May 10 2022, No.813
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** □■ INDEX ■□ ▽フロム・エディター ▼リヴァプール・ニュース <4月22日~5月10日> ▽スカウスハウス・ニュース ▼今週のフォト -------------------------------------------------------------------------- ▽フロム・エディター ------------------------------------------------------------------ NLW □ 3週間ぶりのNLWです。 ゴールデンウィークが終わりましたね。仕事などであまりゴールデンなウィー クではなかったかたもおられるでしょうけど、みなさん、いかがでした? 僕のほうは、いろいろいろいろ、ほんっとにいろんなことがあって、おそろし く充実した日々でした。なんだかいきなりスイッチが入って、僕のまわりの世 界がぐるんぐるんと回り出したような感じさえあります・・・って、自分中心 かよ。 もちろん、回り出したからといってぜんぶがハッピーエンドに向かっていると は限らないので、期待外れとかがっかりなこともあるかもですが、いちいち気 にせずウエルカム。明るく楽しく元気にスチャラカに、が大事ですよね。そう いえば旅先で引いたおみくじはいつもの「大吉」。何でもかんでもうまく行き そうなことが書いてあって、もうこれ「超大吉」と言ってもいいくらい。さす が神様はよく見ていらっしゃる・・・なんてテングになっちゃいけませんね、 イカンイカン、謙虚にけんきょにケンキョに・・・。 ● ● ● 今号の「ニュース」には、トクステスのパブ「ピーター・カヴァナーズ」のト ピックを掲載しています。 このパブ、本文にあるとおりほんとに一風変わった雰囲気があって、異次元と いうか異界というか、現実離れした不思議なところです。どっかの時代にタイ ムスリップしたみたいな感じがするだけじゃなくて、リヴァプールという地図 上のポイントからも逸脱しているような錯覚さえ覚えるのです(錯覚じゃな かったりして・・・)。そういえば一時期リヴァプールに滞在していたアドル フ・ヒトラーさんが通っていた、という伝説もあります。まだ若いころね。 スカウスハウスでは、ビートルウィークのツアーの際に、このパブで2回ほど (3回かな?)打ち上げパーティーをやったことがあります。そのとっかかり はえりさん。えりさんにオーナーのリタさん(ラヴリー・リタ!?)を紹介し てもらって実現したんですよね・・・えりさんありがとう! 記事にもあるようにリタさんはホントにオープンな人で、ちっちゃなことは気 にしない気にしない、でも怒らせたら怖そう、という印象でした。そしてビー ルの美味しかったこと! リアルエールが充実でした。 ツアーの打ち上げ、楽しかったなあ・・・えんえんとセッション&カラオケ (じゃなくて生オケか)大会みたいになったんですよ。リタさんも歌ってたよ うな・・・僕は歌わなかったけど・・・。 今年は久しぶりに復活させようかな、と、いま思いました。リタさん待ってて ね。 ● ● ● というわけで、「今週のフォト・アルバム」にはパブ「ピーター・カヴァナー ズ」の写真を掲載します。「スカウスハウス・ツアー」の打ち上げの模様も。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo813.html ― Kaz(10/05/2022) -------------------------------------------------------------------------- ▼リヴァプール・ニュース <4月22日~5月10日> ------------------------------------------------------------------ NLW □ *** 4月22日(金) ******************************* 【ラヴリー・リタの30年】 リヴァプールで最も愛されるパブのひとつを、30年間切り盛りした女主人のお 話。 83歳のリタ・スミスが「ピーター・カヴァナーズ」を引き継いだのは、1992 年3月19日のことだった。そのパブはガーディアン・クウォーターの、エ ガートン・ストリートにある。彼女が人生のすべてを過ごしているエリアだ。 この30年のあいだリタは、何千人ものドリンカーを歓待してきた。彼女が自 分の家でするのとまったく同じやり方で。 このトクステスのパブの壁は、古いラジオや楽器など、実にさまざまな記念品 で埋め尽くされている。変わったところでは、リタが自分の家族と認めた元常 連たちの遺灰までもが、容器に入れて飾られていたりする。 リタがこのパブの主人になったのは、清掃人としての仕事を引退した少し後の ことだった。30年前のその頃のことを、「リヴァプール・エコー」にこう話し ている。 「どんなところなんだろうって見に来たのよ。そしたら、ああここが私の居場 所なんだわって感じたの。ほら、家を見に行ってここだわって感じるのと同じ よ」 「それで、実際にここを引き継いでから何日か経ってからなのよね。自分が何 がやりたいのか、どうするべきなのかがわかったのは」 天井や壁に所狭しと飾られたレトロなアイテムは、会話のきっかけになったり、 知らない人同士が打ち解ける助けにもなったりで、パブ内のコミュニティー形 成に一役買っているとリタは説明する。昔の暮らしを思い出させるものも、何 から何までと言っていいほど揃っている。例えば古いアイロンとかガスマスク とか。 リタは続ける。 「かなりヘンなものばかりですけどね。リヴァプールの歴史の一部だわと思っ て私自身が買って来たものもあるし、お客さんが家から持って来た思い出の品 もあるし。ただのモノかもしれないけど、どれにもメモリーがあるのよ。だか ら会話も弾むんでしょうね」 パブの中にコミュニティーのようなものを作りたいと思うある年代の人たちの ための、安心できて居心地のいい場所にしたかったと、リタは言う。 「私くらいの年齢になるとね、街に出るには年を取りすぎてると――いいえ私 はそうじゃないわよ、今でも出て行きますよ――でもそうじゃない? 「あん たは街に出るには年を取りすぎだよ」なんて言われるわけ。でもそれってね、 外に出るなとか楽しむなって意味じゃないでしょ?」 「ここはね、いつでも入って来れて、お酒を飲んで、だれかと話すことができ るところ。それが大事なの。人との交流が人間には必要なのよ。ユーモアも大 切ね。いちばん大切。ユーモアなしじゃ人間生きてられないでしょ?」 「グッド・リトル・パブだって私も思うわよ。行儀の悪い人は許さない。マ ナーのいい人が好き。だからこのパブに来ると落ち着くって言ってもらえるん だと思う。雰囲気がいいって、みんなこのパブを愛してくれてる」 「自分のやって来たことが正しいとか間違ってるとか私にはわかりませんけど ね。ただなんにせよ、ここは自分の家だって思って私がやって来たのは確か。 自分の家と同じように、自分でルールを作るのよ。それにしても30年もやっ てるなんて感じはしないわね。夜ベッドに入って朝起きたら30年経ってたみ たいな感じよ」 Landlady, 83, marks 30 years pulling pints at much loved Liverpool pub By Charlotte Hadfield, 16 Apr 2022, Liverpool Echo https://www.liverpoolecho.co.uk/news/liverpool-news/landlady-83-marks-30-years-23693792 *** 5月10日(火) ******************************* 【優勝パレード準備中】 リヴァプールがUEFAチャンピオンズリーグの決勝進出を決めた3日後の5月 6日、リヴァプール・シティ・カウンシルは、リヴァプールFCの優勝パレー ドを行う計画があることを明らかにしました。 すでに今シーズンのレッズはカラバオカップ(リーグカップ)を手にしていま すが、UEFAチャンピオンズリーグとFAカップで決勝に駒を進め、プレミア リーグでは3ポイント差の2位につけています(5月10日現在)。もしもすべ てに優勝すれば4冠達成となり、歴史的な快挙です。 チェルシーと対戦するFAカップの決勝は5月14日(土)、プレミアリーグ最 終節は5月22日(日)、レアル・マドリーと激突するチャンピオンズリーグ決 勝は5月28日(土)に予定されていて、レッズファンにとってもリヴァプー ルの街にとっても、これからの2週間はフットボール・クライマックスの真っ 只中となりそうです。 リヴァプール市長のジョアン・アンダーソンは、リヴァプールFCがシーズン を有終の美で飾った場合に備えてヴィクトリー・パレードを計画し、選手たち を公式に招待することを表明。シティ・カウンシルが実現に向けて動き出して います。 ただしパレードは、レッズがプレミアリーグかチャンピオンズリーグに優勝し た場合にのみ開催されるようです。つまり、FAカップの優勝だけではパレード は行われません。 パレードが行われるのは、5月29日(日)の午後4時からとなるようです。 前日夜にチャンピオンズリーグ決勝をパリで戦った選手たちがリヴァプールに 戻るのを待ってからのスタートです。翌日以降は、自国の代表に選ばれている 選手たちが次々と帰国してしまうため、ヒーローが揃うのはこのタイミングし かないのです。 また、5月29日は「ヘイゼルの悲劇」(1965年、ベルギーのブリュッセルにあ るヘイゼル・スタジアムで行われたUEFAチャンピオンズカップ決勝での、リ ヴァプールとユヴェントス両サポーターによる衝突から起きた群集事故)の追 悼記念日でもあるため、シティ・カウンシルとリヴァプールFCは午前の時間 を使って、事故により亡くなった39名の犠牲者を追悼することに同意、具体 的な計画について話し合いを持っているということです。 アンダーソン市長のコメントです。 「私たちはみんな、あの2019年の(チャンピオンズリーグ優勝)パレードを、 輝かしいイメージとともに憶えています。何十万人という人々がパレードの ルートをくまなく埋めて、フットボールの偉業をお祝いしましたよね」 「これだけの規模のイベントとなると、ひと晩の準備でぱっと開催できるもの ではありません。私たちのイベントチームは世界でもトップクラスです。すで にできる限りの下準備に取り掛かっています。ご迷惑をお掛けすることになる 住民のかたがたや企業との話し合いも始めていますよ」 「なにしろファイナル・ホイッスルが鳴ってから24時間しないうちにパレード のスタートですからね。市民の皆さんの安全のために、できる限りの事前準備 をしておく必要があるのです」 「スムーズかつセイフティなパレードになるよう、LFCやマージーサイド・ポ リス、交通機関と連携を取って計画を進めて行きます。もしもレッズが私たち の期待どおり優勝カップを持ち帰ってくれるなら、彼らのホームカミングをみ んなでお祝いしましょう。私たちのヒーローにふさわしいパレードにしたいで すね」 Plans and route confirmed for potential Liverpool victory parade through city By Liam Thorp, 6 MAY 2022, Liverpool Echo https://www.liverpoolecho.co.uk/news/liverpool-news/plans-route-confirmed-potential-liverpool-23886733 -------------------------------------------------------------------------- ▽スカウスハウス・ニュース ------------------------------------------------------------------ NLW □ *** Beatleweek 2022 スカウスハウス・ツアー:参加者募集中! ****** 今年8月にリヴァプールで行われる「インターナショナル・ビートルウィーク」 観賞パッケージ『スカウスハウス・ツアー2022』の参加者を募集中です。 聖地リヴァプールで開催される世界最大のビートルズ・フェスティヴァル「イ ンターナショナル・ビートルウィーク」。Covidの影響で2020年はオンライン 開催、2021年はドメスティック開催を余儀なくされましたが、今年・2022年は 3年ぶりに通常開催です。 おなじみの「ビートルズ・コンヴェンション」やアデルフィでのオールナイト・ パーティー、フィルハーモニック・ホールでのハイ・クォリティなコンサート やマージー河畔のヨット・クラブでのイヴェント、さらには名物となりつつあ る「ルーフトップ・コンサート」などなど、盛りだくさんの企画が用意されて います。 もちろんスカウス・ハウスのオプショナル企画も充実。各種ビートルズ・ツ アーに、マージー・フェリー乗船、ウェルカム&フェアウェルパーティーなど でリヴァプールとフェスティヴァルを満喫していただきます。 初めてのかたもリピーターも大歓迎! この夏、ぜひリヴァプールでお会いし ましょう! http://scousehouse.net/beatleweek/scousetour2022.html *** スカウスハウス通販(1) ****** 英国盤レコードの通販です。「ビートルズ」「ビートルズ(ソロ)」「ビートル ズ関連」「ブリティッシュ・ロック」「シングル&EP」の5カテゴリー。リヴァ プールで仕入れたアイテムばかりです。オーダーいただけるとうれしいです! http://scousehouse.net/shop/records2021.html *** スカウスハウス通販(2) ****** スカウスハウス通販「シルバー・アクセサリー」を更新しました。永らく品切 れになっていたLennon-NYペンダントが入荷しています。チェーンの太さ&長 さにいくつかのヴァリエーションがあって、お好みのタイプをお選びいただけ ます。 現在、アクセサリー全アイテムを対象に、お手入れ用磨き布(研磨剤入り)を プレゼント中。オーダーをいただけるとうれしいです! https://scousehouse.net/shop/silver.html *** スカウスハウス通販(3) ****** 「Beatleweekグッズ」の通販です。品ぞろえはこじんまりとしていますが、 オフィシャル・プログラムやTシャツなど、これまでのビートルウィーク会場 で仕入れたアイテムばかりです。 ほとんど1点ものの限定販売。オーダーいただけるとうれしいです! http://scousehouse.net/shop/bwgoods.html *** 原稿募集中 ****** NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。 旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは 英国に関するものなら何でも歓迎です。 お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。 -------------------------------------------------------------------------- ▼今週のフォト ------------------------------------------------------------------ NLW □ 「今週のフォト・アルバム」には、パブ「ピーター・カヴァナーズ」の写真を 掲載します。「スカウスハウス・ツアー」の打ち上げの模様も。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo813.html ■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *** 隔週火曜日発行 *** □■ 第813号 ■□ ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス) ◇編集 山本 和雄 ◆Eメール info@scousehouse.net ◇ウェブサイト http://scousehouse.net/ ◆Facebook http://www.facebook.com/scousehouse.net ◇お問い合わせフォーム http://scousehouse.net/liverpool/form.html ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお聞かせください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行しています。配信 の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイトからどうぞ。 ◆まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065878.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 無断での転載を禁じます。 Copyright(C) 2001-2022 Scouse House |