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May 24 2022, No.814
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <5月22&23日>
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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リヴァプール南部にある広大な公園、セフトン・パークが150歳になったそう
です。
今号の「ニュース」では、この美しい公園の話題を2つ、紹介しています。

前にも書いたおぼえがあるのですが、僕はかなり昔に、この公園で暮らしてい
ました。
といってももちろんホームレス生活を送っていたとか、公園の管理人をやって
いたわけではありません。公園のゲート内にあるB&Bに数ヶ月、滞在していた
のです。
ジョン・レノンのお父さんとお母さんが出会った場所としても有名なセフトン・
パークの湖は、まさに我が定宿の目の前にあって、主に使っていた2階にある
9番の部屋の窓からよくぼけっと眺めたものです。
この宿、シティ・センターからは82番のバス(ポールやジョージが通学で乗っ
ていたバス!)で20分くらいだったかな、バス停の横には美味しい中華の
チッピー(テイクアウェイ店)がありました。B&Bの中にはバーカウンターが
あって、そこでビールを飲んでもいいし、部屋に持って帰ってもよかった。頼
めば晩ごはんも用意してくれたし、少し歩けばラーク・レーンという繁華街も。
……と、つらつら思いつくままに書いてみましたが、なんともぜいたくでシア
ワセな暮らしだったなあと、タメ息がでます。

そういえば。
あるとき、晩ごはんを頼もうと宿のスタッフに「今日のデイナーはなあに?」
と尋ねたら、「コリ」という返事。
これ、なんだかわかります? 僕はわかりませんでした。

「コリ?」
「そう、コリよ」
「コリってなあに?」
「えぇあんた、コリ知らないのお~?」
「うん、わからん。どんなの?」
「そうねえ、イエローで、スパイシーで、ライスといっしょに食べるのよ」
「んん? …そうか、わかった、カレーやね!」
「そうよ、コリよ」
「うん、コリねコリ」

たしかにその晩B&Bでサーヴされたのは、カレー&ライスでした。
味はどうだったかな…よく憶えてないんだけど、なかなか美味しかった、はず。
この事件(?)の少しあとで、中華を含めてチッピーのメニューにはたいてい
カレーがあるということを発見しました。黄色いシンプルなカレールウです。
イギリス人はポテトが主食みたいなもんなんですが、いつもいつもソルト&
ヴィネガーで食べるわけではなく、チップスにカレーとかグレイヴィー・ソー
スをかけるのもポピュラーみたいです。チップスのカレーがけ、僕も大好きな
んですよね。チップスにカレーかけて、その上から塩とヴィネガーをかけるん
ですよ。いやほんとに。

チッピーのカレーは、日本のカレーの親戚みたいで安心できます。でもこうい
うカレーらしいカレー(?)は、インド料理店にはありません。インディアン
のチッピーにもありません。インドの人にとっては、あれはカレーじゃないの
かも……だって、メニューに「カレー」という文字すらないんだもん。
宿のおねえちゃんの説明に「インディアン」という言葉が出てこなかったのは、
「カレー(コリ)=インド料理」という概念がないからなんではないかな、と
推測します。インド料理というよりはイギリス料理、なんじゃないかな。カ
レーは日本にはイギリスから伝わったわけですから、イギリス風のカレーが日
本人にとってのカレー。でも日本でカレーはかなり独自な発展を遂げて、もう
すっかり国民食。日本料理とも言えますよね。リヴァプールの日本食レストラ
ン「Etsu」のカレーライスはまさに「おおこれこれっ!」な、日本の家庭の味
です。美味しいですよ。

そうそう、僕はセインズベリーズ(イギリスのスーパーマーケット)のカレー
パウダーが好きで、毎年のようにリヴァプールで買って持って帰ってたんだけ
ど、一昨年も去年も渡英できず、我が家のストックはとうに底をついてます。
夏野菜の炒め物にどばどばっと投入すると最高なんですよね。今年の夏の買い
物リストの筆頭です。

……てゆーか、セフトン・パークのことを書いていたはずなのになんでカレー
やねん。

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「今週のフォト・アルバム」にはセフトン・パークの写真を掲載します。2009
年と2014年の写真です。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo814.html 

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***  Beatleweek 2022:日本代表バンド決定! ******
2022年のインターナショナル・ビートルウィーク(8月24日~30日)に日本
代表としてThe Beaticksが出場します。バンドのプロフィールがフェスティ
ヴァルのオフィシャル・サイトに掲載されました。

Beatleweek 2022 LINEUP - https://www.internationalbeatleweek.com/bands/
Beatleweek 2022 The Beaticks - https://www.internationalbeatleweek.com/bands/the-beaticks-japan/
The Beaticks Facebook - http://www.facebook.com/The-Beaticks-2012091042178631/?ref=bookmarksYouTube
The Beaticks YouTube - http://wwwyoutube.com/channel/UC8TmvwUAJoVBsTjoinN94Ug

                       --- Kaz(24/05/2022)


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▼リヴァプール・ニュース <5月22&23日>
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*** 5月22日(日) *******************************

【ポールとセフトン・パーク】
5月20日に開園150年を迎えたセフトン・パークに宛てて、サー・ポール・
マッカートニーがツイッターでお祝いのメッセージを公開しました。
ポールはこう綴っています。
「セフトン・パークに誕生日おめでとう。昔はよく遊びに行ったもんだよ。
ジョンとかジョージとかのメイトと、それに学校のいろんな友達とね。湖の
ボート漕ぎは最高に楽しかったな。よく時間オーバーしてさ、呼ばれても聞こ
えないフリしたり」
「『9番、戻りなさーい』『ん、おじさんなんか言ってる?』みたいな調子でね、
ちょっと余分にボートに乗ってたなあ。とにかくハッピーな思い出がたくさん
あるよ。おめでとう、セヴィー・パーク! - ポール」

この投稿には、セフトン・パークのボートの上で撮られた10代のポールの未
公開写真がつけられていました。弟のマイク・マッカートニーが1961年に撮影
したものだそうです。

セフトン・パークは、150年前(1872年)の5月20日に、アーサー王子(ヴィ
クトリア女王の第3王子)によって開園されました。

Paul McCartney shares message to Sefton Park on 150th birthday with unearthed picture
- Sefton Park was opened 150 years ago today
 By Olivia Williams, 20 May 2022, Liverpool Echo
https://www.liverpoolecho.co.uk/news/liverpool-news/paul-mccartney-shares-message-sefton-24013836


*** 5月23日(月) *******************************

【恐怖のサギ?】
セフトン・パークで散歩をのんびり楽しんでいた人々の足が止まった。サギが
小ガモを呑み込むところを見てしまったのだ。
その鳥は、小ガモを次々とくちばしですくいあげ、そのまままる呑みしていた
とのこと。そして、人々は恐怖のドン底に陥った。

早速セフトン・パークの湖に向かったECHO取材班は、容疑鳥を発見した。小
さな渓谷に潜み、何食わぬ顔で優雅に泳ぎ、獲物を探していた。

22歳のアリス・メイは、このサギをここで何度も見たことがあると証言した。
「元気そうでよかった。前はセフトン・パークのそばに住んでたんだけど、散
歩のたびに探してたし、見つけたらうれしくて。だってあの子、滅多に姿を現
さないのよ。元気に育ってくれててよかったって安心するの。たとえ小ガモを
食べるのが好きだったとしても」

匿名希望の女性はこう語った。
「セフトンでもプリンセス・パークでも、サギを見るたびに惚れ惚れしてしま
うのよ。なんて威風堂々として美しい鳥なんだろうって。小ガモを食べるなん
て恐ろしい。けど、それもサークル・オブ・ライフっていうことなのかしらね」

24歳のキャメロン・ウォーカーの意見。
「このサギだって自然の一部で、大事な役割を担ってるんだよ。それに、こい
つだけが捕食者ってわけじゃない。人間が連れてくる犬にやられることだって
あるだろうし。サギだってさ、一日の終わりには生きるために狩りをしなきゃ
ならないだろうよ」

22歳のブロンウェン・ハーディング。
「カモのベイビーが食べられるってなるとそりゃショッキングだけど、でもサ
ギだって生態系には大事な存在なんだよ。それにサギの姿ってそれ自体で美し
いよね」

RSPB(英国鳥類保護協会)によると、サギが小ガモを食べるのは我々が思うほ
ど珍しいことではないようだ。自然保護団体「ネイチャー・コンサーバンシー・
チャリティ」のウェブサイトによると、サギは魚を主食とするものの、小ガモ
などの小鳥やネズミなどの小型哺乳類、あるいは両生類を捕食することもある。
収穫後の畑でネズミを探す姿もよく見られるとのことだ。

Sefton Park resident is eating ducklings whole
- "It's just the circle of life, I suppose."
 By Charlotte Hadfield, 21 May 2022, Liverpool Echo
https://www.liverpoolecho.co.uk/news/liverpool-news/people-horror-duckling-killer-eats-24013687


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▽スカウスハウス・ニュース
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***  Beatleweek 2022:日本代表バンド決定! ******
2022年のインターナショナル・ビートルウィーク(8月24日~30日)に日本
代表としてThe Beaticksが出場します。バンドのプロフィールがフェスティ
ヴァルのオフィシャル・サイトに掲載されました。
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Beatleweek 2022 - The Beaticks
The Beaticks Facebook - http://www.facebook.com/The-Beaticks-2012091042178631/?ref=bookmarksYouTube
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***  Beatleweek 2022 スカウスハウス・ツアー:参加者募集中! ******

今年8月にリヴァプールで行われる「インターナショナル・ビートルウィーク」
観賞パッケージ『スカウスハウス・ツアー2022』の参加者を募集中です。
聖地リヴァプールで開催される世界最大のビートルズ・フェスティヴァル「イ
ンターナショナル・ビートルウィーク」。Covidの影響で2020年はオンライン
開催、2021年はドメスティック開催を余儀なくされましたが、今年・2022年は
3年ぶりに通常開催です。

おなじみの「ビートルズ・コンヴェンション」やアデルフィでのオールナイト・
パーティー、フィルハーモニック・ホールでのハイ・クォリティなコンサート
やマージー河畔のヨット・クラブでのイヴェント、さらには名物となりつつあ
る「ルーフトップ・コンサート」などなど、盛りだくさんの企画が用意されて
います。
もちろんスカウス・ハウスのオプショナル企画も充実。各種ビートルズ・ツ
アーに、マージー・フェリー乗船、ウェルカム&フェアウェルパーティーなど
でリヴァプールとフェスティヴァルを満喫していただきます。

初めてのかたもリピーターも大歓迎! この夏、ぜひリヴァプールでお会いし
ましょう!
 http://scousehouse.net/beatleweek/scousetour2022.html 


*** スカウスハウス通販(1) ******

英国盤レコードの通販です。「ビートルズ」「ビートルズ(ソロ)」「ビートル
ズ関連」「ブリティッシュ・ロック」「シングル&EP」の5カテゴリー。リヴァ
プールで仕入れたアイテムばかりです。オーダーいただけるとうれしいです!
 http://scousehouse.net/shop/records2021.html 


*** スカウスハウス通販(2) ******

スカウスハウス通販「シルバー・アクセサリー」を更新しました。永らく品切
れになっていたLennon-NYペンダントが入荷しています。チェーンの太さ&長
さにいくつかのヴァリエーションがあって、お好みのタイプをお選びいただけ
ます。
現在、アクセサリー全アイテムを対象に、お手入れ用磨き布(研磨剤入り)を
プレゼント中。オーダーをいただけるとうれしいです!
 https://scousehouse.net/shop/silver.html 


*** スカウスハウス通販(3) ******

「Beatleweekグッズ」の通販です。品ぞろえはこじんまりとしていますが、
オフィシャル・プログラムやTシャツなど、これまでのビートルウィーク会場
で仕入れたアイテムばかりです。
ほとんど1点ものの限定販売。オーダーいただけるとうれしいです!
 http://scousehouse.net/shop/bwgoods.html 


*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは
英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト
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「今週のフォト・アルバム」にはセフトン・パークの写真を掲載します。2009
年と2014年の写真です。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo814.html  


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       *** 隔週火曜日発行 ***


□■ 第814号 ■□

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◇編集 山本 和雄
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