March 31 2020, No.738
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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 ▽フロム・エディター
 ▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(4)
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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「おぼえがき:ビートルウィーク2019」の第4回を書きました。
ようやく、日本代表バンドのギグがスタートです。やはりライヴが始まって初め
て「ビートルウィークが始まった」という気分になりますね。
その一方で、バンドのひとつがまだリヴァプールに到着してなくて、まだドタバ
タは続いています(やれやれ…)。それは次回以降に。お楽しみに…って、楽しみ
なのか?

● ● ●

コロナウイルスとコロナ騒ぎ、まだまだ終わりの見えない状況ですが、みなさん
ご無事でしょうか。
イギリスでは3月23日の夜に外出禁止令が出て、ちょうど1週間が経ったところ
です。
僕はBBCニュースを毎日チェックしているのですが、昨日(30日)の記事では、
感染者の増加数は安定してきていて、死者の数は2日連続で減少。「外出禁止の効
果が見え始めている」という政府科学顧問からのリリースがありました。
外出禁止措置は当面4月末まで続く(あとまるまる1ヶ月です)わけですが、顧
問は、このまま続ければ2~3週間で安定し、そのあと減少にむかう、という観
測を示しています。もちろん、悪化する可能性もあるとも付け加えています。

外出禁止の事実上の初日となった3月24日は、ツアーでイギリスに向かう日でし
た。
その数日前になんとか見通しが立ってツアーをキャンセルにすることができたの
ですが、この予定がもし1週間早かったら、たいへんなことになっていたはずで
す。
キャンセルしようにもすべての支払いは戻らず(パ―、とも言う)、仕方なく決行
すると、イギリスに入国した翌日あたりからレストランやミュージアムや観光施
設が次々にクローズになって、イヴェントも当然中止、ホテルからはほとんど出
られず、街歩きもできず、帰国する頃はイギリスは外出禁止、日本に戻ると自主
隔離を命じられる、他人からは白い目で見られる……という展開になっていたは
ずです。おそろしいですね。
でも、そういう目に実際に遭った人もいるのではと思うと、「自分は運が良かった」
と単純に喜ぶ気持ちにはなかなか…。それに、キャンセルできたといっても、
戻ってこない経費もあって、経済的にはかなりダメージはあるわけで…むむむ。

BBCニュースのほかには、Facebookを毎日見ています。
僕のイギリスの友人には投稿熱心な人が多いのです。
ほんと感心してしまうのですが、みんなとっても前向きで、外出禁止や政府の政
策に文句を並べたてる人はひとりもいません。現実を受け入れ、1日いちにちを
よりよく生きよう、他人の命を守ろう、国の、世界のピンチをなんとかしよう、
という気持ちがあふれた投稿ばかりです。

なかでも、ミュージシャンたちはエラいです。自分(たち)の音楽で、演奏でみ
んなを元気づけようと、ライヴ配信にチャレンジしているのです。
僕が毎日観ている(毎日やってるんですよ)のは、キャヴァーンのスタッフであ
り、世界のトップ・ビートルズバンドのメンバー、クラーク・ギルモア。興味の
ある人は CavernClark で検索してアクセスしてみてください。リクエストやコメ
ントにライヴで反応してくれるし(僕も毎回リクエストしてます)、そこに世界中
から集まって来るビートルズファン、キャヴァーンファンのコメントを見るのも
楽しいです。一体感があります。もちろんライヴを見逃してもだいじょうぶ(日
本時間では深夜だし)。あとから観ることもできます。

あとオススメなのは、毎日ライヴ配信ではないんだけど、リヴァプールの女子バ
ンドThe Beatellesの元メンバー Cathy Carter 、そしてアルゼンチンのスーパー
バンドNube 9のLucrecia嬢。ルクレシアは、今朝のライヴ配信で僕がちょろっ
と挨拶コメントを送ったら「カズ! アリガトー!」と応えてくれました。カワ
イイ。

今の状況はミュージシャンたちにとって、生きるか死ぬかの大ピンチと言っても
いいかもしれません。でも彼ら、彼女らの笑顔や演奏を観ていると、「明るく、ポ
ジティヴに生きていこう」「なんのなんの、まだまだだいじょうぶ」という気持ち
になります。
8月のビートルウィークでみんなに会うのが楽しみです。クラークやキャシーや
ルクレシアだけじゃなくて、ファンのみんなにも。きっとこれまで以上にひとつ
になって、ビートルズを、音楽を、平和を、楽しむことができるんじゃないかな。

● ● ●

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                         ― Kaz(31/03/2020)


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▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(4)
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「おぼえがき:ビートルウィーク2019」 / Kaz

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo738.html ≫

<8月23日(金)>

13時15分。えりさんと一緒にランチ。でも時間が10分くらいしかないので、ホ
ワイトチャペルの「ロブスター・ポット」でささっと済ます。カレーがけチップ
スの立ち食い…なんだか懐かしい。

13時35分、キャヴァーン・パブ到着。14時からダウン・ビートの、というか、
ビートルウィーク2019日本代表バンドのファースト・ギグ。本当なら同時刻に
BBキャッツがキャヴァーン・フロントで演奏する予定だったのだけど、彼女たち
は今ごろ空の上。いや、まだ乗り継ぎでヨーロッパ大陸かな。

午前中のツアーがおしてしまったので、宿舎で着替えてすぐ移動だったはずだけ
ど、ダウン・ビートのみなさんはいたって落ち着いている。どんなヴェテラン・
ミュージシャンでも、いちばん最初は緊張するものなんだけど、まあ、この人た
ちは別格と言ってよかろう。ぜんぜんヨユウである。
ギグは10分くらい前倒しでスタート。オープニングはジョニーさん必殺の「No
Reply」。というか、ジョニーさんの場合は必殺だらけなんだけど。続いてシノさ
んの「All My Loving」。シノさんのヴォーカルも相変わらず素晴らしい。そのあと
は、From Me To You, Roll Over Beethoven, Till There Was You, I'll Be Back...と
続く。このあたりで僕はキャヴァーン・ライヴ・ラウンジへ移動。14時半からス
トロベリー・ツインズ&フレンズのギグなのだ。えりさんあとはよろしく!

● ● ●

キャヴァーンの入り口でストロベリー・ツインズ&フレンズと合流して、ライヴ・
ラウンジへ。腕利きのPAエンジニア、リッキーに挨拶。「カズ、おかえり!」と
喜んでくれた。僕もうれしい。
「リッキー、このバンドはちょっと忙しいぞ。ベース1、エレキギターが2、ア
コースティック・ギターが1、そしてキーボードとドラムス。ヴォーカル・マイ
クは前に3つとドラムとキーボード、合計5つ要るよ」とステージのセッティン
グを指示。
「オッケー、カズ。ノープロブレム!」

ポール・マッカートニーやオアシスなどなど、ビッグネームの数々が使った楽屋
で、ストロベリー・ツインズ&フレンズの6人はやや緊張気味。ビートルウィー
ク経験者が2人いるけど、どちらも2回目だし。でも、緊張よりもワクワクが
勝っているのは確かなようだ。6人という大所帯なのも「チーム感」があってい
いなあ。
少し時間があるので、再びキャヴァーン・パブへ。向かう途中でキャヴァーン・
フロントのステージを確認。BBキャッツがあけた穴を埋めてくれたのは、ブラジ
ルのSgt Pepperというバンドだった。ありがとう!

ダウン・ビートをちょろっと見て、問題なさそうだったので再びライヴ・ラウン
ジへ向かおうとしたその時、そこには次のバンドが。Dea Matrona。北アイルラ
ンドの女子3人組。ヴィデオで観て「へえ~っ」と思ったことはあるんだけど、
実際にホンモノを目の当たりにして一瞬アゼンとしてしまった。生きた人間には
見えない。完璧なお人形さんである。「わぁお!」と思わず声を出すと、3人のお
人形さんは顔を見合わせてクスクス笑った。
このまま残ってディ・マトローナを観てみたかったけど、さすがにそうはいかな
い。えりさんに交代してもらおうかとも考えたけど、さすがにそれも。仕方なく
ライヴ・ラウンジへ戻る。

● ● ●

前のバンドはちょいと定刻オーバー。リッキーがテキパキとステージをセッティ
ングして、ちゃちゃっとサウンドチェックを済ませたけれど、遅れは取り戻せず。
それどころか、さらに遅れて、ストロベリー・ツインズ&フレンズのファースト・
ギグは10分おしの14時40分にスタート。金曜日なのでテーブル席仕様だが
(明日からはオールスタンディングになる)、客席はほとんど埋まっている。MC
はチャーリー。彼は以前、ビートルウィークでスターになったMona Lisa Twins
(カワイイ女子2人組)のドラマーを務めていた。実はストロベリー・ツインズ
という名前は、モナ・リザ・ツインズにちなんで命名されたものだ。彼女たちの
ビートルウィーク・デビューに、本家バンドのメンバーが立ち会うなんて、なん
とも出来すぎた偶然である。

オープニングは「Got To Get You Into My Life」。つかみはオッケー。タタミかけ
るように「The Word」。このバンドのキラー・ナンバーである。そしてIf I
Needed Someone, Wait, You Won't See Meと続く。『ラバー・ソウル』4連発で
ある。思い入れたっぷりの「Something」をはさんで、「She Said, She Said」が
来て、「Two Of Us」。目まぐるしい展開がスバラシイ! …でもゆっくり鑑賞して
いる場合ではない。「トゥ・オブ・アス」の途中でステージ前へ。目立たないよう
にしゃがんで、リーダーのKuruさんに合図を送る。歌に集中していてなかなか気
がついてもらえず、結局「Two Of Us」が終わったところで立ち上がる。

「クルさ~ん、あと3曲!」

事前にもらっていたセット・リストでは、あと6曲が用意されているのだが、残
り時間を考えると3曲しか入らない。このまま3曲演奏したところで「はい終わ
り」では、ショウにならない。早めに伝えたのは、セットを再構成してもらうた
めだ。
クルさんは迷うことなく次の「We Can Work It Out」をスキップして、「Dear
Prudence」へ。ストロベリー・ツインズ&フレンズのレパートリーの中でも、最
も光り輝くナンバーだ。この1曲だけでも1ステージ分の値打ちがある。
「ディア・プルーデンス」で会場を感動させたあとは一転してロックン・ロール。
熱狂的な「One After 909」でいったん締めて、そしてアンコールに大迫力の
「Oh! Darling」で大団円。ヨーコさんのヴォーカルはスサマジイ。びっくりし
た…というか、ちょっとびびった。

(つづく)

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