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October 27 2020, No.765
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2020年10月27日>
 ▽連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(19)
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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NLW No.765です。
ひょんなことから釣りにはまっています。この1週間でえーと、4回かな、地元
の明石の海に釣竿を持って出かけました。あ、そのうちの1度は海が大荒れで竿
を伸ばす前に退散したので、正確には3回です(はまっている、というほどでも
ないナ…)。

晩ごはんのおかずのためにとか、大物を釣って誰かに自慢しようとか、家で居場
所がなくて海しか行くところがないとか、そういうわけではないです(3番目は
ちょっと、ある、かな)。
安物の短い釣竿(たたむと25cmくらい。リールつき)とウインドブレーカーを、
ランニング用のちっちゃなリュックにギュギュっと詰めて出かけます。釣れた魚
はすべてリリースするので、クーラーボックスとかは必要ないのです。釣り場の
近くで魚のエサや針、自分用のエサ(ビールとおつまみ)を調達して、はい準備
完了。とってもシンプルな釣りです。

海と風、流れていく雲、対岸の淡路島、鳥の鳴き声、波や船の音、お日さまの光、
そしてビール。もう最高です。糸の先のエサを魚がカジカジする感触や、食いつ
いてグググっとくる手ごたえも気持ちいいです。
釣れてくれた魚くん(ちゃん)とは、ちょっとお話をして海に戻します。ちっ
ちゃい魚ばかりだけれど、じっくり見るとどれも驚くほどきれいなんですよね。
いやほんと、自然の神秘というか、生命の奇跡というか。

今気がついたのですが、「釣りにはまっている」というよりは「釣りの環境には
まっている」という感じ、かな。
あるいは、世界がだんだんとカルトな方向に向かっているように感じられる今日
このごろ、知らず知らず精神的なバランスを取ろうとしている、のかもしれませ
ん。正気を保とうとしている、というか。
まあ、他人から見たら、魚とお話をするほうがよっぽど正気を失っている、って
ことになりそうなんだけど。にゃは。

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                         ― Kaz(27/10/2020)


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▼リヴァプール・ニュース <2020年10月27日>
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*** 10月27日(火) *******************************

【イングランド・プレミアリーグ 2020/2021】

リヴァプールは、10月24日土曜日にシェフィールド・ユナイテッドとホームで
対戦し、2-1(前半:1-1)での逆転勝利を収めました。
リヴァプールのゴール・スコアラーは、ロベルト・フィルミーノ(41分)、ディ
オゴ・ジョタ(64分)でした。シェフィールドの得点は、サンデル・ベルゲ
(13分・PK)によるものでした。

試合終了後のリヴァプール、ユルゲン・クロップ監督のコメントです。
「最初ちょっとバタバタしてしまった。今日はオフェンシヴなプレイヤーが4
人。その全員が同じことをしょうとしていた」
「私はハーフ・タイムが大好きだよ。後半はいいスタートで入ることができた。
20分か25分までの我々は非常によかった。あそこでもっと点が取れていればね。
彼らの反撃を許してしまったから。しっかり集中する必要があったけれど、ボー
イズたちはそうしてくれた」
「毎試合2-0とか3-0で勝てればナイスなんだけどね。でもそれはあくま
で『れば』であって。今日みたいなゲームではハードにファイトしないとね。そ
れでなければ勝つ権利なんて手に入らない」
「バックの連携も非常によかった。タフなジョブをやり遂げてくれた。食らっ
てしまったあのペナルティは、明らかにボールへのチャージだった。またしても
不運な判定に泣いたわけだが、幸運にも今夜はそれを取り返すことができた。だ
からこの件に関してはあまりくどくど言わなくてもいいかなと思う」

● ● ●

エヴァトンは、10月25日日曜日にサウサンプトンとアウェイで対戦して2-0
(前半:2-0)で完封負けを喫し、今シーズン開幕以来続いていた連勝が5で
ストップしました。
サウサンプトンのゴールは、ジェームズ・ウォード=プラウズ(27分)、チェ・
アダムス(35分)でした。

エヴァトンのカルロ・アンチェロッティ監督は試合後、こうコメントしました。
「ずっと勝ち続けるのは不可能なこと。フットボールの世界で、全てのゲーム
を勝つチームはひとつも存在しない。時には負けることも必要であり、そのリア
クションこそが大事になる」
「我々は依然としてリーグの首位にいる。誰もが予想しなかったことだ。この
敗戦で我々のスピリットが変わることはない」
「確かに今日はよいパフォーマンスではなかった。だがそれをもって、これま
で勝ってきたこと、うまくやってきたことが否定されるべきではない。またやり
直せばいいことだ」


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▽連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(19)
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「おぼえがき:ビートルウィーク2019」 / Kaz

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo765.html ≫

<8月26日(月)>

17時30分、キャヴァーン・ライヴ・ラウンジ。
B.B.キャッツのビートルウィークでのラスト・ギグが始まった。MCはアリ、PA
はリッキー。
オープニングは、4時間前のフロントと同じく「Some Other Guy」だった。こ
のステージでも革ジャン4人組。やっぱりよく似合っている。メイクもバッチリ。
そして気合もバッチバチ。エンディングでムーミンが叫ぶ。

2曲目は「Slow Down」。これにはちょっとびっくり。たしかこれまでのギグで
は1度も演奏してなかった…はず。僕の大好きなロックンロール・ナンバーなの
で、もちろん文句はない……いや、ある。8本目のギグで初披露とはどういうこっ
ちゃ!

会場は残念ながら超満員とはいかなくて、ステージ前のオープンスペースは7割
くらいの感じ。もちろんレギュラーメンバーたちはステージ前に陣取っている。
奥のラウンジスペースは満席のようだ。
ここで僕は一旦キャヴァーン・フロントへ。こちらでは18時からダウン・ビー
トが演奏する。みんなもう楽屋入りしていて、体調は良さそうだ。
キャヴァーン・フロントのほうもそれほど混雑はしていない。6割くらいの入り
である。時間的にみて、フロントもライヴ・ラウンジもこれからだんだんと増え
てくるはず。

● ● ●

B.B.キャッツのステージは快調に進む。
I Wanna Be Your Man, Three Cool Cats, A Shot Of Rhythm And Blues, You
Really Got A Hold On Me, Young Blood...

B.B.キャッツならではの流れ、お得意のパターンである。マイナーなナンバーば
かりなのに妙な親近感。でこぼこのオフロードを口笛を吹きながらスキップする
ような不思議な感覚……って、なんだそりゃ。

前半と後半のブリッジとして(たぶん)、スローな「In Spite Of All The Danger」
が思い入れたっぷりに披露されて、ここからギアチェンジ。徐々に盛り上げモー
ドに入る。

Sheik Of Araby, My Bonnie, Lucille, I'm Talking About You, Besame Mucho,
Too Much Monkey Business...

黒の革ジャン、真っ赤なルージュ、へヴィーなビート、揺れる茶髪、チャキチャ
キのリフ、突き抜けるシャウト、そしてとびっきりの笑顔。B.B.キャッツにしか
表現できないロックンロールがここにあるのだ……などとひとりごちている場合
ではないのだった。次の曲が本編ラスト。なのに、MCのアリがいない。

Leave My Kitten Alone...

ああ、終わっちゃった。
B.B.キャッツだちは楽器を片付けるふりをしている。オーディエンスは拍手をし
ながら「モー! モー!」と叫んでいる。仕方がない、拙者が出て行こう。
僕はおずおずとマイクの前に進み、「ええと、もう1曲演ってほしい?」と訊く。
もちろんみんな「イエー!」と叫ぶ。ギグのスタート時に比べて、観客数は明ら
かに増えている。
「ええと、2曲はどうかな?」
もちろん「イエーー!!」
「もしかして、3曲は?」実は時間がだいぶあまっているのだ。3曲ぶんほど。
「イエーーー!!!」
すると客席の左の奥のほうから、「ファイヴ・モー!」という声が。
「わお、どうもありがとう」と答えて、後ろを向く。アンコールを何曲演るか、
B.B.キャッツに確認するためだ。
客席から見えないように指を使って、「2曲か3曲、どっち?」と尋ねると、「2
曲」との答えだった。もともとアンコールに2曲を用意していたので、まあ、と
りあえず。

客席に向き直って、「オーケー、もう一度、B.B.キャッツ!」とMC。ワーイと盛
り上がるオーディエンス。
アンコールは「Twenty Flight Rock」、そしてムーミンとモモの息ピッタリのツイ
ン・リードヴォーカルがカッコいい「I'm Gonna Sit Right Down And Cry (Over
You)」。
しかしやはり時間があまる。もう1曲ぶんあまる。MCのアリはやはりいない。

演奏が終わった。フロントの3人はアンプからシールドを抜く。ミイは挨拶のた
めにドラムセットを降りてメンバーのところへ。ああ、ここままでは終わってし
まう。客席からは鳴りやまない拍手。やれやれ、また拙者の出番でござるか……。

とりあえずマイクのところに行って、「サンキュー・ソーマッチ」と言ってみる。
あちこちから「ワンモー!」の声。
「お、もう1曲演ってほしい?」
「イエェーー!」「ワンモォーー!」
「オーケー」と答えて、B.B.キャッツのほうを向いて、「もう1曲どお?」と訊く。
みんな「え?」という顔。そこへ息を切らしたチャーリーが姿を現した。アリ
じゃなくてチャーリーだ。ちょうどMCの交代時間だったようだ。
「チャーリー、ワンモーだ!」
「イエア!」
僕はバックステージへ。あとはチャーリーにおまかせ。

チャーリーがマイクをつかむ。
「みんな、もう1曲演るぞ。B.B.キャッツ! カモーン!」
客席はどっと沸く。
B.B.キャッツ4人の反応。
「え」「マジか」「なにやる?」「……」

アンプにギターのプラグを入れながらモモが決断。「いいや、もう、ジョニーB
で」。ムーミンが「ジョニーBね、よっしゃ」と応える。ロレッタは笑顔でモモに
何やら話しかけている。ミイは余裕の表情でドラムについた。
ムーミンがオーディエンスに「サンキューソーマーッチ! ありがとうございま
す!」と語りかけると、盛大な拍手が彼女たちに送られた。

● ● ●

2回目のアンコール、「Johnny B Goode」。ビートルウィークでのラストのラス
トだ。
さすがにモモの声はざらざらしている。でも楽しそうだ。こちらまで幸せになる
笑顔。
飛び跳ねるムーミンはフィジカルで、ロレッタは流れるようなリードギターで、
ミイはタイトなビートで、バンドをハードにドライヴする。4人4様、なんとよ
くできたバンドだろう。

すったもんだつづきだったB.B.キャッツ。スーツケースは行方不明のままなので、
アクシデントはまだ終わっていない。
不便さと不安の極致におかれ、本来なら不要な雑事にまみれた4日間だったはず
だけれど、ステージではそんなネガティヴ要素はみじんも感じられなかった。8
本のギグはどれもが最高にすばらしいエンターテイメントだったし、彼女たちの
あの、ロックンロールにすべてを捧げているような一途さに胸を打たれなかった
者はいない、と思う。
ビートルウィークに来てくれてよかった。B.B.キャッツ、ありがとう!

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo765.html ≫


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