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December 01 2020, No.769
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■
     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2020年11月23日&30日>
 ▽NLWアーカイヴ:#09「嘆きの声」(2001年)
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □

NLW No.769です。
2日前の11月29日は、ジョージ・ハリスンの命日でした。2001年のことなの
で(日本時間では11月30日でしたね)、早いものであれから19年です。
ふと、「そのときのNLWはどうだったんだろう?」と思ってPCの古いファイル
を探してみたら、ありました。なんと、まるまるジョージ追悼記事で構成した特
別号を発行しておりました。気合いが入ってます。気合いが入ってるけど、ぜん
ぶが「リヴァプール・エコー」の記事の翻訳で、自分で書いた原稿はゼロ。「な
んで何も書かなかったんだろう?」と一瞬考えましたが、すぐに思い当たりまし
た。書かなかったんじゃなくて、書けなかったのです。あまりにショックで。
「自分では書けないんだけど、何らかの形でジョージへの思いを伝えたい」
それが大量の翻訳記事を掲載した特別号の発行ということになったわけです。と
にかく一心不乱に、辞書をひきひき、機械的に、ひたすら文章を積み重ねて行っ
た憶えがあります。

久しぶりに読み返してみて、「よくこんなに訳せたもんだなあ」と、自分でも
ちょっとびっくりするほどの分量なのですが、今回、そのうちのひとつの記事を
「NLWアーカイヴ」第9弾として掲載します。

● ● ●

2度目のロックダウンが明日・12月2日に解除されるイングランド。これからは
以前に行っていた「3段階(ティア)の警戒レベル」が再び導入され、地域ごと
に制限措置が取られることになります。
リヴァプールは「ティア2」になるそうで、レストランやパブ(フードを出すパ
ブ)、劇場やシネマ、ジム、ショップ、ミュージアムなどの営業が認められるわ
けですが、お酒だけを出すパブやバーは不可だし、レストランなどでもラスト
オーダーは22時、クローズは23時という制限がつくようです。

ということは、キャヴァーン・クラブは当面クローズが続くことになります。オ
ンラインでライヴ演奏は公開してますけど、これはやっぱり寂しい。我慢の日々
がもうしばらく続くことになりそうです(系列のキャヴァーン・パブやフェス
ティヴァル・レストランはオープンすると思います)。

…と思っていたら、ビートルウィーク担当のスタッフから連絡がありました。
にゃんと、来年のビートルウィークについての話です。

「私たちは今ビートルウィーク2021の企画を進めているところで、できるだけ
今年やるはずだったプログラムにしたいと思ってるんだけど、どう思う?」

いやもうほんと、このメッセージがどれほどうれしかったか。
もちろんすぐに返信しました。「ぐれいと! そうするべきだ!」と。

ホテルや会場の調整がメインになるため、そんなに時間はかからないようで、再
来週にはプログラムをリリースできるとのこと。楽しみです。

ビートルウィーク2020の中止が決まったころには、まさか英国で5万人を超え
る死者が出るなんて想像もしていませんでした。それは英国の人々も同じだと思
います。現在も毎日数百人単位で(直近の1週間では1日平均460人)死者が出
ている厳しい現実がありますが、それでも明るい明日を信じて前を向いている人
は決して少なくないはずです。

先日、東京で行われた体操の国際大会に出場した内村航平選手が、その閉会式
のスピーチで言ったことを、ここに引用します。

「国民の皆さんが五輪はできないんじゃないかという気持ちが80%を超えている、
というのは、少し残念に思っています。『できない』じゃなくて『どうやったら
できるか』をみんなで考えて、どうにかできるように、そういう方向に考えを変
えてほしいと思います。非常に大変なことであるというのは承知の上で言ってい
ますが、国民の皆さんとアスリートが、同じ気持ちでないと、大会はできないの
かなと思う。どうにかできる、なんとかできるやり方は必ずあると思うので、ど
うか『できない』と思わないでほしいと思います」

ほんとうにそのとおりだと思います。悲観的、自虐的な思考や態度からはポジ
ティブなものは何も生まれません。それどころか、できることもできなくなって
しまう。ビートルウィーク2021の開催もまたしかり。僕は必ず「できる」と信
じています。

● ● ●

「今週のフォト・アルバム」では、ジョージ・ハリスンのお屋敷(フライアー・
パーク)がある、オックスフォードシャーの街ヘンリー・オン・テムズの写真を
掲載します。
1年前に続いての第2弾。2017年に撮った写真です。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo769.html

昨年の第1弾はこちら。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo729.html

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                         ― Kaz(01/12/2020)


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▼リヴァプール・ニュース <2020年11月23日&30日>
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*** 11月23日(月) *******************************

【イングランド・プレミアリーグ 2020/2021】

11月22日・日曜日にフルアムとのアウェイ・マッチに臨んだエヴァトンは、
2-3(前半:1-3)で勝利し、連敗を3でストップしました。
エヴァトンのゴール・スコアラーは、ドミニク・カルヴァート=ルーイン(1分、
29分)、アブドゥライェ・ドゥクレ(35分)でした。フルアムのゴールは、ボ
ビー・デコルドバ=リード(15分)、ルーベン・ロフタス=チーク(70分)でし
た。後半必死の反撃を見せたフルアムにとっては、66分に得たペナルティ・キッ
クのチャンスで、キッカーのイヴァン・カヴァレイロが足を滑らせてゴールを外
してしまったことが痛手となりました。フルアムのPK失敗は、10月18日シェ
フィールド・ユナイテッド戦、、11月7日のウエスト・ハム戦に続き、これで3
度連続となりました。

PK失敗に泣いたことについて、試合終了後、フルアムのスコット・パーカー監
督はこう話しています。
「こういう筋書きは書こうと思っても書けないだろう」
「イヴァンはペナルティ・キックの達人だ。前の試合ではアデモラ・ルックマン
に任せてミスすることになって私は怒り、失望した。しかし今日はそんなことは
ない。スリップするなんてね、こういうことは起こるものだよ」

● ● ●

同じく11月22日、首位レスター・シティをホームに迎えたリヴァプールは、
3-0(前半:2-0)で快勝しました。ゴール・スコアラーは、ジョニー・エ
ヴァンズ(21分・オウンゴール)、ディエゴ・ジョタ(41分)、ロベルト・フィ
ルミーノ(86分)でした。
この勝利により、リヴァプールはホーム・アンフィールドでのリーグ戦無敗記録
を64に伸ばし、クラブレコードを塗り替えました。無敗64試合の内訳は、勝ち
が53、引き分けが11です。
試合終了後、この記録についての感想を訊かれたユルゲン・クロップ監督はこう
コメントしています。

「あのね、私にとって問題なのはだね、フットボールについてたくさんしゃべっ
ている瞬間にも、次の試合をどうやって戦うかと考えなきゃいけないことが山ほ
どあるってことなんだ。今もそうだし。だから感想なんてものは何もない。何も
ないってわけじゃないけど、まあ今じゃなくてきっと先々そういうのを振り返る
ときが来ると思う。願わくば違う数字になっているといいね。たった64じゃな
くて」

「とは言え、とんでもなくすごいことではある。ぜんぶボーイズのおかげだ。こ
んな記録を達成するのはほんとうに難しい。多くのゲームがいかにタイトだった
かを考えれば、ちょっとあり得ないと思う。マジかよって感じだけど、うちの
ボーイズがそれをやってのけたんだよ」

「前にも言ったことがあるけど、私たちはここでのプレイを心底楽しんでいる。
我々のグラウンドであり、我々のホームだ。何もかもがホームを感じさせてくれ
る。たとえ観客がいなくてもね。そりゃあ違和感あるけど我々はやらなくてはな
らないし、プレイできるだけでもハッピーだ。だからこそ、ボーイズだちがピッ
チの上であれほどのパフォーマンスをプットアウトしてくれたことはとんでもな
くインクレディブルだし、それがこの数字になった唯一の理由だと思う」

「何しろここはとんでもないクラブで、偉大なお父さんやお爺さんたちがあまり
にもすごかったからね、ここで何かの記録を残すなんてことはちょっと普通じゃ
難しいというか考えられないというか。だからまあ、この記録については、選手
たちのことを考えるととてもうれしい。でもそんな、やったぜ、みたいな感じで
はない。ぜんぜん。なぜって我々は水曜日に試合があるし、今の私はそれにしか
関心がないから」


*** 11月30日(月) *******************************

【イングランド・プレミアリーグ 2020/2021】

11月28日・土曜日の昼12時30分キックオフとなったブライトン&ホーヴ・ア
ルビオン対リヴァプールは、1-1(前半:0-0)の引き分けに終わりました。
絶好調のディオゴ・ジョタのゴールで60分に先制したレッズでしたが、終了間
際に与えたPKをパスカル・グロスに決められて、アウェイでの3ポイント獲得
を逃すことになりました。

エヴァトンも同じく11月28日に第10節を戦いました。リーズ・ユナイテッド
をホームに迎えたこの対戦は、リーズのハフィーニャが79分に決めたゴールが
決勝点となり、0-1(前半:0-0)でアウェイチームの勝利となりました。

リヴァプールの次節は12月6日・日曜日、ウルブスとのホーム・マッチとなり
ます。ただしその前に、チャンピオンズリーグのアヤックス戦が火曜日に行われ
ます(ホーム)。

エヴァトンの次節は、12月5日・土曜日、アウェイでのバーンリー戦となります。


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▽NLWアーカイヴ:#09「嘆きの声」
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過去のNLWからピックアップしてお届けするアーカイヴ・コーナーです。
第9回は、19年前の2001年12月4日発行のNLW No.31より。ジョージ・ハリ
スンの訃報を伝える11月30日付「リヴァプール・エコー」紙からの翻訳記事の
一部です。


「嘆きの声」(2001年)----------------

≪≪≪ NLW No.31 <Extra Edition> - December 04, 2001 ≫≫≫

Sir Paul McCartney は今日、George Harrison の死は「非常に惜しまれる」と
語った。
ノース・ウエスト・ロンドン、St ジョンズ・ウッドの自宅前で取材に応じた
ポールは、ハリスン・ファミリーへは敬意を持ってほしいとメディアに要請した。
彼は言う。
「彼の死は、彼の友人たちや愛された人たちにひどく惜しまれるだろう。僕はす
べての人、特にメディアに言いたい。今困難な状況に直面している Olivia と
Dhani には、最大の思いやりをもって接してほしい」
「ジョージのことはずっと昔から知っているけど、あいつは本当に素晴らしいや
つだった。大好きだったよ」
「彼は人間愛に溢れたグレイトなやつだった。馬鹿なやつらをいじめて喜んだり
もしなかった。グレイトな男だった。誰もが彼の死をひどく悲しむだろう」
マッカートニーは、彼が訃報を聞いたのは昨晩で、数週間前に会ったのが最後
だったと語った。
「彼は、数週間前に会った時も普段と同じように愉快なやつだった。長い間がん
と闘っていたっていうのに、たいしたやつさ」
「僕にとって彼は、ちょうど可愛い弟のようだった。僕らは小さい頃に故郷のリ
ヴァプールで出会って、一緒に成長したからね。そしてそれから実にたくさんの
素晴らしい時を共に過ごした。僕が彼について思い出すのは、そんなことだ」
「ユーモアに溢れた素敵なやつだったな。さっきも言ったけど。最後に会った時
の彼は、明らかに具合が悪そうだったが、それでもジョークを飛ばしていた。い
つもそうだったようにね。本当に惜しい。素晴らしい男だった。世界中が彼の死
を惜しむだろう」
マッカートニーは、これまでジョージの具合が悪いと何度となく聞かされて来た
が、その度にいつも奇跡が起こりますようにと祈ってきたと語った。

会談のためにアイルランドに到着した Tony Blair 首相は、ジョージの訃報に際
しての嘆きの気持ちを語った。
「彼は、優れたミュージシャンやアーティストであるばかりでなく、大きなチャ
リティを成し遂げた人でもありました。とても惜しまれる死です」

アイルランドの Bertie Ahern 首相はこう語った。
「ジョージはたくさんのアイルランド・ファミリーを持っていて、60年代には
彼らに会いに何度も帰って来てくれました」
「ビートルズは今も、彼らが活動していた時と同じくらいポピュラーです。今日
は世界中のファンが悲しむ日になるでしょう」

Sir Bob Geldof は、ジョージの死を聞いて「ショックで呆然とした」と語った。
「彼は、やる気のないビートルなんかではなかった。つまり彼には、ポピュラー・
カルチャーにおける彼の地位は確固たるものであることがわかっていたというこ
となんだ」
「彼が弾いたギターの旋律を思い出せない人間なんていないはずだ。すごく独特
で、彼が弾くフレーズすべてがフック・ラインになった」

1969年の、Monty Python の最初のショウをTVで観たジョージが、いかに
面白かったかを綴った手紙をBBCに送ったことがきっかけで友人になった
Michael Palin は、彼は「素晴らしいウィットと素晴らしいユーモアのセンス」
の持ち主だったと語った。
その後ジョージはパイソン・チーム、特に Eric Idle ととても親しい間柄になっ
た。
そして1978年の映画 “Life Of Brian” に出資した。
ペイリンによると、ジョージにはミスティカルな面がある一方で、「リヴァパドリ
アン(リヴァプール人)の気質である実際的な面」もあわせ持っていたと、レイ
ディオ4で語った。
「ジョージはいつもいつも瞑想に耽っているわけじゃなかったよ。仕事が始まれ
ばちゃんと地面に下りて来るんだ」
「そこにはミクスチャーがあった。いい意味でのミクスチャーだよ。私が思うに、
それは最後の数年間、彼の精神性を保つ上での助けになっただろう」
「ジョージは、死に対していかなる恐怖も感じていなかった。生を離れても多く
のものを持っているし、ユーモアも忘れていないはずだ。8月に最後に会った時
に、私はそう感じた」
「彼は税金の支払いや何かには、つむじ曲がりかもしれないね。ジョージはいつ
も、クワイエット・ビートルなんて呼ばれてるけど、私と一緒のときはずっと
しゃべりっぱなしなんだよ」
「彼には、それこそものすごい数の親友がいるんだ。今日はみんなにとってとて
も悲しく、アンハッピーな日になるだろうね」
「ジョージはいつも多くの友人に囲まれていたよ。彼はたいしたエンターテイ
ナーでね、何があっても隅っこに黙って座ってるような人じゃなかったよ」

Liverpool Beatles Appreciation Society の John Chambers は、ジョージの死は、
ビートルズのファンにとっての「ひとつの時代の終わり」であると表現した。彼
は言う。
「今日はものすごく悲しい日だ。どうしようもなく悲嘆に暮れている。すべての
ビートルズ・ファンも同じ気持ちだろう」
「今の今まで、再結成への望みをずっと持ち続けて来たんだ。Julian Lennon に
親父さんの代わりをやってもらって、ということでね」
「だがジョージまで逝ってしまった。ポールとリンゴだけではもう再結成は無理
だ。これで本当に夢が消えてしまったというわけだね。ひとつの時代が終わって
しまったんだ」
「これで我々に残された楽しみは、音楽という遺産だけになった。だがそれは今
でも、以前と変わらずパワフルでミステリアスであり続けている」

オリジナル・ビートル Pete Best がニュースを聞いたのは、演奏のためにアメリ
カへ向かうフライトの最中だった。
「ぼう然としてしまった。ひとりの人間の悲劇的な死であり、グレイト・ミュー
ジシャンの悲劇的な喪失でもある」

モンティ・パイソンのエリック・アイドルのコメント。
「F1レースが大好きなスピリチュアル・マンだった」
「庭で肥料をかき混ぜることが何よりも幸せなロック・スターだった。彼は、そ
こらじゅうの庭師みんなに彼の自叙伝 “I Be Mine” を配って回りさえした」

元ビートルズのプロモーターの Sid Bernstein はこう語った。
「とても悲しい。私は奇跡というものを信じている男だ。彼のためにそれが起こ
ることを期待していたのだが」
「彼はとても、とても無欲な男だった。物静かで思索家で、情け深い男だった。
そして、グレイト・アーティストだった」
「彼が世界中から賞賛されることになったのは、偶然ではない。彼は偉大な人間
で、常に他人のことを気にかけていた」
「彼は目立つことが好きではなく、とても静かな生活を送っていた。平和のため
に戦う良い戦士という感じだった」

マージービートのスター Gerry Marsden は、「彼の死はひどく惜しまれるだろ
う」と話した。
「すっごく悲しいさ。あんなに若くて、あんなにイイやつだってえのに。あいつ
が逝ってしまったなんて、俺には信じられない」
「業界にとって大きな損失だ。ジョージはまだまだいい曲を書いていたからね」
「俺の記憶の中では、あいつは静かな男だった。人と口論することもないし、い
つだって礼儀正しかった。彼は自分で自分を律していたんだ」
「俺は John Lennon と大親友だった。あいつにはちょっとマッドなところが
あったからな、俺みたいに。だが俺はジョージのことは尊敬していたよ」
「俺はジョージが好きだった、すごく。まったくたいした坊主だったよ。神のご
加護を」

リヴァプール市長、Gerry Scott 。
「彼は最高のリヴァパドリアンのひとりだった。平和を愛する温かい男で、単な
る才能あるミュージシャン以上の存在だった」

アルバート・ドックの Beatles' Story Museum のスポークスマンはこう話した。
「リヴァプールの『ビートルズ・ストーリー』はジョージ・ハリスンの悲報に際
し、心からのお悔やみと悲嘆の気持ちを申し上げます」
「ミュージシャンとしての業績や彼の人間性を思い、世界中の人々が悲しみに暮
れるでしょう」
「この悲しみの中で、私たちの想いはジョージの家族や友人と共にあります」
「ビートルズ・ストーリーでは、一般の方のために追悼の記帳を受付けています」

Roy Castle Lung Cancer Foundation の Ray Donnelly 教授の話。
「私たちはとても悲しんでいます。誰であろうと肺がんで亡くなるのは悲しいこ
とです」
「基金全体から、ご家族にシンパシーの気持ちを贈りたいと思います」
「これで、多くの方に喫煙がもたらす悲劇的な結末について知ってもらえるで
しょう」
「ジョージは長年に渡ってのヘビーな喫煙者で、止めたのは最近になってからで
した。彼が若い時からダメージは始まっていたのです」

Cavern のステージでビートルズを紹介し続けた、DJの Bob Wooler 。
「ジョージはとにかく、認めてもらうために苦労していました」
「他の者は、ただ声高に自己主張をしていました。そして当然ながら、結局はレ
ノンとマッカートニーのグループになったのです」
「しかしグループ初期のマージー・サウンドの時代においては、必ずしもそうで
はありませんでした。ビートルズは厳しいローテーションをこなしていて、レ
パートリーのほとんどは他のアーティストのカヴァーでした」
「つまり何が言いたいかというと、あの頃は、ステージの左側に立っていた
ジョージが、実にたくさんの曲でヴォーカルを取っていたのです」

元レイディオ1のDJ、Simon Bates はこう語った。
「個性的でチャーミングで、気高い男だった。ビートルズ時代には過小評価され
ていた」

リヴァプールの事務弁護士、Rex Markin 。
「ジョージが、まだくしゃくしゃの頭をした子供だった頃を思い出す。彼はよく
日曜日の朝に Brian Epstein を訪ねて来た。礼儀正しくて物静かで、そして輝い
ていた」
「彼はビートルズの中で最も静かで、気取ったところのない人間でした。外交的
なレノンや、目立ちたがりのマッカートニーや、むっつりしたリンゴとは対照的
でした」
「誰にとってもたいへん悲しい日ですね。これでビートルズのメンバーは2人に
なってしまったのですから」

ビートルズの1962年から68年までの広報担当者、Tony Barrow 。
「ジョージは確かに、最もフレンドリーなビートルでしたよ。最初っからね」
「クワイエット・ワンであるという評判がすっかり定着していますが、彼はビー
トルマニア現象や何やらが、大嫌いだっただけなんですよ。ジョージへのインタ
ヴューをアレンジする時は、私はとても気を遣って選別しました。何しろ、もし
それが彼の楽器のコレクションについてのインタヴューだったりなんかしたら、
彼は1日じゅうだってしゃべり続けるんですから」
「彼はステージに上がる前、バンドの全部の楽器のチューニングをやってたんで
すよ」
「今日はとても悲しい日ですね」


( "Sir Paul leads tributes as world mourns George"
                     By Liverpool Echo, 30 Nov 2001 )
https://www.liverpoolecho.co.uk/whats-on/music/sir-paul-leads-tributes-world-3561041


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*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▽今週のフォト
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「今週のフォト・アルバム」は、ジョージ・ハリスンのおうちがある街、ヘン
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