』にしようかな。

<お知らせ>
『ビートルズを愉しむ』講座は、2019年4月より時間を変更して、「毎月第1・
第3水曜日の午後1時からの90分」となりました。

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神戸元町・南京町の「よみうり文化センター」で、スカウスハウス代表・山本和
雄が講師を務める『ビートルズを愉しむ』講座(『THE BEATLESと英国リヴァプー
ルを愉しむ』から講座名を変更)が開講中です。
毎月第1・第3水曜日の午後7時からの90分(2019年4月より「毎月第1・第
3水曜日の午後1時からの90分」)。毎回テーマを決めて、ビリ講ならではのユ
ニークな視点で掘り下げます。蔵出し映像や貴重なレコード音源を楽しんだり、
本やインターネットでは知ることのできないディープな情報も。講座のあとには
二次会あり(ないこともあり)。

入会は随時受付中ですので、ご興味のあるかたはぜひお気軽にご参加ください。
お近くのかたも、お近くでないかたも、ぜひ!
 http://www.oybc.co.jp/event_kobe/detail_11519 


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▽スカウスハウス・ニュース
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***  Beatleweek 2019スカウスハウス・ツアー:参加者募集中! ******

今年8月にリヴァプールで行われる「インターナショナル・ビートルウィーク」
観賞パッケージ『スカウスハウス・ツアー2019』の参加者募集をスタートしまし
た。
聖地リヴァプールで開催される世界最大のビートルズ・フェスティヴァル「イン
ターナショナル・ビートルウィーク」。今年も盛りだくさんのイヴェントが企画
されています。
2019年は、カスバ・クラブの60周年やアルバム「アビー・ロード」50周年、
アップル・ビル屋上で行われたビートルズの「ルーフトップ・コンサート」50
周年などなど、例年以上のクォリティです!
そして日本代表として出場するバンドは、Down Beat、B.B.Cats、Strawberry
Twins & Friendsの3グループに決定!
初めてのかたもリピーターも大歓迎! この夏、ぜひリヴァプールでお会いしま
しょう!
 http://scousehouse.net/beatleweek/scousetour2019.html 


*** スカウスハウス通販 ******

ビートルズをはじめとする「英国盤レコード」の通販です。
リヴァプールで仕入れたレコードばかり。レア盤けっこうあります。
オーダーをいただけるとうれしいです!
 http://scousehouse.net/shop/records2018.html 


*** 大好評! 現地ビートルズ・ツアー ******

スカウス・ハウスでは、ビートルズ・ファンの「聖地巡礼」の旅をサポートして
います。リヴァプールでは、17年目となった「リヴァプール・ビートルズ・ツ
アー」、名所観光とランチがプラスされたお得な「ビートルズツアー+ランチ&
名所観光」、「伝説のカスバクラブ・ツアー」をご用意。「現地英語ツアー
(Magical Mystery Tour, Mendips & 20 Forthlin Road Tour)」の代行予約も承
ります。
ロンドンのビートルズ名所を訪ねる「ロンドン・ビートルズ・ツアー」も大好評。
イギリス旅行の際にはぜひご利用ください。
 http://scousehouse.net/beatles/beatlestour_liverpool01.html
 http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm 


***  PLAY AT THE CAVERN! ******

スカウス・ハウスでは、リヴァプールのキャヴァーン・クラブでのライヴをアレ
ンジしています。もちろん現地コーディネートつきです。
ウェブサイトの「for ビートルズ・バンド - PLAY AT THE CAVERN!」ページをご
覧ください。
ビートルズ・バンドのみなさん、「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演奏
する」という夢をぜひかなえてください!
 http://scousehouse.net/beatles/playatthecavern.html


*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト
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*** 今週のフォト・アルバム ******

「今週のフォト・アルバム」では、2019年3月21日に東京ドームでの、イチ
ロー選手ラスト・ゲームの写真を掲載しています。

 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo713.html


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□■ 第713号 ■□

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