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December 27 2022, No.829
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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     *** http://scousehouse.net/ ***


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼エコーのエコー(再録):「ロック・レジェンド、リヴァプールに戻る」
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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No.829、今年最後のNLWです。
2022年は、みなさんにとって、どんな1年だったでしょうか。
僕はといえば...イエス、なんといっても、3年ぶりにリヴァプールに(ビート
ルウィークに)行くことができたのが、最大最良のトピックでした。あとは...
フルマラソンかな。こちらも3年ぶりに、年間2回、走ることができました(去
年・おととしはいずれも1回だけだったので)。そのほかには...う~ん、にわか
には思いつきませんが、とにかく元気に1年を過ごすことができたのは確かで、
それがいちばんかな、という気がします。ありがたいことでござる。

このNLWは、数えてみると、2022年はこれで25本目。1年間何を書いてきたん
じゃろうと思って、先ほど、ささーっと目を通してみたのですが、うん、意外と
面白かったです。自分で言うのもナンですけど、悪くないんじゃないかなーと思
いました。いやほんとに。なんで読者数増えないんだろう??

えー、というわけで、個人的にいちばん気に入った記事を、今年最後のNLWに再
掲載します。NLW No.812(4月19日発行)収録の、「エコーのエコー:『ロック・
レジェンド、リヴァプールに戻る』」。「リヴァプール・エコー」紙に載った、
ローリング・ストーンズのアンフィールド・スタジアム公演に寄せてのコラム記
事です。何度読んでも、いや、読めば読むほど、このエッセイ、完璧だと思いま
す僕は。

世界的に世情はなかなか厳しいものがありますし、日本的にも相変わらずクレイ
ジーなマスク&ワクチン社会が続いていて油断はできませんが、2023年はそろそ
ろ、というか、いい加減に、ぐるっと回して、明るい世界にしたいですよね。
地球はずっと変わらず回り続けています。人類も、日本人も、スピンし続けない
と生き残れないです。ひとりひとりが、気分を変えて、自分たちを、未来を信じ
て、一歩を踏み出す。ちょっとツイストしてみる。あきらめずにがんばりましょ
う。

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「今週のフォト」は、ローリング・ストーンズの写真を。2006年8月、ロンド
ン郊外のトウィッケナム・スタジアム(ラグビー場です)でのコンサートです。
たぶん初公開、かな。僕が撮りました。にゃんと16年前。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo829.html 

下村えりさんが撮影した今年のストーンズ、アンフィールドでのコンサートの写
真は、NLW No.816のフォト・アルバムに掲載しています。レポートもぜひ。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo816.html

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次号、NLW No.830は、年明けの1月10日または17日の発行・配信となります。
みなさんどうぞお元気で。よいお年をお迎えください。

● ● ●

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                        --- Kaz(27/12/2022)


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▼エコーのエコー(再録):「ロック・レジェンド、リヴァプールに戻る」
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--------- NLW No.812(4月19日発行)に掲載した記事の再録です ---------

4月7日付「リヴァプール・エコー」に掲載された、ピート・プライスさんの
コラムを翻訳して紹介します。

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「ロック・レジェンド、リヴァプールに戻る」

 ピート・プライス
 2022年4月7日・リヴァプール・エコー

伝説のロック・バンドが戻って来る。
彼らがリヴァプールで最後に我々を歓喜させてからずいぶんと長い時間が経っ
た。しかしザ・ローリング・ストーンズは60周年ツアーの会場にリヴァプール・
フットボール・クラブを選んだのだ。
アンフィールドでのキック・オフは、2022年6月9日。

私が彼らに初めて会ったのは、1963年、マーキー・クラブだった。ロンドンの
キャヴァーンのようなところだ。
彼らはその場所で、前年からレギュラーとしてプレイしていた。
それ以降、彼らは全世界ですでに2億枚のレコードを売っている。

メンバーの中での私のお気に入りは、ブライアン・ジョーンズだった。彼に
会ったこともある。彼が自宅のスイミング・プールで溺れてわずか27歳で悲劇
的な死を遂げる、およそ1年前だ。
当時、彼の死はミュージック・インダストリー全体に大きなショックを与える
ことになった。
とにかくパーティー好きだった彼は、手のつけられない厄介者として周りに受
け止められていた。

ザ・ストーンズは1971年の3月にリヴァプール・エンパイアでライヴを行い、
会場を揺さぶるほどロックした。
そのツアーは私も同行していたんだが、エヴァリー・ブラザーズとボ・ディド
リーが前座を務めていた。
ある日のステージでは、エヴァリー・ブラザーズの替わりにリトル・リチャー
ドが出演した。
これじゃヘッドライナー2本立てやないか、とゾクゾクさせられたもんだ。

面白いことにだね、それから何年もあとのことなんだが、私の古い友人でイン
ディア・ビルディング(ウォーター・ストリートにある歴史的建築物)で「ル
ニヨンズ」ってバーバーを経営してるポールってのがいるんだがね、そいつの
息子がなんと、ローリング・ストーンズのツアーで働いてたんだよ。

ネイザンって名前で、腕のいいシェフだ。そいつがストーンズのツアーのシェ
フに雇われたんだよ。2004年の「フォーティー・リックス」ツアーと、2007年
の「ア・ビガー・バン」ツアーだ。
彼なら信じられないくらい面白いエピソードを知ってるに違いないがね、でも
もちろんやつの唇にはぴちっと封印が捺されてるだろう。
ちなみにそいつはだね、ブリット・アワードで料理したり、シェールやピンク、
サイモン&ガーファンクルとかのツアーにも同行したりしてる。すごいリスト
だよな。
これはこれで、また別のネタとして書けそうだけどね。

ローリング・ストーンズに話を戻そう。

実は私は、このバンドを見るたびに悲しい時代のフラッシュバックに見舞われ
る。
その頃私は商船隊に所属していて、カナダ太平洋鉄道のために大西洋を渡って
モントリオールとかケベック行きの船に乗っていた。
エンプレス・オブ・カナダっていう船でね。その見習いシェフだったんだ。
でもその仕事は好きになれなくて、3回ほどの乗船でもう辞める決心をした。
そもそも私は生まれつきの船酔い持ちでね、調理場での仕事は苦痛でしかな
かったんだ。
そういう経験からしたらなんとも不思議な話ではあるんだが、私はカナダと恋
に落ちてしまったんだよ。

で、それがローリング・ストーンズとどう関係があるのかって?

そう、そうだな、私がカナダから帰って来たとき、母親が私を座らせて、怖ろ
しい知らせを聞かせてくれた。私の親友のひとり、クリス・モールドが交通事
故で死んだという。
私は打ちのめされてしまった。そいつはビューティフルでジェントルなやつで、
将来も有望なんてもんじゃなかった。大好きなやつだったんだよ。
車には5人の仲良しが乗っていた。クリスのほかには、デイヴ・ウォードと
ジーニー・ファーニー、ジュリー・スケリー、そしてピート・オーウェン。
へズウォールのカーブでクラッシュが起こり、クリスは死んでしまった。
2人の女子は病院に運ばれて、その後幸いにも快復した。
ピーターとデイヴは切り傷と打撲で済んだ。
もしカナダに行ってなかったら、きっと私もその日その車に一緒に乗っていた
だろう。

ジーニーとジュリーは、バーケンヘッドのマジェスティック・ボールルームで
予定されていたローリング・ストーンズのチケット(10シリング6ペンス)を
買っていた。でも、行けなくなってしまった。
この事故のことがストーンズの耳に入って、彼らは女子たちが入院しているク
ラッターブリッジ・ホスピタルにサプライズで見舞いに行った。
クラッター・ブリッジ・ホスピタルのE3病棟だ。そこに、ローリング・ストー
ンズのメンバーが全員そろって現れたんだよ。昔むかしのことだけどね。

ストーンズが数百ポンドのギャラで出演したマジェスティックでの公演は、タ
ダでは済まなかった。
ファンたちにもみくちゃにされそうになった彼らは、ショウの途中でステージ
を放棄しなくちゃならなかったんだ。

事故からしばらくしてのことなんだが、私はリヴァプールの街中を歩いていた。
そしたらボールド・ストリートをだね、こっちに向かって下ってきたんだよ、
ミック・ジャガーとブライアン・ジョーンズとチャーリー・ワッツが。
面識があったわけじゃなかったんだが、私は足を止めて、あなたたちが病院に
見舞ってくれた2人の女子の友人なんですけど、と話しかけた。
もしよかったら、お礼にランチをご馳走させてもらえないか、と。

驚いたことに、そして幸せなことに、彼らは快く応じてくれた。
それで、私は彼らをボールド・ストリートの「ラ・ブソラ」に連れて行った。
パスタと泡立ったコーヒーのランチ。私の出費は、ひとりあたま2シリング6
ペンスだった。
そこで彼らと過ごした2時間は、アメイジングと言うしかない。

というわけで、ローリング・ストーンズへ --- ウエルカム・バック・トゥ・
リヴァプール。

Rock legends return to Liverpool
 By Pete Price, 7 APR 2022, Liverpool Echo

https://www.liverpoolecho.co.uk/news/liverpool-news/rock-legends-return-to-liverpool-23599049
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お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト
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「今週のフォト」は、ローリング・ストーンズの写真を。2006年8月、ロンドン
郊外のトウィッケナム・スタジアム(ラグビー場です)でのコンサートです。た
ぶん初公開、かな。僕が撮りました。にゃんと16年前。
 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo829.html 


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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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       *** 隔週火曜日発行 ***


□■ 第829号 ■□

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