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July 28 2020, No.753
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■
     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼NLWアーカイヴ:「メンディップス回想」(2003年)
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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ようやく情報解禁となりました。
パンデミックのために中止となった2020年の「インターナショナル・ビートル
ウィーク」が、オンラインで開催です!

期間は本来のビートルウィークと同じで、8月26日(水)~9月1日(火)の
1週間。会場は、The Cavernのソーシャルメディア・アカウントになります。
世界中からビートルズ・バンドがビデオ・ライヴ(事前収録)で参加することに
なっていて、もちろん、日本代表の4バンド(Hips, #4 Dream, The Reunions,
The Beaticks)もラインナップに入っています(パチパチパチ!)。

6月中旬に企画がスタートして、7月中旬に開催が決定。それからの準備だった
わけですが、どのバンドももうすでにライヴの撮影は終了して、ビデオの編集に
取りかかっているはず…というか、ほぼ完成している、んじゃないかな。ビデオ
提出の締め切りまであと4日!
ところが、つい数時間前に主催側から連絡があり、ビデオのレギュレーションに
いくつかの変更が……このタイミングで!? 締め切りは1週間先伸ばしには
なったけれど、バンドには追加の撮影やややこしい編集作業があらためて必要に
なってしまいました。日本のバンドのみなさんにはついさっきメールで知らせた
ところなので、今頃てんやわんやかもしれません。締め切り、間に合うかな……。

ともあれ、オンラインであろうがビデオであろうが、ビートルウィークが今年も
開催されることになって、少し救われた気持ちです。
開催の詳細はまだ発表されていませんが(というか、開催すること自体まだ正式
にはアナウンスされていませんが…)、主催側の決定を待って、このメールマガ
ジンやスカウス・ハウスのウエブサイトで告知しますね。

そうそう、当初はライヴ・ストリーミングも混ぜての開催も検討されていたんで
すよ。でも1か所や2か所ならともかく、世界何10か所からというのはさすが
に難しすぎますよね。そもそも、本拠地となるキャヴァーン・クラブ自体がその
ときまでにオープンしているかどうかわからないし…。

キャヴァーン・クラブはまだクローズのままですが、姉妹店であるキャヴァーン・
パブとフェスティヴァル・レストランは、いよいよ今週末からリオープンです。
当面は金~日の週3日営業とのことですが、両店のカスタマーはにゃんと、キャ
ヴァーンクラブ・ガイドツアーに参加できるそうです。はい、つまり、キャ
ヴァーン・クラブは閉まっているけれど、キャヴァーン・パブかフェスティヴァ
ル・レストランでビールとか料理とか注文したら、キャヴァーン・クラブに入れ
ちゃうのです(有料なのかどうかは不明)。ガイド付きで。
現時点では日本から行くのはさすがに難しいですけど、リヴァプール在住の人は
ぜひ!

● ● ●

NLWアーカイヴ第2弾として、「メンディップス回想」をお届けします。ちょう
ど17年前、NLW No.110(2003年7月29日発行)とNo.111(2003年8月5
日発行)に掲載した記事で、ジョン・レノンが育った家「メンディップス」で
ジョンやミミおばさんと暮らした人の当時の印象や感想が紹介されています。掲
載時の僕の「フロム・エディター」とあわせて再録しますね。

● ● ●

「今週のフォト・アルバム」では、メンディップスの写真を集めてみました。
2003年(ナショナル・トラスト所有となって内部公開がスタートした年です)
にはじまって、2005, 2008, それから10年(!?)飛んで2018年の写真です。
もちろんもっとたくさん足を運んでいるんだけど、意外に写真、撮ってなかった
です…ちょっとがっかり。あ、念のため断っておきますが、家の外の写真ばかり
です。家の内部は撮影禁止。ルールは守りましょうね。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo753.html 

                         ― Kaz(28/07/2020)


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▼NLWアーカイヴ:#02「メンディップス回想」(2003年)
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過去のNLWからピックアップしてお届けするアーカイヴ・コーナーです。
第2回は、ちょうど17年前となる、2003年7月29日発行のNLW No.110と、
その次週発行のNLW No.111から。ジョン・レノンの家に下宿した人たちによる
貴重な証言が、地元紙「リヴァプール・エコー」で紹介されました。

≪≪≪ NLW No.110 - July 29, 2003 ≫≫≫

<フロム・エディター> 
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先日リヴァプールを訪れた際に、ジョン・レノンのリヴァプールの家「メン
ディップス」を見学しました。
この家にはこれまで何度も来ていますが、もちろんいつも外から眺めるだけでし
た。
まさかこの家の中に入ることが出来る日が来ようとは思っていなかったので、中
に案内された時は、「こんなにあっさり入っていいのだろうか」と、ちょっと申
し訳ないような気持ちになりました。

家の中は、思っていたよりもずっとこじんまりとしていて、とても質素でした。
さすがナショナル・トラストというべきか、ジョンが出て行ってから40年も経
つというのに、この家の中だけ別の時間が流れているような、いや、時間が止
まっているような、不思議な感じがしました。

玄関の上にあるジョンの部屋は、とても狭くて、今から考えると4畳半くらい
だったような気がします。ベッドの他にクローゼットがひとつあるきりでした。
ポールは、「ベッドに座って、ジョンと一緒にファッツ・ドミノとかジェリー・
リー・ルイスとかチャック・ベリーとか、いろんなレコードを聴いたなあ」とか、
「ベッドの上で並んでギターを構えるとネックがぶつかり合って難儀したなあ」
と、懐かしそうに回想しています。

「ああ、ここにジョンはいたんだなあ」と思いながら窓から外を見渡すと、そこ
には、夏の陽射しに照らされた、穏かなメンローヴ・アヴェニューの景色が広
がっていました。
門の影から、ひょっこりとポールが顔を出すんじゃないかという気がしました。

結局、ジョン・レノンが生涯で最も長く住んだ家は、5歳から23歳まで暮らし
たこのメンディップスでした。

ジョンのこの家での暮らしは、実際にはどんなふうだったのでしょう。
当時を知る人たちに取材した記事が、「リヴァプール・エコー」紙に掲載されま
した。
「メンディップス回想」というタイトルで、今週と来週の2回に分けて紹介しま
す。

                         ― Kaz (29/07/2003)


≪≪≪ NLW No.111 - August 05, 2003 ≫≫≫

<メンディップス回想> 
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1950年代は、配給制とロックンロールの時代だった。
大戦後の英国が何とかしてティーンエイジャーを軍隊に集めようと苦労する一方
で、巷ではコーヒー・バーが流行し、エルヴィスが登場した。
そしてその頃、緑豊かなリヴァプールの郊外では、やがて20世紀で最も偉大な
才能のうちのひとつとなる若い芽が育っていた。

ジョン・ウィンストン・レノンの人生に関しては、これまでに様々な記録が残さ
れている。
それでも、今また、新たな証言と写真が公開されようとしている。
ジョンが少年時代を過ごした家で、下宿人として彼生活を共にした当時の学生た
ちから提供されたものだ。

ジョンがミミ伯母さんと暮らした家「メンディップス」は、メンローヴ・アヴェ
ニューの251番地にある。
メンディップスを管理し、一般に公開しているナショナル・トラストは、194
9年から1963年の間にこの家に下宿した20人を探し出し、話を聴いた。
彼らの回想は、CDに収められることになっている。見学に訪れたファンたちに、
ジョン・レノンと一緒の暮らしとはどういうものだったのかを、聴いてもらえる
ように。

ヤング・ジョンは、悪戯好きで、シャープなウィットを持っていたという。と同
時に、すぐにかっとなる気分屋でもあった。
学生たちを起こすのはジョンの毎朝の仕事だったが、彼がわざと「忘れる」のは
しょっちゅうだった。
ある女子学生は、怒ってジョンに仕返しをしたことがあるそうだ。彼のパジャマ
に木の枝を詰めて。
あのスターにこんなことをした人間が、いったい何人いることだろう。

ジョンは、5歳から23歳まで、このメンディップスで伯母のミミと一緒に暮ら
した。
下宿した学生の大半は、獣医の卵だった。猫好きだったミミの希望でそうなった
のだという。
ナショナル・トラストの担当者 Simon Osborne はこう話している。
「ミミが獣医を優先させたのは、飼い猫が病気になった時とかに役に立ってもら
おうと考えてのことだったという話ですよ」
「後年になると彼女は、生化学科や機械化や数学科の大学生も泊めています。
1959年以降には、ローカル・カレッジの女子学生も下宿しています」
「でも、同時期に異性の学生同士を住まわせたことはなかったようです」

下宿人たちは、家の奥にあるベッドルームを使った。その部屋では、2人が寝る
ことができた。
勉強する際には、ダイニング・ルームを使った。

1955年に夫のジョージを亡くしてからのミミは、より多くの学生を泊めるよ
うになった。
自分のベッドルームを学生に使わせ、彼女自身は階下の小部屋で寝た。

バスルームとトイレだけは、家族と学生がシェアした。

1962年、ビートルズの「ラヴ・ミー・ドゥ」がチャートを賑わす頃には、メ
ンディップスのフロント・ルームも勉強部屋として使われるようになっていた。

1950年代初めの下宿代は、週3ポンドだった。
下宿代には食事も含まれていた。だがそれも良し悪しだったようだ。あるひとり
は言う。
「あぶらっこい朝ごはんだったよ。時々ネコの毛が浮かんでたりしたなあ」

ミミの猫への溺愛ぶりについては、とにかく誰もがよく憶えていた。
「もし君が猫好きなら、彼女は君を気に入るさ」というのが共通のコンセンサス
になっていたほどだった。

実母ジュリアに代わってジョンを育てていたミミは、常に躾にうるさかった。
サイモン・オズボーンは言う。
「誰もがミミのことを、親切だけれど厳しい人だったと言っています」
「例えば下宿人が病気になったりすると、彼女はしっかり面倒を見るんです。風
邪をひいた者にホット・ウイスキー&レモンを作ってやったりね。でもその反面、
ちょっと厳しい仕打ちにあったとこぼす人もいますね」
「ミミは、下宿人が友人を家に連れて来るのを制限時間つきで許していました。
しかしながら、1960年に下宿していたある女性は、そういうことを一切認め
てもらえなかったそうです」

後になって皮肉っぽく語られることになるが、ミミはジョンに向かってよく、
「ギターもいいけれどねジョン、それで生活なんてできっこないのよ」と言って
いた。
ジョンが大学へ行かなかったことを彼女はとても残念がっていたと、ある元学生
は言う。
ポーチでギターの練習をしていたジョンをポーチから追い出したりしていたミミ
だが、彼女には意外な一面もあったとあると回想する元学生もいる。
「ミミはよく、初期のビートルズの曲が大好きだって言ってましたよ。新しくて
とてもいいって」

では、ジョン本人については、どのような思い出が残っているのだろう。

最初の下宿人がメンディップスにやって来たのは、ジョンがまだ9歳のスクール・
ボーイの頃だった。最後の下宿人が住んでいた頃には、ジョンは有名なポップ・
スターになっていた。ビートルマニアが全盛の頃だ。
サイモンは言う。
「レノンの趣味は、音楽にアート、ドローイング、それから幅広い友人たちとワ
イワイやることでした」
「彼は下宿人を漫画に描くのが好きだったようですね。そのうちのひとつは、今
メンディップスに飾ってあります」
「それからジョンは、ラジオを聴いたりテレビを観ることが大好きでした。エル
ヴィス・プレスリーの音楽をはじめ、'65 Special ―これは Top of the Pops の
初期のヴァージョンですね、それに Juke Box Jury 。ラジオでは、The Goons
が大のお気に入りだったそうです」
「ジョンは決して打ち解けやすい性格とはいえなかったようです。下宿人が彼の
部屋へ立ち入ることも禁じられていました」
「しかしながら、ジョンはたいへんな悪戯好きでもあったのです。例えば、毎朝
下宿人を起こすのが彼の義務であったのに、わざとそれを忘れたりとか」
「カルダー・カレッジに通っていたある女学生は、ジョンに仕返しをしたんです。
彼のパジャマに、木の枝をぎゅうぎゅうに詰め込んだのだそうです。それを見た
ジョンがどんなリアクションをしたのかは、ちょっと言えませんけどね」

('There are places we remember...' , Jul 21 2003, Liverpool Echo)


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▽スカウスハウス・ニュース
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旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
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*** 今週のフォト・アルバム ******

「今週のフォト・アルバム」では、メンディップスの写真を集めてみました。
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