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March 30 2021, No.782
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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 ▽フロム・エディター
 ▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(22)
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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「おぼえがき:ビートルウィーク2019」の第22回を書きました。
この連載、実は今年になって初めての掲載です。前回・第21回を掲載したのは
NLW No.770。2020年12月8日発行ですからええと、4ヶ月近くもほったらか
しだったわけですね。いやあ月日の経つのは早いものですねえ…って、人ごとみ
たいに言ってる場合じゃないですよね。楽しみにしてくださっていたみなさんス
ミマセン…。

今回のエピソードは、ダウン・ビートのビートルウィーク・ラストギグ。バンク
ホリデイ・マンデイでいちばんホットなヴェニューであるキャヴァーン・パブで
のライヴ、しかも午後9時という最高に盛り上がる時間帯です。つまりバンドも
会場も時間もこれ以上ないほどの好条件だったわけで、そりゃあ最高のライヴに
ならないはずはありません。絵に描いたような見事な大団円で有終の美を飾るこ
とになりました…って、いきなりネタバラシしてますが、本文ではいろいろとふ
くらませて書いているので、ビートルウィークやビートルズ・バンドに興味をお
持ちのかたはぜひ読んでみてください。

● ● ●

久しぶりに「英国盤レコード」を更新しました。

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更新といっても、今のところ「ビートルズ」コーナーのみです。ほかのコーナー
についてはこれから順次、更新して行きます。
昨年は渡英ができなかったので、買い付けもしておりません。今回の更新の多く
は、個人ストックからの出品となりました。
それでも、数としてはじゅうぶんではなく、ちょっと寂しい更新です。コレク
ターのみなさんの目に留まるようなアイテムがあるといいのですが…。
オーダーをいただけるとうれしいです。

                         ― Kaz(30/03/2021)


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▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(22)
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「おぼえがき:ビートルウィーク2019」 / Kaz

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo782.html ≫

<8月26日(月)>

21時。日本代表バンドの2グループが演奏する。
えりさんはストロベリー・ツインズ&フレンズのキャヴァーン・フロントステー
ジへ。僕はキャヴァーン・パブへ。ダウン・ビートのビートルウィーク最後のギ
グだ。

ビートルウィークはその名前のとおり、1週間にわたって開催される。今日は6
日目で明日・火曜日が最終日なのだが、多くのバンドやファン、地元の人たちに
とっては、今日・月曜日(祭日)がフィナーレとなる。3連休の最終日であるの
が大きいわけだけど(8月の最終月曜日がイングランドの祭日で、毎年この日を
基準にしてビートルウィークのスケジュールが決められる)、夏休みの最終盤で、
学校などの年度替わりというタイミングでもあるし、この日を境に長く暗い冬に
向けて季節が転がり落ちるように移り変わって行くという感覚が人々にはある。
つまり、8月のバンク・ホリデイは多くの人にとって、「1年の締めくくり」であ
り、「夏が終わる日」なのである。ついつい街に繰り出して音楽を楽しみ、人々
と交流することで名残を惜しむのは自然の流れであり、1年の大事なひと区切り
でもあるのだ。

というわけでビートルウィークの月曜日はどの会場も満員になるし、マシュー・
ストリートも夜遅くまでカラフルに賑わうのが恒例だ。まあ、マシュー・スト
リートはフェスティヴァルに関係なく毎週末がお祭り騒ぎ(どんちゃん騒ぎと
言ってもいいかも)ではあるわけだけど。

● ● ●

ダウン・ビートのライヴももちろん満員。キャヴァーン・パブはひときわ狭い会
場なので、オーディエンスとの一体感、密着度は別格である。ひと昔前は、月曜
日のキャヴァーン・パブといえば、バンドにとっては冗談でなく「酸欠で死ぬん
じゃないか」と心配になるほどの命がけ的なステージだったけど、最近は換気パ
ワーがアップされたうえに、入場制限もより厳しくなっているので、ずいぶんと
快適になった。そういえば昔は禁煙ではなかったので、ライヴ会場はほとんど燻
製器のようだった。もちろん燻製用スモークはタバコの煙で、汗とアルコールの
フレイヴァーつきである。今から思えばとても人道的とは言えない過酷な環境で
ロックを演奏し、鑑賞していたわけだ。英国で屋内の商業およびパブリック・ス
ペースが全面禁煙になったのはたしか2007年。以降も健康に配慮した改善が続
けられていて、バリアも敷居もぐんぐん低くなってきている。どんな人もヘル
シーに音楽を楽しむ権利があるのだ。いい時代になったものだ(しみじみ)。

しみじみしているうちに、ギグは定刻にスタート。1曲目は「No Reply」。そし
て「All My Loving」。
ダウン・ビートにとって7本目、ビートルウィーク・ラストギグになるわけで、
メンバーたちの表情からは自信や気合いや感傷が…というのは特になく、まった
くいつも通りにしか見えない。余裕である。スケジュール的には決して楽な5日
間ではなかったし、二日酔いや寝不足続きでコンディションは決して万全ではな
い(宴会しないで早よう寝てください)。それに10人も同行者がいるのでその対
応も何かとたいへんだったはず。でも、ステージのクォリティはいささかも揺る
ぎがない。ジョニーさんもシノさんも声はぜんぜん嗄れていない。さすがプロ
フェッショナル集団。

前にも書いたかもしれないが、このダウン・ビートは、日本でライヴをやったこ
とはない。今回のビートルウィークのために作られたバンドで、リヴァプール限
定、ビートルウィークが終わると同時に解散となる。渡英前のリハーサルだって
2回しかやっていないとジョニーさんは言っていた。

「みんなそれぞれ自分のバンドで忙しくてさ、4人集まるのはなかなか難しいん
だよ」

たった2度のリハーサルでこれほどのアンサンブルが生まれるというのも普通な
らありえないことだけど、まあ、ジョニーさんのバンドだからなあ。そういえば、
ビートルウィークにエントリーするときはメンバーもバンド名も決まっていな
かった。「あのジョニー黒田のバンド」ということで、フェスティヴァル担当者も
ふたつ返事でオッケーしてくれたわけだけど、よく考えるとこれは特例中の特例、
ビートルウィーク36年の歴史の中でもかなりレアな待遇だと思う。そして実際、
集まった4人のメンバー、できたバンドは、世界レヴェルでもトップクラスの
ビートルズ・バンドなのである。

● ● ●

3曲目は「From Me To You」。そして「Everybody's Trying To Be My Baby」と
続く。
セットリストは先ほどのキャヴァーン・フロントとまったく同じだ。メジャーな
初期ナンバーが次から次へと登場するので、ローカル色の強い今日のこの会場の
オーディエンスにはとりわけフィットしている。以前ジョニーさんは「キャ
ヴァーン・パブの雰囲気が好きだ」と言っていたので、1本目とラストのギグを
ここに持ってこられたのは良かったかな、と思う。

意外に早く、さおりちゃんが来てくれた。夫のピートも一緒だ。ピートにビヤを
ごちそうになる。チアーズ、ピート!
途中、10分ほど抜けて、キャヴァーンのフロント・ステージへ。さおりちゃん、
しばらくよろしく。
ストロベリー・ツインズ&フレンズのギグも順調そうだった。こちらもぎっしり
満員。えりさんもニコニコ顔。ぱぱッと数枚写真を撮って、キャヴァーン・パブ
へ戻る。えりさん、引き続きよろしく。

● ● ●

ダウン・ビートのギグは佳境に入り、オーディエンスはますますヒートアップし
ている。
ステージの前ではダンスをするカップルが…と思ったら、オトコのほうは次から
次へと相手を代えて、いろんな女性と踊っている。あ、ダウン・ビートの応援団
の女性にまで!

Day Tripper, I Saw Her Standing There, She Loves You...

そして本編ラストは「I Want To Hold Your Hand」。演奏中にPAエンジニアに
「アンコール2曲やるぞ」と確認。曲が終わるとすさまじい「モー! モー!」
の大合唱。

「何曲?」とジョニーさん。
「2曲」
「オッケー」

アンコール1曲目は、夕方のフロントと同じく「Hippy Hippy Shake」だ。シノ
さんのハイトーンのヴォーカルがスバラシイ。ワイルドでセクシーで、20代前半
のポールのヴォーカルそのまんま…って、これ、ほとんど奇跡的だと思うんだけ
ど。ジョニーさん、イトウさん、フルノさんの演奏もアツい。クールだけどアツ
い。そしてドライヴしている。バンドもオーディエンスも一体となった、最高に
幸せなロックンロール・パーティー。このままぐるぐるぐるぐる、みんな溶けて
バターになるまで回っていたい……。

いよいよアンコール2曲目。ビートルウィーク最後のナンバー。これはもう、こ
れしかない。ジョニーさんの切り札というか虎の子というかとっておきというか
出し惜しみというか……なにしろ毎回、リヴァプールではラストのギグのいちば
んラストにしか歌わないのである。でもこれがすごい、すごすぎる。リミッター
を外した渾身のヴォーカルが炸裂……と言えばもうおわかりだろう。

Twist And Shout!

(つづく)

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お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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