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March 09 2021, No.780
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <3月9日>
 ▽NLWアーカイヴ:#16「キャヴァーンで歓迎」(2007年)
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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つい先日(3月7日)行われたFCバルセロナの会長選挙で、ジョアン・ラポル
タさんが圧倒的な得票を集めて当選しました。11年ぶりの会長返り咲きだそうで
す。
前回のラポルタ会長時代(2003~2010)の中心選手をぱぱっと挙げると、エトー、
ロナウジーニョ、シャビ、ブスケツ、イニエスタ、プジョル、デコ、アンリ、ピ
ケなどなど、世界のビッグネームがずらずらっと並ぶ――ズラタン・イブラヒモ
ビッチがインテルからやってきたのもこの時代でしたズラ――のにあらためて感
心してしまうのですが、スペインリーグ初の3冠達成(リーガ、国王杯、チャン
ピオンズリーグ)を成し遂げたりで合計12ものタイトル獲得も納得の充実ぶり。
今や世界屈指の名将と呼ばれるジョゼップ・グアルディオラが監督としてのキャ
リアをスタートさせたのもこの時代でした。

実はこのラポルタさん、ビートルズの大ファンなのだそうです。
前回の会長時代、チャンピオンズリーグでリヴァプールを訪れた際にはにゃんと、
キャヴァーン・クラブが歓迎パーティーを企画。ラポルタさんはバルセロナの幹
部やサポーターたちと一緒に楽しんだそうですよ。
その時のニュースを、「NLWアーカイヴ」の第16回として紹介します。14年前
のNLW No.289(2007年3月13日発行)に「リヴァプール・ニュース」のひと
つとして掲載したものです。

こうなると期待してしまうのは、チャンピオンズリーグでのリヴァプールとバル
セロナのマッチアップ。2年前に対戦したばかりだけど、近いうちにまた実現し
てほしいなあと思います。今度はラポルタさん、ぜひ選手たちもキャヴァーンに
連れて来てくださいね(…って、観光じゃないんだから…)。

● ● ●

14年前の「リヴァプールvsバルセロナ」の観戦記&写真はこちらをどうぞ。
https://scousehouse.net/magazine/nlw_photo292.htm

写真もレポートも、熱烈フットボール・ファンのhideomiさんに寄せていただい
たものです。久しぶりに読み返した観戦記、とってもリアルで素晴らしい。そし
て、ちょっとじ~んとしてしまいました。hideomiさん元気かな。ありがとうご
ざいました。

● ● ●

「今週のフォト・アルバム」では、2007年のマシュー・ストリートの写真を紹
介します。FCバルセロナがやって来た年ですが、試合のあった3月ではなく8
月のビートルウィークで撮影したものです。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo780.html

                         ― Kaz(09/03/2021)


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▼リヴァプール・ニュース <3月7日&9日>
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*** 3月7日(日) *******************************

【イングランド・プレミアリーグ 2020/2021】

3月4日、チェルシーをホームに迎えたリヴァプールは、0-1(前半:0-1)
で痛い黒星を喫しました。
チェルシーのゴールは、メイソン・マウント(42分)によるものでした。
リヴァプールがトップリーグにおいてホームで5連敗を喫したのはクラブ史上初
のことだそうです。

4位争いの直接対決であり、勝つか負けるかで「6ポイント」の差がつく大一番
を落としたユルゲン・クロップ監督は、試合後にこうコメントしています。
「観てのとおりの、非常にタフで、厳しく、均衡したゲームだった。我々は相手
のミスを作り出し、相手は我々のミスを作り出した。向こうはそのひとつを生か
し、こちらは生かせなかった」
「対チェルシーとなるとなぜかオフ・ザ・ピッチでの戦いが起きてしまう。我々
はゲームのことだけ考えている。同じことを何べんも何べんも繰り返させないで
ほしい」
「タフな状況だ。ファイトして乗り越えなくてはならない」

この勝利でチェルシーの監督に就任以来の無敗記録を10試合に伸ばしたトーマ
ス・トゥヘル監督はこう話しています。
「今日のパフォーマンスにはとても、とても満足している。ゲームのあらゆる局
面で完璧なパフォーマンスをする必要があると考えていたわけだが、そのとおり
にやり切った。勇敢に攻めることができたし、決してインテンシティを失わな
かった」
「我々は常にアグレッシヴでブレイヴだった。それがキーだった。最高のチーム・
パフォーマンスだったし、勝利に値する戦いだった」
「両方のチームとも、スタートからスピードとインテンシティがトップギアだっ
た。それは予想どおりだった。チームにはあまり情報を入れすぎるなと指示して
あった。このような試合では試合前に考えすぎてはいけない」
「すべてのシチュエーションをとても、とてもうまくマネージすることができた。
とても、とても大きいよ」

リヴァプールの次節の相手はフルアム。3月7日・日曜日に、ふたたびホーム・
アンフィールドでの試合です。

● ● ●

3月4日、ウエスト・ブロミッチとアウェイで対戦したエヴァトンは、0-1
(前半:0-0)で勝ちました。
決勝点は、リシャルリソン(65分)によるものです。

このゲーム終了時点でリーグ順位を暫定4位とし、チャンピオンズリーグ出場権
獲得への抱負を尋ねられたカルロ・アンチェロッティ監督は、こうコメントして
います。
「シーズンが始まるときに、26ゲームを消化した時点でエヴァトンがこの位置に
いるなんて誰も考えなかっただろう」
「チャンピオンズリーグはドリームだ。このドリームを追いかけるのは実にファ
ンタスティックだね。ここのみんなにとってキャリアの大きな1歩になる」
「まだ戦いの最中で、終わるまではすべてを捧げる必要がある。ヨーロッパに向
けての戦いは、今後さらなるプレッシャーがかかってくる。でも我々はそこに到
達したいし、そのために懸命にハードに働くだけだ」
「我々のステップでありターゲットでもある。ステップアップするごとに捧げる
ものも増えて行く」
「この順位につけていることは非常にハッピーだよ。しかしまだシーズンが終
わったわけではない。これからだ」
「シーズンの終わりに、ファンタスティックなシーズンだったと言いたいものだ
ね」

エヴァトンの次節は3月8日月曜日、絶好調のチェルシーと敵地で対戦します。


*** 3月9日(火) *******************************

【イングランド・プレミアリーグ 2020/2021】

3月7日、リヴァプールはホームにフルアムを迎え、前節に続いて0-1(前半:
0-1)での敗戦となりました。
フルアムのゴールは、マリオ・レミナ(45分)によるものです。

試合後の両チームの監督のコメントです。

ユルゲン・クロップ(リヴァプール監督):
「明白なのは、ゴールがないこと、完封ができないこと。フルアムが常に危険な
相手だということも明白だ。向こうが攻めている時えあろうがこっちが攻めてい
る時であろうがね」
「それに適応しなければならないことも明白だった。スタートは非常によかった。
ダイレクトにプレイして、モー・サラーは相手の脅威になっていた。しかしその
シチュエーションをフィニッシュさせることができなかった。そしてフルアムが
良くなった」
「まったくの新しい最終ラインだったことも関係している。ラインを高く上げ切
ることができなかったり正しいポジショニングができていなかったりで後ろに
ボールを放り込まれて走り回らなければならなくなった。そしてゴールを許して
しまった」

スコット・パーカー(フルアム監督):
「ファースト・ハーフ、我々はファンタスティックだったと私は思う。チャンス
はたくさん作れていたし、相手にできるだけたくさん問題を起こしてやろうとい
うプランをしっかり実行に移せていた」
「このゲームを戦う上での最重要事項は、『自分たちのスタンプを押せるか?』
ということだった。言うは易し、行うは難しだがねもちろん」
「内容が伴ってのこの結果だと思う。ここ数週間は結果が内容に伴っていなかっ
たけれど」

リヴァプールの次節は15日月曜日、ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズと
のアウェイ・ゲームです。

● ● ●

3月8日、チェルシーと敵地で対戦したエヴァトンは2-0(前半:1-0)で
敗れ、4連勝を逃しました。
チェルシーの2得点は、ベン・ゴッドフリー(31分・オウンゴール)、ジョル
ジーニョ(65分・PK)によるものです。

試合後の両チームの監督のコメントです。

トーマス・トゥヘル(チェルシー監督):
「勝ちに値する内容だった。ファースト・ハーフはとても難しかったが、我々は
完全にコントロールすることができた。セカンド・ハーフではよりレベルを上げ
て多くの危険なアタックにつなげることができた」
「ご覧のとおり、このクラブも選手たちも素晴らしいクォリティがある。サイド
ラインに立ってこのチームと仕事ができるのは喜びでしかない。クラブに関わる
全員がすべてを捧げてこのレベルを維持しているんだよ」

カルロ・アンチェロッティ(エヴァトン監督):
「相手のほうが上回っていた。この結果は当然だ。我々は最初の30分はよく守
れていたんだがね。先制されてからはゲームは非常に難しくなった。相手はグッ
ドチームだから」
「(PKを与えたGKの)ジョーダン(・ピックフォード)は良かった。あのペナ
ルティについてはもっとうまくできたとは思うが、パフォーマンス自体は良かっ
た。あれはペナルティだったと私も思う」
「このゲームの我々のプランは、最初の30分をどう制するかだった。正直に
言って、チェルシーとは同レベルではない。あのようなチームを相手にオープン・
ゲームを戦うことはできない。リヴァプールとの時も同じプランで臨んだ。リ
ヴァプール相手では早い時間に先制点を取ることができたんだが」
「我々はヨーロッパを目指している。シーズンの最終戦までこの戦いを続けたい。
今日の敗戦にはもちろん気落ちするが、しかし悲劇というわけではない。次の
ゲームに向かうだけだ」

エヴァトンの次節は3月13日土曜日、バーンリーをホームに迎えます。


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▽NLWアーカイヴ:#16「キャヴァーンで歓迎」(2007年)
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過去のNLWからピックアップしてお届けするアーカイヴ・コーナーです。
第16回は、2007年3月13日発行のNLW No.289より。チャンピオンズリーグ
でリヴァプールを訪れたFCバルセロナの幹部が、同じく遠路はるばるリヴァ
プール入りした350人のサポーターとともにキャヴァーン・クラブでのパー
ティーを楽しんだという心温まるお話です。

「キャヴァーンで歓迎」(2007年)--------------------------------------

≪≪≪ NLW No.289 - March 13, 2007 ≫≫≫

*** リヴァプール・ニュース 3月11日(日) *************************

【キャヴァーンで歓迎】
チャンピオンズ・リーグの試合のためにリヴァプール入りしたFCバルセロナの
役員たちが、マシュー・ストリートのキャヴァーン・クラブに招待されました。
バルサのジョアン・ラポルタ会長はもちろん、350人のサポーターも一緒にリ
ヴァプール・スタイルのパーティーを楽しみました。

当初の予定では試合当日の6日午後に行われることになっていたそうです。しか
し、バルサ側の希望で、急遽前夜にスケジュールを変更してのパーティーになり
ました。

キャヴァーンのダイレクター、ビル・へックルはこう話しています。
「本当は今日(6日)の予定だったんだよ。何もかも準備していたんだけど、昨
日向こうから電話がかかってきたんだ。都合がつかないから今からにしてほし
いって」
「そりゃ無理だって最初は思ったよ。だってクラブはもう閉めるところだったし、
スタッフもいない。でもとにかくあちこち電話をかけて、なんとかみんなに1日
早く来てもらうようにしたんだ。もちろんバンドのスケジュールも調整した。で、
ファンタスティックなイヴェントになったってわけ」
「みんな予定を変更してよく集まってくれたと思う。バンドのマージー・ビート
ルズも含めてね。チームワークの勝利という感じかな。嬉しかったよ。みんなが
協力してくれてほんとうに助かった」

歓迎パーティーのアイデアは、ビル自身が思いついたものでした。バルサのラポ
ルタ会長がビートルズの大ファンということを、新聞で読んで知ったからです。
ラポルタ会長は、組み合わせ抽選でリヴァプールと対戦することが決まると、
「ずっとキャヴァーン・クラブを訪ねてみたいと思っていたからとても嬉しい」
とコメントしていました。

ビルは続けます。
「それで我々は彼らにコンタクトをとって、招待したんだよ。バルサファンにも
伝わったんだね、会長が来るってことが。で、ものすごい団体さんになってやっ
て来たってわけ」


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▼スカウスハウス・ニュース
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□■ 第780号 ■□

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