May 26 2020, No.744
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** □■ INDEX ■□ ▽フロム・エディター ▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(9) ▽スカウスハウス・ニュース ▼今週のフォト ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽フロム・エディター ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ NLW No.744です。 みなさん、お元気でしょうか。 ついさっき気がついたのですが、昨日、5月25日は、リヴァプールFCが5度 めのヨーロッパ・チャンピオンに輝いた日です。 あの、「イスタンブールの奇跡」と呼ばれたUEFAチャンピオンズ・リーグ決勝 は、2005年のことでした。あれから15年が経ったんですね…なんだか信じられ ない。 ACミランを相手に、前半は0-3と大差のビハインド。しかしレッズは後半に3 点を連取して追いつき、最終的にPK戦を制して、フットボール史に燦然と輝く 大逆転優勝をやってのけたのです。 あの試合のことはよく憶えています。自宅でのTV観戦で、早朝にも関わらず、 レッズが点を入れるたびに「よっしゃ~っ!」と大絶叫を上げてしまい、妻に 怒られたものです。もちろん手にはカールスバーグ・ビヤ。何本飲んだことか。 そして試合が終わると居ても立ってもいられなくなって、ランニングへと飛び 出しました。当時はだいたいいつも2キロくらい走る程度だったのですが、興 奮状態だったこの時はレッズ優勝のお祝いだとばかりに、いつもの3倍・6キ ロも走ったのでした(15年後の昨日は16キロ走ってるんだけど…)。 ……と、ここまで書いたところで、「当時のNLWではどんなことを書いたんだ ろう?」と気になって、探してみました。「まぐまぐ」さんではバックナンバー の保管サービスがあったのですが、いつの間にやらそれがなくなっていて(がっ かり)、スカウスハウスのウェブサイトにも、2005年9月13日発行の<NLW No.216>以降しかバックナンバーはアップされていません。でもあきらめずに PCのハードディスクの中を片っ端からひっくり返すこと30分。どうにか見つ けることができました! 2005年5月31日発行の<NLW No.204>です。あらためてウェブページにコン バートして、先ほどサーバーにアップしました。もしよかったら、読んでみて ください。こちらです。 https://scousehouse.net/magazine/magazine204.html この中にも掲載されているミナコさんの「ゴールドフィッシュだより」No.12の 写真ページはこちらです。 https://scousehouse.net/magazine/goldfish12_photo.htm、 そして、この「ゴールドフィッシュだより」は、NLW掲載後にあらためてスカ ウスハウスのサイトに写真をまとめた特設ページを作成しました。こちらも紹 介しておきますね。全部で6ページあります。 https://scousehouse.net/football/cl_final.htm 今振り返ってみても、もう2度とお目にかかれないような、ミラクルで感動的 な試合です。そして、ミナコさんのレポート&写真にからは、当時のリヴァ プールの人たちの盛り上がりよう、のめりこみよう、喜びようが、生き生きと 伝わってきます。 大勢の人々が心をひとつにすることができる。それがスポーツや音楽の力なんで すよね。早くそれを取り戻したいなあと切実に願います。 ● ● ● 「今週のフォト・アルバム」では、今号掲載の「おぼえがき:ビートルウィーク 2019」にちなんで、B.B.Catsのキャヴァーン・ライヴ・ラウンジでのライヴ写 真を紹介します。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo744.html ● ● ● セールの案内です。 4月より、「スカウスハウス通販:英国盤レコード」では、「全アイテム30%オ フ」のキャンペーンを開催中です。 (商品ページおよびオーダーフォームでは、割引前の価格が表示されていますが、 オーダーいただたあとの確認メールにて、セール適用価格をご案内いたします) ボチボチと売れておりますが、まだまだ在庫はたくさん。セールはしばらく続け ます。 オーダーをいただけるとうれしいです! http://scousehouse.net/shop/records2019.html ― Kaz(26/05/2020) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(9) ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 「おぼえがき:ビートルウィーク2019」 / Kaz ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo744.html ≫ <8月24日(土)> 19時。 えりさん&さおりちゃんといくつかの用事を済ませたあと、キャヴァーンの向か いにある「Festival Food & Drink」で晩ごはん。キャヴァーンも経営に関わって いるこのレストランは、ブラジリアン×ブリティッシュな料理がウリで、ラテ ンっぽい内装もナイス。スタッフは出し惜しみなく愛想を振りまいてくれる。ま だ夕食にはやや早い時間だったけど、座席はほぼ埋まっていた。 僕は「今日のおすすめ」から魚のグリル料理を。えりさんはスカウスを。さおり ちゃんはなんだったかな…。どれもヴォリュームがあって、見た目も味もばっち り。おまけに、ビートルウィーク期間中は、フェスティヴァルのリストバンドを 提示すると10%オフ。僕は左右両方の手首に巻いているので、ウエイトレスの カワイイお姉さんに「これみて! 僕は2つ持ってる!」とアピールしたけど、 やはり20%オフにはならなかった…ウケたけど。 今日はこれから、日本のバンドのギグが3本ある。BBキャッツが2本とストロ ベリー・ツインズ&フレンズが1本。加えて、フィルハーモニック・ホールでの マーク・マッギャンのコンサートもちょっと観たい。 ● ● ● 20時。キャヴァーン・ライヴ・ラウンジ。 20時半からBBキャッツのギグ。えーと本来なら4本目だけど、最初が飛んだ ので3本目。昼間のカスバ・クラブと同じく、ビートルウィークの赤Tシャツ にジーンズ、そしてウィッグにばっちりメイク。彼女たちのロスト・バゲージは 依然ロスト中。 ギグは定刻スタート。PAエンジニアはトム。MCはチャーリー。どっちもナイ スガイだ。オープニングは「Some Other Guy」。そしてGlad All Over, Like Dreamers Do, Soldier Of Love...と続く。トムの腕もあるけど、やはりこのハコ はサウンドが素晴らしい。もちろん前から良かったのだが、去年の夏(ビートル ウィーク2018の前)に最新のPAミキサーが導入されて、ますますグレード アップしたのである。聴いていて実に気持ちがいい。 バンドは絶好調、サウンドも問題なし。えりさん、さおりちゃんもステージ袖に スタンバイしてくれている。なので、僕はしばし仕事を離れて、わざわざここ に会いに来てくれた友人夫婦と一緒にBBキャッツを観ることに。ジャニスと ジョーイ。2003年にたまたまジャカランダで会って楽しく話して、以来、2~ 3年にいっぺんくらい、ビートルウィークのウィークエンドに再会する。この ごろは僕のほうがなかなか時間が取れなくて、日本のバンドのライヴでちょろっ と会うくらいしかできないんだけど…。ともあれ、お互いの元気そうな姿を喜び 合う。ギネスで乾杯(ジョーイがおごってくれた)。 ステージではBBキャッツの楽しい演奏が続いている。オーディエンスもみるみ るうちにふくらんで、完全に満員になった。スバラシイ! 続きのセットリストを記しておこう。 Searchin', So How Come, Don't Ever Change, I Wanna Be Your Man, To Know Her Is To Love Her, Nothin' Shakin', My Bonnie, Johnny B Goode, Lucille, Leave My Kitten Alone. そしてアンコールに「I Got A Woman」と「Besame Mucho」。 こうやって曲名だけを見れば、なんとも地味なロックンロール・ナンバーばかり のように思える。でも、彼女たちが演奏すると、どれもが華やかなポップ・ロッ クに変身する。アーリー・ビートルズというと、ひねりのないプリミティヴな ロックンロールと思われがちだが、実は退屈な曲なんてひとつもなくて、それ ぞれがユニークな魅力とパワーを持っている。そのことに目覚めさせてくれる のがBBキャッツなのである。60年も前のクラシックを、ピカピカに蘇えらせ ている。 バンドとオーディエンスがひとつになった、実に理想的なライヴだった。これだ けマイナーなナンバーを並べてこんなに盛り上がるギグというのも、なかなかな いかもしれない。 アンコールが終わってMCのチャーリーが終了を宣言し、BGMが流れ出しても、 ほとんどのオーディエンスは動かず、楽器を片付ける彼女たちに拍手や声援を 送り続けていた。せっかくなので、ステージで記念写真を撮る。ドラム台の上 に乗ってカメラを構えると、BBキャッツの4人のうしろで大勢のファンたちが 手を振ってくれた。最高にシアワセな瞬間である。 (つづく) ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo744.html ≫ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽スカウスハウス・ニュース ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** スカウスハウス通販 ****** 英国盤レコードの通販です。「ビートルズ」「ビートルズ(ソロ)」「ビートルズ関 連」「ブリティッシュ・ロック」「シングル&EP」の5カテゴリー。リヴァプール で仕入れたアイテムばかりです。オーダーいただけるとうれしいです! 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