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December 21 2021, No.804
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <12月13日~21日>
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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NLW No.804、今年最後の発行です。
1月の最初のナンバーが772だったので、1年間で32本のNLWをお届けしまし
た。
32本かあ……。何を書いたのか自分でもほとんど憶えてないので、クォリティ的
にはぜんぜん自信はないけれど、とにかく今年も無事に1年間発行を続けられて
よかったです。読んでくださっている読者のみなさんのおかげです。ありがとう
ございました。
読者のみなさんの2021年はいかがだったでしょうか。

2020年も異常だったけれど、2021年はますます正気を失った社会になっちゃっ
たなあと、個人的には感じています。さらに拍車がかかったと言うか…。
自粛強制に禁酒令にワクチン信仰にマスク全体主義、さらにはお祭りのようなコ
ロナ新株騒ぎ……もういい加減にしてほしい。そう思いませんか?

先月(先々月かな?)のことですが、大きな病院の入院病棟に行く機会がありま
した。予想はしていたのですが、ベッドはぎっちり満床。ベッドの順番待ちのよ
うな状態で、(退院とか死去で)空きが出ても次に入る人はとっくに決まってい
ます。病室の名札の横に書いてある担当科名は、脳神経科と循環器科(心臓系で
すね)が圧倒的に多く、「救急」という表示がプラスされている人も多かったで
す。救急車で運ばれて来た人でしょうね。病棟のみなさんはとっても忙しそうで
した。

「夏ごろからずーーっとこんな感じ」
と、ひとりのナースのかたが、怒ったような表情で言ってました。

以前、新型コロナ流行による医療崩壊や病床逼迫の危惧がさかんにニュースで伝
えられていましたが、ワクチン禍による医療崩壊、病床逼迫のほうがはるかに深
刻で、すぐ目の前の現実、差し迫った危機なんじゃないかと、ちょっとドキドキ
しています。
もちろん僕はただひとつの病院の病棟を見ただけですから、勝手に拡大解釈して
しまっているのかもしれません。その病院(かなり大きな総合病院です)だけが
特殊な状況で、ほかの病院はぜんぜん余裕なのかも……。でもですね、この数ヶ
月、救急車のサイレンを聴かない日はありません…というか、毎日毎日ひっきり
なしの感もあります。救急車の行き先は病院に決まっているわけで……。
みなさんの街ではどうですか?

あ、それと、僕が行ったその病院、新型コロナ患者も受け入れているところなん
ですが、そのとき新型コロナの入院患者はひとりもいなかったです。ひとりも。

ああ、今年最後のNLWだというのに、なんだかシリアスで暗い話になってしまい
ました。
来年・2022年は明るく、景気よく行きたいですね。その前にみなさん、平穏で
ハッピーなクリスマスと年末とお正月を。どうかお元気で。

新年最初のNLWは、1月11日に発行・配信します。

● ● ●

「今週のフォト・アルバム」は、今年・2021年にNLWで紹介した写真から選んで
掲載します(パート1)。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo804.html 

                         ― Kaz(21/12/2021)


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▼リヴァプール・ニュース <12月13日~21日>
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*** 12月13日(月) *******************************

【イングランド・プレミアリーグ 2021/2022 第16節】
12月11日土曜日、リヴァプールはアストン・ヴィラをホームに迎え、1-0(前
半:0-0)で勝ちました。
リヴァプールのゴールは、モハメド・サラー(67分・PK)によるものです。

この試合は、ちょうど1ヶ月前の11月11日にアストン・ヴィラ監督に就任した
リヴァプールのレジェンド、スティーヴン・ジェラードにとって、2015年以来
6年半ぶりのアンフィールドへの帰還となりました。そしてもちろん、敵軍の将
としては初めて、アンフィールドのベンチに座りました。

試合終了後、ジェラードはこう話しています。
「(アンフィールドでリヴァプールを相手に戦ったことについて)プレミアリー
グの監督を引き受けると決めたときから覚悟はしていたよ。こういう日が来るこ
とはわかっていたわけだから」
「自分も家族も平静でいられるわけがない。それもわかっていた。だからアスト
ン・ヴィラに集中しようとしたし、それこそがプライオリティだと自分に言い聞
かせていた」
「アンフィールドの観衆から歓迎してもらえたことは感動的だったし、心から感
謝したい。このクラブのために人生を捧げた年月があってこそのものだと思うか
ら」
「(ゲームでのアプローチについて)バランスを良くすることに腐心した。リ
ヴァプールを封じ込めることについてはかなりうまくやれたと思う。ただ気合い
が入りすぎて墓穴を掘ってしまうこともあるということ」
「プランとしては後半勝負。終盤にイングスやブエンディアといったプレイヤー
を投入して攻撃をかける。最初から攻撃的に行くのは、リヴァプールのレヴェル
を考えると無謀というものだ」
「私はアンフィールドのことを誰よりも知っているつもりだ。とにかくファース
ト・ハーフは耐える必要がある。リヴァプールのエナジーレヴェルはとんでもな
いし、恐ろしいほどの圧力がかかって来る」
「最初の30分を持ちこたえられたのは、いい仕事ができたということだ。通常
ならそこからポゼッションを増やして行きたいところだがね。でも0-0でハーフ
タイムを迎えられたわけだから、仕事の第一段階は上出来だった。その次の目標
は60から65分までだったんだが、あのペナルティでふいにしてしまった」
「リヴァプールをナーヴァスにさせるだけさせておいて、終盤に攻勢をかける。
そういう戦いをしたかった」

● ● ●

12月12日・日曜日、エヴァトンはクリスタル・パレスとアウェイで対戦し、3-1
(前半:1-0)で敗れました。エヴァトンの1点は途中出場のサロモン・ロンド
ン(70分)によるものです。

試合終了後、ラファ・ベニテス監督はこうコメントしています。
「ストレンジなゲームだった。確かに彼ら(クリスタル・パレス)のスタートは
良かったが、我々はポジションを修正して対応し、コントロールできるように
なった」
「コントロールできるようになったと思ったら、ミスをしてしまって最初のゴー
ルを許すことになった。そしてコーナーでまたミスがあり、2点目を取られてし
まった。1点返してから2つチャンスを作ったが決まらず、そして最後にまたミ
スから失点。プレミアリーグではあんなにたくさんのミスは許されない。チャン
スはしっかりものにしなければならないし、それができなければ相手にチャンス
を与えることになってしまう」
「ここ(セルハースト・パーク)でのゲームだから、彼らが攻撃的にプレイして
来ることは予想していた。しかし陣形の変更で対応してからは我々がコントロー
ルしていた。ミスがあってリードされてからも2-1とし、さらにチャンスがあっ
たが、決めきれない。ファイナル・サードでのファイナル・デシジョンのクォリ
ティといくらかの運、それがあれば違う結果になっていただろう」


*** 12月18日(日) *******************************

【イングランド・プレミアリーグ 2021/2022 第17節】
12月16日木曜日、エヴァトンはアウェイでチェルシーと対戦し、1-1(前半:0-
0)で引き分けました。70分に先制を許したあと、74分に今シーズン初出場の
ディフェンダー、ジャラッド・ブランスウェイトが同点ゴールを記録。19歳のブ
ランスウェイトにとってプレミアリーグでの初ゴールでした。

試合終了後、ラファ・ベニテス監督はこう話しています。
「選手たちとファンがひとつになっていたね。チーム・スピリット、『スピリッ
ト・オブ・ザ・ブルーズ』があった」
「現在我々は非常に多くの問題を抱えていて、プレイできない主力選手もいる。
だからこそ、スピリットとインテンシティ、そしてコミットメントが必要だった。
それらが揃ってこそ強豪チームと戦うことができる」
「彼ら(チェルシー)には大きなチャンスがいくつもあったが、我々もカウン
ターアタックからいくつかチャンスを作った。この1ポイントは非常に大きいし、
嬉しく思う。内容の伴う1ポイントだから。バッドラックや怪我やその他いろい
ろ問題を抱えながらも選手たちはあれだけのプレイをしてくれた。チームとして
のリアクションはファンタスティックだった」
「ゲームプランというものは常に持っているが、実際にプレイする選手次第でも
ある。セットピースの練習はしていたよ。ジャレッドは本当にうまくやってくれ
た」
「我々には努力を厭わないシニアプレイヤーがたくさんいる。ジョンジョ・ケ
ニーはハードに働いているし、ヤングプレイヤーたちもそうだ。全員が全てを出
し切ってくれる。もちろん多くのゲームでそういう戦いをしているわけだが、も
う少し運に恵まれてもいいのではという気はするね」
「強いチームを相手にするときの我々は、やるべきことをやれている。ピッチに
いる全員がゲームプランを優先させ、自分の仕事をに集中してくれる。そしてそ
れをやり切ったあとは、ファンにも選手にも大きな喜びがもたらされる」
「出場機会に恵まれなくてもプロフェッショナルとして懸命にトレーニングに取
り組んでいる選手がいい仕事をすれば、チームメイトにとっての喜びにもなる」

● ● ●

同じく12月16日木曜日、ニューカッスル・ユナイテッドをホームに迎えたリ
ヴァプールは、先制を許したものの3-1(前半:2-1)で勝利しました。リヴァ
プールのゴールは、ディエゴ・ジョタ(21分)、モハメド・サラー(25分)、ト
レント・アレクサンダー=アーノルド(87分)によるものです。

試合終了後、ユルゲン・クロップ監督はこう話しています。
「(3ポイントを得るのに苦労することになって)それはまったく問題ではない
よ。それがプレミアリーグだ。相手は今リーグに残留するための戦いをしていて、
ありったけのものをつぎ込んで、ピッチに全てを投げ出し、非常にディフェンシ
ヴな布陣で臨み、そして先制することに成功した。難しいゲームにするためのレ
シピどおりだ。しかしそれでもウチが勝った。勝利に相応しいか、それ以上の戦
いができたと思うよ」
「(アレクサンダー=アーノルドのゴールを見ての感想は)とんでもなかったね。
とんでもなくクレイジーなゴールだよ。彼のシュートテクニックはほんと別次元
だからね。実に壮観だった。ああいうシチュエーションでは積極性と楽観主義が
必要だ。そしてもちろんああいうゴールを決められる実力もね。まあ、すごかっ
たね」


*** 12月21日(火) *******************************

【イングランド・プレミアリーグ 2021/2022 第18節】
12月19日・日曜日にトテナム・ホットスパーとアウェイで対戦したリヴァプー
ルは、2-2(前半:1-1)で引き分けました。
リヴァプールのゴールは、ディオゴ・ジョタ(35分)、アンドリュー・ロバート
ソン(69分)でした。
ロバートソンは77分に相手選手を蹴ったプレイによりレッドカードを受け、退
場となりました。一方、20分にそのロバートソンの足首に足裏を向けての危険な
タックルを敢行したスパーズのハリー・ケインに対してはイエローカードとなっ
ていたことで、論議を呼んでいます。

試合後、ユルゲン・クロップ監督はこうコメントしました。
「(ケインのタックルについて)私に訊くべきことではなく、VAR(ヴィデオ・ア
シスタント・レフェリー)に訊くべきだろう。とはいえあれば明白に、完全に、
100%レッドカードだ。判断が難しいケースもしばしばあるが、このシチュエー
ションに限ってはまったく当てはまらない。アンディ・ロバートソンの足がもし
地面についていたら、骨折していたはず。誰が見てもそう言うと思うよ。彼の足
が浮いていたのは両選手にとってラッキーだった。とはいえあれがレッドカード
であることに変わりはない。レフェリーは別のものを見ていたんだろう」


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NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト
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「今週のフォト・アルバム」は、今年・2021年にNLWで紹介した写真から選んで
掲載します(パート1)。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo804.html 


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□■ 第804号 ■□

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