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August 25 2020, No.756
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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 ▽フロム・エディター
 ▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(15)
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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NLW No.756です。
756といえば、東京ジャイアンツ・王貞治選手の756号ホームラン。メジャー
リーグのブレーブスやブリュワーズで活躍したハンク・アーロン選手の最多本塁
打記録を抜いたのは、1977年の9月3日、後楽園球場でのスワローズ戦でした。
あれから43年も経つなんて…。

王選手のホームランは実にホームランらしいホームランだった印象があります。
鋭いダウンスイングから解き放たれたボールは、弾丸ライナーのときもあったけ
ど、多くは滞空時間のなが~いビッグフライで、美しい放物線を描きながらスタ
ンドに飛び込んだものでした。

ここ数年はMLBもNPLもアッパースイングが主流のようですね。
確かに、ピッチャーの投げるボールは上から下へという軌道なのだから、それを
下から上へのスイングで迎え打てばミートの確率は高くなるし、打球は上にあ
がってヒットの確率も高くなる…。そう言われればそうだろうな、という気はす
るのですが、あの、王選手のダウンスイングから弾き出される飛球の美しさは
やっぱり特別だったよなあ、と思うのです。上から下に落ちてくるボールを、上
から下へのスイングで遠くへ飛ばすのが王選手。ボールの中心ではなく下側をピ
ンポイントで捉えてスピンをかけるという、おそろしいほどのスイングスピード
と、高度な技術。その結果としてのあの放物線。アーチ。同じビッグフライでも、
アッパースイングのとは種類がぜんぜん違うのです。下に叩きつけるようなスイ
ングなのに、打球はビューンと天を目指し、その瞬間に「あ、ホームランだ」と
わかるんだけれども、ボールがスタンドに飛び込むまでに5秒くらいかかる、あ
の「間」が何ともいえずクールでした。
王選手の弾丸ライナーのホームランはきっと、打ち損じだったんでしょうね。

えーと、すみません、思わず王選手の話が長くなってしまいました…。

● ● ●

いよいよ今週の木曜日から、"Virtually" International Beatleweekがスタートです。
8月27日(木)から9月1日(火)の6日間、正午から午後11時(現地時間)
まで、キャヴァーン・クラブ内特設スクリーンおよびFacebookページ
( www.Facebook.com/Cavernclubliverpool )にて、世界30ヵ国以上、70以
上のバンド/アーティストのライヴ・ビデオが上映されます。

もちろん日本代表バンドのビデオも上映されるわけですが、ここで問題になるの
が、「いったいいつ?」ということ。
1日10時間以上×6日間、しかも時差もあるので、やはり前もって登場日時が
わかったほうがいいですよね。「いつでてくるか」と身構えながらじっと画面と
にらめっこするのはさすがに疲れます。
そこで「タイムテーブルみたいなのない?」と担当者にリクエストしてみたとこ
ろ、「はいよー」と、すんなりとスケジュール表が送られてきました。どう見て
も内部文書なので公開したりすることはできませんが、なんとも豪華なライン
ナップにあらためてびっくり! Nube 9, Rocks Off, Mona Lisa Twins, DTOUR,
The Shakers, The Fab Four, Clube Big Beatles, Jay Goeppner Band, Dark Blues,
Adelphi, Who's Next, McDonald's Farm, The Fab Fourever, Pure McCartney,
The BlackBirds, Hellfire Preachers, Sonido Club, Cathy Carter....などなど、世界
のトップ・カヴァーバンド/アーティストが続々と日替わりで登場します。
こりゃあ観ていて飽きないどころか、目いっぱい楽しめそう。1セットの演奏時
間がそれぞれ20分以下というのも、スピーディーでヨイです。

というわけで、日本代表4バンドの上映スケジュールをご案内しておきますね
(日時は日本時間。当日までに変更の可能性あり)。

 【Hips】
  28日(金)02:40am(セット1), 29日(土)09:00pm(セット2)

 【#4 Dream】
  28日(金)01:40am(セット1), 31日(月)03:40am(セット2)

 【The Reunions】
  29日(土)02:40am(セット1), 31日(月)08:40pm(セット2)

 【The Beaticks】
  27日(木)11:00pm

深夜の上映が多いですけど、ライヴで観なくてももちろんだいじょうぶ。後追い
でのアクセスは可能です。
キャヴァーン・クラブに行って観る場合は入場料(£5)が必要ですが(事前予
約も)、オンラインでの視聴は無料です。

僕自身、このイヴェントをとても楽しみにしています。みなさんもぜひ楽しんで
くださいね。
そしてそして、日本代表バンドのみなさん、ありがとうございました!

                         ― Kaz(25/08/2020)


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▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(15)
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「おぼえがき:ビートルウィーク2019」 / Kaz

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo756.html ≫

<8月25日(日)>

23時50分。キャヴァーンクラブ・フロントステージ。
これからダウン・ビートの今日2本目のギグである。通算5本目。ここにきてよ
うやくキャヴァーン・フロント初登場だ。キャヴァーン・フロントは「最もビー
トルズな」ステージであり、「最もキャヴァーンな」ステージ。世界中のビート
ルズ・バンドにとっての「聖地」と言ってもいい。なので、日本代表バンドには
4日間のうち2回は演奏してもらえるようにブッキングするのだけど、ダウン・
ビートは5本目と6本目がフロントとなってしまった。つまり2本連続である。
こういうのはちょっと珍しい。まあ連続と言っても6本目は明日の18時だから、
時間はけっこうあいているけど。

ギグは定刻の24時ににスタート。PAエンジニアはトム、MCはいかにもイタリ
ア系なルックス&キャラのアリ。
オープニング・ナンバーは「From Me To You」だった。そして、All My Loving,
Everybody's Trying To Be My Baby, We Can Work It Out...と続く。つまり、今日
の昼間のアデルフィ・ホテル、クロンプトンズ・バーでのギグと同じセットであ
る。ステージに上がる前にもらったリストを確認すると、にゃんと、用意してい
る17曲のうち、1曲目から13曲目までが昼間のセットそのまま。ただし、
「ウィー・キャン・ワーク・イット・アウト」のあとにジョニーさんのひらめき
で差し替え演奏となった「How Do You Do It」は今回はなし。当初の予定通り
「All I've Got To Do」が歌われた。

昼間のステージもさすがの演奏だったけれど、迫力が5割増しくらいに感じられ
る。キャヴァーン・フロントという場の磁力か、オーディエンスのパワーか、そ
れともメンバーたちの二日酔いが抜けたためか……。

Boys, Roll Over Beethoven, I Saw Her Standing There...
ロックンロール3連発で、客席もステージの上も、ますますボルテージがあがる。
トムがミックスするサウンドもすばらしい。

そして後半、9曲目からは「聴かせるコーナー」がスタート。
No Reply, I'll Follow The Sun, I Feel Fine, Day Tripper, Things We Said Today...
相変わらずの、完ぺきなアンサンブルとコーラスワーク。実にプロフェッショナ
ル。

ドラムのフルノさん2回目のヴォーカル曲「Act Naturally」をはさんで、締めく
くりにロックンロールを2曲。「Can't Buy Me Love」、そして「I Want To Hold
Your Hand」のダブルパンチである。盛り上がらないわけがない、必殺のエン
ディングである。
考えてみれば、今年のリヴァプールでシノさんの「キャント・バイ・ミー・ラヴ」
を聴くのは、僕は今回が初めてだ。「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」
もいいけれど、やはりこっちも演ってもらわなくちゃ。
そして「アイ・ウォント・トゥ・ホールド・ユア・ハンド」は、オリジナルより
テンポを落とし、ゆったりしたビートで演奏。これがまた見事にハマっていて、
心地よくハートに響いてくる。僕はそのときステージの上から客席に向けてビデ
オカメラを回していたのだが、誰もがこれ以上ないくらいのハッピーな笑顔に
なっていた。偶然だとは思うけど、ラテン系の美男美女が多くて、みんなやたら
とカッコいい。

大歓声のなか、「アイ・ウォント・トゥ・ホールド・ユア・ハンド」が終了。MC
のアリがステージに上がってくる…はずが、あれ? 姿が見えない…数分前に打
ち合わせしておいたんだけど……。
(しかたがない、僕がアンコールのアナウンスを…)
と、ステージの前に出てマイクを持とうとしたとき、アリがダッシュでやって来
た。カモーン!

アンコールは「Nowhere Man」。僕もけっこう長いことこの仕事をやっているけ
ど、アンコールに「ノーウェア・マン」を聴くのは初めてかもしれない。そうい
う意味ではラジカルな選曲と言えそうなんであるが、意外にもこれがしっくりき
てる…のはなぜなんだろう? 

というわけで、またしても、「オーソドックスな構成のなかにいくつかの隠しス
パイスが効いている」というダウン・ビートらしいギグだった。ノリだけでもな
く、テクニックだけでもなく、パッション一辺倒でもなく、マジメだったりリ
ラックスしたり、なんというか緩急自在、つくづく奥の深さを感じさせるバンド
である。

ダウン・ビートの残るギグは明日の2本。18時のキャヴァーン・フロント、そし
て21時のキャヴァーン・パブ。

● ● ●

ダウン・ビートが引き上げるのを見送って、キャヴァーン・ライヴ・ラウンジへ。
もうすぐ1時になるけれど、12時半スタートのAdelphiを少しでも観てみたい。
前にも書いたけれど、このバンドは昨年のビートルウィーク、アデルフィ・ホテ
ルでのジャム・セッションがきっかけで結成された中南米混成チームである。バ
ンド名が「アデルフィ」なのはそのためである。僕はメイン・ヴォーカルのガリ
アさんのファンなので、ここでタイミングよく観られたのはとてもラッキーだっ
た。

You Really Got Me, A Hard Day's Night, Jet, Smoke On The Water...
パワフルでセクシーなガリアさんを観ていると、今日1日の疲れもどこかに飛ん
で行ってしまいそうな気分になった。このイキオイで、これから朝までアデル
フィ・ホテルで行われる「オールナイター」にも顔を出してみようかな……と
ちょっと考えたけれど、やっぱりやめておいた。明日も寝坊するわけにはいかな
いし。

ホテルのバーでモレッティのパイントを注文。イタリアのビール、実はけっこう
好きなのだ。
部屋に持ってあがって、ひとりで乾杯。
今年のビートルズ・コンヴェンションが終わった(アデルフィではまだ続いてい
るけど)。

(つづく)

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