October 15 2019, No.726
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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NLW No.726です。
先週末の大きな台風で、東日本にたいへんな被害が出ています。読者のみなさん
はだいじょうぶでしょうか。
僕の住んでいるところは、被害らしい被害はほとんどなかったのですが、2日間
予定していた「秋祭り」が、1日だけの開催となりました。昔から続く祭礼行事、
つまり神事なので、オールキャンセルになると困るなあと心配していたのですが、
1日だけでも催行できて、ほっとしています。

その秋祭り、僕は例年通りの獅子舞に加えて、今年は獅子舞の一部で小太鼓を叩
かせてもらいました。小太鼓、難しいですよね。1ヶ月くらいあった練習期間の、
最後の2日くらいでやっと、それらしいドラミングが完成して(って自分なりの、
だけど)、なんとか本番に間に合わせることができました。

そのデビュー戦では、「完璧じゃあぜんぜんないけどまあええんちゃう?」程度の
パフォーマンスができてとりあえずひと安心。いやでも、出来がどうこうよりも、
叩いている時間のなんと楽しかったことか! 人前で演奏するのって、緊張する
けど気持ちいいですね。夏のビートルウィークではいつも横で見ているだけで、
バンドはいいなあとうらやましく思っていたのですが、これからはもっとうらや
ましくなるかもです。
あ、でも、今回太鼓を叩いてわかったのは、演奏中に話しかけられるのはかなり
迷惑だということ。それに応じようとするとビートが乱れるみだれる! ビート
ルウィークで僕はよく本番中のドラマーに話しかけたりするのですが、これから
は控えめにしようと思います。にゃは。

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前号につづいて、今年のビートルウィーク出場バンドについての分析(というと
タイソウだけど)を。

全65バンド(ソロ・パフォーマーを含む。以下同じ)のうち、女性がメインのバ
ンドは7つありました。そのうち、オール女性は3つ。
女性バンドは、2010年代に入ったころから多くなりました。ためしに2009年の
オフィシャル・プログラムを見てみると、わずか4グループ。それがだんだんと
増えてきて、近年は10バンド前後になりました。なので、7バンドの今年は、
数だけだとちょっと少なめではあるけれど、でも、インパクトのあるパフォー
マーばかり(日本のストロベリー・ツインズも含めて)なので、リデュース感は
なかったです。
ちなみにですが、スカウス・ハウスとして初めてバンドをエントリーした2000
年は、参加バンドが43、女性バンドは0でした。

女性バンドと同じくこの10年くらいで増えているのは、ソロ・パフォーマーです。
今年・2019年は、なんと8アクト。全体の12%です。デュオ、2人組はどうか
というと、これも多くて7組。ということは、ソロとデュオの合計は15で、全体
の4分の1近く、23%にも及びます。

調べてみればみるほど、ビートルズ・バンドの世界も多様化が進んでいることが
わかりますね。
では、以前は大多数を占めていた、正統派ビートルズ・バンド、つまりはオーソ
ドックスなビートルズ・コピーバンドは現在どのくらいエントリーしているので
しょう。男の4人組または5人組(キーボード・プレイヤーは女性でも可)で、
基本衣装はビートルズスーツ、楽器もビートルズと同じものを使い、レパート
リーは原曲を忠実にコピー、そしてたぶん1曲1曲が終わる毎にお辞儀をするタ
イプの、まっとうなコピーバンドです。日本には今でもきっとたくさん存在する
はずですが、今年のビートルウィークでは、ちょっと甘めに査定しても10バンド
に留まりました。15%です。これは少ない。

変遷を見るために、10年ごとにざっと、コピーバンド、女性バンド、ソロの比率
を出してみましょう。

1999年 総数35 コピー12(34%) 女性バンド1(3%) ソロ1(3%)
2009年 総数61 コピー11(18%) 女性バンド4(6%) ソロ5(8%)
2019年 総数65 コピー10(15%) 女性バンド7(10%) ソロ8(12%)

女性バンドが増え、ノーマルな編成のバンドが減って、コピーバンドも少数派に
なってしまった、「インターナショナル・ビートルウィーク」。以前は「世界最大
のビートルズ・コピーバンド・コンテスト」のように認識されていましたが、今
はコピーの腕前よりもむしろ、オリジナリティに注目される時代のようです。つ
まりは、現在のビートルズ・ライヴ・シーンのトレンドが、「いかにビートルズを
追体験するか」から、「いかにビートルズ・ミュージックを楽しむか」に変わって
きている、と言えるでしょう……と断言しちゃっていいのかな。ただ単に、選ぶ
ほうの好みだったりして。かく言う僕も、型にはまったコピーバンドよりも、ヘ
ンなルックス&サウンドのビートルズ・バンド、つまりオリジナルなテイストを
持ったバンドが好きで、毎年1つか2つ、日本代表バンドのラインナップに入れ
ることにしています。正統派の(あるいは実力派の)コピーバンドがあり、新し
いサウンドのバンドがあり、女子バンドもあり、というのが理想かな。そういう
基準で選考しています……って、ちょうどいま、ビートルウィーク2020の出場
バンド選びをやっているところなんですけどね。さてさて、来年はどんな顔ぶれ
になるかな??

● ● ●

ビートルウィーク2020出場バンド募集です。

≪Beatleweek 2020:出場バンド募集中!≫
スカウス・ハウスでは、2020年のインターナショナル・ビートルウィーク(8
月26日~9月1日)に、日本代表として出場するビートルズ・トリビュート・
バンドを募集します。出場を希望されるバンドは、info@scousehouse.net まで
ご連絡ください。メール件名は「BW20バンドエントリー」とし、本文には、バ
ンド名と簡単なプロフィール、代表者のお名前・住所・電話番号・PCメールアド
レスをご記入ください。お問い合わせをいただいてから2日以内に、募集要項を
メール添付送信いたします(募集要項の内容をご検討のうえ、あらためてお申込
みください)。募集締め切りは10月19日(土)です。ご連絡はお早めに。

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「今週のフォト・アルバム」では、前号につづいてパート2。今年のビートル
ウィークで撮影した、日本以外のバンドのライヴ写真を紹介します。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo726.html

前号のパート1はこちら。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo725.html

                         ― Kaz(15/10/2019)


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スカウス・ハウスでは、ビートルズ・ファンの「聖地巡礼」の旅をサポートして
います。リヴァプールでは、17年目となった「リヴァプール・ビートルズ・ツ
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ルズ・ツアー上級編」「UKロック・ツアー」「クイーン・ツアー」もできます
( info@scousehouse.net までお問い合わせを)。
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スカウス・ハウスでは、リヴァプールのキャヴァーン・クラブでのライヴをアレ
ンジしています。もちろん現地コーディネートつきです。
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ビートルズ・バンドのみなさん、「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演奏
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NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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*** 今週のフォト・アルバム ******

「今週のフォト・アルバム」では、前号につづいてパート2。今年のビートル
ウィークで撮影した、日本以外のバンドのライヴ写真を紹介します。
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前号のパート1はこちら。
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