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August 16 2022, No.820
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <8月16日>
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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今週の「ニュース」では、「キャヴァーンの名物ツートップ・コンビ、ビルさん
とデイヴさんが市民栄誉賞を受章」という地元紙のニュースを翻訳してお伝えし
ています。
リヴァプール以外では一般的な知名度はそんなにないかもですが、この2人の
おじさんがいなかったら、リヴァプールのビートルズ産業はどうなっていたで
しょうか。現在のような発展を迎えることは、どう考えてもあり得なかったの
は確かだと思います。決して順風満帆な40年間ではなかったはずですが、とい
うか、かなり波瀾万丈な40年間だったはずですが、ほんとうによく踏ん張って
くださいました。リヴァプールの人たちはもちろん、世界中のビートルズ・
ファンはビルさんとデイヴさんに感謝しないとです。

かく言う僕も、このおふたりが始めた「ビートルズ・コンヴェンション」(これ
が発展して「インターナショナル・ビートルウィーク」に)がなかったらスカウ
ス・ハウスも存在してないはずで、となるとこのNLWもないはずで、つくづく、
縁というかなんというか、不思議な感じがします。スカウス・ハウスの歴史は
たったの23年。市民栄誉賞にはまだまだ遠いにゃあ。

来週のビートルウィークではもちろんビルさんとデイヴさんに会います。会った
らお礼とお祝い言わなくちゃ。
え、この2人、ずーーっと前からなんですが、ビートルウィークではいつも半そ
で半ズボンなんですよ。それ以外のファッション(と言えるのか?)は見たこと
がありません。
「おいおい最高責任者だってのにそんなラフな格好でええんかいな」と今でも思
わないではないですが、ま、それがこの2人のいいところなんでしょうね。単な
る暑がりなのかもですが。

あ、そうそう、この「エコー」の記事、ところどころ「?」な記述があってです
ね、「おいおいちゃんと調べて書けよ」と思いつつの翻訳となりました。
僕もきっちり校正できればよかったのですが、時間的にまったく余裕がなくて
(もうすぐ日付けが変わってしまう!)、明らかに「こりゃ違うで」というとこ
ろに少しだけ手を入れて、あとはスルーしています。

で、いちばんの「?」はですね、実は記事本文ではなく、写真なんです。ビル
さんとデイヴさんが並んで写っている写真が掲載されているのですが、そのキャ
プションが大間違い。どっちがビルでどっちがデイヴ、という説明がつけてある
のですが、2人の名前があべこべになっちゃってます。正解は、左がビルで右が
デイヴ。エコーさん、早く訂正しないと!

● ● ●

というわけで、いよいよ、来週はビートルウィークです。
2年飛んじゃったから3年ぶり。開幕まで8日となった今日現在でも、スケ
ジュール調整や支払いなどなど、まだまだ準備に追われてバタバタではあります
が、あと数日でなんとかクリアしてリヴァプールに向かいたいと思います。
パンデミックを乗り越えたファンやバンドが、3年ぶりに、世界中から集まって
来る2022年のビートルウィーク。いったいどんなお祭りになるのか、しっかり
見届けて来ようと思います。

……なーんて、もっともらしいことを書いちゃってますけど、正直言って、3年
ぶりとかアフター・パンデミックとか、そういう気負った感覚は僕自身まったく
なくて、ぜんぜんいつもどおり。これまでとま~るで変わらない心持ちなんです
よね。「あー始まるなー」程度の。「ちょっとくらい感情の高ぶりはないんかい」
と自分でも思うんだけど。たんにクールなのか、それともボケちゃってるの
か……ほんとに今年って2022年?

まとにかく、日本代表バンドThe Beaticksとともにビートルウィークをめいっ
ぱい盛り上げて、スカウスハウス・ツアーも成功させて、いつものように9月
のNLWで凱旋報告を! のつもりです。楽しみに待っててくださいね。

● ● ●

次号・NLW No.821は、9月6日または13日に発行します。

「今週のフォト・アルバム」は、インターナショナル・ビートル・ウィークと
マシュー・ストリート・フェスティヴァルの写真を。ちょっと古いところで、
2005年と2006年の撮影です。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo820.html 

                        --- Kaz(16/08/2022)


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▼リヴァプール・ニュース <8月16日>
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*** 8月16日(火) *******************************

【ビートルズ・ツーリズムのパイオニアに市民栄誉賞】
リヴァプールにおけるビートルズ・ツーリズム・インダストリーの「パイオニ
ア」として、2人の男が表彰された。

キャヴァーン・シティ・ツアーズのマネージング・ダイレクター、ビル・ヘッ
クルと社長のデイヴ・ジョーンズは、8月11日木曜日、リヴァプール・タウン・
ホールで催されたス特別式典において、名誉市民の称号を与えられた。

1982年にビートルズ・ガイドになる訓練を受けたビルは1986年に会社を設立、
同年に加わったデイヴとともに最初のビートルズ・コンヴェンションを開催し
た。

1991年、ビートルズゆかりの地を巡るバスツアー「マジカル・ミステリー・ツ
アー」をスタートさせたこのペアは、あの有名なキャヴァーン・クラブのオー
ナーにもなった。当時閉鎖されていたこの建物は、ビルとデイヴにより、ポピュ
ラーな観光アトラクションに生まれ変わった。ミュージック・ヴェニューとし
ても人気を呼び、アデルやオアシス、アークティック・モンキーズやサー・
ポール・マッカートニーらがここで演奏している。

彼らが始めたビートルズ・コンヴェンションは成長を続け、1993年にはマ
シュー・ストリート・ミュージカル・フェスティヴァルに発展、毎年8月のリ
ヴァプールに30万人の聴衆を集め、ヨーロッパ最大のフリー・イヴェントと
なった。

彼らの素晴らしい功績のひとつとして忘れてならないのは、1997年にアン
フィールド・スタジアムで開催された「ヒルズボロ・ジャスティス・コンサー
ト」だろう。彼らは1989年に起きたフットボール・トラジティの犠牲者遺族の
訴訟費用のためにこのイヴェントを企画し、50万ポンドを超える基金を集める
ことに成功した。

その後、ノース・ジョン・ストリートにある歴史的建築物を取得した彼らは、
これをビートルズをモチーフにした「ハード・デイズ・ナイト・ホテル」に変
身させてしまった。現在は彼らはオーナーではないが、このホテルはオープン
以来の盛況を続けている。

2015年、キャヴァーン・クラブの40周年を記念して、彼らはリヴァプール市に
ビートルズの銅像を寄贈した。リヴァプールが誇るウォーターフロントに佇む
ポール・マッカートニー、ジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・ス
ターの姿は、英国でも有数の写真撮影スポットであり、市のランドマークと
なっている。

リヴァプールのシティ・カウンシルによれば、ビートルズ関連のツーリズムには
1億ポンドの価値があり、毎年60万人の観光客を呼び込んでいる、ということ
だ。

リヴァプールのロード・メイヤーはこう話している。
「リヴァプールの観光産業は、ビル・ヘックルとデイヴ・ジョーンズに足を向け
て寝られません。彼らには先見の明があったんです。この街ならではの音楽遺
産こそが1年365日、観光の目玉になるというね」

自身がやってきた仕事が認められるというニュースに接したデイヴはこうコメン
トしている。
「ビル・ヘックルと一緒に仕事を始めたときの私たちの目標や目的ってのはだね、
そりゃもうただただリヴァプールへの信心というかパッション、それだけだった
ね」

「この街ならではの音楽遺産をプロモートする、それだけじゃなくてだね、リ
ヴァプールのスピリットを広めようとしたんだよ。メディアやツーリズム産業や
観光客たちにね。世界中のどんな街にだってない特別な何か、体験がここにはあ
るんだよって」

「この35年の私たちの成功っていうのは、まずヴィジョンがあったからだ。そ
して、リヴァプールのビートルズ・インダストリーの発展のためのあらゆる機
会を活かそうとした。その結果なんだよ」

「誰かに褒められたいとか賞をもらいたいとか、そんなこと考えたこともなかっ
たけどね俺たち。でも市民栄誉賞にノミネートされるなんてね、アメイジングだ
よ。自分たちがやってきたことがこんなに認められるなんてね。とてつもなく大
きな誇りと感動にうちふるえてるところだよ」

Beatles tourism pioneers become 'Citizens of Honour' in Liverpool
 - "We feel a huge sense of pride and emotion”

 By Eflon Haf, 15 Aug 2022, Liverpool Echo
https://www.liverpoolecho.co.uk/news/beatles-tourism-pioneers-become-citizens-24759546


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▽スカウスハウス・ニュース
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スカウス・ハウスでは、ビートルズ・ファンの「聖地巡礼」の旅をサポートして
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(Magical Mystery Tour, Mendips & 20 Forthlin Road Tour)」の代行予約も承
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ビートルズ・バンドのみなさん、「リヴァプールのキャヴァーン・クラブで演奏
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NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは
英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト
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「今週のフォト・アルバム」では、インターナショナル・ビートル・ウィークと
マシュー・ストリート・フェスティヴァルの写真を。ちょっと古いところで、
2005年と2006年の撮影です。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo820.html 


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□■ 第820号 ■□

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