November 09 2021, No.801
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** □■ INDEX ■□ ▽フロム・エディター ▼リヴァプール・ニュース <11月2&9日> ▽「リヴァプールおすすめ100選」(パート3) ▼スカウスハウス・ニュース ▽今週のフォト ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽フロム・エディター ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 矢沢永吉さんのコンサートに行きました。 昨年はツアーが中止になったので、エーちゃんにとってもですが我々ファンに とっても2年ぶりのコンサート。しかしそのブランクをまったく感じないような、 いつも通りのアツい、ヤザワなライヴでした。 2年前にも3年前にも思ったのですが、エーちゃんが40歳くらい若いエーちゃん に見える瞬間がたくさんあって、時間や空間がゆがんでタイムスリップしている ような、あるいはするっと別の世界にトランスポートしちゃったような、不思議 な感覚にシビレながらの至福の2時間。あらためて、ライヴってマジックだなあ と感じ入ってしまいました。まあ、エーちゃんがスゴいのはマジックでもなんで もないんだけど。 2000年だったか2001年だったか、日本武道館にエーちゃんを観に行ったことが あります。 終演後に隣のご夫婦と話した際に聴いた言葉が今も印象に残っていて、それは、 こういうものでした。 「エーちゃんも50歳過ぎたしどこまで続けられるか……。エーちゃんもそうだけ どうちらファンも、これから1年1年が勝負よね。今日も、これが最後になるか もって気持ちで観てた」 年季の入った、エーちゃんと共に人生を歩んで来たファンらしいメンタリティだ なあと思ったおぼえがあります。 あれから20年が経った今もエーちゃんはエーちゃんで走り続けていて、ファンも (全員ではないにしても)エーちゃんを励みに日常を送りながら、長い伴走を続 けている。これはもしかしたら奇跡的なことではないかなと、あり得ないほど幸 せなことなんじゃないかなと、ちょっと思いました。ヨロシク。 ● ● ● 「今週のフォト・アルバム」では、「リヴァプールおすすめ100選」27位にラン キングされたクロスビー・ビーチの「アナザー・プレイス」の写真を。1kmにも わたって砂浜に100体の男性裸像が屹立するという実にシュールなこのアート作 品は、2005年に展示されたものです。16年経った今もまだあるんですね。ずっ と置かれている理由は、「すっかりおなじみになってもう手放したくないから」 なのか、あるいは、「撤去するのもどこかに移動するのもたいへんだから」なの か……。写真は2006年に撮影したものです。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo801.html ― Kaz(09/11/2021) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼リヴァプール・ニュース <11月2&9日> ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** 11月2日(火) ******************************* 【イングランド・プレミアリーグ 2021/2022 第10節】 10月30日土曜日、ブライトン&ホーヴ・アルビオンをホームに迎えたリヴァ プールは、2点を先行したものの追いつかれ、2-2(前半:2-1)で引き分 けました。 リヴァプールのゴール・スコアラーは、ジョーダン・ヘンダーソン(4分)、サ ディオ・マネ(24分)です。 試合終了後、ユルゲン・クロップ監督はこう話しています。 「何を言おうと結果は変えられない。負けたみたいな気分だ。負けたわけじゃな いのは分かっているが。もちろん、ブライトンは1ポイント得るに相応しい戦い ぶりだった」 「うまく戦えている時間帯の我々は非常に良かったんだが。ブライトン相手には こうするべきというのが出来ていた。ブライトンを封じるにはこっちがボールを 持たなければならない。しかしそれは長続きしなくて、自分たちのフットボール を見失ってしまった。彼らのためにドアを開けてやったみたいな」 「(ブライトンのためにドアを開けてやった、とは)ゲームが終わってすぐにスラ スラ答えられるものではないんだがね。ブライトンがどれだけ強いか思い知らさ れるのは嬉しくない。2点取ったあとに認められなかった2つのゴールについて もそうだ。確認はしてないが、どっちも紙一重だったはずだ。サディオのは、彼 自身がハンドボールで取り消されるのを覚悟していたみたいだね。だからゴール のあとあんまり喜んでなかった。モーのゴールは、ワオ、インクレディブルなプ レイだった。とにかくどっちも得ることができなかった。我々はブライトンより もたくさんのゲームがある。彼らもウィークデイに試合があったことはもちろん 知っているが、こっちは多くの変更が必要だった。セカンド・ハーフは見られた ものではなかったね。何人かは体が絶望的なほどに動いてなかった。もちろんそ ういう時であっても何とかしないといけないわけだが、今日のブライトン相手に それは難しかった。彼らは結果を出すためにここに来て、結果を出した。それに 値するだけのプレイをしたということだね」 ● ● ● 11月1日月曜日にウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ(ウルヴズ)とアウェ イで対戦したエヴァトンは、2-1(前半:2-0)で敗れています。 エヴァトンのゴールは、アレックス・イウォビ(66分)によるものです。 試合終了後、ラファ・ベニテス監督はこうコメントしました。 「ファースト・ハーフは良くなかった。ファースト・ボールにもセカンド・ボー ルにも、いつもいつも出足が遅かった。彼ら(ウルヴズ)に自信を持たせてし まった」 「セカンド・ハーフではこっちも持ち直してたくさんチャンスを作った。(1点 目が入るのが)少し遅すぎたのかもしれないが、それでも2点目を目指してさら にチャンスを作った。狙い通りのリアクションだったよ。だがファースト・ハー フであれができなかったのが残念だ。まだまだ成長が必要ということだね」 「(ハーフタイムにどんな指示を出したのか)ボールを持った時にバランスを キープする必要があった。デルフィ(・シグルズソン)をピッチに送り込んで、 シェイプ(陣形)を変えた。だがシェイプの問題だったわけではない。なぜなら それでもバランスは少し悪かったし、それにも関わらずファースト・ボールやセ カンド・ボールに勝てていた」 「気迫の問題だよ。セカンド・ハーフの我々にはそれがあった。戦術の問題なん かではない」 「90分間ああいう戦いができるようにしないとね」 *** 11月9日(火) ******************************* 【イングランド・プレミアリーグ 2021/2022 第11節】 11月7日・日曜日にグッディソン・パークで行われたエヴァトン対トテナム・ ホットスパーの対戦は、スコアレス・ドローとなりました。 試合終了後、ラファ・ベニテス監督はこうコメントしています。 「トテナムのようなチームを相手に、枠内シュートを1本も許さなかった。これ は自信を持っていいことだと思う」 「我々の方もたくさんチャンスを作ったというわけではないがね。強豪相手には なかなか難しい」 「今日の我々にはスピリットとインテンシティがあった。ミッドフィールドでは 強力な相手に対してたくさんのプレイヤーがハードに戦った。決定的なパスを通 させないようコースを塞がなければならなかったし、チャレンジし続ける必要も あった。選手たちはすべてをやってのけてくれた。チーム全員が全力を出し切っ た」 「あの(取り消しになった)ペナルティは残念だったね。リシャルリソンがボー ルに触ったのはキーパーが彼に触れたあとだったのに。ピッチのミドル部分では あれはファウルになる。(ペナルティ)ボックスの中でも当然ファウルになるは ずだ」 ● ● ● 同じく11月7日・日曜日にウエスト・ハム・ユナイテッドとアウェイで対戦し たリヴァプールは、3-2(前半:1-1)での敗戦となりました。今シーズン の初黒星です。 リヴァプールのゴールは、トレント・アレクサンダー=アーノルド(41分)と ディヴォク・オリギ(83分)によるものです。 試合終了後、ユルゲン・クロップ監督はゲームをこう振り返っています。 「そうだな、ファースト・ハーフはこっちが完全にゲームをコントロールしてい た。とは言えセット・ピースで1-0になってしまったわけだけど。そのあとワ ンダフルなゴールで同点。我々がゲーム全体を支配していた。今シーズンのウエ スト・ハムが非常に強力なのは明らかだけれど、今日の彼らは少しばかり昔のウ エスト・ハムみたいだった。奥の方に座り込んで、セット・ピースやカウンター アタックに賭ける戦法だ。ファースト・ハーフで我々は、彼らの思い通りにはさ せなかった。あの1つを除いて、ということになるが。そしてセカンド・ハーフ では多くの場面でボールを失うようになりカウンターアタックとセット・ピース でやられてしまった。(クル・)ズウマが決めた2つ目のはグレイトでファンタ スティックな素晴らしいフィニッシュだった。しかしあれは余計な失点だ。セカ ンド・ハーフもきっちりゲームをコントロールできていればあのゴールはなかっ たはずだ。私の見るところ、我々はもう少し我慢強くあるべきだったんだろう。 決定的なチャンスというものをあまり生み出せなかったことで、戦い方を悪いほ うに変えてしまった。実際、パスをつなぐタイミングが早すぎた。もっと高い位 置でつなげば危険も少なかったはずだ。そうして、失ってはいけないエリアで ボールを失ってしまった。そういうことだ」 ● ● ● 2021-22プレミアリーグは、11節を終えてリヴァプールは22ポイントで4位、 エヴァトンは15ポイントで11位です。首位は26ポイントのチェルシーとなっ ています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽「リヴァプールおすすめ100選」(パート3) ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ リヴァプールは観るべきもの、やるべきこと、体験すべきことの宝庫です。 地元紙「リヴァプール・エコー」が、地元の人でも観光客でも楽しむことができ る物事を100個、リストにして掲載しています。 第3回は、ベスト21から30までを紹介します。 「リヴァプールおすすめ100選」(パート3)----------------------- 【その21:インディペンデントのコーヒーショップでコーヒーを愉しむ】 ビッグ・チェーンは素通りして、インディーズのお店でコーヒーブレイクを。こ の街でポピュラーなのは、ロード・ストリートの「ロココ」、そして「ボールド・ ストリート・コーヒー」。あるいは、スミスダウン・ロードとペニー・レーンの コーナーにある「ビーン・ゼア・コーヒー・ショップ」もおすすめ。ホワイト・ フラット(エスプレッソ・コーヒーの一種)とペイストリーが美味しい。 【その22:「リヴァプール・クリケット・クラブ」でクリケットを観る】 エイグバース・クリケット・グラウンドが「リヴァプール・クリケット・クラブ」 のホームである。1807年創設の同クラブは、マージーサイドで最古のアマチュア・ スポーツクラブ。 【その23:2つの大聖堂を訪れる】 「リヴァプール・アングリカン・カセドラル」と「カトリック・メトロポリタン・ カセドラル・オブ・クライスト・ザ・キング」。いずれも鑑賞ツアーに参加でき る。アングリカン・カセドラルのタワーは毎日オープンしており、リヴァウール の街全体を見渡す壮観な眺めを堪能できる。 【その24:「シップ&マートル」で一杯】 デイル・ストリートにあるこのパブの売りは、豊富な種類のエールとコンチネン タル・ビール。マージーサイドで最も多い。もし時間があれば、毎週木曜日の 「クイズ・ナイト」に参加を。出される問題は非道なくらいに難しい。 【その25:「パノラミック34」でアフタヌーン・ティー】 リヴァプールで最も高いビル、ウエスト・タワーの34階でアフタヌーン・ ティーをぜひ。前もって予約することを忘れずに。 【その26:「リヴァプール・ハーフ・マラソン」を走る】 地面を蹴りながらの観光はいかが? 「リヴァプール・ハーフ・マラソン」は毎 年3月に開催。または、毎年5月開催の「ロックンロール・マラソン」でも。こ ちらはハーフだけではなくフルマラソンもあり。 【その27:クロスビー・ビーチに行ってアントニー・ゴムレーの「アナザー・プ レイス」を観る】 クロスビーの砂浜には、アントニー・ゴムレーが作ったインスタレーション・ アート「アナザー・プレイス」が展示してある。鉄でできた実物大の男性裸体像 が100体。全員が海を向いている。 【その28:「グランド・ナショナル」を観に行く―「レディース・デイ」も】 世界的に有名な競馬障害レース「グランド・ナショナル」は、エイントリー競馬 場で行われる。その前日はリヴァプール内外の淑女のために「レディース・デイ」 が催され、カラフルな帽子やドレスが風物詩となっている。 【その29:「グレーティー・マーケット」でショッピング】 場所は変わったがリヴァプール名物であることに変わりはない。「グレート・ス トリート・マーケット」は、エヴァトン地区の再開発により、2014年にダイデ ン・ストリートのそばに移転した。 【その30:「スピーク・ホール」の中に入ってみる】 このチューダー朝(16世紀)の木骨造のマナーハウスは、19世紀にナショナル・ トラストによって買い取られ、復元ののちに一般公開されている。 The 100 best things to do in Liverpool - By Lorna Hughes & Phoebe Barton, Liverpool Echo, 02 October 2021 (つづく) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼スカウスハウス・ニュース ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** スカウスハウス通販(1) ****** 英国盤レコードの通販です。「ビートルズ」「ビートルズ(ソロ)」「ビートル ズ関連」「ブリティッシュ・ロック」「シングル&EP」の5カテゴリー。リヴァ プールで仕入れたアイテムばかりです。オーダーいただけるとうれしいです! http://scousehouse.net/shop/records2021.html *** スカウスハウス通販(2) ****** スカウスハウス通販「シルバー・アクセサリー」を更新しました。永らく品切れ になっていたLennon-NYペンダントが入荷しています。チェーンの太さ&長さ にいくつかのヴァリエーションがあって、お好みのタイプをお選びいただけます。 現在、アクセサリー全アイテムを対象に、お手入れ用磨き布(研磨剤入り)をプ レゼント中。オーダーをいただけるとうれしいです! https://scousehouse.net/shop/silver.html *** スカウスハウス通販(3) ****** 「Beatleweekグッズ」の通販です。品ぞろえはこじんまりとしていますが、オ フィシャル・プログラムやTシャツなど、これまでのビートルウィーク会場で仕 入れたアイテムばかりです。 ほとんど1点ものの限定販売。オーダーいただけるとうれしいです! http://scousehouse.net/shop/bwgoods.html *** 原稿募集中 ****** NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。 旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英 国に関するものなら何でも歓迎です。 お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽今週のフォト ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 「今週のフォト・アルバム」では、「リヴァプールおすすめ100選」27位にラン キングされたクロスビー・ビーチの「アナザー・プレイス」の写真を。1kmにも わたって砂浜に100体の男性裸像が屹立するという実にシュールなこのアート作 品は、2005年に展示されたものです。16年経った今もまだあるんですね。ずっ と置かれている理由は、「すっかりおなじみになってもう手放したくないから」 なのか、あるいは、「撤去するのもどこかに移動するのもたいへんだから」なの か……。写真は2006年に撮影したものです。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo801.html ■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *** 隔週火曜日発行 *** □■ 第801号 ■□ ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス) ◇編集 山本 和雄 ◆Eメール info@scousehouse.net ◇ウェブサイト http://scousehouse.net/ ◆Facebook http://www.facebook.com/scousehouse.net ◇お問い合わせフォーム http://scousehouse.net/liverpool/form.html ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお聞かせください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行しています。配信 の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイトからどうぞ。 ◆まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065878.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 無断での転載を禁じます。 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