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June 07 2021, No.790
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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 ▽フロム・エディター
 ▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(24)
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▽フロム・エディター
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NLW No.790です。
ええと、できれば書きたくないことなんですが、やっぱり書かずにおれません。
いったいぜんたい、世の中どうなっちゃってるんでしょうか。ワクチンわくちん
ワクチンわくちんワクチンわーくーちーんーと、まるでお祭りのように盛り上
がってますが……。
テレビや新聞の伝えるニュースで、お年寄りたちが我先にと群がり、「早く打ち
たかった」とか「これでひと安心」とか嬉しそうにコメントするのを目にすると、
背筋がぞわぞわっとします。「子どもへの接種を」なんて言いだす自治体も出て
来て、もう狂ってるとしか思えません、僕には。
みなさん、正気なのだろうか。正気だとして、しっかり考えたうえで接種を受け
ているんだろうか、と気持ちがどんよりしてしまいます。

そもそも、どう転んでも爆発的流行はやって来そうにない日本(日本人)に新型
コロナのワクチンは必要なのか、人間の遺伝子を操作するワクチンとはどんなも
のか、誰も安全性を保証できないものを無邪気に信用していいものなのか、欧米
で「効果あり」とされる報道は事実なのか、などなど、など。ワクチンの列に並
ぶ前に考えなくてはいけないことはたくさんあるはずです。
僕の偏見かもしれないけど、接種にダッシュしている人たちは、そんなことはま
るで気にしていないように見えます。

それと、なぜかメディアではほとんど(まったく?)報じられませんが、ワクチ
ンの有害事例や死亡例、びっくりするくらいたくさん出ています。これからもっ
ともっと出てくるでしょう。危険性を訴えている専門家や医師は少なくないはず
ですが、これもなぜか大手メディアは無視しています。まったく解せません。

NLW読者のみなさんのなかに、もしかして新型コロナワクチンの接種を考えてい
るかたもいらっしゃるかもしれません。
受けたらアカン、とは言いませんが(言いたいけど)、とにかくその前に、たく
さんの情報にあたって、しっかり検討してみてください。もし受けるという判断
をされたとしても、せめて半年とか1年くらいは様子を見てから、という慎重さ
があってもいいのでは、と僕は思います。

● ● ●

…で、終わりにしようと思ったんだけど、もう少しだけ。イギリスと日本のデー
タを見て考えてみたいと思います。

新型コロナの死者が累計13万人にもなろうとするイギリスに対して、日本の死者
は1万3,500人くらい。ほぼ10分の1ですね。人口は2倍なので、実質的には20分
の1、という感じになりますかね。20分の1です。つまり0.05%。

人口100万人あたりの死者数で見ると、現時点でイギリス(UK)は世界第17位に
ランクされています。日本はというと、えーと、現在世界126位ですね。26位
じゃないですよ。ひゃく、にじゅう、ろく番です。
「100万人あたりの感染者数」部門を見てみても138位。やはりベスト100圏外で
すね。マスコミのみなさんはがっかりかもしれませんが。

年間死者数との比較も見てみましょう。それぞれの国で、新型コロナという死
因はどのくらいの割合を占めているのか。これがまたですね、拍子抜けするくら
いに低くて、イギリスは0.2%以下、日本は0.01%以下です。イギリスは1,000人
に2人(未満)ですね。日本にいたっては1万人に1人(未満)…。けっこうな
レアぶりです。というか、ここでもイギリスの20分の1なんですよね。0.2%の
イギリスの、さらに0.05%。

だから怖がらなくていいとは言いませんが(言いたいけど)、それに見合った対
応をすればとは思います。少なくとも、あわててワクチン会場に走る必要って、
どこにあるんでしょうか。新型コロナは異常なくらいに怖がるのに、得体の知れ
ない遺伝子操作ワクチンにはヒステリックに飛びついてしまう…それって逆なん
ちゃう?

あ、そうだ。
イギリスでワクチンの大規模接種がスタートしたのは、昨年12月8日です。その
時点の新型コロナ死者は累計6万2,000人でした。ところがワクチンキャンペー
ンが始まってしばらく経ってから事態はうなぎ上りに最悪となり、たったの2ヶ
月とちょっとでその倍となりました(つまり、累計12万人を超えました)。毎日
毎日、千人以上が死んでしまう日が続くようになったのです。3月になってやっ
と、1週間平均での1日の死者数が300を切るようになり、その収まりようを成
果として掲げて「ほれ見ろワクチンの効果があったぞ」と威張っちゃってるわけ
ですが、これってどうなんでしょう? つまりは、

「ワクチンばんばん→死者増えた→それでもワクチン→そのうちピークになって
死者減った→ばんざいワクチンが効いたぞ」

というストーリーになるんだけど、意図があったかどうかはともかく、マッチポ
ンプ、自作自演じゃんか、と言われても仕方がないのでは??

最悪なことに、これがイギリスだけの話ではなくて、ワクチンキャンペーンを熱
心に進めた国々のほとんどが同じパターンになっているようです。
日本もこのパターンを踏襲することに…ならないと…いいのですが……。

                         ― Kaz(07/06/2021)


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▼連載:「おぼえがき:ビートルウィーク2019」(24)
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「おぼえがき:ビートルウィーク2019」 / Kaz

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo790.html ≫

<8月27日(火)>

ついに火曜日。ビートルウィークの最終日だ。
大きなイヴェントは昨日までにすべて終了しているので、バンドやオーディエン
スの多くは今日家路に着く。日本のバンドは、ストロベリー・ツインズ&フレン
ズは朝にマンチェスター空港へ移動、午前のフライトで帰国する。ダウン・ビー
トは夜にロンドン・ヒースロー空港発のフライトだ。BBキャッツだけはリヴァ
プールでもう1泊して、夜にキャヴァーンで行われるThe Overturesのショウを
鑑賞。明日午後のフライトで東京へ帰ることになっている。ダウン・ビートと
BBキャッツは今日の午後、ロンドンでスカウスハウスのビートルズツアーに参加
する。

● ● ●

朝6時に起きて、着替えて外に出る。ストロベリー・ツインズ&フレンズと応援
団のみなさんの見送りだ。
バンド宿泊先である学生寮に着いたのは6時40分。みんなちゃんと支度をして、
準備完了の様子。さすが。
マンチェスター空港へのチャーターバスの姿はまだ見えない。6時45分に予約し
ているのでまだ5分あるわけだけど、いつも使っているこのバス会社は、遅れる
こともなければぎりぎりに来ることもまずない。おかしいナと首をかしげながら
5分待ったが、まだ来ない。と、いうことは…。

この学生寮は東西にアプローチがあって、指定したのはアデルフィ・ホテル側の
ほう。もしかすると反対のライムストリート駅側で待ってるんじゃないかと走っ
て行ってみると、ああやっぱりそこにいた。手を振るとドアが開いた。

「グッモーニン。こっちじゃないよ、反対側。アデルフィ・ホテルのほう」
「モーニン。え、そうなのか? ずっとこっちで待ってたよオレ」
「ちゃんと言ってあったのに」
「そうか、ぜんぜん聞いてなかった。ったくもう、だよな」
「ははは、ま、よくあることだよね」

僕も乗り込んで、アデルフィ・サイドに車を回してもらう。それにしても、この
バス会社はいつも予約より大きいサイズの車が出動してくる。こっちは10名ほど
のグループなのに、50人くらい乗れそうな立派な観光パスだ。しかもピカピカ。
空港へのトランスポートだけではなんだかもったいない。
とはいえ、どっかに寄り道したりする余裕なんて当然ないので、まっすぐマン
チェスター空港のターミナル1に直行してもらう。ドライヴァーに全員の荷物を
積み込んでもらって、僕は車内でみなさんにお別れ。ストロベリー・ツインズ&
フレンズのみなさんお疲れさまでした、素晴らしい演奏をどうもありがとう、ま
た会いましょう!

● ● ●

ライム・ストリート駅で全員分の乗車チケットを発券して、ホテルに戻って朝ご
はんを食べて、また学生寮へ。
まずレセプションに寄って、BBキャッツとダウン・ビートのロスト・バゲージが
マンチェスター空港から届いてないか確認してもらうが、やはり届いてなかった。
ダウン・ビートはもう今日帰国なのでこれからもし届いても受け取らないように、
BBキャッツは学生寮は今日チェックアウトするけどリヴァプールにもう1泊する
ので受け取って預かっておいて、とお願いする。

少し時間があるので学生寮のダウン・ビートのフラットへ。みなさん出発の支度
は済んでいて、余裕の表情。そこへイトウさんが、「これもらってくれませんか」
と、両手いっぱいの小銭を差し出す。買い物をするたびにたまったお釣りのコイ
ンが数人分…。でも僕はなにかを持つのが嫌いで今日も手ぶら、つまりバッグの
類は持ってない。ポケットに入れてじゃらじゃらさせながら歩くのも嫌だ。なの
で一旦は断ったのだが、そこでいい考えが浮かんだ。

10時30分。リヴァプール・ライム・ストリート駅に集合。
さっきの大量のコインを持って、コーヒー・スタンド「カフェ・ネロ」でダウン・
ビートと僕、合計5人分のカフェラテを注文。にっこり注文を受けてくれた店員
さんに、にっこり笑ってコインの山を差し出す。

「いくらあるかわかんないんだけど」

彼女も面白がって数えてくれた。もちろん1ポンドとか2ポンドとかの高額コイ
ンは含まれていない。1ペニー、2ペンス、5ペンス、10ペンス、20ペンス、そ
して50ペンスもあったかな。それぞれ分類して、合計してみると、ほぼ12ポンド。
ちょっとだけ足して清算。あの山のようなコインがいっぺんに無くなり、美味し
いラテになってみんなハッピー。優しい店員さんでよかった。ラッキー。

ダウン・ビート一行とBBキャッツのメンバー、そして僕の合計19人でロンドン・
ユーストン行きのヴァージン・トレインに乗り込んだ。全員がファースト・クラ
スでゆったり移動。最初はみんなワイワイとにぎやかだったけれど、だんだんと
おとなしくなった。ぐっすり寝入っている人も。嵐のような5日間のあとなので、
さすがに疲れが出たのかな。それともまた徹夜で飲んでいた??

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo790.html ≫


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