メルマガ購読・解除
 
September 08 2020, No.758
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■
     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(16)
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▽フロム・エディター
――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □

今週末、イングランド・プレミアリーグの新シーズンが開幕します。
…ええと今、上の文の中で「いよいよ」と書きそうになったのですが、やめまし
た。だって、ぜんぜん「いよいよ」な感じがしない。
2019/2020シーズンの最終節が7月27日で、2020/2021シーズンの開幕が9月
12日。この間、わずか7週間。「こないだ終わったばかりなのにな」というのが
正直なところ。コロナのこともあるし、休暇らしい休暇をとれた選手はあんまり
いないんじゃないかな。終盤の過密スケジュールに加えて、シーズン後にチャン
ピオンズ・リーグやヨーロッパ・リーグの決勝トーナメントを戦ったクラブの選
手にとっては、続きのシーズンみたいな感覚なのでは?

リヴァプールに本拠を置く2チームの、プレシーズンでの動向は対照的なものと
なりました。
まず、ぶっちぎりでのプレミアリーグ優勝を果たしたリヴァプールFCは、契約
満了によりデヤン・ロブレン、アダム・ララーナの2選手をリリースしたものの、
新しく獲得したのはギリシャ代表のディフェンダー、コスタス・ツィミカスのみ。
支払った移籍金は約16億円だそうです。しかしながら若手選手が順調に育って
きているうえに、1月に獲得した南野選手もプレシーズンの活躍で評価はうなぎ
のぼり(スカウス・イングリッシュにも見事に順応しているそうです)。チャンピ
オンチームらしい余裕や自信がうかがえます。ぜひ連覇を!

リヴァプールに比べて何かと地味な存在のエヴァトンFCは、おそらく過去最高と
いえるくらいに派手な補強を敢行しています。
まず、セリエAのナポリからブラジル代表のアランを獲得、そして日本時間の今
朝(!)、ハメス・ロドリゲスがレアル・マドリーから移籍することが発表されま
した。あの、コロンビア代表のスーパースター、ハメスです! 

移籍金は2人ともおよそ30億円、つまりあわせて60億円…すごいですね。アラ
ンもハメスも、現在エヴァトンを指揮するカルロ・アンチェロッティ監督を慕っ
ての加入だそうで、たしかにアランはナポリで、ハメスはバイエルン・ミュンヘ
ンとレアル・マドリーで指導を受けていました。さすが世界的な名将です。

ただ、いくらビッグネームをそろえても、チームとしてフィットするにはある程
度の時間はかかるものなので、というか、フィットしないまま下位に低迷…なん
てことも普通にあるのがフットボール。昨シーズンのブルーズはリーグ12位(20
チーム中)で、12月21日から指揮を執るアンチェロッティも劇的に改善したと
は言い難い成績(21戦8勝6分7敗)だったわけですが、ここからが名将の腕の
みせどころ。今シーズンはトップ4争いに殴り込みをかけてくれることを期待し
ます!

注目の開幕戦は、リヴァプールはホームで昇格組のリーズ・ユナイテッド(おか
えりなさい!)と、エヴァトンはアウェイでトテナムと対戦です。

● ● ●

<通販のお知らせ>
新しく「Beatleweekグッズ」の通販ページを作りました。品ぞろえはこじんまり
としていますが、オフィシャル・プログラムやTシャツなど、これまでのビート
ルウィーク会場で仕入れたアイテムばかりです。
ほとんど1点ものの限定販売。オーダーいただけるとうれしいです!
 http://scousehouse.net/shop/bwgoods.html 

                         ― Kaz(08/09/2020)


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(16)
――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □

「おぼえがき:ビートルウィーク2019」 / Kaz

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo758.html ≫

<8月26日(月)>

朝起きたのは午前8時。さすがに2日連続で寝坊はしなかった。
8月最後の月曜日である今日は「オーガスト・バンク・ホリデイ」。英国の祝日で
ある(スコットランドは別)。ビートルウィークでも毎年大きなイヴェントが企画
される日で、今年はなんと、シャンクリー・ホテルのルーフトップにビッグ・ス
テージを特設。リヴァプールが世界に誇るスカイラインを背景に、「ロックのお祭
り」が盛大に開かれることになっている。

日本代表バンドのギグは、3バンドそれぞれ2本づつ。合計6本。時間順に記す
と、14時にB.B.キャッツ(キャヴァーン・フロント)、17時30分に同じくB.B.
キャッツ(ライヴ・ラウンジ)、18時にダウン・ビート(キャヴァーン・フロン
ト)、21時にストロベリー・ツインズ&フレンズ(キャヴァーン・フロント)、同
じく21時にダウン・ビート(キャヴァーン・パブ)、そしてラスト、24時30分
にストロベリー・ツインズ&フレンズ(ライヴ・ラウンジ)である。フェスティ
ヴァルは明日までだけど、日本のバンドは泣いても笑っても今日が最終日、ラス
ト・スパートだ。笑顔でゴールインしよう!

● ● ●

朝食後にキングズ・ドックのジュリーズ・イン・ホテルへ。10時からジョンの家
とポールの家を訪ねる「ナショナルトラスト・ツアー」で、このホテルが集合場
所なのだ。今日のツアーにはお客さん6名を予約している。僕はツアーには参加
しないが、お見送りにやってきたというわけ。ちなみに昨日のツアーにも6名を
予約していたんだけど、寝坊したので見送りには来ていない…。

今日の6名は全員がダウン・ビートのメンバーと同行者である。人数をカウント
すると…あれ? 7人? ひとり多い…。
確認すると、Oさんは昨日も来ているということで、つまり今日のメンバーでは
ないことがわかった。なぜか来ちゃったんだそうだ(おいおい)。思わずズッコケ
たが、とにかくこれで一件落着、Oさんをのぞいた6名でツアーに…と思ったら、
ジョニーさんが「おれもいいや。ちょっと体とノドを休めたいし」と言って辞退。
ジョニーさんはこのツアーが意外にハード(なにしろ2時間半もの長丁場)だと
いうことをよく知っているのだ。
というわけで、スカウスハウスからは5名の参加でツアースタート。僕とOさん
とジョニーさんでツアーバスを見送って、シティ・センターへぶらぶら歩く。

Oさんとジョニーさんのつながりはかなり古くて、Oさんはジョニーさんのライ
ヴのビデオをもう何十年も撮影し続けているそう。これまで仕事でどうしても来
られなかったリヴァプールには、今回、ジョニーさん4度目のビートルウィーク
にしてようやく実現。専属撮影監督のツアー同行はジョニーさんにとっても念願
だったということだ。なるほど。ぜんぜんべったりはしてないけど、それは長年
の信頼関係の裏返しなんだな、と思う。2人ともクールなのだ。照れ屋、とも言
う。

OさんがリヴァプールFCのユニフォームを購入したいということで、「リヴァ
プール・ワン」のLFCオフィシャル・ショップへ。
新シーズン(2019-2020)のキットは、ホーム用はもちろん赤、アウェイ用は白、
サード・キットは黒である。

「リヴァプールといえばレッズ。ここは赤しかないでしょう」
とすすめる僕。
「いやいや、ムリムリ、この歳で赤はぜったいムリ!」
と何度も固辞するOさん。白を試着してそれでいちおう決まったんだけど、
「せっかくだから赤も着てみたら? はい、どうぞ」
と、もうひと押し。その試着姿に、
「ぜんっぜんおかしくないですよ。じゅうぶんカッコいい!」
と、ダメ押し。う~んと考え込むOさん。

あんまりしつこくすすめるのも逆効果なのでプッシュはそのくらいにして、僕と
ジョニーさんはショップの外に出た。待つこと10分、大きなバッグを手に出てき
たOさんは、照れくさそうに、
「はは、結局2つとも買っちゃいました」
わお、そう来なくっちゃ!

その日のダウン・ビートのライヴで、Oさんは早速赤のユニフォームを着て現れ
た。けっこう気に入ってるみたい。ちなみに背中のネームはわがチームの誇る得
点王「M.SALAH 11」。グレイト!

● ● ●

11時。
Oさん、ジョニーさんと別れて、セント・ジョンズ・マーケットに新しくできた
レコードショップへ。あんまり期待はしていなかったんだけど、意外な掘り出し
物があってラッキー! 結局100ポンド近く使ってしまった…。

12時。
えりさん、さおりちゃんと待ち合わせ。ランチに行く前にさおりちゃんの提案で
キャヴァーン・パブへ。いま演奏中のハビエル・パリシをちょっと見てみたい、
とのこと。アルゼンチンのジョン・レノンだ。バンドとして2009年に来ている
がソロ・パフォーマーとしては初登場らしい。会場に足を踏み入れて、ひと目見
た瞬間に笑ってしまった。ルックス、しぐさ、声、発音、気持ち悪いくらいによ
く似ている。歌唱力はもうちょっとかなという感じだけど…でもまあ、そこまで
完璧になりきっちゃうとジョン・レノン本人が困ってしまうな、きっと。

12時15分。
キャヴァーン近くの「ピッコリーノ」でランチ。僕の大好きなイタリアン・レス
トランだ。今年は3回目くらいかな。スタッフがみんなラテン系で(つまり明る
くて美形ぞろい)、居心地がいい。料理ももちろん美味しいし、料金もリーズナブ
ル。キャヴァーンから徒歩2分というのもとっても便利。そういえば2年前には
「スカウスハウス・ツアー」のフェアウェル・パーティーをここでやったんだっ
た。

ランチメニューから選んで、えりさんはシーバス(スズキ)、さおりちゃんはチキ
ンカツ、僕はシーフードのリングイネ、それともちろんワイン。美味しかった!

さて、いい気分になったところで今日のライヴ1本目、キャヴァーン・フロント
のB.B.キャッツへゴー!

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo758.html ≫


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▽スカウスハウス・ニュース
――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □

*** スカウスハウス通販(1) ******

新しく「Beatleweekグッズ」の通販ページを作りました。品ぞろえはこじんまり
としていますが、オフィシャル・プログラムやTシャツなど、これまでのビート
ルウィーク会場で仕入れたアイテムばかりです。
ほとんど1点ものの限定販売。オーダーいただけるとうれしいです!
 http://scousehouse.net/shop/bwgoods.html 


*** スカウスハウス通販(2) ******

英国盤レコードの通販です。「ビートルズ」「ビートルズ(ソロ)」「ビートルズ関
連」「ブリティッシュ・ロック」「シングル&EP」の5カテゴリー。リヴァプール
で仕入れたアイテムばかりです。オーダーいただけるとうれしいです!
 http://scousehouse.net/shop/records2019.html 

※4月1日より、「全アイテム30%オフ」のキャンペーンを開催中です。
(商品ページおよびオーダーフォームでは、割引前の価格が表示されていますが、
オーダーいただたあとの確認メールにて、セール適用価格をご案内いたします)


*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▼今週のフォト
――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □

*** 今週のフォト・アルバム ******

「今週のフォト・アルバム」では、連載「おぼえがき:ビートルウィーク2019」
の写真を紹介しています。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo758.html 


■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
       *** 隔週火曜日発行 ***


□■ 第758号 ■□

◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス)
◇編集 山本 和雄
◆Eメール info@scousehouse.net
◇ウェブサイト http://scousehouse.net/
◆Facebook http://www.facebook.com/scousehouse.net
◇お問い合わせフォーム http://scousehouse.net/liverpool/form.html

ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお聞かせください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行しています。配信
の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイトからどうぞ。

◆まぐまぐ
http://www.mag2.com/m/0000065878.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
無断での転載を禁じます。 Copyright(C) 2001-2020 Scouse House