March 17 2020, No.737
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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 ▽フロム・エディター
 ▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(3)
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 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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「おぼえがき:ビートルウィーク2019」の第3回を書きました。
3回目になるのに、まだバンドの本番ギグは始まってません。えーと、2019年
のビートルウィークでのギグは、3バンドあわせたトータルで、24本ありまし
た。次号以降で詳しくお伝えしたいと思います(詳しくって…ちゃんと憶えてる
かな…)。

で、今回の内容は、毎年恒例のバスツアー「ペニーレーン&ウールトン・ツアー」
です。僕がガイドをするビートルズ・ツアーですね。スカウスハウス・ツアーを
始めた当初からやっているので、もう20回くらいになるのかな、でもほんとに
僕自身が毎年楽しんでやっています。ツアーの内容もだんだんとグレードアップ
して、最近では、お買い物タイムを作ったり、ジョンとポールが出会った場所で
バンドに演奏までさせてしまうという、マルチ・エンターテイメントな方向に広
がっている感じ。昨年の9月にはストロベリー・フィールドにヴィジター・セン
ターがオープンしたので、今年のツアーはもっと盛りだくさんになることでしょ
う。参加者も昨年よりずっと多くなりそうなので、今からとても楽しみです。

● ● ●

コロナウイルスとコロナ騒ぎで、移動制限や外出禁止や国境を閉鎖する国もあっ
たりと、現在ヨーロッパも北米もたいへんなことになっているようですね。
今はみんなで我慢の時間、ということになるわけですが、イライラせず、悲観せ
ず、人を責めたりせず、とにかく落ち着いて、できるだけマインド・ヘルスを通
常通りにキープするようにしたいものです。

僕の住む明石市では、昨日から小中学校が再開になりました。学校が開いている、
というのは、ただもうそれだけで、なんだか安らいだ気分になるのはなんでなん
でしょう? たぶん、子供は社会の希望や自由さの象徴であって、子供が家に閉
じ込められるというのは、社会から希望や自由を制限されているように感じてし
まうから、かな?
日本も世界も、1日でも早く、元通りの、希望も自由もある日常が戻ってくるよ
う、ひとりひとりがそれを信じて願いながら生活する。生活の中での、ポジティ
ヴなことに集中する。それが大事なことだと思います。

                         ― Kaz(17/03/2020)


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▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(3)
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「おぼえがき:ビートルウィーク2019」 / Kaz

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<8月23日(金)>

朝6時半に朝食。8時すぎにホテルを出て、バンド宿泊の学生寮に向かった。空
は今日も快晴。気持ちいい。
アデルフィ・ホテルの前で主催者(キャヴァーン)のお客さん担当、エンマに
ばったり。こんなに早い時間から仕事をしているんだにゃあ…って、僕もだけど。
これから怒涛のような数日間になるので、お互い「グッドラック!」と励まし
あった。

● ● ●

8時半に学生寮のレセプションに到着。昨日のロスト・バゲージ2件のことを報
告しておく。早く届くといいんだけど。

それからすぐにアデルフィ・ホテルへ。これからスカウスハウス・ツアーの毎年
恒例、「ウールトン&ペニーレーン・ビートルズツアー」なのだ。
8時40分が集合時間だったんだけど、みんな遅れずに集まっていて感心してし
まった。ダウン・ビート、ストロベリー・ツインズ&フレンズ、そしてこの2バ
ンドの同行者のみなさん、ぜんぶあわせてえーと、23人(だったかな)。そして
スカウスハウスのスタッフ、さおりちゃんも。実はさおりちゃんは今までこのツ
アーに参加したことがなかったので、今回初めて声をかけてみたのだ(もう何年
もスカウスハウス・ツアーを手伝ってくれてるのに…遅くなってごめん)。

8時50分には、いつものコーチ(大型バス)もホテル前に到着。ドライヴァーは
ロン。挨拶して全員が乗り込んで、さあ出発! ……と行きたいところだが、
我々のバスの前に大型バスがもう1台停まっている。ホテル前の狭いせまいアプ
ローチ。追い越しはとても無理だし後進も不可能。通せんぼ状態である。車の外
でタバコを吸っているドライヴァーに、「悪いけどバスをちょっと動かしてちょう
だい」と頼んでみる。「ああいいよーごめんなー」みたいな感じで軽くオッケーし
てくれるものと思ったんだけど、そうは行かなかった。

「ムリムリ、まだ全員乗ってないから動かせへん」
「いや、ちょっとここ出てくるっと回って戻ってきてくれればいいんだよ」
「やだね」
「……」

まったくラチがあかない。こっちのドライヴァー、ロンもお手上げである。結局、
前のバスの乗客が全員揃って通行止めが解除されたのは、9時30分。あまり時間
の余裕のないツアーなのに、いきなり30分のロスになってしまった……。

● ● ●

ジョンの産まれた産院、そしてリンゴが生まれ育ったディングルをさらっと案内
して、ペニー・レーンへ。2018年にポールがサインをしたストリート・サイン
のところでえりさん合流。バンドのメンバーや参加者の中にはリピーターが多く
て、えりさんとの再会にみなさん大喜び。毎年のことなんだけど、えりさんの人
気はスサマジイ。まるでアイドルである。

ペニー・レーンのディベロップメント・センター(グッズショップ)、ラウンドア
バウト(バーバーショップの中も案内)と見て、ストロベリー・フィールドへ。
ここは今、ヴィジター・センターのオープンに向けて工事中。もうほとんど完成
している感じ。ずいぶんとオープンでクリーンな印象になっている。まあ覚悟は
していたんだけど、以前のあの、幻想的なたたずまいは……ほぼない、かな。
う~ん。まとにかくみんなで赤門の前で記念撮影。

● ● ●

そしてジョンとポールの出会いの場所、セント・ピーターズ・チャーチへ。まず
はチャーチ・ホールを案内。ここ数年、ビートルウィークにあわせていろんなイ
ヴェントが行われている。この日この時間はバザーが開かれていて、ビートルズ・
グッズやセント・ピーターズ・チャーチ関連のグッズがたくさん並べられていた。
どれどれ、とのぞいてみると、魅力的なアイテムがいっぱい。僕は普段から荷物
を持つのがとにかくイヤで、手ぶら主義で通している(今日も手ぶらだ。ツアー
ガイドなのに…)ので、こんなところで持ち物を増やすのには抵抗があったが、
いちどじっくり見て見たいと思っていた豪華本、ブルース・スパイザーさんの
『BEATLES FOR SALE ON PERLOPHONE RECORDS』があったので、えいやっ
と購入。ついでに同じく超分厚い『the beatles・365 days』も。1年365日を、
ビートルズのエピソードでダイヤリー形式に綴った本だ。ちなみに今日8月23日
のところを引いてみると、1964年のこの日、ビートルズはハリウッド・ボウルで
コンサートを行っている。にゃるほど!
この大判の2冊で30ポンド、そしてこれらを入れて持ち歩くための特大布バッグ
(ポールのオフィシャル・コンサート・グッズ)に3ポンドを払った。
しかし重い本である。たぶん2冊で3キログラムくらいはある……日本に持って
帰れるかなあ。

チャーチ・ホールはビートルズ・ファンたちでいっぱいである。おなじみのドン
ナ、グラハム(チャーチの管理人)に挨拶して、ついでにそこにいたコリン・ハ
ントン(クォリーメン!)にも挨拶してホールを出て、チャーチへ。
エリナー・リグビーのお墓、ファーザー・マッケンジーのお墓、ジョージおじさ
んのお墓、ボブ・ペイズリーのお墓を案内した後、1957年7月6日にクォリーメ
ンが演奏した場所へ。ポール少年が初めてジョン・レノンを見た歴史的スポット
である。ここで毎年恒例のミニ・ライヴイヴェントを開催。バンドのみなさんに
演奏してもらったのだ。ストロベリー・ツインズ&フレンズは「Two of Us」、ダ
ウン・ビートは「I’ll Get You」。ギター1本とコーラスでの演奏だけど、どちらの
バンドもさすがに素晴らしいクォリティでちょっと感動した。

● ● ●

時間がおしているので早く帰らねばと出口に向かう。でもその途中でチャーチの
ドアが開いているのを見てしまうと、やはり素通りはできないよねー。ちょっと
寄ってみることに。なにしろジョン・レノンが少年時代に通った教会である。聖
歌隊で歌ったこともある教会である。いつものようにグラハムさんが我々みんな
の記念写真を撮ってくれた。この人、チャーチの名物管理人であり、リヴァプー
ルFCの伝説的監督ボブ・ペイズリーの息子さんなのである。
アデルフィ・ホテルに戻って来たのは、当初の予定を大幅に回った12時45分。
最初の通せんぼ事件がなかったとしても、15分もオーバーしてしまった……けど、
まあ、許容範囲だよね。

さあて、午後からはいよいよ日本代表バンドの本番ギグがスタートである。

(つづく)

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