June 02 2020, No.745
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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6月になりました。
学校が再開したり、休業要請が解除になったり、プロ野球やJリーグの開幕が決
まったりと、日常に明るさが戻ってきました。いろんな面でリセットというか再
スタートというか、新しい生活が始まったような感じがありますね。
もちろん、まだまだたいへんな日々をお過ごしのかたもいらっしゃると思います。
要請されたわけでもないのにずっと休業状態のスカウスハウスも、いつになった
ら元のような仕事ができるのかは依然として不透明…。ですが、夜明けはきっと
遠くないはず。おたがいがんばりましょう。

● ● ●

先週の土曜日、ハーフマラソンを走りました。
「TATTA 週末ひとりマラソン」という全国規模の大会が企画されて、それに参
加したのです。参加者は各自、フルかハーフかを選んで、専用アプリをスマート
フォンにインストール。5月30&31日のどちらか好きな日の好きな時間に、好
きな場所で走る。それだけです。計測はアプリにおまかせで、記録は自動的に集
計されます。

というわけで、11歳のチビ助をお共に、21キロを走りました…というか、本当
はチビ助にハーフを走らせるのがメインで、僕はそのサポートだったわけですが。
気温26℃はまだマシとはいえ容赦なく照り付ける太陽の下、へろへろになりな
がらも(僕じゃなくてチビ助が)、2時間13分(2回の給水休憩は時計ストッ
プ)で無事に完走しました。めでたし。

この企画には全国で5,000人近くのランナーが参加したそうです。
我々は明石から神戸の海岸沿いを走ったのですが、それらしきランナーの姿が
けっこう見られました。すれ違うときに手を振って励ましあったりして、連帯感
というかシンパシーというか、そこはかとなくジ~ンくるものがあって、「こう
いうのっていいなあ」と思いながらのランニングでした。ランニングって、心の
健康にもいいですよ。

● ● ●

ぜひ観てほしいビデオがあります。

<THE BLACKBIRDS & FRIENDS // FREEDOM>
 YouTubeのリンク: https://youtu.be/O9WOReEwgpA

力強い8ビートのイントロに乗って、

WE ARE MORE ISOLATED THAN EVER
YET THE WHOLE WORLD FIGHTS HAND IN HAND
LET'S STOP COVID-19
AND SPREAD THE MUSIC TOGHETHER!

という字幕が流れてスタートするこのビデオは、ハンガリーのビートルズ・バン
ドThe BlackBirdsが制作。ポール・マッカートニーの<Freedom>を世界中から
参加した仲間たちと演奏しています。日本からはThe Clover/B.B.Catsのモモ
が参加(はい、僕がアレンジしました)。並み居るスターたちの中で独特の存在
感を放っています(ネコちゃんがカワイイ…あ、モモも)。

でもモモも僕も、まさかこんなに立派なプロジェクトとはまったく想像してなく
て、もらったオファーに「面白そうだにゃ」という程度の軽いノリで快諾。しか
も締め切りが2日後くらいだったので、けっこうテキトー…じゃなかった、イー
ジーに(…同じようなもんか)、ちゃちゃっとビデオを撮って(モモが)提出し
た(僕が)のでした。なので、出来上がった作品を観てびっくり(というか冷や
汗…)。でもまあ、ひとりだけ「ほわん」として、かえっていいアクセントに
なってます。欲を言えば、モモの映像部分をもっと増やして編集してほしかった
しにゃあ。あのチャーミングな声ももっと聴きたい。それにひきかえ、ジェイ、
あんた目立ちすぎやでぇ。
……と、冗談はともかく、このビデオのクォリティは本当に素晴らしいです。
今の閉塞状況からの自由を、人々の連帯を、そして音楽の素晴らしさを訴える
メッセージがパワフルに伝わってきて、何度観てもジ~ンとしてしまいます。

ハンガリーでの新型コロナウイルス関連の状況を調べてみたのですが、5月28日
現在で累計感染者数は3,816人だそうです。このうち回復者は1,996人で、死者
数は509人とのこと(ハンガリーの人口はおよそ980万人で、東京都よりは少な
いけれど、大阪府や神奈川県よりは少し多いです。東京都のコロナ感染による死
者数は6月1日現在305人)。外出制限も緩和されました(英国、フランス、イ
タリア、スペインが突出しているのでヨーロッパじゅうが大きな被害を受けてい
るように思いがちですが、死者数1,000人未満の国のほうが多いです)。
また、独裁的と批判されていたオルバン首相は、3月末に感染拡大防止を名目に
さらに首相権限を強め、ますます批判を浴びていたようですが、2ヶ月が経ち、
感染対策も一息ついた今現在はどうなのでしょう。もしもハンガリーの人々に
とって、ファシズムへの恐怖が今まさに現実的な問題であるなら、この「フリー
ダム」のビデオはさらに拡大して解釈されるべきでしょう。そうではないといい
のですが…。

ビデオに添えられた説明文を、日本語に訳してみました。

THE BLACKBIRDS & FRIENDS // FREEDOM ----------------------------

世界中からビートルズ好きが集まってくれて、ハンガリーのビートルズ・バン
ドTHE BLACKBIRDSと一緒にポール・マッカートニーのFreedomを歌いまし
た。
この美しい聖歌は元々は2001年の9.11後に作られたものだけれど、命もカル
チャーも危機的状況になっている現在の僕らの日常の様々な場面において、パー
フェクトなサウンドトラックになるんじゃないかと思う。僕らは、この2,3ヶ
月で失ってしまった日常を取り戻すためにみんなで団結して戦わなけりゃならな
いし、この曲はそのためについ最近作られたんじゃないかってくらいにぴったり
だ。僕たちは自由な人生を生きる権利がある。それを取り戻すために、もう一度
みんなで集まってこの曲を歌う。今がその時なんだ。

ザ・ブラックバーズは、結成以来16年間、世界中のビートルズ・ファンたちか
ら認められ、称賛を受けてきています。リヴァプールをはじめ、カナダやフィン
ランド、ドイツ、その他たくさんの国のビートルズ・フェスティヴァルで演奏す
るたびに新しい友人が増えて、ここ数年、交流を深めてきました。会えば一緒に
演奏したり、自分の国に招待してくれたり、あるいは、昨年ハンガリーで初めて
開催されたビートルズ・フェスティヴァル「The Beatles Weekend Budapest」
に参加してくれたり。

遠くの国々からバンドを集めてイヴェントを開催するにはそれなりの組織とか予
算とかあるいはちょっとした運みたいなものも必要だからかなりたいへん。それ
ばかりか今のパンデミックの情勢ではもう世界中のコンサートホールやステージ
は沈黙を余儀なくされてしまってる。しかしこのアイソレーションは皮肉にも、
通常とは違った形でミュージシャンたちをジョイントさせる方法があることに気
づかせてくれました。僕らは、大切な人たちに手を伸ばすために、別の可能性を
見つけなくてはならない。僕らザ・ブラックバーズも、自分たちのやり方でやっ
てみようと決心をしました。自分たちの最高のヒーローの音楽を、友達を招待し
て演奏することを。

このビデオでは、ミュージシャンだけでなく、ビートルズ・ファンや研究科、も
のまね芸人、さらにはザ・ビートルズのオリジナル・メンバーの友人までもが参
加して、一緒に歌ってくれています。ラインナップはこちらです。

Aldo Spadaro - Netherlands
Carolina Rubirosa - Spain
Gabor Peterdi - Hungary
Hal Bruce - Canada
Helen Anderson - England
Jay Goeppner - USA
Javier Parisi - Argentina
Momo - Japan
The BeatLove - Russia
The Indonesian Beat Club - Indonesia
The Magical Band - Israel
Ringer Star - USA
Sergey Radchenko - Ukraine

YOUTUBE LINK: https://youtu.be/O9WOReEwgpA
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                         ― Kaz(02/06/2020)


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