September 29 2020, No.761
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** □■ INDEX ■□ ▽フロム・エディター ▼リヴァプール・ニュース <2020年9月29日> ▽連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(17) ▼スカウスハウス・ニュース ▽今週のフォト ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽フロム・エディター ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ NLW No.761です。 あっという間に9月ももう終わろうとしています。 例年ならば今ごろは、秋祭りに向けて気合を入れ、獅子舞の練習に励んでいる時 期なのですが、今年はあえなく中止になってしまい、寂しいというか、やるせな いというか、ブルーにこんがらがってしまいます。 そもそも祭りとは、神様に五穀豊穣や無病息災を祈るもの。無病息災を祈るって、 今こそ大切なのでは? 祭りには、ご先祖様の魂や霊を慰める、という意味もあります。ご先祖様に相談 もなしに勝手に祭りを中止しちゃっていいの? …なんてことを、つい考えてしまいます。せんないことですが。 個人的には、年に1度、祭り実行隊のみなさんと会うことが楽しみだったし、獅 子舞を神様に奉納する緊張感も好きでした。神事の厳かな雰囲気には心身が少し でも清められるような錯覚(?)を覚えました。 何より、地域住民が一体となって祭りを盛り上げる姿、子供たちのはつらつとし た笑顔、祭囃子の鉦や太鼓の音が、ちょっと大げさだけど、生き甲斐、みたいに なっていました。ことあるごとにふるまわれてみんなと飲むビールやお酒も大好 きでした。そりゃあもちろん。 ビールやお酒はともかく、神様やご先祖様をないがしろにしていいはずはありま せん。よね? ひっくり返して考えてみると、地域住民が1年に1度ひとつになる機会を、神様 やご先祖様がつくってくれている、とも言えるんじゃないかな? 先祖とのつながり、神さまとのつながり、そして、人どうしのつながり。祭りは それを象徴しているんだなあと、いま(ほんとうに今)、気がつきました。 日本全国で祭りが行われないと、いろんな不具合というか、歪みというか、ダ メージがこれからジワジワと出てくるんじゃないかという気がします。 いや、我が家には神棚も仏壇もないし、人付き合いもぜんぜんいいほうではない んだけど、そんな僕でもそう思います。 来年は、全国各地で、祭りがいつもどおりに開催されることを切に願います。 わっしょい! ● ● ● <通販のお知らせ> スカウスハウス通販「シルバー・アクセサリー」を更新しました。永らく品切れ になっていたLennon-NYペンダントが入荷しています。チェーンの太さ&長さ にいくつかのヴァリエーションがあって、お好みのタイプをお選びいただけます。 現在、アクセサリー全アイテムを対象に、お手入れ用磨き布(研磨剤入り)をプ レゼント中。オーダーをいただけるとうれしいです! https://scousehouse.net/shop/silver.html ― Kaz(29/09/2020) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼リヴァプール・ニュース <2020年9月29日> ――――――――――――――――――――――――――――――――― NLW □ *** 9月29日(火) ******************************* 【イングランド・プレミアリーグ 2020/2021】 エヴァトンは9月26日、クリスタル・パレスと敵地セルハースト・パークで対 戦。1-2(前半1-2)で勝利し、開幕3連勝を飾りました。 エヴァトンのゴール・スコアラーは、ドミニク・カルバート=ルーウィン(10 分)、リシャルリソン(40分・PK)でした。クリスタル・パレスのゴール・スコ アラーは、シェイフ・クヤテ(26分)でした。 試合終了後のエヴァトン、カルロ・アンチェロッティ監督のコメントです。 「難しいパフォーマンスを強いられた。苦しい試合だった」 「ファースト・ハーフは非常に良かった。我々は意図したプレイができていた。 しかしセカンド・ハーフはクリスタル・パレスが非常に良かった。我々に強烈な プレッシャーをかけてきた」 「我々は思うようにボールを回すことができなかった。しかしディフェンスのス ピリットは良かった。なりふり構わずハードに立ち向かうことになったが、何と しても守り切るという意思はすべてのプレイヤーから伝わってきた」 「そうだね、ここまでの評価としては、我々は非常によくやっていると思う。新 しいプレイヤーを迎えての新しいスカッドとなったわけだが、みんなが非常にう まくアダプトしている」 「シーズンのスタートとしてはファンタスティックだ。しかしこれを続ける必要 がある。次のゲームにフォーカスして、さらなる向上を目指さなければ」 「シーズン最初のピリオドとしては、個人的には非常に満足しているよ」 クリスタル・パレスのロイ・ホジソン監督は試合終了後、今シーズンよりプレミ アリーグで厳格化されたペナルティ・ボックス内でのハンドボール判定に対する 憤りを隠しませんでした。 「なぜ我々がこんなことを受け入れなければならないのか、私にはわからない」 「プレミアリーグも、レフェリーも、コーチも、監督も、そして選手も、ほとん ど毎試合で起こるこんなくだらないシチュエーションを、なぜ我慢しなければな らないのか、私には理解できない」 「フットボールのルールはもちろん大切だ。たとえ校庭での経験しかなくても、 すべての者がだいたいのルールは理解している。それがフットボールのルールの 美しきところだと私は思っている」 「しかし今我々はビデオ判定のルールを受け入れなくてはいけない。ハンドボー ルをジャッジするのに適しているとされているが、私には適しているとは思えな い」 「すべてを台無しにしている。グッド・チーム同士のグッド・ゲームで、ドロー で終わるべきだったものが、1つのチームは3ポイントを手にし、もう1チーム はゼロで帰る。こういったことにいつも失望させられる」 「そしてもちろん、勝ったほうのチームはあれがペナルティではなかったことを 知っているし、負けたほうのチームは、じゅうぶんいいプレイをしたのに不当に ポイントを奪われてしまったと思いながら帰ることになる」 前週に行われたマンチェスター・ユナイテッドとの対戦では、ジョルダン・ア イェウのキックをストップしようとしたヴィクトル・リンデロフにハンドボール があったとされ、イーグルス(クリスタル・パレス)にPKが与えられました。 この試合後にもホジソン監督は判定に異議を唱えていました。 「先週も同じことを言ったはずだ。あれはペナルティではない。今日のキックオ フ前にニール・モペイ(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンの選手。クリ スタル・パレス対エヴァトンの直前に行われたマンチェスター・ユナイテッドと の試合で、試合終了寸前のハンドボール判定によりPKを献上。その結果、ユナ イテッドが劇的な逆転勝利を収めた)がハンドボールと判定されたのを観たが、 あれもペナルティではない」 「このルールはナンセンスでしかない。先週我々が得たPKも、今週我々が与え たPKも、ナンセンスだ」 「ドラマチックな瞬間や議論は大歓迎だろうから、君たち(メディア)の仕事に とっては都合のいいものなんだろうが、私たちフットボールに携わっている人間 にとっては不愉快でしかない。私が心から愛し、信じているフットボールのゲー ムが、断じてハンドボールではないプレイをハンドボールとする判定によって台 無しにされている」 「今日の両チームのフットボールのクォリティは素晴らしかった。シーズンを順 調にスタートしたチーム同士の、観る価値のある戦いだった。しかしそれらはす べて無視され、あれがハンドボールだったかどうかの議論に終始してしまうこと になる」 「私の発言は批判の的になるかもしれないが、それがまぎれもない真実だ。ルー ルは間違っている。私には認められない。フットボールのためにならない」 クリスタル・パレスはこのあと、10月3日にチェルシーとのプレミアリーグ・ マッチをアウェイで戦います。 エヴァトンは、9月30日にホームでカラバオ・カップ4回戦をウエスト・ハム を相手に、10月3日にもホームでブライトンを相手にプレミアリーグ・マッチ を戦います。 ● ● ● リヴァプールは、9月28日にホーム・アンフィールドにアーセナルを迎えて、 プレミアリーグ第3節を戦いました。 結果は3-1(前半:2-1)での白星。開幕3連勝となりました。 リヴァプールのゴール・スコアラーは、サディオ・マネ(28分)、アンドリュー・ ロバートソン(34分)、ディオゴ・ジョタ(88分)でした。 アーセナルのゴール・スコアラーは、アレクサンドル・ラカゼット(25分)で した。 リヴァプールのユルゲン・クロップ監督は試合後、こう話しました。 「完璧に満足だ。我々はグッド・フットボールをプレイした。柔軟性があったし、 しっかりファイトした」 「(新加入の)ディオゴ・ジョタのゴールは、本当にうれしく思う。彼はトップ、 トップ・ガイだ。うちのようなチームを強化して行くのはほんとうに難しい。彼 の名前はこの2年か3年ずっと私のリストにあった。そして彼は今ここにいる」 レスター、そしてエヴァトンに続いての9ポイント獲得については、こう話して います。 「(エヴァトン監督の)カルロ・アンチェロッティはスーパーな仕事をやってる ね。もちろんぜんぜん驚いてはないよ。レスターはやはりレスターだ。相変わら ずいいフットボールをするね。でも、この時点でどこがトップとか、誰が気にす る? まだスタートしたばかりじゃないか」 アーセナルのミケル・アルテタ監督は試合後にこうコメントしています。 「私たちは全力でこのゲームを戦った。しかし現実は、彼らのほうが多くの局面 で我々を上回っていた。ご覧のとおりね」 「チームとして最後まであきらめずに戦い抜いたことには満足している。追いつ くべきスタンダードを目の当たりにすることになったわけだが、彼らとうちでは 歩いている道が違う。彼らは5年、こっちは数ヶ月だ。あらゆる意味でまだ道の りは長い」 このあと、リヴァプールとアーセナルは、10月2日に行われるカラバオ・カッ プ4回戦でまた対戦します。場所は同じくリヴァプールのホーム、アンフィール ドです。 プレミアリーグでの次の試合は、アーセナルは10月4日にシェフィールド・ユ ナイテッドとホームで、リヴァプールは同じく10月4日にアストン・ヴィラと アウェイで対戦します。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(17) ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 「おぼえがき:ビートルウィーク2019」 / Kaz ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo761.html ≫ <8月26日(月)> 13時30分。キャヴァーン・フロントの楽屋へ入ると、革ジャンの4人組がそこ にいた。「あれ、場所間違えたかな」と一瞬思ったが、よく見るとB.B.キャッツ だった。間違ってない。 「革ジャン!? どしたの? ついに荷物届いた?」 「今日買ったんです。荷物はまだ来ないので。フロントはやっぱりこのスタイル で演奏したいから、思い切って買っちゃいました!」とムーミン。 昨日までのあの赤シャツにすっかり慣れてしまったからだろう、革ジャンのB.B. キャッツは実に新鮮。違うバンドみたいだ。本来はこっちの姿がB.B.キャッツで はあるんだけど。 ギグは定刻、14時にスタート。MCはアリ。1曲目は、やはりというか「Some Other Guy」。 革ジャン姿のB.B.キャッツに、レギュラー・オーディエンスのおじさんたちも喜 んでいるようだ。見た目が引き締まると、なんだか演奏もシャープになった感じ がする。 I Got A Woman, Matchbox, Nothin' Shakin', A Shot Of Rhythm And Blues, Don't Ever Change, So How Come, To Know Her Is To Love Her... 聖地キャヴァーン・フロント、革ジャン、そして彼女たちにとってのビートル ウィーク最終日。そういったファクターのせいだろう、バンドとしての気合いが、 迫力が、昨日までとはちょっと違う。プラス、クールでカッコいい。 途中、たしか「マッチボックス」の時だったと思うんだけど、ドラムセットのフ ロアタムがコケるアクシデントがあった。3本あるレッグのうちのひとつが外れ てしまったのだ。僕はステージの袖にいたので、すかさず駆け寄って持ち上げた。 もちろんミーはストップすることなく演奏を続けて、曲が終わったところでネジ を締めなおした。 ステージは後半に入り、ドライヴするナンバーが次々に登場。 Sheik Of Araby, My Bonnie, Red Sails In The Sunset, I'm Talking About You, Besame Mucho... B.B.キャッツが最も映えるこのフロント・ステージ、最初で最後のこの45分。 前、横、後といろんな角度から眺めながら、つくづく思った。無理してでも(た ぶん)革ジャン買って大正解だ。やっぱりここはこのスタイルでなくちゃ。 それにしても、である。 ビートルズが292回演奏したこの場所で、ビートルズがここで演奏していた曲を、 ビートルズのように革ジャンを着て、おそるべき熱意とクォリティで、演奏して いる。ただし、化粧バチバチの女子バンドが。 この光景、57~58年前のリヴァプールの人が見たら、なんて言うだろう。きっ と喜んでくれるだろう。 Too Much Monkey Business, Leave My Kitten Alone... あっという間に本編終了。MCアリがステージに上がって、アンコールは超ハイ・ テンション・ロックンロールの2連発。 「I'm Gonna Sit Right Down And Cry (Over You)」そして「Hippy Hippy Shake」。 相変わらずのシブいナンバー、ハードなナンバーのオンパレード。みんなで一緒 に歌えるような曲は1曲もなかったが、満員のオーディエンスで満足しなかった 人はひとりもいないだろう。 トラブルでリヴァプール到着が遅れて、最初に予定されていたここでのギグに間 に合わなかったB.B.キャッツ。本人たちにとってリベンジの意味もあったステー ジは、素晴らしいハッピーエンドになった。というか、きっちりオトシマエをつ けた、という感じ。 次は17時30分、キャヴァーン・ライヴ・ラウンジ。彼女たちにとってのラスト・ ギグになる。2時間ちょっとしかないけど、リフレッシュして、また最高のパ フォーマンスを。期待してるよ! (つづく) ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo761.html ≫ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼スカウスハウス・ニュース ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** スカウスハウス通販(1) ****** スカウスハウス通販「シルバー・アクセサリー」を更新しました。永らく品切れ になっていたLennon-NYペンダントが入荷しています。チェーンの太さ&長さ にいくつかのヴァリエーションがあって、お好みのタイプをお選びいただけます。 現在、アクセサリー全アイテムを対象に、お手入れ用磨き布(研磨剤入り)をプ レゼント中。オーダーをいただけるとうれしいです! https://scousehouse.net/shop/silver.html *** スカウスハウス通販(2) ****** 新しく「Beatleweekグッズ」の通販ページを作りました。品ぞろえはこじんま りとしていますが、オフィシャル・プログラムやTシャツなど、これまでのビー トルウィーク会場で仕入れたアイテムばかりです。 ほとんど1点ものの限定販売。オーダーいただけるとうれしいです! http://scousehouse.net/shop/bwgoods.html *** スカウスハウス通販(3) ****** 英国盤レコードの通販です。「ビートルズ」「ビートルズ(ソロ)」「ビートルズ関 連」「ブリティッシュ・ロック」「シングル&EP」の5カテゴリー。リヴァプール で仕入れたアイテムばかりです。オーダーいただけるとうれしいです! http://scousehouse.net/shop/records2019.html ※4月1日より、「全アイテム30%オフ」のキャンペーンを開催中です。 (商品ページおよびオーダーフォームでは、割引前の価格が表示されていますが、 オーダーいただたあとの確認メールにて、セール適用価格をご案内いたします) *** 原稿募集中 ****** NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。 旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英 国に関するものなら何でも歓迎です。 お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽今週のフォト ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** 今週のフォト・アルバム ****** 「今週のフォト・アルバム」では、連載「おぼえがき:ビートルウィーク2019」 の写真を紹介しています。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo761.html ■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *** 隔週火曜日発行 *** □■ 第761号 ■□ ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス) ◇編集 山本 和雄 ◆Eメール info@scousehouse.net ◇ウェブサイト http://scousehouse.net/ ◆Facebook http://www.facebook.com/scousehouse.net ◇お問い合わせフォーム http://scousehouse.net/liverpool/form.html ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお聞かせください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行しています。配信 の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイトからどうぞ。 ◆まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065878.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 無断での転載を禁じます。 Copyright(C) 2001-2020 Scouse House |